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苦手だったアレ
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Ballads

John Coltrane Quartet
Ballads


62年作。
コルトレーンといえばこれ、と挙げられることも多いし、ジャズの名盤を選ぶ場合、必ずと言っていいほど含まれる作品。
そして、自分にとっては、買った当時、やはり7~8年くらい前のことだが、どこがいいのかさっぱり分からず、全然楽しめなかった作品でもある。
なんとなくはこれが良いアルバムで、非常に完成度の高い音楽であることは感じたのだけれど、単純に好みに合わなかっただけ、と言えばそんな程度のことではあるが。
それと、雑誌などでやたらと褒めちぎっていたのを読んで、結局、こういうのが評価されるのか、と思ってなんだか面白くなかったというのも大きい。

でも、ここ1、2年で自分自身、かなりジャズを聴く耳が変わったし、きっと今聴き直したら印象変わるだろうな、というのは薄々感じていたのだが、何となく聴くタイミングを失っていたところ、ここ数日で急にコルトレーン・ブームが久しぶりにやって来たので、その勢いに乗って聴いてみた。
で、これが凄くいい、と、あっさりこのアルバムに対する評価を翻してみる。
実際、本当に良いし、とても心地よい音。
こういうコルトレーンもいいものですな。
中にはバラードからは逸脱しているんじゃないかと思う曲があって、エルヴィン・ジョーンズのドラムがいつもほどではないにしろ、ドカスカいってるのが笑える。
このアルバム、これからもっと耳に馴染んでくるだろうし、長く楽しめると思う。

で、それを踏まえた上で。
ちょうどrollins1581さんが、このアルバムについてではないけれど、こういう記事を書いている。
このアルバム、間違いなく名盤だと思うし、コルトレーンの代表作の中の1枚であることにまったく異論はない。
でも、これが当たり前のように、コルトレーンの作品の中で1番だ、と雑誌などで紹介される風潮は、と言ってもジャズの雑誌をまったく読まないので最近どうだか知らないが、相容れないものがあるなと改めて思う。
別に単に自分の中の1番がこれではないというだけで、このアルバムが1番好きだという人を非難するつもりでもないし、実際このアルバムを楽しむ上ではそんなことはどうでもいいことではあるけれど。
要するに、そういう雑誌などの紹介を参考にこそすれ、自分で気に入るか気に入らないか判断するのは結局自分の耳だし、そんなものに左右されずに楽しんで行きたい、とただそれだけのことだ。
だんだん何言ってんのか分からなくなって来たけど、rollinsさん、いかがでしょう?
って、振られても困りますよね。
[2006/06/07 00:24] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(3)
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コメント
>って、振られても困りますよね。
 いえいえ、そんなことないです(笑)

>そんなものに左右されずに楽しんで行きたい
 そうそう、そうですよね。でも私の場合は、思いっきり左右されて
 しまったようです。コルトレーンの場合、例えばこの「バラード」や
 「至上の愛」が最高傑作であり「誰もが認める名盤」といわれても、
 「またそんなこと言ってやがる」と一蹴してしまえるんですけれどもね。

>あっさりこのアルバムに対する評価を翻してみる。
 そういうところ、piouhgdさんらしいと思います。
 耳に対して凄く素直なんですよね、piouhgdさんは。
 私の場合、頭でっかちになってしまっているようです(笑)
 「サキ・コロ」はあと2,3年温存しておいたほうが
 いいのかもしれません(笑)

>実際、本当に良いし、とても心地よい音。
 前にコメントした「フォー・ラヴァ-ズ」は11曲中4曲がこの「バラード」
 からなのですが、プレステッジ時代のように勢いで迫るような感じでは
 なくて、とても落ち着いていて美しさを感じます。心地いいですね。
 今度、「バラード」の全曲を聞きなおしてみたいと思います。
 どこかにCDかレコードがあった筈……
[2006/06/07 23:40] URL | rollins1581 [ 編集] | TOP ▲
これ私も書いた気がする(笑)
こんにちわ。
一昔前は全く評価されなかったアルバムですよね。
聴き心地が良い事と何とかしようとする努力とが、上手くブレンドされたアルバムだと思います。
結果オーライだとは思いますけどね(笑)。

[2006/06/07 23:46] URL | falso [ 編集] | TOP ▲
>rollinsさん

どうもありがとうございます。

>耳に対して凄く素直なんですよ

いや~、どうでしょう?
実際、そんなことないと思います。
表向き、そう装っているだけです。(笑)

外部の意見に左右されない、というのは大切であると思ってますが、同時に信頼できる友人・知人のお薦めには左右されたい(?)なと思っています。
結果的にそれを気に入らなかったとしても、それはそれで聴く価値あるかなと思います。
まあ、いずれにしろ「自分の耳」、ですね。

>「フォー・ラヴァ-ズ」

このアルバム、知らなかったのですが、タイトル見ただけでは手に取りませんね。(笑)
でも、機会があったら聴いてみたいです。
もうちょっと先になりそうですが。(笑)

>falsoさん

>聴き心地が良い事と何とかしようとする努力とが、上手くブレンドされたアルバム

いい表現ですね!
でも、ちょっとばかりエルヴィン・ジョーンズが窮屈そうに聴こえてしまうのは俺だけでしょうか。(笑)
[2006/06/08 12:48] URL | piouhgd [ 編集] | TOP ▲
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