category - Blues/Country/Bluegrass -
- なかなか強烈 [2007/09/30]
- 的確です [2007/08/15]
- 見たいですねえ [2007/08/09]
- 11/03/78を探そう [2006/12/16]
- 素に近い? [2006/09/28]
![]() Kongar-ol Ondar & Paul Pena Genghis Blues モンゴルのThroat Singer、コンガール・オンダロールとポール・ペナの共演。 同名のドキュメンタリー映画のサウンドトラックでもあり、多分、2000年のリリース。 考えてみると、ポール・ペナの存在を友人に教えてもらったのがもう1年以上も前のこと。 その"New Train" そして、もちろん、これはこれで興味深かったので買ってみよう、と思っていたのだが、その機会を逃していた。 で、最近になって、やっと購入。 たまたま、安く手に入れる機会があったので。 内容は、共演はもちろん、それぞれの独演もあり、さらには"New Train"の1曲目である"Gonna Move"がそのまま収録。 "Gonna~"はとても好きな曲だけれど、ここではちょっと浮いている。 それはそれとして、モンゴルの独特な歌唱法であるホーメイと言う言葉はわりと良く知られていると思うし、実際、どこかでそういった音は聴いたことがあると思うのだけれど、漠然と「こんな感じ」、というイメージを持っていたのみで、まともにじっくりと聴くのは初めてだった。 しかも、そういった歌唱法全般を指してホーメイなのかと思っていたら、同時に出す音の数やどの音域を強調するかでそれぞれ名称がついていて、ホーメイもそのひとつだそうだ。 他には、スィグィット、エジンギラー、シャイランディグ、などなど聞き慣れない名称が並ぶ。 このアルバムでは、そのうち5種類の歌唱法が使い分けられているらしい。 すべて、受け売り。 で、まだ歌唱法の使い分けなど、細かいところは分からないのだけれど、これがかなり衝撃的。 本当に人間の喉から発されているのか?という音そのものも凄いが、普通の声(いや、この時点で既にかなりのダミ声だったりするが)から、特殊な発声へ変わる瞬間、また、その特殊な発声から普通の声(ダミ声)へ戻る瞬間に妙に惹かれる。 なぜだか自分でもよくわからないのだけれど。 何かこう、独特な雰囲気、力強さが素晴らしい。 で、それが曲によっていわゆるブルースと結びつくのだが、奇をてらった感じではなく、ごく自然なのが良い。 しかも、驚くべきことにポール・ペナ自身も、さすがにオンダロールほどではないにしろ、独学でこの歌唱法を身に付けていていて、ブルース風なダミ声になったかと思うと、この歌唱法へと変わる瞬間は、聴いていてなかなか快感だ。 これはもう、本当に素直にもっと早く聴いておけば良かった、と思う。 安かったから、まあ良いけれど。 映像の方は、残念ながら見たことがないけれど、さらに残念なことに国内盤のDVDはリリースされていない模様。 いつかリリースされると嬉しいが。 とりあえず、このアルバムは興味のある方にはお薦めです。 スポンサーサイト
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![]() Railroad Earth 07/26/07 Fuji Rock Festival, Red Marquee - Naeba, Niigata, Japan Railroad Earth第2弾。 数回前に取り上げた前夜のライブの音源をいただいたので、さっそく。 フジロック本編ではなく、前夜祭のようなものらしく、内容は4曲(実質3曲?)で約25分ほどという短いもの。 でも、フジロック未体験ゆえ、Red Marqueeと言われてもどんな規模なのか想像はつかないのだけれど、会場の方はなかなかの盛り上がり。 演奏の方もそれに違わず、短い持ち時間ながらも、自分たちの聴かせどころを的確に提示している感じだ。 もちろん、短時間なので、聴いた後には物足りなさもあるのだけれど、翌日から始まる本編への期待を高めるという意味では、多分、ちょうど良いのだろうと思う。 これは、たしかに良いかも。 この盛り上がりなら、単独来日?、と期待してしまうが、あの手のフェスだと酒を飲んで盛り上がるのが目的なオーディエンスも少なくないとは思うので、果たして当てになるのかどうか。 でも、演奏が悪ければ、そこまで盛り上がりもしないだろう、というのもあるし。 でも、実際、来日したとして、客が集まるかどうかはまた別の話だし。 と、ここで考えてもしょうがないことが堂々巡り。 一応、期待してます。 |
![]() Railroad Earth 07/27/07 Fuji Rock Festival, Field Of Heaven - Naeba, Niigata, Japan ちょうど1年ほど前、Yonder Mountain String Bandに目覚めてから、機会があれば他のブルーグラスのバンドも聴いてみたいなと思っていた。 で、このRailroad Earth、ライブが凄く良いとの情報もあり、気になっていたところへ今年のフジロックに出演。 が、なかなかその手のフェスティバルには足が向かず。 そんな出不精な者でも、こうしていただいた音源を楽しめるのは非常に有り難いことです。 ありがとうございます。 聴いてみて。 まず、1、2曲目、いかにもな感じのブルーグラスな曲で引き込まれる。 YMSBと何が違うかって言うと、そんなに違わない気もするけど、フィドルがいるかいないかってところだろうか。 でも、まだよく分からないが、多分、このバンドならではのカラーもありそう。 ともかく、この2曲だけでかなり気に入ってしまった。 その後、中盤にはレゲエっぽい曲やら、ロックっぽい曲やら、じっくり聴かせる感じに。 YMSBにもロック・テイストはあったけれど、こちらの方が普通にロックな雰囲気が強いかも。 中には、ジェリー・ガルシアを意識してるんじゃないの、という曲もあったりして、そんなことを考えていたら、ジェリーが得意としていた"My Sisters And Brothers"が飛び出してきた。 なるほど。 そして、その後、再びブルーグラスな雰囲気に戻る。 やっぱり、ロック寄りな曲よりはこの辺の方が好みかも。 特に最後の数曲が凄い。 これは確かに野外で聴いたら楽しいだろうと思う。 YMSB共々、ぜひとも単独で来日して欲しいところだけれど、難しいんだろうか。 違う方の録音だけれど、音源ここにあります。 |
![]() Jerry Garcia & David Grisman 12/08/91 Warfield Theater - San Francisco, CA 先日、ある方からいただいた音源。 このジェリー・ガルシアとデヴィッド・グリスマンの組み合わせは、Grateful Deadをちゃんと聴くようになった数年前、そして、トレードやらヴァインなどに参加するようになった最初の頃、初めて聴いた。 それまで、こういったブルーグラスやカントリーが下地になったアコースティックな音楽を聴いたことがほとんどなく、とても新鮮で気に入ったのだけれど、その後いくつかの音源を聴いたのみで、未だオフィシャルのアルバムも聴いたことがない。 なので、結構久しぶりに聴く、JG&DG。 先日取り上げたJGBのショーのちょうど1ヶ月後。 やっぱり良いです。 とても心地よい。 活きのいい、Yonder Mountain String Bandのようなブルーグラスも好きだけれど、こういう落ち着いたのも良いね。 なんてことを考えながら数曲聴き進むと、「マイルス・デイビス」という言葉が。 で、始まったのが"So What"。 そいういえば、セットリストを見て、もしかして?と思ったが、違う曲かもしれないし、と思って何も気にせず聴いていたが、やはりあの"So What"だった。 これがまた新鮮な感じ。 こういう"So What"も良いもんだ。 御大2人の演奏も素晴らしいけど、バックを支えるベース、パーカッションの演奏も素晴らしい。 この"So What"をきっかけに更に引き込まれる。 気になったのが、セカンドセットに入ってからの"Friend Of The Devil""Russian Lullaby"など、お馴染みの曲、自分の好きな曲あたりか。 それと"God Rest Ye Merry Gentlemen"というインストの曲も良かった。 で、最後のアンコールに"Ripple"というのがニクい。 "So What"について。 よくよく考えてみるとマイルスが亡くなったのが、このショーと同じ91年の9月28日。 もしかして、追悼という意味も込めていたのかな、と思った。 ちょっと気になったので、またsetlist.comで、"So What"を検索してみた。 すると90年から95年までの間、比較的まんべんなく13回ほどガルシア&グリスマンで演奏されているようなので、普通にレパートリーの中の1曲であった模様。 でも、例外的に(?)、Jerry Garcia Bandとして演奏している日があった。 それが、11/03/78。 この日のみ、ということらしい。 JGBではレパートリーとして定着しなかったのだろうか。 聴いてみたい、凄く。 いずれも、先日の"Wonderful World"のように同名異曲でなければ、の話だけれど。 |
![]() Yonder Mountain String Band 02/23/03 The Egg At Hart Theater - Albany, NY 最近、すっかり気に入っているYMSB。 このバンドのことはまだそんなによく知らないので、この短期間のうちにそうたくさん書くことがある訳でもないのだけれど。 でも、一応、まだ聴いたことがあるのが去年と今年の音源だけなので、約3年半前のこの音源をダウンロード。 3年半の間に音がどう変わっているのか興味があったのももちろんだが、セットリストを見ると、ファーストセットの頭から4曲とセカンドセット(アンコールなし)の終わりの9曲がアンプラグドということで興味を持った。 で、いきなりアンプラグドの演奏から始まる。 音源として聴いてしまうと、アンプを通した音と比べて押しが弱く聴こえてしまうが、これが本来の姿か。 アンプを通そうが、通すまいが、いずれにしろ変わらぬテクニックが冴えているし、きっと生で聴いたらもっと良いのだろうなと思う。 そして、アンプを通した演奏が始まると、少し音大きめ、勢いもアップの印象。 でも、少なくともいくつか聴いた最近の音と比べるとロックっぽいノリがなく、まじめに(?)ブルーグラスを演奏しているような感じだ。 この細かいフレーズの絡まり合いの気持ち良さを知ってしまうと、別にロック的な要素はあってもなくてもどっちも良いことだけれど。 やっぱり、遡るほどブルーグラス度が高まるんだろうか。 最初期とか、少し気になる。 まだ曲と曲名が一致しなかったりもするのだが、それでもそれなりに好きな曲も出来つつある。 でも、最近の音源で聴き慣れた曲があまりここでは聴かれず、それはそれで新鮮だ。 それと、曲間のMCが長め。 主に誰がしゃべっているのか分からないが、良く喋る。 それはともかく、約2時間半、たっぷり30曲堪能できる、良いショーでした。 |