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← 2005年10月 →- 見れないDVD [2005/10/31]
- そして、レッドロックス [2005/10/30]
- レッドロックスを聴きながら2 [2005/10/29]
- レッドロックスを聴きながら [2005/10/27]
- システムがいや [2005/10/26]
- 貴重盤? [2005/10/25]
- そしてリミックス [2005/10/24]
- リミックスもあり [2005/10/23]
- 来日希望 [2005/10/22]
- 14 < 20 [2005/10/21]
- 骨太 [2005/10/20]
- 一応確認 [2005/10/18]
- はっきりしなさい [2005/10/18]
- フリー・ソウル・パレードを久々に聴いてみたい [2005/10/16]
- 20日に期待 [2005/10/15]
- 恵まれないバンド [2005/10/14]
- 50! [2005/10/14]
- 意外と安定 [2005/10/13]
- 解散も頷ける [2005/10/13]
- もうちょい鋭く [2005/10/11]
- ニール・ヤングも好きらしい [2005/10/10]
- この4日間は凄いらしい [2005/10/10]
- 不安になる音 [2005/10/09]
- 生まれたて [2005/10/08]
- 今はどうなの? [2005/10/07]
- これも安くて嬉しい [2005/10/05]
- 安くてうれしい [2005/10/05]
- イメージ通り? [2005/10/05]
- 蟻 [2005/10/03]
- 録音してください [2005/10/02]
![]() Jerry Garcia Band Live At Shoreline 9/1/90 見ようと思ったら、「ディスクをチェックしてください」とメッセージが出て、再生できず...。 念のため、リビングにあるDVDプレーヤーで確認してみたら、ちゃんと再生できた。 そして、今パソコンで確認してみたら、これも大丈夫だった。 ということはディスクにエラーがある訳ではないらしい。 リージョン2の日本盤を買ったのに。 プレーヤーとの相性? レンズクリーナーを買って、もう一度試してみるか。 とりあえず、今日は見る気をなくした...。 スポンサーサイト
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![]() Greatful Dead 07/27,28,29/82 Red Rocks Amphitheatre - Morrison, CO 82年のレッドロックスでの3日間。 持っている音源のリストをチェックしてみたら、それなりに80年代のものは聴いているはずなのに、あまり印象に残っておらず、60年代、70年代ばかりに目(耳?)が行きがちだった。 が、この1日目の音源を聴いて、80年代ものにちょっと目覚めた。 70年代と何が違うのかというとうまくは説明できないのだけれど、どこか気合いの入れ方が少し違うように感じるし、82年くらいだとまだ大胆な音の変化はないから、そんなに差はないようにも思える。 その微妙なさじ加減がなかなか面白い時期だ。 でも、この10年単位で区切って考えるのはやめて、どの時代も変化の過程として楽しんだ方がいいのかもしれないな。 そして、3日間のセットリストの違い。 単に自分があんまり詳しくないからというのもあって、今までそれほどそういうことを気に掛けて聴いたがことがなかったのだが、先日、カムジャタンをつつきながら、そんなことを教えてもらい、ちょっと気にして聴いてみている。 今、2日目のファーストセット。 ここまででも明らかに1日目のショーとは雰囲気が違い、1曲目の"Shakedowm Street"から踊らせにかかっている。 何か納得。 3日間とも見にきてくれる客を楽しませるためか、自分たちが飽きないようにするためか、またはその両方か、それは分からないけど、単にセットリストが違うというだけでない何かがあるように思う。 興味がある方は、ここでヴァインに参加すれば、なかなかいい思いができると思います。 |
![]() Velvet Crush Teenage Symphonies To God Greatful Deadの82年のレッドロックスのライブを聴きながら、Velvet Crushを再び。 94年リリースのセカンドアルバム。 このアルバムの1曲目でもあり、先行シングルでもあった"Hold Me Up"を聴いたとき、以前とはちょっと違うな、という印象を受けた。 どこかどっしりと腰を据えた感じで、シングルではグラム・パーソンズ作の"Don't You Slip Away From Me"を、アルバムではジーン・クラーク作の"Why Not Your Baby"をやっていたり、その辺りをルーツにしたようなカントリー・テイストのある曲も多く、持ち味であるブリティッシュ・テイストにそれらがうまくブレンドされている。 リリース当時も、雑誌などでそんなことが取沙汰されていたことを思い出した。 今になってみると、こちらの方が本来のバンドの姿に近いんじゃないだろうかとさえ思う。 この頃、2度目だか3度目だかの来日公演を渋谷のクアトロに見に行った。 オープニングにこのバンドのドラマーであるリック・メンクによる弾き語りとLilic Timeというバンドをやっていたスティーブン・ダフィーの弾き語り。 Lilic Timeについてもスティーブン・ダフィーについてもよく知らないのだけれど、たしか、活動状況が思わしくなかったところをVelvet Crushなどの後押しで復活したような形だったと思う。 今、ちょっと調べてみたら、この人はDuran Duranのオリジナル・メンバーだったらしい。 そういえば、そんなこともどこかで聞いたような気がするが...。 2人の弾き語りについては、まあ特別良くもなく、悪くもなくといった感じだ。 で、Velvet Crush。 メンバーの3人にアルバムのプロデューサーでもあったミッチ・イースターをギターに迎えた4人編成のライブだった。 それまで自分が持っていたやや線の細いイメージと違い、なかなか力強く、陳腐な言い方ではあるが、男っぽい演奏だった。 ライブを見て随分とイメージが変わった記憶がある。 このバンドの変わっていたところはドラマーのリック・メンクが曲間のMCを取るところ。 それも、いちいちドラムセットから離れ、前に出てきてマイクスタンドをつかみながら行う。 しかも、何かやってんじゃないの?というくらいヘラヘラと笑いながら挙動不振な感じで。 もの凄く変な奴だった。 実際のところは知らないけど。 本題に戻る。 このアルバムもかなり久しぶりに聴いたが、やっぱり凄くいい。 今でも充分通用するくらい、楽曲のクオリティーは高いと思う。 2曲目の"My Blank Pages"を聴いて、ジーンと来た。 カントリー寄りの曲などは、むしろ今の方が楽しめる。 でも、リアルタイムでこのバンドを聴いていたのは、このアルバムまで。 こんなに好きだったにも関わらず。 このバンドやTeenage Fanclubなどの作品の質が低下したように感じられたのと自分自身の興味が他へ移りつつあったのとが重なったから。 今になって、その後のアルバムも聴いてみたいと思っているのだが、どうなんだろう。 聴かない方がいいんだろうか、それとも新たな発見があるのだろうか。 |
![]() Velvet Crush In The Presence Of Greatness 91年のファーストアルバム。 マシュー・スイートの自宅で8トラックでレコーディングされたものだ。 だから、質のいいデモテープ、といってしまってもいいくらいにチープな音質。 てっきりこれもクリエイションからリリースされたものと思い込んでいたが、Ringers Lactateというレーベルからリリースされている。 プロデュースもバンド自身とマシュー・スイートによるものだし、ほぼ自主制作に近いのだろうか。 このアルバムと1曲目の"Window To The World"のシングル、非常によく聴いた。 クリエイションからの第1弾となる次のセカンドアルバムも好きだけど、思い入れとしてはこちらの方が強い。 結構長いこと聴いてなかったが、シングル集を聴いてから、久しぶりに引っ張り出してみた。 アメリカのバンドではあるが、どちらかと言えばジャケットのイメージ通り、イギリスのギター・ポップなどを好む層に支えられていた。 確かに音的にもそういったバンドに共通する要素が多いし、どうしてもこじんまりとした印象がある。 が、メロディーの組み立て方が、イギリスのバンド特有のダメな感じとは明らかに違う。 そして、チープな音質ながら、演奏は結構力強い。 当時はこのアルバムに関しては力強さが印象になく、セカンドを聴いて力強くなったなと感じたものだが、そうではなくてもともとそういうバンドだったのだなと今頃認識した。 メロディーセンスの良い、とてもいいバンドだと思うんだけど、どうもパッとしないところがある。 91年といえば、ちょうどNirvanaが爆発的に売れた頃。 だから、本国ではそういったバンドの陰に隠れてしまうような感じだったし、なによりバンド自身がどこかマニアックな姿勢を保っていたのも一因だろうか。 そんなところが魅力ではあるのだが。 アルバムのクレジットを見ていて、1つ気付いた。 ファンクラブの連絡先が、日本在住の日本人の方のものだ。 やっぱり日本での人気が特に高いバンドだったんだろう。 と、いろいろ書いてはみたが、そんな分析とかはどうでもよく、今聴いても充分楽しめる1枚。 |
![]() Grateful Dead Download Series Volume 1 04/30/77 Palladium - New York, NY オフィシャルのダウンロード・シリーズその1。 どんなもんかと思って試しに2、3ヶ月ほど前に購入してみた。 当然のことながら、音がいい。 特にフィル・レッシュのベースの音の質感。 ベースの音がはっきり聴こえるととても嬉しい。 そんな感じで、2曲目"The Music Never Stopped"からグイッと引き込まれた。 Grateful Deadを本格的に聴き始めたのが、ちょうど2年ほど前。 最初は何となく雰囲気を楽しんでいただけだったが、徐々にその独特な魅力に気付かせてくれたのは、初めて参加したヴァインで手に入れた77年のライブ音源だった。 そんなことを思い出しながら、気持ちよく聴いていた。 何か平坦な感じの"St. Stephen"だけが残念。 この曲は、60年代や70年代前半の演奏の方が好きだ。 このダウンロード販売のシステムは、Live Phish Downloadsと同じものだ。 これがちょっと面倒で、Macでは1曲ずつしかダウンロードができない。 Winでなら放っておけば全曲続けてダウンロードできるようになっているはずが、うまく動かない。 どうもポップアップ防止の機能などを止めれば動くらしいのだけれど、それをやってもだめ。 ファイアーウォールを一時的に切れば動きそうな気はするが...。 あと、Active Xを使っているせいで、Internet Explorerじゃないとうまくいかないもの気に入らない。 Dick's Picksなんかもこれで買ってみようと思っていたが、時間と手間がかかりすぎるので、日数がかかっても注文した方がよさそう。 Phishといえば、95年のNYE これは、凄そう。 |
![]() Art Blakey And The Jazz Messengers Buhaina アート・ブレイキーの唯一持っているアルバム。 オリジナルのリリースが73年。 このCDは、今から7年くらい前、プレステッジの50周年記念の企画で、ヒップホップの専門誌であるブラスト誌とRhymesterのDJ JIN氏の監修によりリリースされた中の1枚。 たしか10枚ほどリリースされていたが、どれもヒップホップ目線によるセレクトで、面白そうだなあと思いつつ、結局2枚ほど購入しただけに終わっていた。 当時聴いてインパクトがあったのは、やっぱり2曲目の"A Chant For Bu"。 そう、A Tribe Called Questのセカンドアルバム"The Low End Theory" きっとネタとしては有名なものなんだろうけど、そんなことも知らずにジャケットの雰囲気だけで選んで買ったので、この曲を聴いた時に単純に嬉しかったのを憶えている。 このアルバム自体、聴くのはかなり久しぶりなのだが、ずっとこの曲は1曲目に収録されていると思っていたが、どうやらTribeのアルバムの曲順と勘違いしていたようだ。 アルバム全体についても記憶が曖昧で、ただ何となくかっこいいアルバム、としか認識していなかったが、暴れるドラムに、ホーンもベースもかっこいい。 クレジットを見てみたら、おお、鍵盤はCeder Waltonじゃないか。 気になる点が2つほど。 まず、1曲目の"Moanin'"。 名曲なのは確かだし、ここでの演奏も素晴らしいものだけど、73年ということを考えるとやっぱりアルバムの中では浮いている。 このアルバムが作られた背景についてはまったく知識がないが、”売る”ための選曲だったのだろうか。 他の曲がこの曲を越えるほど、曲としてインパクトがあるかというと、そうではないのも確かだが。 そして、ゲスト参加のMichel Howellのギターの音。 他のパートに比べると、しょぼい。(演奏じゃなくて、音が) ここのところ、グラント・グリーンが気に入っているせいで、余計に気になった。 と言いつつも、久々に聴いて、単純に以前よりもっと楽しめている。 ちょっと調べてみたら、少なくとも日本のアマゾンでは扱っていなかった。 結構、貴重なのか? レコード会社も、同じアルバムばっかり再発してないで、たまにはこういうのも出しなさい。 |
![]() Themselves The No Music Of Aiff's 前エントリーで取り上げた"The No Music." リミックスをしているのが、Controler 7, Why?, Alias, Odd Nosdam, Fog, Hrvatski, Matth, Notwist, A Grape Dope, Electric Birds, Hoodといった連中。 知らない名前もあるが、多分ほとんどが内輪のようだ。 内輪といっても実にバラエティに富んでいて、原曲を活かしつつのリミックスあり、原曲がズタズタになっているものあり、ヒップホップを感じさせるものあり、ローファイ・フォーク風ありとどれも個性的な仕上がりになっているし、面白い。 面白いが...。 リミックスという作業を否定するつもりは全くなくて、そこから新たに面白いものが生まれる可能性もあると思う。 中には原曲を凌ぐ出来の曲もあるのだろう。 ただ、今までの経験上、そこまでリミックスされたものに惹かれたことがなく、特にこうしたリミックス集のようなものはあまり熱心に聴いた記憶がない。 このアルバムについても、そうした理由から数回しか聴いていなかった。 面白いんだけど、それ以上ではないなあというのが正直なところだ。 好きなアルバム、曲のリミックスであればあるほど、そうした傾向が強い。 が、好きなアルバム、曲のリミックスであればあるほど、興味が強く湧き、つい手が出てしまう。 そして、ああ、やっぱり...、となる。 その繰り返し。 でも、まあこのアルバムはましな方だろう。 |
![]() Themselves The No Music. Anticonより、DoseoneとJelの2人によるユニット。 "Them"名義だった1作目に続く、2002年リリースの2枚目のアルバムだ。 どちらのアルバムを最初に聴いたか忘れてしまったが、この2枚目の方を先に聴いたように記憶している。 チープな音が魅力の1枚目と比べ、レコーディング環境が良くなったのか、格段に音が良く、太くなっている。 こういう成長を遂げると、結構興味を失ってしまうことが多いのだけれど、この連中に関してはとても音の質感が好きで、買った当時もよく聴いていた。 とにかくDoseoneの声だ。 この一般的なラップのイメージからはかけ離れた、ファニーとしか言いようのない独特な声。 きっと好き嫌いは分かれるだろうが、結構この声がやみつきになったりする。 以前、ライブを見に行った友人から聞いた話では、MCなどで話す時もこのままの声だったというから、もともと変わった声の持ち主らしい。 この聴く人を選びそうな声を聴きやすくしているのは、Jelの作るトラックによるところが大きいだろう。 Jel自身もソロ名義でアルバムを出しているが、個人的には誰かと一緒にやっている作品の方が好きだ。 Doseone中心で考えると、Odd Nosdom、Why?というAnticonの中でも屈指の変態さん達と組んだcLOUDDEADとの対比が面白い。 未チェックの13 & God |
![]() Dave Holland Big Band 07/10,11/05 Cologne, Stadtgarten 詳細は不明だが、今年の7月に行われたショーらしい。 7月10日と11日の演奏からの抜粋らしく、4曲が収められている。 今年の頭に出た"Overtime" 2曲ともデイブ・ホーランドの作曲のようだから、きっと他のアルバムに収録されている曲だろう。
"Overtime"のレコーディングに参加したメンバーとは若干違いがあるようだが、ほぼ同様の編成のようだ。 大編成ゆえ、おそらく細かいところまでアレンジが行き届いていると思われ、アルバムでの演奏とそう変わってはいないが、凄い演奏が繰り広げられている。 この大人数にして、このグルーヴ感。 ホランドのベースは当然のこと、ドラムが凄い。 "Overtime"を聴いた時も、ベース&ドラムの躍動感が凄いなあと思っていたが、どうもこの日のライブでは、アルバムとは違うドラマーだったようだ。 でも、かっこいいので問題なし。 加えて、この音源、もの凄く音がいい。 この編成でのライブをもっと聴いてみたい。 というより、生で見たい。 来日は無理かなあ...。 |
![]() Keith Jarrett 10/20/05 Tokyo Metropolitan Art Space - Ikebukuro, Tokyo, Japan 17日の大阪公演でも携帯電話の音で中断する場面があったというので、若干の不安と、今日の方が14日よりも絶対良いはず、という根拠のない確信が入り交じった気持ちで迎えた2回目のキース・ジャレット。 まず、会場に着いて目についたのが、大きな張り紙。 人身事故や台風などで電車が遅れた次の日に駅に張ってあるようなやつだ。 携帯電話の電源をお切りください、とかそんな内容。 そして、黄色いチラシ。 同じないようではあるが、こちらには14日の出来事についても触れられていたから、あのあとすぐ対処したのだろう。 ネット上でもそういった対処をすべきだという意見を散見したし、この零細ブログにも「キース ジャレット 携帯 咳」なんてキーワード(ちょっと笑った)でアクセスがあったくらいだから、ファンの方々の関心はかなり大きかったと思う。 場内が暗転すると、途中で咳が出ないようにするためか、多くの人が咳払い。 そして、いきなりそんな感じ?というミニマルなフレーズで、どちらかと言えば難解な曲でスタート。 なかなか調子が良さそうで、この曲を終えて、観客から拍手が起こると納得するように大きく頷いていた。 何曲目だったか忘れたが、凄く好きな感じの曲があった。 ファーストセットは、ゆったりとしたメロディアスな曲が多かったように思う。 続くセカンドセットの始まりでも、会場が暗転すると多くの人が咳払い。 ここまで来ると、ちょっとアホかと思う。 演奏の方は、途中、ジェスチャーで笑いと取る場面などもあり、リラックスした様子も窺え、とても良かった。 いろいろなタイプの曲が演奏されるが、14日には聴くことが出来なかった長めで、徐々にキースが入り込んでいくような曲がいくつか聴けた。 この人のピアノは絵画のようだな、なんてふと思った。 時に風景画だったり、時に抽象画だったり。 この日アンコールは、3回。 1曲目には"The Melody At Night, WIth You" 調子の悪かった14日には4回のアンコールに応えてくれたが、あれは消化不良だったのを解消するためだったのだろうか? 場内が明るくなってからも2回ほど拍手に応えるために登場するなど、前回には見られなかった光景もあった。 こちらとしても、満足度の高い内容で、演奏時間はほとんど一緒だったにもかかわらず、とても短く感じた。 この人のライブの楽しみ方が少しだけ分かったような気がする。 そして、ソロ・ピアノでのライブ録音にこだわっていることも。 この緊張感の中で何が生み出されるのか最も期待しているのは、きっとキース本人なのだろう。 会場で、明日21日のチケットを売っていたので、もう少しで買いそうになったが、明日は帰りに用事があったことを思い出し、諦めた。 高いし。 |
![]() Miles Davis Live-Evil いつ出るのか、それともリリースさえされるのかもよく分からない"Cellar Door Sessions 1970"に業を煮やし、まだ聴いていなかったこのアルバムを今月注文した。 1970年にセラー・ドアで行われたライブの中から4曲をピックアップ、さらにスタジオで録音された曲を4曲プラスし、それらを素材としてテオ・マセロによる周到な編集が加えられている。 Tortoiseがアルバムによってはハードディスクを使って曲を組み立て直すなどの手法をとっているが、テオ・マセロのこういった手法はその辺に受け継がれているのかもしれない、なんて今ふと思った。 そんな訳で、ライブ盤といえばライブ盤だし、そうじゃないといえばそうじゃないような、そんな印象だ。 内容の方は、音的にも、メンバー的にも過渡期と言えると思う。 同じ1970年の演奏ながら、フィルモアでの一連のライブとは、またちょっと違う。 ライブは、ゲイリー・バーツ、ジョン・マクラフリン、キース・ジャレット、マイケル・ヘンダーソン、ジャック・デジョネットという組み合わせ。 その後重要な役割を果たすヘンダーソンもバンドに入りたてのためか、ややおとなしめの印象を受ける。 意外に良いのが、ゲイリー・バーツ。 今ひとつな印象しかないこの人も、ここではなかなかの活躍を見せている。 スタジオの方では、ハービー・ハンコック、キース・ジャレット、チック・コリアが一堂に会するなど、もの凄いことになっているが、アクセント的な曲が多く、一聴しただけではあまり印象に残らず。 ただ、このアルバムも面白いが、やっぱりライブの全貌を聴いてみたいというのが正直なところ。 先のボックスは、10月末に発売と書いてあるサイトもあるし、未定と書いているところもあるし、日本のアマゾンではご丁寧に削除までされている。 事情があって、延期なり、中止になるのはしょうがないとしても、オフィシャルなアナウンスが何にもないので、どうなってるのかさっぱり分からん。 |
![]() Phishbill 10/15/05 No Style - Shibuya, Tokyo, Japan 3回目のPhishbillへ。 同じく渋谷でライブをやっていたSardine Headと迷いつつ。 もともとこうしたイベントの類いはあまり好まなかったはずなのに、なぜか3回とも顔を出している。 それは、生で見ることが叶わなかったPhishを大音量で聴くことが出来る数少ない機会だから。 他にもライブなどがいろいろと重なっていたらしく、人が少なかったのが残念。 それでも、主催者の二人はまったく手を抜かない。 今回は、音もよい上、セットリストも非常にバランスがよくて楽しめた。 前回のアッパーな感じもよかったけれど。 個人的には、4曲目の"Esther"あたりからグッと引き込まれた。 それが、ちょうど徐々にバンドの調子が上がっていくような感じで、よく考えているなあと感心する。 あとは、セカンドセットの"Free""David Bowie""If I Could"が印象に残った。 Phishに関しては、解散後から熱心に聴き始めたので、まだ曲と曲名が一致してないところがあるのだけれど、徐々に”選曲の妙”が分かってきて、それもまた楽しい。 あとでまた音源聴くのが楽しみだ。
余談。 Phishbillといえば、本編だけでなく、始まる前、セットブレイク、終わったあとの選曲も結構楽しみにしていたりする。 久々に聴いたCoke Escovedo、Flamig Lips、誰だか分からないけど"Cissy Strut"をミックスしたやつ、大音量で聴くZeppelinにグッと来た。 そして、セットブレイクにはハウス。 ハウスはあまりよく知らないので、選曲者直々にいろいろとご教授いただく。 その会話も、また楽し。 というわけで、とても楽しみました。 ありがとう。 |
![]() Velvet Crush A Single Odessey 4年ほど前にリリースされた、シングルのみ収録された曲と未発表曲を集めたアルバムだ。 リリースされた当時から気にはなっていたものの、結局その時には手を出さなかったのだが、急に思い立って、今月買ってみた。 このバンドには強い思い入れがあるが、聴くのは久しぶりのことだ。 そして、当時、実際に聴いていたのは、セカンドアルバムまで。 サード以降、今ひとつパッとせず、いつの間にか新作が出ても手に取らなくなっていた。 さらに、シングルはあまり聴いていなかったので、このアルバムの中で知っているのはファーストアルバムの1曲目、"Window To The World"のシングルに入っていた"Atmosphere""Gentle Breeze""Butterfly Position"の3曲のみ。 だから、ややノスタルジックな気持ちにもなりながらも、新鮮な気持ちで聴くことが出来た。 このアルバムには、1990年から2000年までの曲が収められているが、よく言われていたように初期はイギリスっぽい雰囲気が強く、セカンドアルバムの頃からカントリー風味を取り入れ、本来のアメリカっぽい雰囲気になっていく訳だが、その流れを追うことが出来る。 Teenage Fanclubの"Everything Flows”のカヴァーは初めて聴いたが、原曲の良さを活かしつつ、Velvet Crushらしい感じに仕上がっている。 ただ、この曲はダラダラといつまでも続く感じが良いので、やっぱり原曲以上ではないが。 先に挙げた3曲はどれも好きだが、とくに"Atmosphere"がいい。 この曲は、セカンドアルバムにもスピードアップしたヴァージョンが入っているが、どちらかと言えば、こちらのシングル・ヴァージョンの方が好きだ。 このバンドの曲では、一番好きかもしれない。 とにかく名曲だと思う。 通して聴いてみると、初期はもちろんのこと、聴かなくなってからの曲もなかなか良いものが多い。 未聴のアルバムにもちょっと興味は湧くが...。 とりあえず、このシングル集はしばらく楽しめそうだ。 |
![]() Dinosaur Jr 08/25/05 Leeds Festival - Leeds, UK 再結成したDinosaur Jrのラジオで放送された音源ということで、音は結構良い。 いや、思ってたよりは良くなかったが、このてのバンドは多少音が悪い方が雰囲気が出てそれはそれで良いのだ。 この日の演奏がすべて放送されたのかどうか分からないが、8曲で30分程度と短めだ。 オリジナルメンバーということで、3枚目の"Bug" Cureの"Just Like Heaven"のカヴァーが懐かしい。 このバンドといえば、ライブでは爆音で、グシャッとなるイメージがあった。 爆音なのは変わらないが、このメンバーでやっていた当時のライブと比べると、かなり安定した演奏でちょっと驚いた。 マーフってこんなにうまかったっけ? ルー・バーロウのほとんどギターに近いベースもかっこいいし、Jマスキスはいつも通りやりたい放題だ。 マーフとルーが抜け、Jのソロ・プロジェクトのようになってからよりも、3人が対等な感じでバランスが取れていて、なかなかいいかもしれない。 やっぱりこのままレコーディング、そして単独の来日、してくれるととても嬉しい。 |
![]() Treepeople Actual Re-Enactment このバンドの94年リリースの、たしか4枚目にしてラストアルバム。 当時のいかにもUSインディーギターバンド然とした感じではあるが、ペナペナのギターに哀愁漂うメロディー、ちょっと崩れかけたアンサンブルが妙に良くて、わりと好きだったバンドだ。 この1つ前の"Just Kidding"の印象が薄く、ひっそりとリリースされていたこのアルバムの存在は知ってはいたものの、結局聴かないままに終わっていた。 で、最近になって、なぜか聴いてみたくなって調べてみたら、Amazon.comのマーケットプレイスにてジャケットに穴があけられた、いわゆるカット盤というやつが二束三文で売られていたので注文してみた。 Treepeoleといえば、Built To SpillのDoug Martschが在籍していたバンド。 当時は情報も少なく、このバンドのメンバーについてはまったく知らなかったが、彼の声が好きだった。 しかし、このアルバムを聴いて、まず声が違う...。 クレジットにも名前はないので、調べてみたら93年に脱退していたようだ。 TreepeopleからBuilt To Spillへの経緯を良く知らなかったので、今頃それが繋がった。 このアルバムのボーカルも結構似た感じで歌ってはいるが、やっぱり今ひとつ。 曲についてもちょっと煮え切らない感じだ。 聴いていられないほどではないが、ピークを過ぎていたことは認めざるを得ない。 久しぶりに一番好きだった2枚目のアルバムでも聴いてみるかな。 |
![]() Steve Kimock Band 10/01/05 Granada Theatre - Dallas, TX SKB Archivesからのサービス音源。 サウンドボードとオンステージのマトリックスということで、音質はすこぶる良好。 Setlist.comをチェックしたら、8人の投票で3.75点とやや低めの評価か。 新しいにラインナップになってからの音源を聴くのはこれが2つ目だが、なかなか息が合っていて、何となく楽しそうに演奏しているように聴こえる。 セカンドセットの1曲目、"Cissy Strut"で、”シス、シス”と確認し合う声が聞こえ、一斉に”ア~~~”と掛け声で始めるのが、今までになかった感じで新鮮だ。 "Eudemon"がスタジオ盤のテイクと違い、後半かなり激しめの展開を見せて面白い。 ただ、気になる点もあった。 それは、実際に聴く前から気にしていたセカンド・ギタリストであるミッチの不在。 特に気になったのが、セカンドセットの終わりの3曲である"Malichi""Long Form Part 1""Hillbillies"あたりだ。 ミッチのパートをなぞっているだけではないんだろうけど、どうもオルガンだと鋭さが足りなく感じてしまう。 そうするとやっぱり"Dr. Zaius"や"Weapons Of Moose Destruction"あたりも、まだ聴いてはいないがちょっと心配だ...。 と、若干マイナス点もあるものの、充分楽しんだのだけれど。 次は10月5日のキモックのバースデー・ショーだ。 |
![]() John Coltrane My Favorite Things このアルバムを手に取ったきっかけは、今から13、4年前だろうか、ニール・ヤングがインタビューの中で、コルトレーンの"My Favorite Things"は美しい、と発言していたからだった。 一緒に挙げていたのが、Sonic Youthのどの曲だったか忘れたが、たしか"Evol" そんな支離滅裂なところがニールらしい。 コルトレーンについては、このアルバムを聴く前に、"A Love Supreme" コルトレーンといえば、やっぱり汗が飛び散って来るような激しいものが好きだが、それらとはちょっと違い、コルトレーンにしてはひんやりとしたクールな雰囲気がある。 そして、美しい。 以前よりも、それを強く感じる。 ジャズが自分の中の最初のブームが数年続いた後、ちょっとブランクがあって、コルトレーンはジャズの中では1、2を争うくらい好きだったのだけれど、実はそんなにたくさんの作品を聞いている訳ではない。 ここ2、3年、2回目のブームがやって来ていて、最初の時にはなぜか手を出さなかったマイルスを聴くことが多いので、コルトレーンを聴くのも結構久しぶりのことだ。 "My Favorite Things"はライブもいいらしいし、これを機にもうちょっと深入りしてみるか。 |
![]() Phish LivePhish 04/02/98 Nassau Coliseum - Uniondale, NY 久しぶりにパッケージ販売されたLivePhishシリーズその1。 この日から4日間の音源がリリースされた訳だが、Setlist.comを見てもかなり高い評価を得ているし、前々からPhishフリークの友人に薦められていたショーでもあった。 そして、この度、その探していた音源がめでたくリリースされ、こうして聴くことができた。 まあ、その友人からの借り物なのだけれど。 ここのところ、立て続けにカセットテープの音源を聴いていたせいか、やたらと音が良く感じる。 オフィシャル・リリースだから当たり前のことではあるが、とにかくグッと前に出て来る感じで、でかい音で聴くと気持ちがいい。 演奏も素晴らしく安定している。 この頃はあまりリハーサルもせず、ショーの出来には結構ムラがあったと聞いているが、この日は頭から終わりまで楽しめた。 95年頃のスピード感のある演奏と違い、どっしりと腰を据えたファンクっぽいアレンジが目立つが、それがたまらなくよい。 マイク・ゴードンのベースの音、かっこいい。 残りの3日間が非常に楽しみだ。 |
![]() Gastr Del Sol Upgrade & Aferlife デビッド・グラッヴスとジム・オルークのデュオによる96年のアルバム。 たしか3枚目のアルバムだったと思う。 かなり久しぶりに聴くが、寝る前に何を聴こうかと物色していて、何となくこれを選んだ。 CDの帯を見てみたら、「アンビエント・テクノ・フォークの傑作!」と書いてあって、ちょっと笑ってしまったが、まあだいたいそんな言葉から連想される通りの音だとは思う。 このエントリーのタイトル通り、聴いていると不安になって来るような音楽だが、当時もこのダウナーな音が好きで愛聴していた。 当時はあまり真剣に読んでなかったライナーを読んでみたら、いくつか気付くことがあった。 まずは、ジョン・マッケンタイアを初め、ドイツやスイスなど、いろいろなところからその筋では名が知れているであろう人達が多数参加していること。 と言っても、マッケンタイアとトニー・コンラッドくらいしか知らないけど。 次に、このアルバムの最後に収録されている"Dry Bones Into The Vally"が、彼らが敬愛するジョン・フェイヒィの曲であること。 そして、一番驚いたというか、認識を改めたのが、このユニットがグラッヴス主導であったこと。 オルークは途中からで、1枚目のアルバムには参加すらしていない。 ずっと勘違いをしていたようだが、それぞれのアルバムを聴いてみると、グラッヴスの方が気に入っているので、なんとなく納得。 久々に聴いたが、今日の気分に合い、妙になごんだ。 このダウナーな音を聴いてなごむってのは、変なんだろうか。 |
![]() Trey Anastasio 05/07/99 American Theatre - St. Lois, MO 99年のソロライブ。 Setlist.comによれば、10人投票して5点満点とかなり評判の良いショーらしい。 ファーストが、トレイのみのソロ・アコースティック・セット。 Phishでも演奏されるおなじみの曲を連発し、会場は大合唱だ。 聴き慣れているからというのもあるけれど、こうして曲そのものを取り出して聴いてみるのもなかなかいい。 もともと静かな曲だけに、"Farmhouse"あたりは特にはまる。 そして、セカンドはトリオによるエレクトリック・セット。 1曲目でちょっとばかり不安になったが、続く"Last Tube"からだんだん良くなってきた。 そして、次の"Come On Baby Let's Go Downtown"。 これは、ニール・ヤングの"Tonight The Night" ニールの中でも、1、2を争うくらい好きなアルバムだし、この曲ももちろん好きだ、という単純な理由で嬉しい。 演奏の方も原曲とは違った軽快さがあって、なかなかいい。 Phishでも、このアルバムの中の"Albuquerque"をやっていたことを思い出す。 全体的には、ギターは抑えめで、Phishほど登りつめるような感じはないが、内容はとても良い。 Phish解散後のトレイのツアーの音源は、初日だけ聴き、それがまずまずだったこともあって、まったくチェックしてないが、どうなんだろう? おっと、11月にニュー・アルバム |
![]() Grant Green Live At The Lighthouse 72年のライブ・アルバム。 アマゾンのレビューを見たら、フュージョンだなんだと書いてあったが、むしろカーティス・メイフィールドなんかとやっていることはほとんど一緒じゃないだろうか。 とにかく黒い。 そして、このスピード感がとても良い。 ゆったりした曲でのギターもいいけれど、どちらかと言えばこうしたテンポの速い曲での方が活き活きとしているように感じる。 この長めに延々と続く感じは聴いていて心地よい。 ただ、ギター、サックス、オルガンのソロ回しの繰り返しで、同じように展開する曲が多いし、すべてを覆すような革新性のある音楽ではないのは確か。 何枚か聴いた限りでは、組む人によってスタイルが変わるようだし、この人自身は何を求めていたのだろう?と何となく考えていた。 職業的なジャズ・ミュージシャンからは抜け出せなかった人なんだろうか。 ギタリストとしては、もちろん素晴らしいんだけど。 まあ、今は楽しむのみ。 |
![]() Medeski, Martin And Wood Combustication 98年のアルバム。 オフィシャルサイトを見てみたら、ちょうど彼らのキャリアの中では、真ん中あたりのようだ。 ジャズはやっぱり昔のものの方が圧倒的に面白いし、もう音楽としては停滞してしまっていると勝手に思っている。 知らないだけで、いいものもあるとは思うけど。 ターンテーブルを導入してみたり、新しい要素も取り入れてはいるが、やっぱりこのバンドはどう聴いてもジャズだ。 MMWは、ジャズを先へ進めている数少ないバンド/アーティストの中の一つだろうと思う。 昔のジャズと決定的に違うのは、やっぱりフリー・ジャズもファンクも、もっとオーソドックスなスタイルのジャズも、そしてさらには他の音楽もさらっとやってのけるところ。 そこがやっぱり、90年代以降のバンドらしい。 その柔軟性がやっぱり面白いし、ジャムバンドとしても人気を誇っている理由の一つだろう。 と、いろいろ書いてはみたが、結局のところ、聴いて良ければジャンルなんかどうでもいいのだけれど。 このアルバムについては、ちょっと抽象的な感じのところが多く、今日のところは何となく流して聴いていたので、また改めてじっくり聴いてみたい。 |
![]() Grant Green Idle Moments グラント・グリーンに興味を持った時、勝手にイメージしてたのは、先に聴いた"Green Is Beautiful" 何となく選んでみたこのアルバムを聴いて、まさにそのイメージ通りの音だと思った。 リラックスして聴ける、美しいアルバムだと思うが、好みからすると1曲目がややクサ過ぎか。 聴いていて嫌な訳ではないけれど、結構ギリギリの線かもしれない。 アルバム全体としては、とても完成度が高く、素晴らしいと思う。 グラント・グリーンのギターというのは、どんな路線においても一貫して、小難しくならず、聴きやすい印象がある。 後にビートルズなどのヒット曲を臆面もなく取り上げているところから想像するに、結構そういうことを当時から意識してたのかもしれない。 ただ、今日、このアルバムを聴いた限りでは、ギターよりもピアノとヴィブラフォンの方がどちらかと言えば印象に残った。 何度か聴けば、また違った印象になるとは思うが。 |
![]() Anticon Label Sampler: 1999-2004 変態ヒップホップ集団(?)Anticonの、文字通り自分たちのレーベルのサンプラーCD。 33曲入りのミックスCDになっている。 2、3年くらい前だろうか、メインストリームはおろか、アンダーグラウンドのヒップホップまでも新しいものがまったく面白くなくなって、唯一面白かったのがこの連中で、メンバーのソロやユニットのCDが出るたびにチェックしていた。 一応、CD屋ではヒップホップのコーナーにおいてはあるが、果たしてこれをヒップホップと呼んでいいものか。 確かにヒップホップをフォーマットにした曲は多いが、コラージュあり、ダニエル・ジョンストンのようなロウファイ気味のフォークあり、とバラエティに富んだ内容だ。 ここいらのセンスは、ほとんどがWhy?とOdd Nosdomによるものだろうけど。 それとやっぱり特徴的なのは、Doseoneの声だ。 ちょっと言葉では形容できないけれど、他にはいないMCとしか言いようがない。 この3人が組んだユニットであるcLOUDDEADが、他のレーベルからリリースされているから、このCDには収録されていないのが残念。 もちろん、結構シリアスなSoleのラップもいいし、Jelのトラックもかっこいい。 意外と引っかかったのが、Pedestrian。 ちょっとオールド・スクールっぽい曲がなかなか良い。 と言いつつも、これを聴くのも結構久しぶりのこと。 最近リリースされているアルバムも未チェック。 相変らず気になる連中ではあるのだけれど...。 何かこのなんでもありな感じこそヒップホップだなあとちょっと思ったりもした。 |
![]() Zero Nothin' Lasts Forever 98年リリースのライブアルバム。 SKBのライブでも度々オープニングに演奏されることもあり、そして現在でも人気の高い"Cole's Law"が収録されていることもあって、どうしても聴いてみたかった。 Digitalsoundboard.netで販売されているライブ音源を除けば、この曲が唯一収録されているオフィシャル・アルバムでもある。 中古盤もなかなか高値がついていて入手がやや困難だったが、たまたままともな値段で売っているのを見つけ、即購入。 で、その"Cole's Law"。 キモックの息子が生まれた時のことを表現した曲だという説あり。 現在のSKBでの演奏と比べたら、とても素朴な味わいがある。 この曲がいかにドラマティックに生まれ変わったかがよく分かって面白い。 どちらがいいかと言われれば、なかなか甲乙つけ難い。 この素朴さの中に深い情感が感じられて、素晴らしいと思う。 他の曲でもライブということもあって、キモックのギターの見せ場が多い。 "Little Wing"は、なかなかの盛り上がりだ。 この時期はなかなか音楽的にもまとまりを見せていたようで、結構バラエティに富んだことをやりながらも、初期のアルバムと比べるとあまり違和感がない。 そんな中、"Cole's Law"はちょっと浮いているなと思った。 やっぱり特別な雰囲気を持つ曲なのか。 "Eudemonic"には入らなかったけど、いつかスタジオでレコーディングしてくれないだろうか。 |