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  2005年12月  

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裏SKB
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Rodney Holmes - Twelve Months Of October


Rodney Holmes
Twelve Months Of October


Steve Kimock Bandのドラマー、ロドニー・ホームスの初ソロ・アルバム。
最初にこのアルバムについて伝えられたのが、SKB初のスタジオ・アルバム"Eudemonic"について伝えられたのとほぼ同時期であるから、もう2年弱にもなる。
どちらのアルバムも首を長くして待っていたが、出たら出たで手元に届くのが非常に早かった。
SKB絡みでは、キモックはもちろん、ミッチ・ステイン、ジム・コストが参加。
後は残念ながら知らない人達ばかり。

オフィシャル・サイトに掲載されている本人の弁によると、インスパイアされたアーティストにMassive Attack、Prodigy、Chemical Brothers、Goldie、DJ Shadowと、その筋の大御所の名前がズラリと挙げられている。
SKBでも以前よく演奏されたロドニー作曲の"Sabertooth"を聴けば分かる通り、そういう傾向を持った人だと言うのは知っていたから、それほど驚きはしなかったものの、このコメントを読んで、一体どんなアルバムになるんだ?という気持ちが強まったのもたしか。
実はSKBを初めて聴いたとき、たまたま手に入れた音源には4曲収録されていて、その中で最も興味を持った曲が、その"Sabertooth"だった。
こんなことやっているバンドがいるんだ?と新鮮な驚きを憶えて、非常に興味を持ったのだが、すぐにそれはロドニーの持ち込んだ要素で、SKBの中では特異な曲であることを知ったのだけれど。

で、内容。
やっぱりかなりエレトロニックな要素が導入されていて、新しさよりはややレトロな雰囲気を感じる。
多分、それは前述の影響を受けたアーティスト達が90年代に登場し、非常に強い影響をシーンに与えた人達だから、きっとそういうことなんだろうと思う。
ただ、ドラマーであるから、あまりそっちには寄り過ぎず、なかなか面白いバランスで成り立っていると思う。
悪く言ってしまうとやや中途半端な感もあるが、ドラムの妙技は堪能できると思う。
個人的に一番好きなのが、オープニングを飾る"Radio Warning"。
この曲はアレンジを変えてSKBでもぜひやって欲しい。
SKBでもお馴染みの曲は、"Electric Wildlife"、"Sabertooth"、"The Bronx Experiment"の3曲。
"Electric Wildlife"は、キモックが参加していないだけで、ほとんどSKBと変わらないアレンジで演奏されていて、ここではミッチのギターが活躍している。
本当は"Eudemonic"の中でこういうミッチのギターを聴きたかったのだが。
"Sabertooth"は、SKBでの演奏の方がスリリングで面白い。
"The Bronx Experiment"では、キモック、ミッチ、ロドニーのトリオというのが嬉しいが、ここでもミッチが活躍していて、キモックはどちらかと言えばバックアップに回っている。
キモックはもう1曲、"The Thief Of Always"でもスライド・ギターで参加。
ただ、これもたしかにキモックらしい演奏ではあるが、それほど目立ったものでもなく、もうちょっとフィーチャーされていることを期待していただけに少し残念。

全体的には、試みがうまくいっている曲とそうでない曲が半々くらいの印象。
そして、もうちょっと音圧が強いと良かったと思う。
でも、これを聴くとロドニーのアイデアがかなりSKBに反映されていることが分かり、そういう意味でもとても面白いアルバムだと思う。
で、これが"Eudemonic"のジャケットの中の写真のキモック&ロドニーの2ショット写真へと繋がる訳だ。

という訳で、今年の更新はこれでおしまい。
このブログを始めて約4ヶ月。
スタートが、SKBの"Eudemonic"で、終わりをたまたまロドニーのアルバムで締めくくることができました。
本当は、2005年私的ベストみたいなのを書こうと思ったけれど、面倒になってしまって、普通に終わります。
気が向いたら年明けにでも書くかもしれませんし、書かないかもしれません。
とにかく、読んでくださった皆様、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします!
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[2005/12/31 02:18] | Rock | トラックバック(0) | コメント(4)
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残響
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Marrakech in the Cool of the Evening

Randy Weston
Marrakech In The Cool Of The Evening


92年にモロッコのマラケシュという所で行われたライブを収めたアルバム。
ダラー・ブランドの"African Piano"から繋がった一枚。
本当は、"African Piano"のエントリーのコメント欄で教えてもらった"Portraits Of Monk"をまず聴いてみたかったのだけれど、現在、なかなか入手困難なようで、CD屋で見つけたこのアルバムを手に取ってみた。
南アフリカ出身のダラー・ブランド(アブドゥーラ・イブラヒム)がアフリカからジャズへのアプローチであるのに対し、NY出身のこの人はアフリカ回帰の作風で知られ、ライナーによれば、アフリカ回帰のスタンスがためにレコーディングや演奏の機会に恵まれない時期も長かったそうで、89年のデューク・エリントン、前述のセロニアス・モンク、そして自身の曲をアルバムごとに収めた"ポートレイト三部作"で再び注目を浴びることとなったそうだ。

個人的には、名前すら知らなかったし、もちろんこの人の音楽も初めて聴いた。
でも、なぜだか妙に興味が湧き、モンクの曲をやっているアルバムを探してみたが、少し高値が付いているようなので、そちらは気長に探してみようと思っている。
で、このアルバム。
一聴した感じでは、あまりアフリカ色は全面的には出ていないように思えた。
自分自身、まだそういった音楽をあまり聴いていないため、どうも他と比較もできず、その辺はもう少し聴き込まないとつかめない。
ただ、アルバム自体、とても良くて、今日、外を歩き回りながらずっと聴いていたのだけれど、ピアノの残響音に持っていかれた。
ピアノというのは、残響込みで楽しむものなのがよく分かる。
キース・ジャレットもライブでは、残響音がおさまるまで拍手はして欲しくなかったようだし。
とにかく、そういう空気感がうまくレコーディングされていて、気持ちがいい。
スピーカーで聴く前にイヤフォンで聴いたのは正解だったかも。
90年代のジャズ、やっぱり侮れない。
[2005/12/30 23:49] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(0)
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1人増えた
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ラスト・デイト

Eric Dolphy
Last Date


エリック・ドルフィーの死の約1ヶ月前、オランダのラジオ放送のために収録されたライブを収めたアルバム。
少なくともライナーを読む限りでは、公式に残っている録音としては最も最期に近い音源のようだ。
"Out To Lunch"のエントリーでも少し書いたのだが、7、8年前にこのアルバムを買い、その時はまったくと言っていいほど印象に残らず、2、3度聴いただけでそのままになっていた。
で、"Out To Lunch"があまりにも強烈だったものだから、久しぶりに聴いてみる気になったのだ。

これがもう、1曲目から素晴らしくて、耳が釘付けになってしまった。
"Out To Lunch"の印象とは異なるが、非常に密度の濃い演奏。
特に"You Don't Know What Love Is"でのフルートが印象的だ。
このアルバムを買った当時の自分は、これの良さを理解できる耳を持っていなかったとしか言いようがない。
ただ、初めて聴く音楽に驚かされることも嬉しいが、過去に聴いてそれほど良いとは思っていなかったものの印象が劇的に変わり、好きな音楽へと転じることも嬉しいことだ。
それに、過去は過去で当時の自分がそう感じたのだから、今更あれこれ言っても意味はないので、素直に楽しみたいと思う。
また1人、深く聴いてみたい人が増えてしまった。
[2005/12/29 02:04] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(2)
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そしてやっぱり好きらしい
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More Light

J Mascis + The Fog
More Light


Dinosaur Jr.を解散させたJマスキスが、2000年にリリースしたアルバム。
Dinosaur時代から、スキーとゴルフばっかりやってるなんて言ってたし、もうこの人は音楽やる気ないんじゃないかなんて少し思っていた。
さらに、"Hand It Over"にがっかりして(少なくとも当時は)いたし、この辺のロックをほとんどチェックしていなかったこともあり、自分にとっては本当に突如リリースされたという印象で、聴く前は不安と期待とが入り交じった気持ちだった。

が、実際に聴いてみるとそんな心配は無用であったことがよく分かった。
Dinosaur Jr.という名前を捨てただけで、何ら変わりはない。
むしろ、何か吹っ切れたんじゃないかとさえ思えるほどで、元に戻ったと言った方がいいかもしれない。
1曲目の"Same Day"でのどうやったらこんなフレーズを思いつくのか、もう笑うしかないような展開、"The Fog"というバンド名なんかどうでもいいかのようなやる気のなさ。
そして、やる気のなさを漂わせつつも、全体的にはポジティブな感じで、ストレートな曲も多い。
Jマスキス以上に音楽やる気がなさそうなMy Bloody Valentineのケヴィン・シールズ参加のタイトル曲"More Light"の、曲とはまったく関係なさそうなノイズの渦を聴いて、ああ復活したなあと、当時も思ったものだった。
この脈略の無さが、まさにDinosaur Jr.、そしてJマスキス。

と言いつつ、当時はそんなに繰り返し聴いてはいなくて、今日、かなり久しぶりに聴いたのだけれど、ここ最近、Dinosaur熱が復活して来ていることもあり、そんな心持ちで聴くと今まで以上に引き込まれた。
結局、やっぱり好きらしい。
[2005/12/29 01:35] | Rock | トラックバック(0) | コメント(0)
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結局好きらしい
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Without a Sound

Dinosaur Jr.
Without A Sound


94年の6枚目のアルバム。
前作である"Where You Been"の陰に隠れ、ややインパクトが弱かった。
次作"Hand It Over"ほどではないが。
"Where You Been"の頃は「歌はギターソロまでの過程に過ぎない」とまで発言していたJマスキスが、このアルバムの頃になると「今は歌を歌うのが楽しい」と言っていたくらいで、ギターはやや抑えめ、ヴォーカルのメロディーを重視した曲が目立つ。
この人のギターは暴走するくらいがちょうどいいと思っていたので、そんな所が物足りなく感じたのだと思う。
それに、前作あたりから出来上がった「楽曲の型」にはまってしまっているような曲が多いように感じる。

それでも、メロディーの良さもこのバンドの好きな所の1つではあったし、"I Don't Think So"のような思いっきりツボに入る曲もあったので、当時もそれなりに愛聴していたのだが、ちょっと前に改めて聴き直して再評価したアルバムだ。
"Feel The Pain"のようないびつな曲展開は非常にJらしいし、乾いたベースの音も好みだ。
出来上がった「型」にはまっているように感じてしまうと、大抵そのバンドやアーティストには興味を失ってしまうのだが、このアルバムの場合、楽曲の良さがそれを補っているように思う。
集中して聴いているといつの間にか、かなり入り込んで聴いている。
簡単に言ってしまえば、結局好きなのだ。
[2005/12/28 00:50] | Rock | トラックバック(0) | コメント(2)
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ちょっと見直し
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Hand It Over

Dinosaur Jr.
Hand It Over


97年の7枚目にして、Dinosaur Jr.としてはラストのアルバム。
このアルバム、最も印象が薄い。
当時の自分の状況として、ヒップホップを中心に聴いていて、ロックに対する興味が薄れていた時期だった。
このアルバムを買った動機も、Dinosaur Jr.だから、という消極的なもので、一応確認のためという色合いが強かったのだ。
でも、印象が薄いのはそれだけの理由だけではなく、トランペットを導入したりと新しい試みもあるものの、どこか煮詰まった感じを受けたというのもあった。
相変わらずな感じではあるし、最悪というほどではないのだが、閉塞感というか、息苦しさを感じた。
で、実際、Jマスキスは、この後バンドを解散(というか名義変更)させ、J Mascis & The Fogとして再出発した訳だが、その最初のアルバムを聴いた時、そのあまりの痛快さにやっぱりちょっと苦しかったんだなと思った。

そんな長らくまともに聴いていなかったアルバムなのだが、再結成の影響なのか、最近たまにこのバンドを聴きたくなるので、このアルバムを今聴いたらどう感じるかなと思っていたところ、時々お邪魔しているブログで紹介されていたのを読んで、急に聴いてみたくなったのだ。
印象が薄かったわりに結構細かい所まで憶えていて、たしかに他の作品と比べると、弱いのだけれど、Jマスキス節は満載だし、以前よりは良い印象を持った。
"Alone"って曲が、ニール度高いことに今更ながら気が付いた。
多分、当時は聴き込み方が足りなかったのだろう。
でも、Fogになってからもこの続きのようなものとはいえ、このアルバムで最期ってのはちょっと寂しいので、オリジナルメンバーでのアルバムを期待したいところだ。
[2005/12/27 00:31] | Rock | トラックバック(0) | コメント(2)
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唸りました
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Out to Lunch

Eric Dolphy
Out To Lunch


64年作。
亡くなる3ヶ月前に録音された、スタジオ盤としては最期のリーダー作となるアルバム。
エリック・ドルフィーの作品は、7、8年くらい前に"Last Date"という亡くなる1ヶ月前のオランダでのライブを収めたアルバムを買って聴いたのだが、ちょっと印象が薄く、当時もそれほどはまりはしなかった。
さらに、この人に対しては、もしかしたら間違っているのかもしれないが、「優秀なサイドマン」というイメージを持ち続けていて、どうも今まで触手が伸びなかったのだ。
もちろん、数々の楽器をこなす、非常に音楽的な才能に溢れた人という認識はあったのだけれど。

で、名盤として名高いこのアルバム。
1曲目の冒頭の所だけで、もっと早く聴けばよかったと後悔した。
高い緊張感の下、非常に高度な演奏が繰り広げられている。
どこか1本線を切っただけでバラバラになってしまいそうな感じだ。
オーネット・コールマンに近いかなと一瞬思ったが、やっぱりかなり違うし、コルトレーンの雑味のある感じとも違って、理路整然とした印象がある。
まだ、1、2度聴いただけなので、何がどう凄いのかよく分かってはいないのだけれど、マイルスの"Bitches Brew"あたりも好きなロック・ファンにも入りやすいアルバムなんじゃないかと思う。
36歳という若さで他界してしまった訳だが、もっと長生きしていたらどんなことをやっていたのかと思うと非常に残念。

[2005/12/26 00:54] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(4)
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"あれ"とは無関係
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Bryars: The Sinking Of The Titanic / Barnett, Bryars Ensemble, et al

Gavin Bryars
The Sinking Of The Titanic


ギャビン・ブライヤーズの95年リリースのアルバム。
タイトル通り、1912年に沈没したタイタニック号を題材にした曲。
何度か映画化されたり、テレビでも扱われる題材であるから、それなりに知られた話なのだと思うが、船が沈む最後の瞬間までバンドが賛美歌を演奏し続けた、というエピソードがあり、その時の曲を再現するというコンセプトのアルバムだ。
演奏されていた曲については諸説あるらしいのだが、その中の1つである"オータム"という賛美歌に基づき作曲されたそうだ。
69年に作曲され、75年と90年の2度録音されているが、それに続く3度目の録音にあたる。
残念ながら、90年録音のものは聴いたことがないのだが、オブスキュア・レコードからリリースされた75年の録音と比べると演奏時間も倍ほどになり、音響的な処理も加えられ、格段にスケールアップしている。

実際は音など出るはずもない水中へ沈み行く中での演奏、というものがとてもうまく表現されていると思う。
決して明るい音楽ではないのだが、かといって絶望感や暗さはない。
ちょうど水に潜って上を見上げた時、太陽に光が差し込んできて、それがゆらゆらと揺れている感じだ。
希望の光とも取れるような。
"Jesus' Blood Never Failed Me Yet"同様、このアルバムもある程度集中力がいるというか、聴く時の気分に左右されるのだが、自分の精神的な揺らぎのようなものと一致した時のはまり方が尋常ではない。

最初、このアルバムの輸入盤を買ったのだけれど、日本盤には初回限定でAphex Twinによる"Rising The Titanic"というリミックスのシングルが付いていて、それを聴きたいと思っていた。
その後、発売から2、3年経っていたにもかかわらず、普通に売っているのを見つけ、わざわざ買い直した。
Aphex Twinにしてはおとなしめではあるが、原曲の雰囲気に忠実で、個人的には好きなリミックスだ。

そして、その日本盤を買ってみて初めて知ったことなのだけれど、ライナーには細野晴臣氏のインタビューが載っていて、氏の祖父にあたる方がタイタニック号の生き残りで、帰還してから相当つらい思いをされたそうだ。
当時の軍国主義的な雰囲気の中で、「なぜ生きて帰ってきたのか」というバッシング。
これもテレビ番組などで取り上げられたりしているので、知っている方も多いと思うが。
そんなこともあって、このアルバムを聴く時、いろいろと考えてしまう。
いろいろと考えてしまうのだけれど、たまに聴きたくなってしまう。
そして、数年前にヒットした"あの映画"にはこれっぽっちも興味が湧かないし、一生観ることはないだろうと思う。
[2005/12/25 02:19] | Contemporary/Classical | トラックバック(0) | コメント(0)
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堅気ではない
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Money Jungle

Duke Ellington
Money Jungle


初めて聴くデューク・エリントン、62年録音のアルバム。
ベースにチャーリー・ミンガス、ドラムにマックス・ローチという強力なトリオ編成。
ジャケで選んだこの1枚、絶対に堅気であるはずのない人達。

デューク・エリントンといえば、やはりピアニストというよりもビッグバンドを率いているイメージが強い。
が、1曲目から完全にやられた。
まず、ミンガスのベースのブチ切れ方が凄い。
ベースがかっこいいと非常に嬉しい。
初めて聴く御大エリントンのピアノも躍動感があって素晴らしい。
さすがに多くの人達に影響を与えた人だけのことはあるなと実感した。
まったく迷いのない音。
そして、非常に聴きやすく、分かりやすい音楽。
きっとこの辺りのセンスはビッグバンドでの演奏にも共通しているのだろうと思う。

それと、Venturesでお馴染み(?)の"Caravan"という曲、共作とはいえエリントンの曲であることを初めて知った。
個人的には、これも発見。
このアルバム、予想以上に素晴らしく、今まであまり興味を持ったことのないビッグバンドも聴いてみたくなった。
[2005/12/24 01:18] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(6)
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浮浪者とトム・ウェイツ
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Bryars: Jesus' Blood Never Failed Me Yet

Gavin Bryars
Jesus' Blood Never Failed Me Yet


ベーシストとしてフリー・ジャズなどを経由し、現代音楽家として知られるギャビン・ブライヤーズの93年リリースのアルバム。
もともとは71年に16mmフィルムのサウンドトラックとして録音され、74年に最終的なスコアが書かれて曲だそうで、75年にオブスキュア・レコードからブライアン・イーノがプロデュースしたアルバムに収録されている。
CDが主流になったことにより長時間録音が可能になり、93年に再び作品化されたものだ。

浮浪者の老人による歌が延々とループされる。

Jesus' blood never failed me yet
Never failed me yet
Jesus' blood never failed me yet
There's one thing I know
For he loves me so


歌詞はこれだけだ。
バックにはオーケストラによる演奏が延々と繰り返され、時にファイドアウトしたり、フェイドインしたり。
これに加え、93年のこのアルバムには、途中から怪人トム・ウェイツの歌声が重なる。
浮浪者とトム・ウェイツのデュエット。
トム・ウェイツがこの曲を気に入り、参加を希望したことにより実現したそうだ。
トム・ウェイツ、やっぱり並みのセンスではない。

このアルバムを知ったきっかけというのが、たしかTeenage Fanclubのメンバーが来日した際、ずっと探していたというこのアルバムのレコードだかCDをどこかで見つけ、喜んで買って帰ったという記事を雑誌で読んだことだったと思う。
それに加えて、クラブ・ミュージック系の雑誌でも紹介されていたこともあり、興味を持ち、ほとんど足を踏み入れたことのなかったクラシックのコーナーへこのアルバムを探しに行ったのだった。
初めて聴いた時の印象、ロックやヒップホップ、テクノなどを聴き慣れていた耳には、分かりやすい盛り上がりもなく、ビートもなく、ひたすら静かに延々と続く音楽を素直に楽しめたとは言い難い。
が、何度か聴くうちに、よく分からないながらも独特な気持ちよさに惹かれるようになった。
アンビエント、と言ってしまえば簡単だが、テクノ系のそれとはやはり違う。
ちょっと言葉では説明することが難しい。
例えば、電車の中で聴いたりしていると、そのままどこかへ行ってしまいそうな気分になる。

聴くのに結構集中力がいるので、そう頻繁には聴かないのだけれど、今日、何となく久しぶりに聴いてみたくなった。
以前よりも、もっと自然にスーッと入ってくる。
オブスキュア盤もいいが、やっぱりこっちだ。
[2005/12/23 01:46] | Contemporary/Classical | トラックバック(1) | コメント(0)
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あまりにもあっさりと
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The Cellar Door Sessions 1970

Miles Davis
The Cellar Door Sessions 1970


1970年12月16~19日の4日間のライブを収めたボックス・セット。
"Live-Evil"の元ネタ。
かなり以前からリリースされるという話もあったらしいが、ファンの間では今までブートで聴かれてきたらしい。
今年の9月に正式にリリースされることになった時にも、喜びつつも、ほんとに出るの?という半信半疑の声もネット上でよく見かけた。
で、実際2度ほど延期され、今回のリリースもまた延びるだろうと高をくくっていたのだが、さんざん待たせたくせに、出るとなったらあっさり届いた。
本当はもっと様子を見て買うつもりだったのだが、当初の15,000円から8,800円というあまりの値下がり具合に思わず注文してしまった。

さっそくディスク1(12/16/70 1st Set)を聴いてみた。
フェード・インしてくる1曲目の"Directions"からジャック・デジョネットのドラムが凄い。
ゲイリー・バーツは相変らずダメな感じだし(いい所もあるけど)、ベースのマイケル・ヘンダーソンはまだ化ける前のようだが、それでも聴き応え充分。
この4日間のキース・ジャレットが凄いと言われているが、まだ流して聴いただけなので、その辺りは後でじっくり聴いてみたい。
19日のみ参加したジョン・マクラフリンのギターも楽しみ。
とりあえず、しばらく楽しめそうだ。
[2005/12/22 00:04] | Jazz | トラックバック(1) | コメント(0)
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次はどう来る?
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Jerry Garcia - Garcia Plays Dylan


Jerry Garcia
Garcia Plays Dylan


10月にリリースされた、ジェリー・ガルシアによるボブ・ディランのカヴァー集。
Jerry Garcia Bandだったり、Grateful Deadだったり、名義はいろいろだが、よくもまあ1人のアーティスト周辺で、別のたった1人の曲を2枚組のCDにできるほど取り上げたものだなと驚くばかり。
ボブ・ディランが大好きなニール・ヤングでさえ、ここまで取り上げてはいないのではないだろうか。
ただ、個人的にボブ・ディランというアーティストをほとんどまともに聴いてこなかった。
アメリカン・ロック自体、多少の例外はあるものの、以前はあまり好んで聴かなかったというのもあるが、なにより声が苦手だった。
最近では、多少慣れてきたというか、興味も出てきて入るのだが、どうも積極的にアルバムを買って聴いてみようという気が起こらない。
もちろん、歴史に残るような凄いアーティストだという認識はあるのだけれど...。

そんな感じなので、ここに収録された曲の中に初めて聴く曲も多いし、ジェリー・ガルシアの声で聴き慣れた曲も多い。
中には、このアルバムを聴いて初めてボブ・ディランのカヴァーだと知った曲もある。
ここにはいつも通りのジェリーの声とギターがあって、いくつかはあまり好きな感じではない曲もあるにはあるが、安心して聴いていられる内容だ。
Legion Of Maryに絞った"The Jerry Garcia Collection, Vol. 1"よりは楽しめたし、面白い企画だと思う。
次はどんな手?
[2005/12/21 23:33] | Rock | トラックバック(0) | コメント(0)
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もっともっと掘らねば
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アフリカン・ピアノ

Dollar Brand
African Piano


アブドゥーラ・イブラヒムのダラー・ブランドと名乗っていた時代の69年コペンハーゲンでのピアノソロのライブを収めたアルバム。
4枚目のアルバムで、ECM傘下のJAPOというレーベルからリリースされたものだそうだ。
ちょっと前に聴いた95年のアルバム"Yarona"があまりに素晴らしかったので、まずは代表作でもあるこのアルバムを聴いてみたいと思い、購入してみた。

低音部で延々と一つのルレーズをループし、メロディアスに弾いていたかと思えば、それをぶちこわすかのようなフリーな展開になったりと、変幻自在。
"Yarona"を聴いた時にも感じたことだが、この人の音楽は変に小難しくならずに非常に聴きやすさを保っている。
ピアニストの作品はまだそれほどたくさん聴いていないので、あまり比較はできないのだけれど、セロニアス・モンクっぽい感じもするし、南アフリカ出身だからなのか、欧米のピアニストとは違う雰囲気を持っているように思う。
まだ、その違いが何なのか、よく分かっていないのだが。
とにかく躍動感があって、一気に聴いてしまう。
もっといろいろ聴いてみましょう。

[2005/12/20 23:52] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(9)
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爆音を浴びよう
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Bug

Dinosaur Jr.
Bug


88年のサードアルバム。
オリジナルメンバーでの最後の作品にして、インディーズ時代最後の作品でもある。
前作で確立したスタイルをさらに一歩進め、よりメロディアスに、よりノイジーになっている。
この頃はメンバーの中がしっくりいってなかったというが、名曲"Freak Scene"も収録されているし、ライブでも演奏されることの多い曲も多数収録されている名盤だ。

このバンドを最初に聴いたのが、学生の時、友人から借りたこのアルバムのレコードと"Green Mind"のCDだった。
その頃は、自分にとってちょうど聴くものが切り替わりつつあった時期で、まず"Green Mind"にはまったが、暴力的とも言えるほど音の悪いこのアルバムには最初入り込むことができなかった。
それがいつの間にか、メロディーの良さが感じられるようになり、このがさつな音込みで虜になって、自分でCDを買い直すほど気に入っていた。

かなり以前に読んだJマスキスのインタビューで、当時のバンドの様子を語っていて、いまでもはっきり憶えていることがある。
どちらかといえば無口だったルー・バーロウにガールフレンドができた途端、ペラペラしゃべるようになり、そこで初めて嫌な奴だと分かったんだ、と冗談混じりに話していたことだ。
これはどこまで本当なのか分からないが、その後のルー・バーロウの活動を見れば分かる通り、ルー自身も音楽的な才能のある人だから(それはその時のインタビューでJも認めていた)、まあ、いろいろあったのだろうと思う。
今になってオリジナルメンバーでのライブが見られるなんて、当時はこれっぽっちも考えてなかったから、素直に楽しんでこようと思う。
[2005/12/19 23:54] | Rock | トラックバック(0) | コメント(0)
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爆音にまみれよう
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You're Living All Over Me

Dinosaur Jr.
You're Living All Over Me


今年の4月に突如オリジナル・メンバーで再結成したDinosaur Jr.の87年のセカンドアルバム。
もう、結構長いことこのバンドの過去の作品やJマスキスのソロの作品はリリースされれば買っていたものの、そう積極的には聴いてはいなかったのだが、再結成を機に再び聴きたくなることが多くなった。
そして、聴きたくなった時に選択することが多いのがこのアルバム。
もちろん熱心に聴いていた頃もこのアルバムは好きだったし、以前もよく聴いていたのだが、なぜ今、これを聴きたくなるのか、自分でも少し不思議に思う。

このアルバムは、J自身、最高傑作と公言していて、たしかに佳曲も多いし、ルー・バーロウやマーフが抜けた後もライブで演奏される機会の多い曲が多数含まれている。
このバンド(=J)は、曲だけを取り出してみると、特にリフなどに顕著だが、ストレートなハードロックの影響も強い。
そこに無謀とも言えるほどのノイズ・ギターが乗り、さらに決してうまいとは言えないヴォーカルによる絶妙なメロディーが乗る。
そんなスタイルが確立したのがこのアルバムだ。
脱退後、Sebadohや数々のユニット、ソロ作でも才能を発揮するルー・バーロウの曲もフィーチャーされているし、このアルバム制作時、バンドの状態がよく、活動も充実していたのだと思う。
次作であり、オリジナルメンバーでの最後のアルバムとなった"Bug"の頃のバンドの状態は最悪だったというから、そんなこともあってこのアルバムを最高傑作に挙げているんじゃないだろうか。
聴く側としては、"Bug"も最高なんだけど。

再結成後、さっそくフジロックの時に来日を果たした訳だが、どうにもフジロックまで見に行く気が起こらず、再結成の活動期間が終わる前に単独で来日して欲しいとずっと思っていた。
そして、めでたく来年の2月に来日決定。
すでに東京2日間のチケット購入済み。
この手のバンドは、長いこと見ていないので楽しみだ。
ついでにアルバムも作っておくれ。
[2005/12/18 23:45] | Rock | トラックバック(0) | コメント(3)
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期待以上
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Once Blue

Once Blue
Once Blue


ジェシー・ハリスがレベッカ・マーティンという女性ヴォーカリストと以前組んでいたというOnce Blueの95年のアルバム。
つい最近まで、そんなグループがあったことすら知らなかったのだが。
普段、女性ヴォーカルものを聴くことが少なく、持っているCDやレコードの中の割合もかなり少ないんじゃないかと思う。
別に嫌いな訳ではないんだけど、ストレートに歌がうまいヴォーカルほど引っかかりがなくて、どうにも触手を伸ばす機会が少なくなってしまう。
だから、ノラ・ジョーンズを気に入っているというのは、自分にとってはかなり珍しいことなのだ。

そんなこともあって、このアルバムへは期待もあったと同時に、悪くはないけどそんなに聴かないかな、くらいの感じになることも覚悟していたのだが、これが期待以上に素晴らしい内容。
10年前のジェシー・ハリスがどんなことをやっていたのか、とても興味があったのだが、その後の自身のアルバムとは多少カラーは違うものの、もうすでにこの時点で出来上がっている。
ヴォーカルに関して言えば、この人のこの声と歌でなければダメだというほどの個性はないが、ちょっとハスキーな声は悪くない。
そして、バックの演奏がまた素晴らしく、自分にはあまり馴染みのない人達なのだけれど、ニューヨーク人脈の結構すごいミュージシャンが参加している模様。
常にアップライト・ベースの音が中心にいる感じが好みだ。

ノラ・ジョーンズが売れて、ジェシー・ハリスにも注目が集まった頃、日本でもこのアルバムは再発されていたようで、しかもお蔵入りになったという、この次のアルバムから9曲のボーナストラックが追加されているらしい。
でも、CCCD。
アメリカのアマゾンでは中古盤やカット盤が1ドル以下で売られていて、これもほとんど送料だけで買った。
まあ、こちらとしては安く買えるのは嬉しいことだけど、埋もれていてはもったいない作品だと思う。
できれば、お蔵入りになったというアルバムも出して欲しい。
もちろん、CCCDじゃなくて。


[2005/12/17 00:46] | Rock | トラックバック(0) | コメント(2)
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マイルスはマイルス
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Porgy and Bess

Miles Davis
Porgy And Bess


マイルスの作品の中でも人気の高い58年作のアルバム。
ガーシュインが死の2年前に書いたオペラをギル・エバンスがアレンジしたもの。
恥ずかしながら、ガーシュインといっても名前しか知らなかったし、このオペラの内容についてもまったく知らない。
軽く調べてみたところ、貧しい黒人の悲惨な生活を題材にしたもののようだ。
この辺については、また時間のある時にでも調べてみたいと思っている。

マイルス自身が「もっともレコーディングに苦労した作品」と発言しているこのアルバム、ずっと聴いてみたいと思っていた。
一見、ヘタをすると聴き流してしまいそうなビッグバンドのジャズという感じだが、とても雰囲気がよく、味わい深い。
マイルスのトランペットも素晴らしく、全編に"Flamenco Skeches"に通じる雰囲気が漂っているように思う。
ある本を読むまで全然気付かなかったのだが、"Bess, You Are My Woman Now"でなく,"Bess, You Is My Woman Now"であること、"I Love You, Porgy"でなく、"I Loves You, Porgy"であること、これはこのオペラの主役でもある黒人たちの言い回しらしい。
まだ、2度ほど聴いただけなので、そういったことを意識しながら聴くとまた違った印象になりそうだ。

さらに恥ずかしいことがもうひとつ。
「超」が付くほど有名な"Summertime"という曲がこのオペラの中のものであるということも初めて知った訳だが、ジャニス・ジョップリンのあの"Summertime"も同じ曲であるということ。
ずっと同名異曲だとばかり思っていた。
あまりにも節回しが違うから。
でも、改めてジャニスって天才だなと思った。

同じような理由で、マイルスも(もちろん、ギル・エバンスも)やっぱり天才だ。
このアルバムを聴いて、誰と共演しようが、マイルスはマイルスでしかないんだなと再確認した。
このアルバム、後からもっとジワリジワリと来ると思う。
[2005/12/16 00:36] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(7)
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アフリカ
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Steve Kimock with Kalimba


Steve Kimock Band
10/21/05 The State Theater - Falls Church, VA


最近、耳が慣れて来たのか、このギタ-1本に派手めなオルガン&キーボードをフィーチャーした4人編成が良くなってきた。
ギターが1本になったからなのか、ボビー・ヴェガがいた頃によくやっていた曲が復活したりと選曲も面白い。
個人的にタイムリーなことに、グラント・グリーンに近いんじゃないかなんて意見があることも小耳に挟んだ。

1曲目"A New Africa"で幕を開ける。
この曲でのロドニーのドラミングが好きだ。
早いタム回しやダイナミックなロックよりのドラミングもこの人の魅力だけれど、一番凄いと思うのが、細かいリズムを刻む、「アフロの血」を感じさせる時が一番凄いと思っている。
力強くて、しなやか。

この日の演奏で面白いのが、ラストの曲、"One For Brother Mike"の前に演奏されたノンタイトルのジャム。
途中、キモックがエレクトリック・カリンバを演奏している。
カリンバは、小さめの木製の箱に金属の棒を取り付け、それを親指ではじいて演奏する楽器だが、ロック好きにはKing Crimsonの"Lark's Tongues In Aspic"(「太陽と戦慄」)の冒頭の小さな鉄琴のような音、と言えばこの楽器を知らなくても分かる方も多いのではないだろうか。
ちょっと調べてみたら、タンザニアやジンバブエ辺りのサハラ砂漠以南のアフリカで多く演奏されている楽器で、いろいろな形のものがあるらしい。
でも、エレクトリック化されているとは知らなかった。
たしか、この頃、ラジオに出演した時にも使っていたはず。
なんでキモックがこの楽器に目を付けたのか、それともたまたま手に入れたからちょっと使ってみようというの程度なのか、想像するとちょっと面白い。

そうそう、ロドニーと言えば初のソロ・アルバムがいよいよ発売。
キモックも参加してます。
[2005/12/15 00:48] | Rock | トラックバック(0) | コメント(8)
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僅差でジェシー派
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Jesse Harris And The Ferdinandos


Jesse Harris And The Ferdinandos
Jesse Harris And The Ferdinandos


99年リリース。
8曲で30分程度と短めではあるが、この名義ではファーストアルバムになるのだろうか。
このアルバムには、ノラ・ジョーンズがカヴァーし、ヒットさせた"Don't Know Why"のオリジナル・ヴァージョンが収録されている。
そう、もともとはこのオリジナルが聴いてみたくて、この人のアルバムを買い始めたのだが、安く売っている方から買ったので順序が逆になってしまった。
以前に友人に聴かせてもらったことがあるから、初めて聴いた訳ではないが、やっぱりとても良い曲だ。
どちらのヴァージョンも好きだが、強いて言うならオリジナルの方が好みかな。
他の曲も自分のツボに入る曲の連続。
きょう聴いていて、ふとクリス・リーなんかを思い出してみたり。

この人の作品を新しい方から遡るように聴いて来たが、音の感触に多少の違いはあれど、軸がぶれていないというか、完全に世界観が出来上がっているように思う。
きっとミュージシャンのファンも多いんじゃないかと想像する。
残る1枚"Without You"も過去のユニットOnce Blueのアルバムも、もう手元に届いていて、特にOnce Blueの方は、この人の音楽がどこまで出来上がっていたのか確認する意味でも聴くのが楽しみだ。
[2005/12/14 00:15] | Rock | トラックバック(0) | コメント(22)
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限定盤にしてやられる
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Lost Direction

渋さ知らズ
Lost Directions


ヨーロッパ向けにレコーディングされ、ドイツのレーベルから発売されたものが、日本でも数量限定でリリースされた。
レコーディング自体は、2002年に江古田バディで行われたらしい。
"限定"の2文字に踊らされ、つい買ってしまった。
でも、ヨーロッパでは受け取られ方が日本国内でのそれとはちょっと違うとどこかで読んでいたから、どう違うのか興味があって、聴いてみたいとは思っていたのだけれど。

いつもの大所帯ではなく、この日の演奏は12人で行われている。
だからなのか演奏がギュッと凝縮されているのだが、なおかつ、いつもと変わらない大迫力。
そして、フリー度も高い。
こういうのが聴きたかった。
生で見たのは、今年の5月の一度きりだけなのだが、その時のインパクトがあまりにも強く、その後ライブ音源を聴いたり、DVDを買ってみたりした。
そして、長いライブよりも1時間くらいの、まさに凝縮された感じのライブの方がいいなと思っていた。
当日は、もっと長く演奏されたのかもしれないが、CDとして聴くには余分なものがなく、素晴らしい。
30分にも渡る"行方知れズ”は圧巻だし、"火男3""ナーダム"は大迫力。

個人的に、渋さ知らズのことは、「フリージャズとファンクのたしなみのあるチンドン屋」だと思っていて、聴いているとなんだか少し懐かしい。
で、その懐かしさって何だろうと思っていたのだが、中学の時に聴いていたYMOに旋律が似ていることに気付いた。
実際に聴いたことはないのだけれど、たしかライディーンもやっていたと聞くし。
それを知った時、なるほどねえと思ったのだが。
どうでしょう?

[2005/12/13 00:07] | Jazz | トラックバック(1) | コメント(2)
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真っ黄色
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Praise Space Electric - 2 Leaving Demons


Praise Space Electric
2 Leaving Demons


Moonflowersのメンバーの別プロジェクトによる94年のファースト・アルバム。
96年にMoonflowersのライブを下北沢で見た時、オープニングアクトとしてこのバンドも出ていたのだが、演奏者がそっくりそのままMoonflwersでも演奏していたから、まあ仲間内のお遊びの延長のようなものなのだろう。
その時はこのアルバム制作時とは違うメンバーだったが、写真を見る限り、ベースとドラムはその時に演奏していた。
まあ、この2人は、Moonflowersのメンバーでもあったのだから、当然ではあるが。

内容の方はというと、サイケデリック・ジャズ・ファンクとでも言えばいいのだろうか。
母体であるMoonflowers自体、雑多な音楽性を持つバンドだったが、このバンドも同様で、その中でも特にファンク色を強めたような感じだ。
当時は、好きな曲もあったものの、どこか散漫な印象があって、Moonflowersほど気に入ってはいなかった。
でも、なぜかここ1、2年くらい、妙に聴きたくなる時があって、たしかに今聴いてもアルバムとしては、中途半端ではあるのだけれど、面白いのだ。
オルガンジャズ風な1曲目の"Doc's Groove"と激しいリフが印象的な2曲目の"Sinnerman"は昔から好きだったが、その他の曲も最近になってようやく面白さが分かって来た。
民族音楽的なパーカッションを取り入れていたり、ダブっぽい処理がされていたり、とこの辺りは本家譲りか。
というより、ほとんど違いはない。

97年にもアルバムを出しているようなのだが、なかなか入手困難。
当時は特に気にしていなかったからよく分からないのだが、、あまり流通していなかったのかもしれない。
このファースト・アルバムだけはたまに中古を売っているのを見かけるのだけれど。
[2005/12/12 00:31] | Rock | トラックバック(0) | コメント(0)
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真っ青
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Am I Blue?

Grant Green
Am I Blue


月刊グラント・グリーン1月号増刊。
63年のアルバム。
オルガンにジョン・パットンが参加しているから、ひょっとしてファンキー路線かと思いきや、実に落ち着いた内容。
まあ、ジャケットを見れば、ファンキー路線なはずもないけれど。
グラント・グリーンのアルバムを今まで何枚か聴いてきたが、これはそのどれとも違う雰囲気だ。
強いて言えば、"Idle Moments"あたりに近いが、編成が違うのでかなり雰囲気が異なるし、こちらの方がギターが際立って聴こえる。
落ち着いているという意味では、"I Want To Hold Your Hand"もそうだが、あっちはもっと軽いというか、ポップだ。

このアルバムの1曲目を聴いて、まず、リラックスしていて聴きやすいなと思った。
でも、しばらく聴いていると、なんと言うか、もうちょっと先に何かあるように感じる。
ルーツにR&Bやゴスペルを持つ人だというから、その辺がにじみ出ているような。
ジャズというよりはオーティス・レディングなんかを聴いているような感覚に近い部分もある。
まだ、なんだかつかみきれてないところはあるけれど、凄く魅力的な音だ。
後からジワジワ来そう。


[2005/12/11 01:48] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(11)
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真っ赤
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Leeway

Lee Morgan
Leeway


オリジナルは、60年リリース。
このアルバムは、ずっと前から聴きたいと思っていた。
7、8年前だったか、10年くらい前だったか、ジャズに興味を持ち始めた頃、今度はあれを買ってみよう、と思い続けて結局買いそびれていたのだ。
聴いてみたいと思っていた理由は、多分、この真っ赤なジャケットに惹かれただけ。
当時、リー・モーガンについては名前以外知らなかったし。
ようやく聴いてみる気になったのは、最近ブルー・ノートに興味を持ち始めたというのもあるが、つい先日、コルトレーンの"Blue Train"を久々に聴き返してみたから、というのが大きい。
「誰?このトランペット?」と思ってクレジットを見てみたら、それがモーガンだと分かり、まあ、今までそんなことも知らずに聴いて来たのだが、何というか、ハッとさせられる感じの音だったのだ。
最近、その辺の相関関係が少しずつ分かってきて面白い。

で、このアルバム。
まず、朝、通勤の時に聴いた。
普段、時間帯や季節で聴く音楽を選ぶことは少ないのだけれど、やっぱ朝ってのは違ったようだ。
でも、凄く気持ちがいい音だ。
気になって、帰りの電車の中でも聴いてみた。
そして、さらに今聴いている。
おそらく、以前に聴いていたら、この良さは分からなかっただろう。
ただ、今もモーガンのトランペットや曲がどう凄いのか正確に理解できてるかといえば、多分、できていないし、うまく説明はできない。
誰が聴いてもジャズだと分かる音の中で、当時としては新しい試みが随所になされている、のだと思う。
とりあえず、今はただただ楽しむのみ。
グラント・グリーンに続いて、月刊かなるかどうか...。
[2005/12/10 01:46] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(0)
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月刊グラントグリーン1月号
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Alive!

Grant Green
Alive!


70年リリースのライブ盤。
90年代にUS3がこの中の"Sookie Sookie"をサンプリングしてヒットさせたことで有名...、らしい。
もちろん、US3は知っている。
でも、当時全然興味が湧かなかったので、ちゃんと聴いたことがない。
だから、こういう紹介文をよく見かけるのだけど、正直、あまりピンと来ない。

それは、おいといて。
まず、1曲目、Kool & The Gangの"Let The Music Take You Mind"。
このギターの入り方に痺れた。
いつの間にかサックスとユニゾンでフレーズを繰り返し、そこからギター・ソロへ突入する。
これだけで、すべてOK。
問題の"Sookie, Sookie"は、聴いてみてやっと分かった。
たしかにUS3の曲もどこかで聴いたことがある。
でも、個人的に、おっ!と思ったのは、次の"Down Here On The Ground"。
A Tribe Called Questが、思いっきり使ってるので、こっちの方が耳に馴染んでいた。
しかも、オリジナルが誰なのか知らないけど、いい曲だ。

この盤には、オリジナルには収録されていなかった曲が、3曲追加されている。
ライブ盤だから当然かもしれないが、よくある別テイクじゃないのが嬉しい。
ハンコックの"Maiden Voyage"とかやっているし。
今のところ、同じライブ盤なら、先に聴いた"Live At The Lighthouse"よりも好きかもしれない。
この、ちょっとだらけた感じが。
[2005/12/09 00:01] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(4)
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リマスターの力
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Face up to It

Heresy
Face Up To It!


オリジナルのリリースが88年のこのアルバムが、リマスターされてちょっと前にリリースされた。
日本では、"Voice Your Opinion"という別のタイトルでソノシート付きでリリースされていて、そのレコードを持っているのだが、これが音質最悪。
だから、リマスターによってどのくらい違うのか比べてみたかった。
ライナーによれば、このアルバム以前に使ったことのあるスタジオでレコーディングに入ったものの、機材が最新式のものにすっかり変わっていて、思ったような結果が得られなかったようだ。
時間も予算も限られた中でのレコーディングだから、録り直すこともできず、泣く泣くリリースしたというのが真相らしい。
で、聴いてみた訳だが、音質最高とはいかないまでも、充分聴けるレベルに仕上がっていると思う。
この手のハードコア・バンドはあまり音がごつくなってもつまらないので、ちょうどいい感じじゃないだろうか。
今のリマスターの技術って凄いなと思った。

このアルバムは、前述の通り音が最悪だったこともあってあまり聴いてなかったのだが、改めて聴いてみると、結構この手のバンドにしては、曲にも柔軟性がある方だし、演奏もなかなかキレがある。
ラスト・シングル"Whose Generation?"には及ばないものの、その片鱗を窺うことができる。
当時はグラインド・コアなんて呼ばれていて、とにかくそれまでのハードコア以上のスピードを売りにしていた。
スピード感よりもうねる感じが強く、後続のバンドへの影響も大きかったらしい。
その後、いつのまにかグラインドなんて言葉も使われなくなり、デス・メタルのシーンと混ざり始めた頃には興味がなくなり、音楽に過激さを求めていたのはこの辺りまでだったので、その後の状況についてはあまり良く知らないのだが。

このリマスター盤は、このバンドのディスコグラフィーを網羅する企画の第2弾に当るのだが、どうやら第3弾もあるらしい。
それには"Whose Generation?"も含まれるのだろう。
で、多分、また買ってしまう。
でも、この手のやつはたまに聴くと発散になるからよし。
[2005/12/08 01:05] | Rock | トラックバック(0) | コメント(2)
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職人技
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Unleashed

Unsung Heroes
Unleashed


ロンドンを拠点としているらしい、このグループの2000年のアルバム。
詳しいことは全然知らないのだけれど、ちょっと調べてみたら2人組のプロデューサー・チームのようなもので、このアルバムもアメリカやイギリスのいろいろなラッパーを集めて作られたものらしい。
軽快な、昔ながらのヒップホップといった佇まいで、ルーツ丸分かりな感じだが、これがまたツボにはまる感じで気持ちがいい。
この当時、アメリカではこういうタイプの音をやっているグループが少なくて、イギリスのグループをちょくちょく聴いていた。
このグループならではの突出した個性は感じられないが、細かいところの凝り方に職人技を感じる。
ただ、ちょっと長めなアルバムなので、終わりの方は少し散漫だけれど。

2年ほど前、フェラ・クティのバンドの重要な人物だったトニー・アレンの"Home Cooking"というアルバムを買ったら、このグループがプロデュースをしていて、ちょっと意外に思った覚えがある。
5、6人のグループだと思っていたので、プロデューサー・チームであることを知ってようやく繋がった。
最近はこの辺りを全然チェックしてなかったから、てっきりその後もアルバムを出したりしているのかと思っていたが、どうもそうでもないらしく、このアルバムもやや手に入りにくくなっているようだ。
プロデュース活動はしてそうだけど。
[2005/12/07 00:27] | Hiphop | トラックバック(0) | コメント(0)
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消化不良気味?
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STS9


Sound Tribe Sector 9
10/01/05 Asagiri Jam '05, Rainbow Stage


今年の朝霧ジャムでのショー。
先に聴いたこの2日後のクアトロでの演奏がなかなか凄かったので、期待していた。
が、ちょっと裏切られたか。
曲名は分からないのだけれど、1曲目からどうも乗り切れない感じだ。
全体的にフワフワと行きたいのか、エレクトロニカ風にゴリッと行きたいのか、ちょっとうまく持っていけなかったように聴こえてしまった。
中盤の曲でいい感じに盛り上がって行くところがあったりと、決して悪いところばかりではないのだけれど、それも持続しない。
現場では、結構盛り上がっているような様子も伺えるが、実際はどうだったんだろう。
この日、この手のバンドにしては短めの演奏だったから、ちょっと消化不良気味だったんだろうか。
そうか、それでクアトロでの大爆発に繋がるのか?
[2005/12/06 23:55] | Rock | トラックバック(0) | コメント(0)
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マイクの違いは分かりません
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Steve Kimock Band


Steve Kimock Band
10/07/05 Mississippi Nights - St. Louis, MO


最近聴いた"Road Notes Vol.2"では、この日の"Thing One"がとてもよかったので、bt.etree.orgでダウンロードしてあったAUD音源を聴いてみた。
setlist.comでは、この日なかなか辛めの点数をもらっているようだ。
一方、最近デッドの件でいろいろとあったLMAでは結構評価が高い。
個人的には、そんなに悪くはないと思う。
"Long Form Part 1""Ice Cream Factory""Cissy Strut"となかなか軽快な演奏が続き、気持ちがいい。
今のラインナップになって、最初に聴いた頃こそ若干違和感を感じたものの、最近では思い切りのいいオルガンの音にも慣れ、楽しんでいる。
なかなか本題に入らない長~い"Samba"も聴き応えがある。

この音源は、録音のバランスのせいか、キーボードが控えめで、どちらかと言えば従来通りのSKBに近い印象だった。
オフィシャル録音の"Road Notes Vol.2"と比べてもしょうがないけれど、録音方法でこんなに印象が変わって聴こえるのも面白いもんだなと思う。
でも、ソース違いを聴き比べ出すと面白いんだろうけど、きりがないので程々にしておきたいものだ。

[2005/12/06 00:55] | Rock | トラックバック(0) | コメント(0)
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味わい深い
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Crooked Line

Jesse Harris And The Ferdinandos
Crooked Lines


2002年にリリースされたセカンド・アルバム。
もう、1曲目からツボ。
この人の作品は遡れば遡るほど、音作りが素朴で、より好みだ。
最近のアルバムの、ちょっと洗練された雰囲気も好きだけど。
まず曲がとてもよくて、それをうまく表現する術をよく知っている。
そして、声がいい。
頼りない感じの声なんだけど、その頼りなさが特に。

3曲目"Where Are You Now?"という曲は、ニック・ドレイクのギターをヘタクソにするとこうなるかな、という雰囲気。
フレーズもどこか似ている。
4曲目の"I've Got To See You Again"は、ノラ・ジョーンズがファースト・アルバムの中で取り上げている曲だが、聴くまで気付かなかった。
いや、聴いてもしばらくはそのことに気付かないくらいアレンジが違っていて、どういう経緯でノラ・ジョーンズがこの曲を選んだのか分からないが、なかなか思い切った選曲だなと思う。

今日の今日までまったく知らなかったが、以前にはOnce Blueというフォーク・デュオで活動していたらしい。
なにやらリッキー・リー・ジョーンズに例えられたりしているようだ。
ノラ・ジョーンズが売れたことでこの人も脚光を浴び、Once Blue時代のアルバムも再発されているようなので、ちょっと聴いてみようと思う。
でも、日本盤はCCCDだから買わない。
Amazon.comだと1ドル以下で叩き売られているようなので、そっちにしよう。
[2005/12/05 00:22] | Rock | トラックバック(0) | コメント(2)
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ジャケ買いしたものの...
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Freddie McCoy - Spider Man


Freddie McCoy
Spider Man


オリジナルの発売が66年で、ライナーによればヴァイブ奏者フレディー・マッコイの2作目のリーダー作らしい。
このアルバムは、アート・ブレイキーの"Buhaina"同様、プレステッジの50周年記念の企画で、ヒップホップの専門誌であるブラスト誌とRhymesterのDJ JIN氏の監修によりリリースされた中の1枚だ。
10枚ほど同時にリリースされていたが、とにかくどれか聴いてみたかったので、たしかろくに内容も知らず、ジャケットだけで選んだ覚えがある。
プレステッジには10枚近くのリーダー作を残している人らしいが、情報が少ない。
なにしろアマゾンで検索してもこのアルバムの他には、フレディ・ハバードとマッコイ・ターナー(とコルトレーン)ばかりが出てくるので、どうもあまりCD化されていないようだ。
決して無名な人ではないらしいんだけど。

内容の方はというと、「イパネマの娘」を取り上げているあたり、いかにもといった感じだし、悪く言ってしまうと決してインパクトのある作品ではないと思う。
でもまあ、演奏も手堅く、安心して聴けるし、どこかで流れていてもまったく嫌ではない。
タイトル曲の"Spider Man"は、マッコイのオリジナルのようだから、多分コミックにインスパイアされて作ったかなにかだろうと思うが、そういう雰囲気にはあまり聴こえないし、どうもその辺りはよく分からない。
とりとめのない文章になってしまったが、強く否定するほどでもなく、かといってもの凄く気に入った訳でもなく...。
ここのところジャズに傾いているおかげで、買った当時よりは楽しめたと思うが。
また気が向いたら聴いてみようと思う。
[2005/12/03 02:23] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(0)
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