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  2006年05月  

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眠るモンクに起こすブレイキー
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Monk's Music

Thelonious Monk Septet
Monk's Music


57年のアルバム。
"Misterioso"同様、オークションで立て続けに入手した3枚のうちの1枚。
この人の一般的な代表作ってなんなんだろう、と考えた時、なんとなくマイルスやコルトレーンのようにそれが明確になってないような気がしていて、どうやらこのアルバムやちょっと前に取り上げた"Brilliant Corners"辺りがそうらしい、というのが最近分かって来た。
まあ、代表作と言っても人それぞれ思い入れやらいろいろあるだろうから、「一般的」なんてものがあてになるのかどうかは置いといて。
そんな時、いずれは聴いてみたいと思っていたこのアルバムを思ったよりも早く聴くことができた。

いきなり余談から。
このアルバムの1曲目には、"Abide With Me"というモンクが好きだという賛美歌をアレンジした1分にも満たないホーンだけの演奏が入っている。
いつも朝起きる時にはCDを目覚ましにしているのだけれど、先日、このCDを入れておいたら、当然、この曲がかかって、自分の部屋で一体何が起きているのか、一瞬分からなくなってしまった。

そんなことはさておき。
初めに聴いた時、どうしても"Brilliant~"のインパクトが強かったものだから、それと比べてしまい、楽しい雰囲気ではあるのだけれど、何となくきれいにまとまっていて破綻のないように感じた。
でも、ライナーを読んでみたら全然違って、リハーサルの時間も少なく、なかなか混乱した状況でのレコーディングだったことが分かり、少し印象が変わった。
2曲目の"Well, You Needn't"では、モンク自身が間違えているにも関わらず、コルトレーンのソロが遅れていると勘違いし、「コルトレーン、コルトレーン」と叫ぶ声が入っていたり、それにつられてブレイキーが変な所でドラムロールを入れたり、更にベースがどこを弾いているのか分からなくなっていたり。
そんなのがそのまま入っているのだけど、演奏が崩れず、面白い仕上がりになっている。
ジャズって適当な音楽なんだなと改めて思ったが、それもこれも腕あってのことなんだろう。
さすがにアルバムには収録されていないけれど、演奏途中でモンクが眠ってしまい、ブレイキーが起こしている声がそのまま入ってしまっている曲もあるそうだ。
画を思い浮かべると面白すぎる。

そんな感じ(?)で、やっぱりリハーサルが少なめなせいか、もう一歩踏み込んだ感じが足りないような気もするし、完成度の高さは"Brilliant~"に譲るが、これもまた比較的聴きやすい、楽しいアルバムだと思う。
テーマ部分でのホーンのアレンジを聴くと、常にビッグ・バンドなんかの大編成を意識しているように感じるのだけれど、気のせいでしょうか。
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[2006/05/31 00:39] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(2)
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トリミング
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Diggin' On Blue Mixed By Lord Finesse

Diggin' On Blue Mixed By Lord Finesse

前回のビズ・マーキー編に引き続き、今度はロード・フィネス編。
新鮮味を失わないうちに。

このアルバムは、シリーズ3枚中、最も使用している曲が多い。
面倒だから数える気はないけど。
聴いていると前半はA Tribe Called QuestだとかBrand Nubianだとか、いろいろなグループの名前を言っているので、どうやらヒップホップの名曲に使われた元ネタ紹介のような感じらしい。
使用されているアーティストをチェックしてみると、これまたドナルド・バード率が高い。
他にもThree Soundsだとか、ボビー・ハッチャーソン、グラント・グリーン、ルー・ドナルドソン、とビズ・マーキー編と重なる名前が多い。
自らファンキー・マンだとか、ファンキー・テクニシャンだとか名乗るほど(聴いてる方が恥ずかしい)、ファンキーさを売りにしている人だが、ビズ・マーキーのファンキーさとはかなり違う印象。
ちなみにピート・ロック編を改めてチェックしてみたら、ドナルド・バードが1曲もない。
まるっきり同じ選曲でミックスをしたとしても、きっと三人三様、まったく違う雰囲気のものが出来上がるのだろう。
ある曲のどこに焦点を当てるかというトリミングのセンスの違いが面白い。
今まで、こうしたミックスものはあまり興味なかったので、しっかりと聴いたことがなかったし、多分、今後も聴く機会は少ないだろうけど、ミックスという作業もイマジネーションのいる作業なのだなと再確認。
ちゃんと本気でやっている人の場合は、ということだけど。

前述の通り、このミックスは曲数が多く、いちいちこの曲が誰の曲だとか追うことはしなかったのだけれど、とても気になった曲が1つ。
グラント・グリーンの"Visions"に収録されている"We've Only Just Begun"という曲。
こんな凄いグラント・グリーンは聴いたことがない、とルディ・ヴァン・ゲルターが言っていたとなんとかの一つ覚えのように雑誌などに書かれているこのアルバムはまだ聴いてないが、どうやら今手に入り難いらしい...。
再発希望。

他にも良い瞬間がいくつもあるのが、どの曲だか分からず。
いずれにしろ、この3枚、何かしながら適当に流しておくには最適、と今頃になって良さが分かった。

そうそう、ブックレットの写真、同じD.I.T.C.仲間だった故ビッグLとの2ショットが少しグッと来る。
[2006/05/30 00:00] | Hiphop | トラックバック(0) | コメント(0)
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バード率高い
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Diggin' On Blue Mixed By Biz Markie

Diggin' On Blue Mixed By Biz Markie

ブルー・ノートの音源を使ったミックスCDのビズ・マーキー編。
このブログを始めたばかりの頃、ピート・ロック編を取り上げ、購入した当時よりも楽しめたので、聴き比べてみようなんて思ったのだが、すっかりそんなことも忘れていた。
で、今日、部屋で細々としたことを片付けながら、何となく流してみた。

このシリーズは、3枚リリースされ、3枚とも聴いたけれど、当時はこのビズ・マーキー・ミックス、一番聴くことが少なかった。
どんな印象を持ったのか、あんまり憶えていないのだけれど、当時はあまり好みの音ではなかったのだと思う。
でも、今になって聴くと、このファンキーさがとても良いし、この人のキャラクターがよく分かるミックスになっている。
コミカルなイメージのあるビズ・マーキーではあるが、言うとよくよく考えてみたら、アルバムを持ってないし、あまり聴いたこともない。
ちょうどヒップホップを聴き始めた頃に活躍していたアーティストよりも一世代上の人だったせいもあって、興味はあったけれどすっかり聴きそびれていた。
今思うと、ちょっと惜しいことをしていたかもしれない。

ここで使われたアーティストと曲目を見てみると、実際に音を聴いたことはなくても名前は知っている方が多いのに驚く。
以前はほとんど知らない名前だったのに。
いかに自分がブルー・ノートに興味を持つようになったのか、こんなところで実感してしまった。
ざっと名前を見てみると、ドナルド・バードの曲のなんと多いことか。
ヒップホップ方面での人気の高さが窺える。
その他、名前が多いのが、ルー・ドナルドソン、グラント・グリーン(!)、リー・モーガン、ボビー・ハッチャーソンなど。
それと、Three Sounds。
このグループ、ちょっと興味はあったのだが、ここで使われている曲がとても良くて、これはぜひアルバムを聴いてみなければ、と思った次第。
それに、ボブ・ドロウの"Three Is The Magic Number"という曲。
どういう人なのか、まったく知らないのだが、たしかこの曲はDe La Soulが取り上げていていたはず。
なんだか力の抜けた、少しおかしな雰囲気を持っていてとても気になる。
この曲の入ったアルバムが、手に入りやすいものなのかどうか分からないが、探してみよう。
面白かったのが、アイク&ティナ・ターナー。
なんだか、Led Zeppelinの"Whole Latta Love"に似たリフだなと思いながら聴いていたのだが、ティナ・ターナーの歌声が聴こえた途端、まさにその曲のカヴァーであることが分かって、笑ってしまった。
なかなか笑えるアレンジだが、歌はロバート・プラントよりうまいかも。
こんな曲が入っていたことさえすっかり忘れていたほど、聴くのは久しぶりだったのだが、なかなか楽しめた。
もしかしたら、3作品中、今ならこのビズ・マーキー・ミックスが一番好きかもしれない。

という訳で、残すはロード・フィネス・ミックスのみ。
[2006/05/29 00:27] | Hiphop | トラックバック(0) | コメント(0)
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仏教徒だそうで
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Phantom Moon

Duncan Sheik
Phantom Moon


ダンカン・シークの2001年にリリースされた3枚目のアルバム。
と言っても、このアーティストのことはよく知らず、友人に教えてもらったのか、CD屋で見かけたのか、それとも雑誌で見つけたのかよく憶えていないのだけれど、このアルバムがリリースされた頃から、ニック・ドレイクのアルバムを連想せずにはいられないタイトルがとても気になっていた。
CD屋で試聴したような記憶もあるのだが、全然憶えていない。
多分、そのうち買おう、くらいには思ったと思うけれど、それほど印象には残らなかったのだと思う。
でも、そんなこのアルバムが、先日、オークションでビル・フリゼールのアルバムをチェックしていた時、リストに挙って来た。
そこで、フリゼールと同じノンサッチからのリリースであること、さらにフリゼールがこのアルバムにゲスト参加していることを知った。
そして、セロニアス・モンクのアルバムを立て続けに購入したばかりだったので、とりあえずフリゼールの方はまたにして、前から気になっていたこのアルバムの方を購入してみた。

これがなかなか。
やはりニック・ドレイクを意識しているのか?と思わせるような曲が数曲。
一語一語、丁寧に置きながら歌うような様が、ちょっと近い。
このアルバムでは、劇作家のスティーブン・セイターなる人物が歌詞を担当しているそうで、そういったこととも関係があるのかも。
これでイギリス訛りだったらそのまんま、と思える部分もある。
そして、それが単なる模倣ではなくて、それ以上にメロディセンスの良さを感じるのがとても良い。
ただ、盛り上がるような箇所で少し表現が大袈裟に感じてしまうところがあって、なんと言うか90年代以降のアメリカの音楽のダメなところと言うか、単に自分が苦手な感じなだけなのだけれど、それが少し鼻につく。
でも、淡々と歌われるところがとても好みな感じなので、何度も聴くうちにそれもきっと気にならなくだろうと思う。

前述のビル・フリゼールが参加しているのが8曲目の"Far Away"の1曲のみ。
もうちょっと参加していると思っていたので、少し残念だったが、冒頭から聴こえるギターが、一聴してフリゼールのものと分かる存在感がやはり凄い。
この人のギター、やはり良い。

このアルバムは、気に入る作品になりそう。
他にも何枚かアルバムを出しているようなので、聴いてみたいけど、なんとなくダメなのもありそうな、そんな気もする...。
どうでしょう。
[2006/05/28 01:39] | Rock | トラックバック(0) | コメント(4)
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こんなライブを見てみたい
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Misterioso

Thelonious Monk Quartet
Misterioso


58年のファイブ・スポットでのライブを収めたアルバム。
先日見に行ったビル・フリゼールのライブで、このアルバムのタイトルにもなっている"Misterioso"をやっていたことを後で知り、モンクの演奏を聴いてみたいなと思った、のだけれど、よくよく考えてみたら、"Misterioso"はブルーノート盤に入っているから、既に聴いていたはずだ。
それなのに不覚にもフリゼールがその曲を演奏していることに気付かなかった。
でも、やっぱり同曲をタイトルに冠したこのアルバムが、しかもライブ盤だし、とても気になっていたところ、たまたまオークションで見つけた。
安かったので、競るつもりもなくとりあえず入札しておいたら、あっさり落札。
しかも、他にも安いのがあったので、後2枚ほど入札しておいたら、それらも次々に落札。
都合、3枚のモンクのアルバムを立て続けに手に入れることになった。
だから、そのうち少しずつ登場すると思います。

で、モンクの心の中を表したようなジャケットのこのアルバム。
これは、大変良いです。
ライブらしい熱気に包まれていて、その分、オフィシャルのライブ盤にしては客の声もよく聴こえるのだけれど、それに負けず劣らず、モンク自身の唸り声もよく聴こえる。
この頃、調子の良かったらしく、ピアノもとても活き活きとしているし。
ベースソロ、少しかっこ悪いところがあるけれど、それもご愛嬌。

"Misterioso"、そうそう、これこれ、聴き覚えがある。
こんな変わった、印象的なテーマにも関わらず、気付かなかったことが悔やまれる。
フリゼールのカヴァー、もう一度聴いてみたいけど、アルバムのどれかに収録されたりしているんだろうか。
この盤には、このライブの約1ヶ月前、同じくファイブ・スポットで演奏された"'Round Midnight"とこのライブと同日に演奏された"Evidence"がボーナストラックとして収録されている。
何とも豪華な選曲。
スタジオ盤の同曲テイク違いとは違って、これはわりと嬉しいボーナスだった。
この翌年、キャバレーカードを取り上げられる事件が起き、しばらくNYでのライブを行えなかった時期に入ってしまうのが残念。
こんなに絶好調だったのに。

そういえば、"Brilliant Corners"のタイトル曲って、ライブで演奏したことあったんだろうか。
あるなら、ぜひ聴いてみたいけど。
[2006/05/27 02:34] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(8)
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ウマサン再び
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At the Piano

Hampton Hawes
At The Piano


1ヶ月ほど前に取り上げた"Something Special"と同じ、76年作。(参照
このアルバムも、お馴染み(?)のrollins1581さんfalsoさんのところで知り、気になっていたもの。

このアルバムは、オリジナル2曲にカヴァー4曲。
1曲目はロバータ・フラックの"Kiling Me Softly With His Song"。
実はロバータ・フラックによるオリジナルをあまり知らなくて、ついFugeesなんかを思い出してしまった。
Fugeesのそのアルバム、全然好きじゃないのに。
3曲目、聴いたことあるなと思ったら、"Something~"にも収録されていた"Sunny"。
個人的には、なぜか"Killing~"よりも古いはずの"Sunny"の方になぜか馴染みがある。
子供の頃の話だけれど、うちの父親が、自分自身が若い頃に聴いていたレコードを引っ張り出して聴いていた時期があって、その中にこの曲も含まれていたおかげで。
マイルスの"Blue In Green"、とても丁寧な感じに惹かれる。
オリジナルの方はといえば、2曲目の"Soul Sign Eight"はとてもテーマが印象的。
70年代ということを考えれば、意外とありそうでなさそうな。
4曲目"Morning"は、iPodの方では一度聴いたのだけれど、なぜか我がCDプレーヤーでは途中で音飛びしてしまって最後まで聴けず、ちゃんとした印象を書くことができない、今。
でも、なんとなくオリジナル2曲での演奏の方が、カヴァー曲よりも好きだ。

"Something~"はライブ録音でギター入りのカルテットなのに対し、こちらはスタジオ録音でトリオなのだが、録音時期は"Something~"が76年6月でこのアルバムが同年8月と、2ヶ月の差しかなく、参加メンバーが重ならないにもかかわらず、何となく近い雰囲気を持つように感じた。
もちろんライブの熱気のようなものはないが。
きっとハンプトン・ホーズのピアノの印象がそうなのだと思う。
まだ70年代のアルバムを2枚しか聴いただけの印象では、この人のピアノは比較的聴きやすいタイプだと思うのだけれど、時々聴ける鋭さや激しさに重みを感じたりする。
このアルバムも聴けば聴くほど耳に馴染む感じがして、とても良い。
けど、今のところ、ライブの熱気の分だけ"Something Special"の方が勝っているかな。
[2006/05/26 00:58] | Jazz | トラックバック(1) | コメント(8)
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しばらくおやすみ?
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Steve Kimock Band


Steve Kimock Band
01/19/06 Grey Eagle - Asheville, NC


この冬のツアーの終盤、アッシュビルでのショー。
印象的だったのは、まず"Ice Cream"、っていつも書いているような気がするが、いつもより早や抑えめかなという気はしたが、単純に好きな曲なんだろう、多分。
良い演奏が聴けることの多い曲でもあるし。
次に"Papago"。
ウォルターが弾くオルガンのぶっといリフがとても良い。
以前より確実にかっこよくなっている。
この曲、一番ハッとさせられたかも。
後は、"Tongue 'N' Groove"、ってこれもいつも書いているような気がするが、これも単純な好きな曲。
でも、キモックのソロはもちろん、キーボードのソロがフィーチャーされていて、ギタ-2本時代とは異なる雰囲気が楽しめる。
"Avalon"は、なんだか久しぶりに聴いた気が。
アンコールの"Kickin' Up Dust"、この曲はやっぱりこのラインナップを象徴するような曲だ。
と、駆け足で。

現時点では、このメンバーでのツアーは去年の9月から今年の1月まで行われている。
個人的な印象だと、最初の頃こそややぎこちなさを感じたものの、よりツアーが進むにつれ、バンドの結束が固まっているのがよく分かって面白いと思っている。
特にロバート・ウォルターの演奏。
以前、ウォルターのバンド、Super Heavy Organのライブ音源を聴いた時には、延々と弾きまくるだけで、全然面白くなかったのだが、出るところとバックに回るところのコントラストがとても良い感じ。
自分がメインかそうでないかの違いもあるのかもしれない。
ただ、ツアー最初の頃に感じた、新鮮なファンキーさは少し薄れたかなという気はする。
そこは少し残念かも。

一方、Setlist.comをチェックしてみると、自分のそんな印象とは逆に徐々に評価が下がっているようだ。
特に今年に入ってからのショーをチェックすると、ほとんど3点に満たない。
ごく一部の人が投票するその評価をあてにしている訳でもないし、それに対して何か言いたい訳でもなく、単に面白いから見てみただけなのだが、なんとなく評判は今ひとつらしい。
実際のところ、どうなんでしょう。
できれば生で見てみたいけれど、しばらくSKBとしての活動は無さそうだし、今年も来日ありそうもないか...。
[2006/05/24 23:57] | Rock | トラックバック(0) | コメント(2)
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箱が気になる
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This Heat

This Heat
This Heat


79年のファースト・アルバム。
長らく廃盤になっていたところ、今年めでたくリマスター再発されたばかり。
このアルバム同様にリマスター再発されたMassacreの"Killing Time"をCD屋に探しに行った時、目当てのMassacreは見つけられず、再発されたばかりのこのアルバムを見つけ、リマスターでどのくらい音が変わったのか確かめるために試聴してみた。
ずっと聴いてなかったのですっかり内容を忘れていたため、2曲目で急に音量が上がって不覚にも少しビクッとしてしまい、一人で恥ずかしい思いを...。

とそんなことはさておき、これはそのリマスター盤ではなく、15年くらい前に購入したもの。
実をいうと、当時はこれが退屈でどうしようもなく、どこが面白いのかさっぱり分からなかったアルバムだ。
2曲目の"Horizontal Hold"だけが、かろうじてかっこいいと思えた曲だった。
それは、リズムらしいリズムが入っている曲がほぼこの曲だけだし、比較的パンクっぽい分かりやすさが感じられたからだと思う。

そんなアルバムなのだが、リマスター盤を試聴してみたのをきっかけに、ここのところ何度か聴いてみている。
そして、ことごとく印象が変わった。
こりゃ、凄い。
ピーとかガーとかやってるだけの曲でもなぜかスリリング。
その上、これが79年にリリースされたものとは思えないほど、まったく古臭くない。
そして、改めて聴いてみたらなんとなくFaustに近い印象を持った。
どちらを先に聴いたのかは憶えてないが、Faustも面白く感じるようになるまで少し時間がかかったから、このアルバムもFaustを楽しめるようになった頃に聴き直していれば、きっとまた違った印象だっただろうと思う。
少し勿体ないことをした。
万人向けではないけれど、こういうのはこういうので残して行くべき。

ボックスセット、非常に気になる。
[2006/05/23 00:02] | Rock | トラックバック(0) | コメント(7)
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不思議な感触
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J・プラス・フレンズ シング・プラス・チャント・フォー・アマ

J + Friends
Sing + Chant For AMMA


2005年にリリースされたJマスキスのソロアルバム。
なんでもJが支持しているというインドの聖母アンマという世界的に人道的な活動を行っている方に捧げられた楽曲だそうで、約1,300年前のサンスクリットの賛美歌をアレンジした曲も収録されている。
売り上げの一部は、そうした活動に寄付されるとのこと。
当初、ネット上のみで販売していて、寄付がどうとか言うことではなくて、単純に聴いてみたいと思っていたところ、店頭でも販売されるようになったので購入してみた。
ちなみに国内盤を買ったところ、解説もなし、輸入盤にステッカーを貼っただけのものだった。
上記のような目的があるなら、簡単でも良いから少しくらい解説が欲しかったが。

基本はJマスキスのアコースティックギターによる弾き語りにおそらくインド系のミュージシャンによるパーカッション、ドラムと歌が加わると言うもの。
全6曲中、5曲が上記のスタイルで、Jが歌った後、声から判断するにインド人のミュージシャンが同じフレーズと同じメロディーを繰り返す。
英語に時折、ヒンドゥー語(サンスクリット語?)が交じり、3曲目の"Lokah"ではヒンドゥー語もしくはサンスクリット語と思われるワンフレーズがひたすら繰り返されるだけだ。
だから、楽曲はどこから聴いてもJマスキスっぽいのだが、全編不思議なムードが漂う。
最後の曲"Heavy Metal Ai Girl Nandini"では、タイトル通り(?)歪んだギターの音が登場し、と言っても普段のこの人からすればおとなしいものだけれど、それ風のリフにインド人の歌声が乗るという、Jマスキスのおかしなセンスが十二分に発揮されたものとなっている。
どう表現したら良いのか分からないが、とにかくヘン。

という具合に、不思議な感触のアルバムだ。
でも、流して聴いていると意外と心地良かったもする。
強くお薦めはしないけれど、Jマスキスのファンだったら一度は聴いてみるのも面白いんじゃないか、というそんな作品。
ここのところ、なぜだかリリースが活発になっていて、93年のアコースティック・ソロ・ライブや、"Green Mind""Where You Been"のリマスター再発などがあって、非常に気になる今日この頃。
[2006/05/22 00:05] | Rock | トラックバック(0) | コメント(0)
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月刊グラントグリーン6月号
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The Latin Bit

Grant Green
The Latin Bit


62年のラテンを題材としたアルバム。
少し前にアイク・ケベックの"Bossa Nova Soul Samba"やチャーリー・ラウズの"Bossa Nova Bacchanal"を久しぶりに聴き、なかなか良いものだなと思った。
そして、ボサノヴァではないけれど同じくラテンを扱ったこのアルバムを聴いてみたくなり、購入。

当たり前だが、冒頭からラテンのり。
これがなかなかこの人のギターの音と合っていて、なんと言うかとても楽しい雰囲気が漂っている。
意外と良いかも。
でも、ソロになってしばらくすると、気が付けば普通のジャズ的なノリに変わっていて、自分自身がラテンを聴いていたことさえ忘れてしまうような、ちゃっかりした一面もある。
どんな音楽をやっても自分のカラーにしてしまう、というのを、どんな音楽やリズムでも合わせることができる器用さと見るか、どんなことをやっても同じようにしか弾けない不器用さと見るか。
いずれにしろ、そうしたところがこの人のギターの面白いところだし、魅力のひとつでもあることが最近分かって来た。
とりあえずこのアルバム、気楽に楽しめて良いです。
前述のチャーリー・ラウズのアルバムに雰囲気が近いかも。

グラント・グリーンはいくつかこうした企画もののようなアルバムがあるけれど、アルフレッド・ライオンはどういう考えでそれらのアルバムをレコーディングしたのだろうと思う。
今までにいくつかのアルバムを聴いたが、最初の何回かのセッションで、編成をオルガン入り、鍵盤無しのトリオ、ピアノ入り、とどういう編成が良いのかを試し、その後こうした企画でどういう音楽と相性がいいのかを試していたのではないか、という印象を持った。
まあ、その結果、良い作品がたくさん生まれているのだから、どんな理由でも構わないのだけれど。
さて、来月はどれにしましょう。
そろそろ、サイドマンとして参加した作品も聴いてみたいが。
[2006/05/21 01:38] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(2)
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ムースの掛け声は無し
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Jim Weider


Jim Weder's ProJECT PERCoLAToR
04/22/06 Havana - New Hope, PA


去年リリースされたジム・ウェイダーのアルバムにロドニー・ホームズが参加していることを偶然知り、ジム・ウェイダーという名前を知らなかったので調べてみたら、ロビー・ロバートソン脱退後のThe Bandのギタリストとして活動していた人であることが分かった。
きっとこの人の存在を知っている人はたくさんいるのだろうけど、The Bandあたりはほとんど聴かずに過ごして来て、去年初めてまともに聴いたくらいなので、恥ずかしながら。
ちなみにそのアルバム、改めて調べてみたら、自分の知っているところだとジョン・メデスキやトニー・レヴィンなども参加している模様。

で、それなりに興味を持ち、そのうち聴いてみようなんて思っていたけど、結局聴かないままになっていたところ、この人のバンドの今年の4月のツアーで、去年の夏にSteve Kimock Bandを離れたミッチ・ステインがサイド・ギタリストとして参加していることを知り、さっそくダウンロードしてみた。
この音源はファーストセットの録音に失敗したそうで、コンプリートしたら再びアップしてくれるそうだけど、今のところセカンドセットの7曲のみ。
でも、初めて聴くにはちょうど良い分量だったかも。

聴いてみた印象。
腕に覚えのあるミュージシャン達による小気味良い演奏といった感じだ。
強烈な個性はない代わりに、安心して聴いていられる。
SKBのような広がりやサイケデリック感はないけれど、比較的、同傾向にある音と言っても良いかも。
そして、ジム・ウェーダーとミッチという2人のギタリストがいる訳だが、この2人のプレイスタイルが何となく似ている。
正直言って、まだどっちがどっちなのか区別がついていない。
何となく、左側の方に聴こえる、ややトーンが太い方がミッチのような気がするのだけれど...。
でも、そのくらいミッチのギターもフィーチャーされているということで、なかなか楽しめることは確か。
タイトルの分からない曲が1曲あって、それが最もSKBっぽい。
もしかしてミッチの曲?

ただ、ジム・ウィーダーの経歴についてはよく知らないので想像ではあるが、2人とも名脇役という印象があって、それが前述の通り強烈な個性を感じないことにも繋がるし、似たタイプのギターが2人というのもやや面白みに欠ける。
2人ともとても良いギターを弾くのだけれど。
それと、最後の"Prayer"という曲ではベースソロ、ドラムソロがあるのだが、それがつまらなくて最後の曲だというのに若干盛り下がるのが残念。

が、この5月からは、なんとドラムとしてロドニーが参加しているそうなので、その「半分SKB」の音がどんな感じなのか、とても興味がある。
でも、ロドニーさん、せっかく自分のアルバムをリリースしたというのに、自分のバンド組んでみたりはしないのだろうか。
[2006/05/20 01:22] | Rock | トラックバック(0) | コメント(0)
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ストレート、過ぎ?
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Steve Kimock


Kimock, Perkins, Mathis & Waldman
04/21/06 Canal Room - New York, NY


4月20~22日の3日間、Jammysの一環で行われたらしいジャム・セッションの2日目。
今のところ、オーディエンス録音の音源が出て来ているのはこの日だけだが、Digitalsoundboard.netでもこの日しか発売されていないから、一番出来が良かったのか、それともこの日しか録音されなかったのか。
詳細不明。
いくつか前のエントリーで少し触れた通り、このセッションのメインになっているのが、スティーブ・キモックと元(?)Jane's Addictionのドラマー、スティーブン・パーキンス。
本当にどういう経緯でこの組み合わせが実現したのか知る由もないが、15年くらい前にJane's Addictionを聴いていた頃にはこんな形で再びこの人のドラムの音を聴くことになるなんて想像もしなかった。
なんて書きながら検索してみたら、何ヶ月か前にキモックがゲスト参加したBanyanってパーキンスのバンドだったのね。
やっと繋がったような、でもBanyanと繋がったのも不思議なような。
そして、この2人の他には、ベースに最近キモックと行動を共にすることの多いJacob Fred Jazz Odysseyのリード・マティス、トランペットにBanyanのウィリー・ウォルドマンが参加。
おまけにセカンド・セットでは、Grateful Deadのミッキー・ハートがパーカッションで、それともう一人、Mutaytorという人(?)が同じくパーカッションで参加。

という訳で、いろいろな意味で興味深く、期待の大きかったこのライブを聴いてみた。
この日は2セットで、どちらもジャムが3曲。
とりあえず、Banyanは未聴なのでキモック寄りに聴いてみると、いつになくストレート。
Steve Kimock Band以外で演奏する時も自分の曲を演奏することが多いので、こうしたストレートなジャム・セッションは意外と聴ける機会が少ない。
前半はアップテンポな感じ、3曲目にはキモックがカリンバを演奏するゆったりした演奏を持ってくるなど、いろいろと面白いことをやっている。
ただ、6曲それぞれに雰囲気は違うものの、なんとなくリズムが単調なのが残念。
特に気になるのがドラム・パターンで、ドラマーとして力量不足、という訳ではないのだが、資質の違いを感じるというか、強靭なグルーヴを提供するには至っていないような気がする。
おそらくそれほどリハーサルをたくさんした訳ではないのだろうけど、こうして聴いてみるとロドニー・ホームズやPhishのジョン・フィッシュマンの凄さを実感してしまうのも確か。
その代わり、その隙間を埋めるようなマティスのベースが聴き所と言えば聴き所かも。

期待が大きすぎたのか、思ったほどではなかったけれど、面白いことは面白い。
今年はしばらくSKBとしての活動はなさそうだから、こういう珍しい演奏がまた聴けるだろうか。
[2006/05/19 00:19] | Rock | トラックバック(0) | コメント(2)
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フリップ風?
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Brilliant Corners

Thelonious Monk
Brilliant Corners


56年のアルバム。
ある友人曰く、「ロバート・フリップの作るホーンセクションのメロディセンスと同じものを感じる」そうで、何だそりゃ?と思いながら、お互いの音楽的な趣味を知り尽くした長い付き合いになる奴の言うことなので興味深く思っていたところ、たまたまオークションで安く買える機会があったので、手に入れてみた。

そして、このアルバム。
"Thelonious Himself"ほどではないけれど、やはりなかなか表現し難いが、入り口としては"Thelonious Himself"よりもこちらの方が良いかも、と思った。
モンクの個性が遺憾なく発揮されてはいるが、バンドがいることで比較的分かりやすい。

まず、1曲目のおかしなテーマのインパクトが大きい。
ロバート・フリップ風なホーンと言われればそんな気もするし、そうでもないような。
でも、凄くよく分かる。
それよりもその表現自体がその友人らしくて可笑しい。
と、それはともかく複雑怪奇なこの曲、演奏するのが大変そうだが、とてもかっこいい曲だ。
サックスは、てっきりチャーリー・ラウズだとばかり思っていて、クレジットを見たらソニー・ロリンズだったので少し驚いた。
そのソニー・ロリンズとアーニー・ヘンリー(初めて知りました)のアルト・サックスによる演奏がとても分厚い音で気持ちがいい。

この1曲目のインパクトがあまりに強いので、その他の曲が比較的普通に聴こえるのだが、実際そうでもなくて、ところどころ変なタイミングで入るピアノなど、とても面白い。
中でもパトロンに捧げられた"Pannonica"、ピアノと一緒に演奏されるチェレスタという楽器の音が印象に残り、とても良い雰囲気だ。
これは多分、先に見たDVDでこの曲を捧げられた本人も登場していて、そのおかげでイメージが湧きやすいということもあるように思う。
そして、ラストの"Bemsha Swing"も1曲目と並ぶ少しおかしなテーマと、マックス・ローチのダイナミックなティンパニーが印象的。

という訳で、なんだかまとまりのない感じになってしまったが、このアルバムは聴けば聴くほど面白くなりそうな気がする。
ここで、"Thelonious Himself"に戻ってみると面白いかも。
[2006/05/18 00:10] | Jazz | トラックバック(1) | コメント(9)
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これも好印象、だけど...
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The Little Willies

The Little Willies
The Little Willies


3月にリリースされた、一応、デビュー・アルバムということになるのか。
巷では、ノラ・ジョーンズの新バンド、なんて紹介のされ方をしている。
前々から気にはなりつつも聴く機会を逃していたのだが、先日のジェシー・ハリスのライブの余波で何となく試聴してみたら、1曲目のイントロのギターがあまりに格好良かったもので、いよいよ購入に踏み切った。
と言うとちょっと大袈裟だけれど。
その1曲目を聴いた時に思い浮かべたのがカントリー・フレイヴァーの曲を弾いている時のスティーブ・キモックのギター。
キモックを知らない人には伝わらないと思うが、自分にとっては続きを聴いてみたいと思うには充分なきっかけとなった。

13曲中、メンバーのオリジナルが4曲のみ、残りがウィリー・ネルソンやプレスリーなどのカヴァーで締められていることからどちらかと言えば仲間内でリラックスして作った作品なのだろうか。
でも、その4曲のオリジナルもその他のカヴァー曲も違和感なく溶け込んでいて、メンバーの作曲能力、アレンジ能力の高さが窺える。
こちらがカヴァー曲の原曲について知らなさすぎるというのも多分にあると思うが。
キモックがどうとかというのは別として、時折聴くことができるカントリー風のラフなギターが心地よい。
ノラ・ジョーンズのヴォーカルもピアノも、一聴してそれと分かるのもだけれど、完全にバンドの一員として参加しているのがよく分かし、とても良いバランスだと思う。
だからこそ、ノラ・ジョーンズの新バンドなんて紹介を聞くと、その方がレコード会社としては売りやすいんだろうなというのが見え隠れして、少し気持ちの悪さを感じてしまう。

気持ち悪さついでにもうひとつ。
作品の内容とはまったく関係のないことだけれど、このCDの国内盤はセキュアCDというフォーマットだ発売されている。
もちろん買ったのは輸入盤の通常のCDだ。
でも、こうして通常のCDが手に入る以上、未だにそうしたCCCDの類いをリリースし続けることに何の意味があるんだろうと不思議でしょうがない。
あまりこだわらずに購入する人もいるのだろうけど、確実に国内盤を避ける層もいるはず。
今更こんなことを書いてもしょうがないとは思いながらも、何をしたいのかよく分からないので。

話が逸れたが、このアルバムはなかなか良いです。
[2006/05/17 00:00] | Rock | トラックバック(0) | コメント(0)
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好印象
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Walter Bishop Jr. - Coral Keys


Walter Bishop Jr.
Coral Keys


71年のアルバム。
ブラック・ジャズに残した2枚の作品のうちの1枚。
70年代にも作品を残しているにもかかわらず、日本ではなにかと"Speak Low"にばかり焦点が当てられるそうで、かくいう自分もその"Speak Low"しか聴いたことがなかったし、その"Speak Low"さえ長らく入手困難なようだから、なかなか恵まれない人だ。
このアルバムのことを知ったのは、以前にブラック・ジャズの他の作品を取り上げた時も少し触れたような気がするが、7、8年前に同レーベルの作品群がまとめて再発された時。
記憶が曖昧なのだが、先に"Speak Low"を聴いていて、この人とブラック・ジャズのイメージがあまり結びつかなかったものだから印象に残っていたのだと思う。
でも、その頃は"Speak Low"もそれほど好きなアルバムではなかったし、ブラック・ジャズについても4枚ほど買った時点で興味をなくしてしまったので、結局聴くことはなかったのだけれど。

そして、ようやく"Speak Low"が面白く聴けるようになった数ヶ月前、たまたまオークションでこのアルバムを見つけ、購入してみた。
最初iPodで歩きながら聴いた時には、やや印象が薄く、一気に流れて行ってしまい、今ひとつかなと感じたのだけれど、今改めてスピーカーを通して聴いてみると、ガラッと印象が変わった。
70年代的、そしてブラック・ジャズ的な色合いが強いながらも全曲オリジナルということで、なかなか力のこもった作品だと思う。
前半4曲と後半3曲では、編成が少し異なり、それが良いコントラストになっている。
前半ではハロルド・ヴィックのフルートとソプラノ・サックスが、後半ではウディ・ショウのトランペットがとても印象的。
ウォルター・ビショップのピアノについては、なんとなくだが決してこのアルバムがベストではないような気がするものの、自身の曲ばかりということでよい演奏をしているのではないかと思う。
まだ、このアルバムを含めて2枚しか聴いていないので、その辺りよく分からないのだが。

という感じで、それほど期待していなかったこのアルバム、なかなか好印象。
[2006/05/16 00:00] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(0)
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狂気の始まり
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Orgy in Rhythm, Vol. 1-2

Art Blakey
Orgy In Rhythm Vols One & Two


57年録音のアルバム。
もともと2枚のアルバムとしてリリースされた作品。
ブルーノートのディスコグラフィー本で、"ライオンの狂気"と評された(酷評?)アルフレッド・ライオンとアートブレイキーによる、このアルバムから58年の"Holiday For Skins"、62年の"The African Beat"の計5枚のアルバムに渡る("Holiday~"も2枚に分けてリリース)、一連のリズム探求の作品群についてのエピソードを読んでとても興味を持っていた。
そして、先日falsoさんがこの"Orgy In Rhythm"を紹介されていたのを読んで、購入してみた。

今の時代に聴いてみると、パーカッション中心、またはパーカッションだけの音楽はもちろん、シーケンサーを使いリズムを強調した音楽というのは珍しいものではないから、あまり違和感なく楽しむことができるが、57年というと、後にリズムの追求に向かって行ったマイルスもまだジャズの枠内にいた頃だから、相当に挑戦的な試みであったのだと思う。
それに当時、打楽器というのは他の楽器に比べると地位が低かったそうで、それを考えると、当然のごとく売れなかったこと、酷評されたことなどは想像に難くないし、分からなくはない。
そして、falsoさんがおっしゃっている通り、未だ「ジャズ・ファン」の中にはこれらのアルバムを楽しめない層というのも確実にありそう。
まあ、好みの問題もあるから、別にどうでもいいことだけれど。

と同時に、これはやはりジャズだなとも感じた。
アメリカのジャズ・ミュージシャンによるアフリカ音楽の解釈。
そういう意味で。
これがジャズかどうか、というのは結局のところどうでも良いし、別にそういったことを書きたい訳ではないのだけれど、素直にそういう印象を受けた。

実をいうと、このアルバムを聴く前は、面白そうだけど、途中で飽きるのではないかという気もしていたのだが、昨日、ビル・フリゼールを見に行く時、このアルバムを聴きながらずっと移動して、不思議と飽きずに楽しむことができた。
日常的に頻繁に聴くことにはならないかもしれないが、これを面白いと思う「音楽ファン」はきっと少なくないと思う。
そうなると"Holiday For Skins"もちょうど近々再発されるようだし、続きが気になるところ。
[2006/05/15 00:00] | Jazz | トラックバック(1) | コメント(2)
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Bill Frisell


Bill Frisell with Brian Blade & Sam Yahel
05/13/06 Blue Note Tokyo - Minamiaoyama, Tokyo, Japan


ビル・フリゼールの東京公演2日目へ。
まだ、フリゼールの作品は1枚しか聴いたことがないのだけれど、思い切って2セットを堪能して来た。

まず、ファーストセット。
座席はステージ正面、フロアのほぼ真ん中辺り。
座席の向きがステージに対して90度なのがやや不満。
定刻7時をちょっと過ぎた辺りで、テレキャスを抱えてのしのしと登場する。
巨体に似合わず、ライブ盤と同様の、か細く優しい声でメンバーを紹介。
ドラムにブライアン・ブレイドとオルガンにサム・ヤエルというトリオ編成。
実は、このライブの前日までてっきりドラムとベースによるトリオだと思い込んでいて、少し残念に思ったのだが、オルガンを加えたトリオによる演奏もなかなか聴く機会がなかろうと思って、それはそれで楽しみにしていた。

1曲目は、一緒に見に行った(そして、このライブに誘ってくれた)mikionさんによれば、ボブ・ディランの曲だったそうだ。
なにしろボブ・ディランはほとんど知らないので、まったく気付かず。
最小限の音を使って、抑えに抑えた演奏という感じ。
ファーストセットの前半は、エフェクターを駆使してやや実験的な演奏。
ギターの弦とつまみの調整を忙しそうに繰り返す姿が、これまた巨体に似合わず印象的だった。
その後、4ビートの曲などわりとジャズ寄りな雰囲気で、比較的淡々と進んで行く。
最後の曲では、途中ロック的な盛り上がりを少し見せる場面もあったのだが、そこに至るまでの過程があまりにも見事で唸ってしまった。
その後、アンコールが1曲。
記憶が正しければ、本編5曲ほど、アンコール1曲で、やはりアンコール前の最後の曲が最も印象に残った。

そして、セカンドセット。
今度は、ステージを正面に見られるよう、会場内では最後列となる壁際、フリゼール寄りの席へ。
ギターを弾く間、ずっとドラムの方を向いているので、ほとんど背中しか見えず。
でも、これは正面から見ていたファーストセットも同様で、横顔は時折見えるものの、ギターのフレットもピッキングもまったく見えなかったくらいだ。
正面を向いたのは、演奏前後のメンバー紹介の時だけ。
シャイな人らしい。

それはさておき、1曲目が延々と続く。
これが、1曲だったのか、それとも数曲続けた演奏だったのか、まったく分からないのだが、40分以上の演奏だった。
ファーストセットと比べると、最初からドラムも激しく(と言うとちょっと言い過ぎだが)、気付くとジャズ風になっていたり、ロック風になっていたりと、ジャンル分けに意味などないと思い知らされる演奏にこれまた唸らされた。
ファーストセカンド通して、この曲が最も印象的だった。
これが聴けただけでも、大枚はたいた価値があったと言うもの。
次の曲だったか、その次だったか、記憶が曖昧だが、やっと知っている曲が。
唯一持っている"Further East/Further West"の2曲目"Monroe"という曲だ、多分。
アルバムの方ではベースが入っているが、ベースレスでオルガン入りのため、印象が少し異なり、面白い。
その後、再びボブ・ディランの曲、だったらしい。
記憶が正しければ、本編4曲ほど、アンコール1曲。

全体的には、ギターとドラムの静かな対話、対決があって、それをオルガンでふんわりと包み込む感じ。
「間」を充分に活かした、抑えた表現力が素晴らしく、とても見事な演奏だった。
ひとつ欲を言えば、たまにオルガンの見せ場がかなりソフトで、もう少し強めに出て来てくれると良かったのだけれど。
そして、機会があるなら、ベースの入ったトリオの演奏もぜひ聴いてみたい。
ファーストがエレクトリック・ベース、セカンドがアップライト・ベース(逆でも可)なんて構成だったら、なお嬉しい。
でも、もちろん今回もとても良いものが見れたと思っている。

会場については...、とりあえず触れるのはやめときます。
不毛なので。
[2006/05/14 17:03] | Live | トラックバック(0) | コメント(10)
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大きな違いではないけれど
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Whereabouts

Ron Sexsmith
Whereabouts


99年のサード・アルバム。
でも、聴いたのはリアルタイムではなく、もう少し後。
数年前、たまに前を通りかかることはあっても立ち寄ることのなかった、どこにでもあるごく普通の町のCD屋さんといった感じの店が、閉店するということで全品50%オフのセールをやっていた。
で、1、2枚位は何か買うものがあるんじゃないかと、半ば冷やかしのつもりで立ち寄ったのだが、気付いたら6枚も手に持っていて、その中の1枚がこのアルバム。
ただ、そんな適当な感じで購入したせいもあったし、その頃はこの人の作品を聴かなくなって久しかったこともあり、なんとなく1、2度聴いただけでそのままになっていた。

前作前々作同様、ミッチェル・フレームとチャド・ブレイクのコンビが関わっていて、曲も音も今までの延長線上にあり、特に大きな変化はない。
けれど、改めて聴いてみたら、前作"Other Songs"よりも耳に馴染む。
前作同様、基本的な編成による演奏に加え、様々な楽器の音が鳴っているのだけれど、適度に力が抜け、すべてがうまく噛み合っているように感じる。
漠然と感覚的にそう感じただけでうまく説明できないが、何となくこのアルバムの方がしっくり来たのだ。
一番好きなのはファースト・アルバムなのだけれど、セカンド、サードとも今後、劇的に印象が変わる可能性もあるし、今のところその可能性が少し大きいのが、このサードの方、という位置付け。

その一番好きなファースト・アルバム以前の91年にRon Sexsmith And The Uncoolという名義で"Grand Opera Lane"というアルバムをリリースしていて、実質的にはこのサード・アルバムは4枚目ということになるそうだ。
調べてみたら、現在2002年の"Cobblestone Runaway"にボーナスCDとしてカップリングされて発売されていることが分かった。
未だ聴いたことのない4枚目以降のアルバムも気になるところだが、何となくこっちの方に惹かれている。
[2006/05/13 01:03] | Rock | トラックバック(0) | コメント(0)
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癇癪持ち
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Mingus Dynasty

Charles Mingus And His Jazz Groups
Mingus Dynasty


59年録音のアルバム。
買ったのはたしか7、8年ほど前。
先に"Pithecanthropus Erectus""The Clown"の2枚を気に入っていて、その流れでこのアルバムを購入した憶えがある。
今思うとこのジャケットを見ただけで内容もろくに知らないまま、よく買う気になったものだと我ながら感心する。
多分、帯に書いてある「CBSに残した最高傑作」の文字に乗せられたのだと思う。
でも、求めていたものとあまりに違う雰囲気に入り込めず、結局ほとんど聴かないままになっていた。

そして、つい先日、iPodをシャッフルさせて聴きながら歩いていた時、このアルバムの中の曲が流れ、今なら聴けるかも、と確信し、久々に聴いてみた。
改めて聴いてみると、たしかに上記の2枚のアルバムとは異なる雰囲気ではあるものの、そこかしこにミンガスらしさが漂っているし、とても完成度の高い音楽であることがよく分かる。
楽曲の雰囲気は古くからのオーソドックスなものであるにもかかわらず、59年に録音された作品にしては意外と古さを感じさせないように思う。
なぜだか最近までこのアルバムは70年代の作品だと思い込んでいて、それは以前に聴いたときの印象が残っていたのかもしれない。
以前、あまり良さが分からなかったのは、この大人数の編成によるビッグ・バンド的なゴージャスさ、音の厚み、そしてストレートにスウィングする感じが受け入れられなかったのだろうと思う、多分。
今はそれを気持ち良く楽しむことが出来る。
デイブ・ホランドのビッグ・バンドもこの辺りもから影響を受けているのだろうか。
同じベーシストということもあるし、なんとなく似た雰囲気を感じる部分がある。

もう1つ。
最近、セロニアス・モンクを少し聴くようになって、近いものを感じたのはミンガス。
音楽性がどうとかではなく、立ち位置というか。
2人ともジャズ界に多大な影響を持ち、ジャズの作品を残しながらも、ジャズだけでは収まりきらないような、ジャズの本流(そんなものがあるならだけど)からは少し距離を置いているような、そんな印象がある。
自身の音楽を追究し続けたという意味でもそうだし。

ミンガスについては、このアルバムにあまり入り込めなかったおかげで、興味は持ちつつも、結局3枚しかまともに聴いていない。
興味津々。
[2006/05/12 00:00] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(2)
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三者三様
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ナスノミツル


是巨人, Altered States, unbeltipo trio
05/10/06 ナスノミツル弾きっぱなし
Star Pine's Cafe - Kichijouji, Tokyo, Japan


ナスノミツルさんというベーシストの関っている3つのバンドが出演。
ナスノ氏のことは名前すら知らなかったのだけれど、ある方にお誘いを受け、面白そうだったので観に行ってみた。
この3つのバンドの中では、Altered Statesのみ、かろうじてどこかで名前を見たことがある程度で、いずれも演奏を聴くの初めて。

最初が、unbeltipo trio。
ギター、ベース、ドラムのトリオ。
この日は他のバンドもまったく同じ編成だったが。
もうちょっと曲をコンパクトにして、パンク風味を加えるとFaraquetとかディスコードのバンドになりそうな、そんな音。
ベースの音は、トレブルが適度に効いた乾いた音で、好きな音だ。
ただ、やっていることは結構好みな感じではあるが、長く感じてしまう部分もあるし、ドラムが少し機械的過ぎで、もうちょっとグルーヴィーだと嬉しい。

続いて、Altered States。
演奏を始める前の会話は普通のオッサン同士の緩い感じなのだけれど、演奏が始まるや否や空気がピンと張り詰める。
禅問答のような演奏。
悪いけど、最初のバンドとは一回りも二回りもスケールが違った。
出演順にも意味があるということか。
特にギターの人、どこから見ても普通のオッサンなのだけれど、最高。

最後が、是巨人。
けったいなバンド名だなと思っていたら、聞くところによるとThis HeatとGentle Giantだそうで、なんだか妙に納得。
ドラムが吉田達也氏。
吉田氏といえば、かなり前にルインズ波止場のライブ盤を聴いたことがあるのと、Sun City Girlsの前座で出ていたのを一度見たことがあるのみで、よく考えてみるとまともにドラムを叩くのを見るのは初めてだ。
Sun City Girlsの時には、ユニット名は忘れてしまったが、想い出波止場の人(名前忘れた)がベースで吉田氏がキーボードとドラムを使って「ホーホケキョ、ケキョ、ケキョ」とかやっていただけだったし。
そういえば、暴力温泉芸者も出てたっけな。

で、是巨人。
しょっぱなからハイテンションな演奏で飛ばす。
全力疾走でマラソンをするような。
圧倒的な演奏力。
でも、あまりに圧倒的過ぎて2曲ほどでお腹一杯に。
面白いバンドではあるけれど、ゴリ押しだけだとちょっとつらい。
風邪気味だったので、体調が今ひとつだったせいもあるが。

この後、アンコールで全員セッションという面白そうなことをやってたのだけれど、バスの時間もあったし、咳が少し辛くなって来たので退散。
やっぱり一番良かったのが、Altered States。
このバンドは、素直にまた見てみたい。
でも、ナスノ氏のベースがはまっていたのは一番目のバンドや是巨人だったようにも感じたが。
是巨人は...、また見るなら体調の良い時に。
でも、面白いものは見れました。

[2006/05/11 13:08] | Live | トラックバック(0) | コメント(2)
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確信的
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Cannonball Adderley

Cannonball Adderley
Somethin' Else


58年作。
ジャズの名盤として必ず挙げられるアルバムだが、意外とこういう作品を聴いたことがなく、その上どうしても変わったものや珍しそうなものばかり追いかけてしまいがちなので、たまにはこういうのも良いだろうと思って買ってみた。
なにより安いし。
と言いながらも、実はこのアルバムはレコードを持っていて、随分前に地元の古本屋で中古盤、と言っても新品同様にきれいなものだったのだけれど、コルトレーンの"A Love Supreme"と併せて買った憶えがある。
そして、よく分からないけどなんだか格好いいな、と思いつつ、レコードだったせいもあって繰り返し聴くには至らなかった。

マイルスが既にCBSと契約していたため、キャノンボール・アダレイをリーダーに仕立ててブルーノートでのレコーディングを実現させた、なんて話は今更ここで書くまでもないほど有名な話だけれど、改めて聴いてみると、どこから聴いてもマイルスのアルバムだと感じられるのは確か。
マイルスのミュートを使ったトランペットの音はやはり素晴らしいし、どうしたら自分のトランペットを活かせるかを充分心得ていて、確信的としか言いようがない。
そして、聴き進むうちにちゃんとリーダーであるアダレイのサックスも印象に残るよう配慮されていて、特にアルバム後半ではトランペットよりもサックスの印象が強い。
もちろん、ハンク・ジョーンズのピアノも素晴らしいし、サム・ジョーンズのベースも、アート・ブレイキーのドラムも適材適所な感じだ。
このバランスの良さが、とてもマイルスらしいし、同時にアルフレッド・ライオンらしいと思う。

で、このアルバム、普通に楽しめるし、とても良い作品だ。
将来、このアルバムばかり繰り返し聴くようになる日が来るかどうかは分からないし、なんとなくそういう日は来ないような気はするけど、長く楽しむことが出来そう。
[2006/05/10 00:00] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(8)
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仕切り直し
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You in Reverse

Built To Spill
You In Reverse


約5年ぶり、4月にリリースされたばかりのニュー・アルバム。
その5年前の前作は、あまり面白くなかった(と感じた、少なくとも当時は)ので、ほとんど内容を憶えていない。
ロックから少し離れていた頃だったこともあるし、もう1つ前のライブ・アルバムでバンドとしてひと区切りついたような印象もあって。
だから、このアルバムも少々期待薄だった。

そして、何となくジャケットのセンスがTreepeople時代に戻ったなあ、などと考えながら聴いてみた。
ついでにケニー・バレル&ジョン・コルトレーンのこんなアルバムのジャケットにも似てるなあ、と思ったりもしたが、それは多分気のせい。
一聴した限りでは、ジャケット同様Treepeopleの頃の雰囲気に戻った、なんてことはないが、Built To Spillの最初期、"Ultimate Alternative Wavers"の頃の雰囲気に近いかなと感じつつ、何となく物足りないと言うか、入り込めなくて、自分自身が今こういう音を熱心に求めている訳でもないので、こんなものかなと思った。

で、そういう具合に、ほぼ確認のみで終わりそうだったところ、しつこく2度、3度と聴いてみたら少しばかり印象が変わって来た。
今、求めている音ではないとは言え、もともと好きなバンドだし、つまらなくなった印象だけで終わらなくて少し嬉しい。
今のところ良い印象の曲は、1曲目の"Goin' Against Your Mind"と6曲目の"Conventional Wisdom"。
特に"Conventional~"の方は、イントロのギターのフレーズが印象的で良い。
少しギターポップ風味かも。
最後の"The Wait"という曲、イントロ(のほんの少しだけ)がPhishの"Prince Caspian"みたいで、何となくトレイの歌声が聴こえてきそうなのが、少し可笑しかった。
まあ、これも多分気のせい。
この5年というのは、バンドとしてリフレッシュや仕切り直しのような意味もあったのだろうか、全体的にはいい具合に力が抜けている感じで、ちょっと初期に戻った印象を受けたのは途中にDoug Martschのソロ活動を挟んだおかげかもしれない。
なんて思いながら、前作を聴いてみたら変わる印象だろうか。
[2006/05/09 00:00] | Rock | トラックバック(0) | コメント(0)
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大胆
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Larry Young - Unity

Larry Young
Unity


65年のブルー・ノートでの第2作目のアルバム。
ラリー・ヤングの演奏はまだグラント・グリーンの"Talkin' About!"でしか聴いたことがない、と思っていたら、マイルスの"Bitches Brew"に参加しているのを最近知った、恥ずかしながら。
グラントの"Talkin' About!"は、最初から印象の良いアルバムだったのだけれど、聴けば聴くほど、オルガンの入ったジャズに慣れれば慣れるほど、その格好よさが分かり、ラリー・ヤングのアルバムも聴いてみたいと思っていたところで、"Bitches Brew"のことを知り、より一層興味が湧いた。
で、グラント絡みの"Into Somethin'"から聴いてみようかと思いつつ、980円という安さにつられて、この"Unity"を買ってみた。

ラリー・ヤングといえば、他のオルガン・プレイヤーとは違うアプローチを取ることで知られている。それは実際に"Talkin' About!"で既に聴いているから、何となく分かっていたのだけれど、まだオルガン主体、もしくはオルガンが参加している作品はグラント絡みでいくつかと、ジミー・スミスを1枚しか聴いただけなので、本当に「何となく」という感じのイメージのみ。
そして、1曲目の"Zoltan"のエルヴィン・ジョーンズのドラムによる、なかなか大胆な始まり方からまさに予想を裏切られる感じで驚かされた。
もちろん良い方に。
ラリー・ヤングのオルガンが良いのはもちろんなのだけれど、ウッディー・ショーのトランペットにジョー・ヘンダーソンのサックスが素晴らしい演奏で、アルバム通して聴いていると途中で誰がリーダーなのか分からなくなる瞬間があったりする。
アルバム6曲中、ショーが3曲、ヘンダーソンが1曲を提供しているからそれも当然なのかもしれない。
このアルバムは、期待以上に良くて、きっと聴けば聴くほどもっと味が出てくると思う。
ブルー・ノートに残した作品はもちろん、70年代のアルバムも興味深いし、ちょっといろいろと聴いてみたい。
[2006/05/08 00:51] | Jazz | トラックバック(1) | コメント(4)
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他のはどう?
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Sahara

McCoy Tyner Quartet
Sahara


72年のアルバム。
この人のリーダー作では唯一持っているアルバムで、以前CD屋で1曲目を試聴し、気に入って買った記憶があるのだが、アルバム全体としては今ひとつピンと来なくて、あまり聴いていなかったものだ。
つい先日、iPodでシャッフルさせて聴いていたら、このアルバムの中の曲が流れ、ハッとさせられたので改めて聴き直してみた。

で、今の耳で聴いてみるともう少し細かいところが見えて来たと言うか、いろいろと気付いたことがある。
試聴して気に入った1曲目の"Ebony Queen"。
何となく70年代のジャズの幕開けを感じさせるような、そんな勢いがあるがんじがとても良くて、やっぱりこの曲は好きだ。
改めて聴いてみるとコルトレーンの陰が見え隠れする。
もちろんマッコイ・タイナーはコルトレーンの音楽に大きく貢献していた人だから当たり前だし、今更こんなこと書く必要もないのだろうけど。
ソニー・フォーチューンの演奏は、今まで、おそらくこのアルバム以外に聴いていないと思うので、本来どういうタイプの人なのか知らないのだが、ここではとてもコルトレーンを感じさせるプレイだ。
そして、もっとコルトレーン丸出しなのが5曲目のタイトル曲、"Sahara"。
約23分にも及ぶ演奏はなかなか聴き応えあり。
なんとなくコルトレーンのヴィレッジ・ヴァンガードを思い出した。

2曲目のピアノ・ソロ"A Prayer For My Family"、4曲目の激しい"Rebirth"はともにタイナーのピアノが堪能できるが上記の2曲と比較するとやや印象薄め。
やや問題(?)なのが3曲目"Valley Of Life"。
大胆に琴を導入した曲だ。
フルートも心無しか尺八のように演奏されている。
ジャケットにも琴を抱えているところが写っているほど入れ込んでいたようなので、ちゃんと演奏もされていると思うし、たしかに面白いとは思うのだけれど、何となく印象に残らず、あまり必然性も感じない...。
この人の一連の活動の中では、一応重要な作品に挙げられるらしいのだが、こうしたところでやや中途半端な印象を持ってしまっている。

という訳で、もっと他に良い作品があるんじゃないだろうか、と感じているところ。
[2006/05/06 00:53] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(4)
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引っかかり
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Other Songs

Ron Sexsmith
Other Songs


97年のセカンド・アルバム。
前回触れた通り、このアルバムもリアルタイムで聴いていたもの。
前作同様、ミッチェル・フレーム&チャド・ブレイクが関わっているので、ほぼ同じ雰囲気が保たれているし、曲のクオリティーも高い。
でも、なぜか当時は、オーバー・プロデュース、と言ってしまうと少し大袈裟だが、作り込み過ぎのような気がして、ファースト・アルバムほどはまることはなかった。
ライナーを読み返してみると、マリンバやホーン、おまけにシェリル・クロウによるアコーディオンなど生楽器がいろいろと導入されていることが分かった。
シェリル・クロウが参加しているというのは少し意外というか、驚いたが、それは別として、そういった生楽器の導入が少し音をゴージャズにしていて、と言ってしまうとこれまた大袈裟で、普通よりはずっと素朴なものなのだけれど、少なくとも当時の自分の耳には合わなかったのだと思う。

で、ファースト・アルバムを久しぶりに聴いて、とても良かったのでこちらも改めて聴いてみた。
前述の音のゴージャスさのようなものは以前ほど気にならず、曲も素晴らしい。
でも、なぜか前作と比べると引っかかりのある曲が少ない。
どれも良い曲ばかりだし、違和感もまったくないのだが、以前それほどはまらなかった原因は、音がどうとかよりもそっちにあったのかも。
このアルバムを最高傑作に挙げる人も多いようだが、個人的にはファーストのより素朴な感じの方が好み。
ファースト・アルバム以前にも何枚か自主制作などのアルバムがあって、その頃の曲がファースト・アルバムにも収録されているそうなので、もしかしたら作曲時期による違いというのもあるのかもしれない。
もしかしたら、このセカンド・アルバムにも古い曲があるかもしれないし、具体的にどの曲がいつ作られたとか、詳しくは分からないのであくまで想像なのだが。
ただ、普通にとても良いアルバムだとは思うし、また印象が変わってくるかもしれない。
[2006/05/05 01:16] | Rock | トラックバック(0) | コメント(0)
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再発見
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Ron Sexsmith

Ron Sexsmith
Ron Sexsmith


95年のファースト・アルバム。
このアルバムがリリースされた時、既に30歳だか31歳だかで、遅いデビューであるとか、記憶が正しければ、前職が高校の教師だったとか、そんな紹介をされていたことを思い出す。
そんなことはさておき、当時、わりと愛聴していたアルバムだ。
ミッチェル・フルームとチャド・ブレイクが関わっていて、素朴なアコースティック主体の楽曲と空間を活かした録音がとても良いし、なによりメロディーが素晴らしい。
アマゾンで"Phish"と検索すると、なぜかこの人のアルバムがいつも上位に表示されるので、いつも不思議に思っていたのだが、ここまで書いていて理由が分かった。
多分、"Undermind"にこのアルバム同様ミッチェル・フレームとチャド・ブレイクが関わっているからだ。
少しすっきり。

話が逸れた。
このアルバムの最後には、2曲目の"There's A Rythm"という曲をダニエル・ラノワがプロデュースしたものが再度収録されている。
去年、いろいろと縁があり、初めてラノワ自身のアルバムを聴いたのだけれど、最初に思い浮かべたのがこのロン・セクスミスのことだった。
同じカナダ出身のアーティストということもあるし、何となく楽曲の雰囲気も通じるところがあるように感じた。
この"There's A Rythm"という曲自体がとても良いし、アルバムの中でも印象に残る曲。
フレーム&ブレイクのヴァージョンもラノワのヴァージョンもどちらもそれぞれの色が出ていて、アルバムの統一感は若干損なっているかもしれないが、聴き比べられるのはなかなか面白い。
95年当時にはまったく分からなかったこと。

今日、かなり久しぶりに聴いてみているのだけれど、どうもこの人のメロディーの大らかさというのが、ジェリー・ガルシアやウィリー・ネルソンなどにも通じるような気がする。
スケールはその2人ほど大きなものではなくて、もっとパーソナルな響きではあるけれど、ジェリーの声に合いそうだ。
よく考えてみたら、2人ともラノアの"The Maker"を取り上げているし、ここでもラノアに繋がってくる。
これも95年当時には分からなかったことだ。

リアルタイムで聴いていたのは、このアルバムとこの次のアルバムのみ。
あとは数年前にもう1枚手に入れたのだが、結局、頻繁に聴くことはなかった。
でも、このファースト・アルバムを改めて聴いてみて、棚に眠らせておくのは勿体ないと思い直した。
派手な活動の様子は伝わってこないけれど、その後もコンスタントにアルバムを発表し続けているようだし、再び興味が湧いて来た。
[2006/05/03 01:00] | Rock | トラックバック(0) | コメント(4)
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オヤジのお絵描き
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Thelonious Himself

Thelonious Monk
Thelonious Himself


57年のアルバム。
ジョン・コルトレーンが参加した"Monk's Mood"を除き、すべてピアノのみの演奏、なんて説明は必要無さそうだけれど、一応。
モンクのドキュメンタリーである"Straight, No Chaser"を見る前に聴いたことのあるアルバムは"Genius Of Modern Music Vol.1"とこのアルバムだけだった。
このブログを始めてから、このアルバムを何度か取り上げてみようと思ったことはあるのだが、つまらない訳ではなく、かといって頻繁に聴いていた訳でもなく、掴み所がないと言うか、何を書いたら分からなかったというのが正直なところ。
つまらないのなら、つまらないなりに何か書くことが出来る筈なのだけれど、それすら出来ないという困ったアルバムだったのだ。
でも、"Genius~"がそうだったように、ドキュメンタリー映画を見た後だったらきっと違って聴こえるだろうと思い、最近たまに聴いてみている。

で、結論としては、どこがどう凄いとか、まだ全然分からないのだけれど、聴こえ方が以前と変わったのは確か。
弾いている姿を見るということが、例えそれがテレビの画面上のことだったとしても、効果があったようだ。
たまに絵画(全然詳しくないけど)を見ると音楽に共通するものを感じることがあって、何かを表現するということは、どんなジャンルのことでも共通する部分があると思うのだが、特にピアノ・ソロというのは絵を描くことに近いんじゃないか、とキース・ジャレットのライブを体験して以来、勝手に思っている。
このモンクのソロを聴くとやっぱり何かを描いているような気がする。
でも、「絵画」というより、「お絵描き」のような感じだろうか。
恐ろしく高度な「オヤジのお絵描き」。
的外れかもしれないが、なんだかそんな風に感じてしまった。

このCDには、22分近くに及ぶ"'Round Midnight"のアウトテイクが収録されている。
前に借りて聴いていた盤では、それが本来の曲順を無視した位置である"'Round Midnight"の前に入っていて、なかなかそれがこのアルバムを聴くことに対するハードルを高めていたような気がする。
曲順を変えて聴けばいいだけだったのかもしれないが。
たまたまオークションで安く手に入れることの出来たこの盤では、それが最後に収録されていて、曲順としてはこちらの方がしっくり来る。
その前にこうしたアウトテイクが収録されることの善し悪しというのもあろうが、モンクという人の性質上、曲を完成させる作業を聴く、というのは意外と助けになったようにも思う。
このアルバムを遠ざけていたのもこのアウトテイクによって、「お絵描き」のような印象を持つに至ったのもこのアウトテイクによって、というのも不思議なものだ。
曲順も重要であることも実感。
[2006/05/02 01:48] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(2)
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Pyramid Electric Co. [12 inch Analog]

Jason Molina
Pyramid Electric Co


前回前々回の勢いに乗って、更にもう1つ。
Magnolia Electric Co、Songs: Ohiaの中心人物であるジェイソン・モリーナの2004年にリリースされたソロ名義のアルバム。
休暇を取ってせっかく9連休にしたというのに肩コリがひどく、少しダウナーな気分で、あまり派手な音が聴きたくなかったのと、某所でシド・バレットの話をしていたら久しぶりに聴いてみたくなったのだが、シド・バレットだと少しばかり行き過ぎてしまいそうだったので、前回までの流れもあるし、何となくこのアルバムを選択してみた。
このアルバムはアナログ・レコードに同内容のCDが付属しているという、珍しい形態でリリースされたもので、部屋のスペースの都合上、アナログの購入はやめているのだが、それしか入手する方法がないのならと、半ば仕方なく購入した。
それに、後々入手し難くなりそうだなというのもあって。

で、内容。
ジェイソン・モリーナのエレクトリック・ギター、アコースティック・ギター、ピアノを使い分けた弾き語りのみ。
印象としては、Bonnie 'Prince' Billyの"Master And Everyone"に近いが、もっと余分な音を削り取り、歌と言葉を聴かせることだけに注力されている。
実を言うと、買ってからそう何回も聴いてもいないし、そう気に入っている訳でもないのだが、この言葉を聴かせるために充分に空間を取った感じは捨て難いものがあって、多分歌詞を理解して聴くと持った楽しめる、もしくはもっと憂鬱な気分に浸れるのではないだろうかと思う。
自分の好きな音楽というのを突き詰めて考えてみると、根っこのところにはこうした興味のない人が聴けば単にくらいとしか思えないであろう音楽があって、たまにそういうものを聴いてバランスを取っているような気がする。

Songs: Ohiaのサイトによれば、7月に"Let Me Go, Let Me Go, Let Me Go"という新たなソロ名義のアルバムがリリースされるらしい。
多分、買うでしょう。
[2006/05/01 01:09] | Rock | トラックバック(0) | コメント(0)
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