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  2006年06月  

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隠れた鼻がかなりでかい
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KRS-One

KRS-One
KRS-One


95年のセカンド・アルバム。
ファースト・アルバムに続いて行ってみる。
このアルバムは、ファースト同様、最初はあまりピンと来なかったのだが、しばらくしてジャコ・パストリアスの曲を大胆に使った1曲目"Rappaz R. N. Dainja"のかっこよさに気付き、その後はわりと良く聴いていた渋めの1枚。

最初、あまりピンと来なかった理由は、多分、このアルバムが非常にこの頃のヒップホップらしい手堅い作りの曲が多く、ファーストほどインパクトがなかったからだ。
改めてクレジットを眺めてみたら、やはりDJプレミアによる曲が多いものの、それと同時くらいの曲数をKRS-One本人が手がけていて、印象がかなり違うのはそういったことも関係あるのかも。
あとはヒップホップは音の変化が早いから、93年と95年とたった2年間の差でも相当印象が変わるのだけれど、多分こっちの方が原因としては大きいと思う。

このアルバムで面白いのが、要所要所にフィーチャーされているゲストが多いこと。
ファット・ジョーの声など、かなり久しぶりに聴いたが、なかなか存在感あるなと関心。
あと、マッド・ライオン。
そういえば、こんな奴いたなと思い出して、可笑しかった。
マッド・ライオンと言えばダミ声のラガマフィン・スタイル。
こうやってゲスト参加した時にはなかなかアクセントになってかっこ良い、と同時に笑えるのだが、多分アルバム1枚通すのはキツいだろうなと思って、当時彼のアルバムには手を出さなかったのだが、多分それは正しい判断だったに違いない。
今、何やってんだろう。
同じような理由で、バスタ・ライムスもゲスト参加の時の方が好きだ。
でも、やっぱりゲストの中では、Channel LiveとDas EFXの2組の連中が地味ながらも良い仕事をしていると思う。

このアルバムも本当に久しぶりに聴いたのだけれど、どうも最後の2、3曲の印象が薄いことに気付いた。
よくよく考えてみたら、ヒップホップは家で聴くことは少なくて、ほとんど通勤の時に聴いていたのだ。
通勤は片道ちょうど1時間くらい、実際音楽を聴けるのは50分強くらいなので、例えば行きにこのアルバムを聴いたとしたら、帰りには他のCDにチェンジしていたから、トータルで66分ほどのこのアルバムは最後まで聴くことが少なかったんだな、と当時の状況を思い出したりもした。
メディアを入れ替える必要のないiPodは、本当に便利。

という訳で、やっぱりファーストの方が好きだけど、なかなか渋めの良盤です。
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[2006/06/30 00:14] | Hiphop | トラックバック(0) | コメント(0)
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鈍器のような感じ
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Return of the Boom Bap

KRS-One
Return Of The Boon Bap


93年のファースト・アルバム。
といっても、Boogie Down Productionとして80年代から何枚も作品を残しているから、ソロ名義の1枚目というのが正しいのか。
でも、そのBDPは、1枚だけしか聴いたことがなく、しかも90年代前半頃の自分にとっては少しシンプルすぎて音も古く感じてしまって、あまりのめり込むことができなかった。
だから、その他のアルバムも何度も手にはとったことはあるのだけれど、結局聴かずじまい。

で、このソロ・アルバム。
これはよく聴いたアルバムだ。
実のところ、最初の頃はこれもよく分からなくて、あまり聴いてなかったのだが、気付いたらヘビー・ローテーションに。
Gang StarrのDJプレミアによる、鈍器でガツッと殴られたかのようなトラックが最高。
それでいて、渋い。
なのに結構、キャッチーな印象もあって、それは多分、KRS-ONEの持ち味なのだろう。
ラガっぽい曲だとか、いろいろと佳曲が多いが、このアルバムの中では、やっぱりなんと言っても"Outta Here"につきる。
以前は、この曲を聴いてゾクゾク来たものだが、今日、久々、ほんとに久々に聴いてみたら、やっぱりゾクゾク来たので、まだ有効らしい。
"I Can't Wake Up"あたりも良いね。

久しぶりにこれを聴きたくなったのは、先日聴いたクリスチャン・マクブライドの声が、すこしKRS-ONEに似てたからと言う、どうでもいい理由からだ。
それはともかく、この人の声は力があって説得力がある。
自ら、「ティーチャー」と名乗ってたくらいだし。
多分、歌詞も相当に説教臭かったり、怒ってたりするのだろう。
でも、歌詞の方はそれほど興味はないけれど。
確か、この人、以前のインタビューでは、40歳になったら引退するとか言ってたような記憶があるのだが、最近もアルバムをリリースしているようだし、そんな様子はなさそう。
現実的な問題だとかいろいろあるのだろうし、まあ、そんなもんだろう。
一度で良いから、この人が腹抱えて笑っているところが見てみたい。

鈍器のような感じの名盤です。
[2006/06/29 00:17] | Hiphop | トラックバック(0) | コメント(5)
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貴重な1枚だけど
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Steve Kimock Band - Live From The West Coast


Steve Kimock Band
Live From The West Coast


2000年リリースのファースト・アルバム。
去年の8月、"Eudemonic"のリリースを機にこのブログをスタートしたのだけれど、他のアルバムをちっとも取り上げていなかったことに気付いた。
だからという訳ではないが、久しぶりに聴いてみたくなったのもあって。

でも、残念なことにこのCDは今、オフィシャル・サイトでも扱っていないし、手に入り難い。
今、というより自分自身、2003年にキモックを知り、何かCDを買おうと思った時には既にこのCDは売っていなくて、自分のような遅れてきたファンのために余分にストックしておいてくださったmikionさんに譲っていただいたのだ。
ちょっと調べてみたら、Amazon.comでは、何枚か中古盤が売られている模様。
ちょっと高いけど。
少し前までは、Grateful Deadのオフィシャル・ストアでもこのアルバムだけ扱っていた(売れ残っていた?)のだけれど、今はないらしい。

このアルバムに収められているのは、日付のクレジットはないのだが、2000年にサン・フランシスコのGreat American Music HallとポートランドのCrystal Ball Roomで行ったライブ。
メンバーが、キモックの他、ベースにボビー・ヴェガ、ドラムにアラン・ハーツというSKBの前身(と言っていいのかどうか)のバンド、KVHWで一緒だった人達と、キーボードにトム・コスター(多分、CB)とピート・シアーズ(多分、GAMH)。
この組み合わせだった期間はそう長くないはずなので調べてみたら、多分、GAMHのライブは2000年7月7~9日の3日間から、CBは2000年7月21日からの選曲。
GAMHの方は、3日間ともDigitalsoundboad.netでリリースされているものだ。
ということは、わざわざ再プレスして売る必要がないということか。
ちょっと謎が解けて、すっきり。
それとも周知の事実?

それはともかく。
演奏の方は、その後のSKBと比べるといくらかストレートな印象。
3/4がKVHWのメンバーだから、最近の音よりはそっちに近い。
キモックのギターの音も。
ギターが1本ということで、キーボードがかなりフィーチャーされているが、同じ編成の去年の9月から今年の1月にかけてのツアーともかなり違う雰囲気で、なかなか面白い。
時々アクセント的に入る80年代風なシンセサイザーの音がちょっといただけないのだが...。
ただ、それに目をつぶれば、マイルスの、というよりウェイン・ショーター作曲の"Footprints"、ボビー・ヴェガ本領発揮のブリブリ・ベースが聴ける"Five B4 Funk"、珍しくストレートにアヴァンギャルドな展開になる"It's Up To You"など、聴きどころは多い。
今日、久しぶりに聴いたら、特に"Five B4 Funk"がとても良かった。

でも、このアルバムの高い中古盤を買うよりは、Digitalsoundboard.netで買う方が良いでしょう。>最近、キモックを聴き始めた友人達へ。
7月21日は、LMAに。
[2006/06/28 00:53] | Rock | トラックバック(0) | コメント(5)
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緊張
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Altered States - Bluffs ii


Altered States
Bluffs ii


リリースされたばかりのニュー・アルバム。
中村まりのCDを探しに行った時、このアルバムを見つけてしまい、思わず一緒に購入してしまった。
特典のCD-Rに釣られて。
もちろん、それ以上に先月初めて観たライブがもの凄く印象に残っていたからというのが大きい。

バンドとしてのキャリアはもう16年だか17年だかになるというこの人達の何枚目のアルバムなのかは不明。
一応、去年リリースの前作"Bluffs"という2枚組アルバムの続編という位置付けらしい。
でも、聴いたことがないので、どう繋がりがあるのかも不明。
ジャケットには、"No overdubs, no edit, this is what happend in studio."とクレジットされていて、スタジオでの完全な即行演奏であることが分かる。

これがもう、最初からこの間のライブ同様、空気がピンと張りつめた演奏で、見事としか言いようがない。
勝手な印象では、ギターが全体を引っ張り、同時にドラムが別のところで全体を引っ張り、その間をベースが様子を見ながら繋ぎつつ、出るところは出る、といった感じか。
で、それらが絡み合ってみたり、離れて行ったり、アブストラクトな展開かと思いきや、突然キャッチーなフレーズが飛び出したりと緩急自在で変幻自在。
アルバムトータル約60分、飽きない。

ライブを観た時には感じなかったのだが、このギターの感じ、何かに似てるなと思ったら、少しばかりデビッド・グラブスに近いかも。
あとは、フレッド・フリスだとかドイツ方面のバンドだとか、自分の知っているものでは、その辺りを想起させる。
それと、部分的にはTortoiseもこんなことやってるなと感じたが、最近のTortoiseを聴くよりはこっちの方が遥かに面白いと思う。
まあ、他と比べても意味がないけれど。

やっぱ、ライブが観たい。
来週、Pit Innらしいけど。
どうしよう。
[2006/06/27 00:00] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(0)
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錯覚
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SEEDS TO GROW

Mari Nakamura
Seeds To Grow


2005年リリースのセカンド・アルバム。
中村まり、という名前はちょうど1年くらい前に名前を知ったのだけれど、まったく聴く機会もなく、どうせ耳障りが良くて耳に残らない感じのやつじゃないか、なんて高をくくっていて、それほど興味も持っていなかったのが正直なところ。
それが先日、今までライブを観たことがなかったDachamboを観るために代々木公園に行った時、ご一緒した方々から薦められ、どうやら自分の考えていた音とは違うと分かり、みんな耳の肥えた人達ばかりだし、これは聴いてみなければ、ということでさっそく購入。

で、一聴して、すぐに引き込まれた。
こうなると単純なもので、やっぱ聴かず嫌いは駄目だな、と痛感。
まず、妙にクセがあって説得力のある声と歌唱力。
今まで、女性のフォークシンガー、シンガーソングライターを好んでは聴いてこなかったのであまり比較の対象がないのだけれど、やっぱりジョニ・ミッチェルだとか、その辺を思い起こさせるが、70年代っぽいセンスだけでなく、もっと古いブルースのようなメロディも平気で出てくるし、一体いつの時代の音楽を聴いているのか分からなくなって来る。
この声、もしかしたら好みの分かれるところかもしれないが、なんだか懐かしさと新鮮さが入り交じった不思議な感覚。

そして、歌と同じくらい、もしかしたらそれ以上に引き込まれたのがギター。
シンプルかつ緻密なアレンジ、音、演奏、どれもが素晴らしく、声同様、ずっと聴いていたくなるような響きだ。
オフィシャル・サイトを見るとアメリカに住んでいたこともあると言うことで、日本人の耳には完璧に聴こえる発音による英詞、歌唱力、作曲能力、演奏力、すべてが日本人離れしている、というのは簡単だけれど、きっと本人にとってはそんなこと最初から眼中にないんだろうなと思う。

このアルバム、早くもポール・ペナに続いて、こんな音楽をやっている人がいたのか、と気付かせてくれた1枚。
しかも今度は日本国内だし。
こうなるとライブ会場のみで売られているという自主制作のファースト・アルバムが聴いてみたいところ。
となると、やっぱライブを観に行かなければなりませんな。
[2006/06/26 00:00] | Folk | トラックバック(0) | コメント(8)
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ベースはミンガス、声はクリス似
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Live at Tonic

Christian McBride
Live At Tonic


最近リリースされたばかりのクリスチャン・マクブライドというベーシストの3枚組ライブ・アルバム。
2005年1月10日と11日の2日に渡って行われたライブを再構成、1枚目にはマクブライドのカルテットのみの演奏のベスト・トラック、2、3枚目には数々のゲストを迎えたジャム・セッションが収められているそうだ。
ゲストに名を連ねているのは、チャーリー・ハンター、DJロジックやSouliveのメンバーなどなど。
正直言うと、あとは全然知らない名前なだけだ。

知らないと言えば、ここでの主役であるクリスチャン・マクブライドのことも、何となくどこかで名前を見かけたような気はするものの、まったく知らなかった。
で、ライナーを読んでみたら、10代でジャズ・シーンにデビュー、その後エレクトリック・ベースを取り入れたり、ファンクやアヴァンギャルドなどを取りえれたり、と意欲的な活動をしてきた人らしい。
リーダー作をいくつもリリースしているようだし、きっとサイドマンとして他のアーティストのアルバムにも多数参加しているのだろうと思う。
検索してみたら、The Rootsのドラマー、クエストラヴとThe Philadelphia Experimentなんてユニットでアルバムを出していることが分かって、聴いたことはないがそういえばこのジャケットだけはどこかで見たな、といろいろと発見もあった。

内容の方はと言うと、ジャズ、フージョン、ファンク、ヒップホップなどなど、いろいろな要素がごちゃ混ぜに、圧倒的な演奏力で繰り広げられている、そんな印象。
ベーシストとしてのマクブライドは、芯があって輪郭のはっきりとした音で、ミンガスを現代風にしたような感じか。
結構好きなタイプのベーシストかも。
エレクトリック・ベースのレベルも当然のように高い。
Medeski, Martin & Wood辺りにも近いと思うが、MMWのようなアブストラクトな展開はほとんどなく、前々回に取り上げた、Chigago Underground Trioとこれを足すと、ちょうどMMWのような感じになるのかも。

Weather Reportの曲をやっていたりして、ルーツなども垣間見ることができるが、曲目リストを見ていて興味を引いたのが、"Bithces Brew"をやっていること。
一体どんなアレンジでやっているんだろうと、期待半分、不安半分で聴いてみると、イントロのベースラインなどは完全に弾いているし、ほぼそのままを自分たちの音で演奏しているような感じか。
つまらないフュージョンみたいにやってたらどうしてくれよう、なんて思ってたから、好感を持った。
でも、それ以上ではないと言うのが本音ではあるけれど。

3枚組という大ボリュームで、濃い内容ながら、結構飽きずに聴いていられるし、ただただ、凄い演奏。
ただ、他にもこういう音はありそうだし、この人ならこれ、というような強烈な個性は今ひとつ感じられないのも確か。
こういう凄腕のミュージシャンが陥りがちなことのような気がする。
音としては好きな音だし、きっとライブを見たら圧倒されるだろうし、機会があるならぜひライブを見てみたいとは思うけれど。

と、気に入りつつ、少しだけ微妙な感じのライブ・アルバムです。
あ、声が少しKRS-Oneに似てたな。
余談だけど。
[2006/06/25 01:45] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(2)
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中毒
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Milton Banana - O Ritmo E O Som Da Bossa Nova


Milton Banana
O Ritmo E O Som Da Bossa Nova


62年12月に行われたニューヨークでのライブを収めたアルバム。
邦題「ボサノヴァのリズムとサウンド」、多分、直訳。
UK盤のタイトルはまんま"The Rhythm And Sound Of Bossa Nova"のようだし。
ジョアン・ジルベルト初のボサノヴァ録音となったアルバムや"Getz/Gilberto"にも参加し、ボサノヴァ・ドラミングの第一人者と言われるミルトン・バナナの初リーダー作だそうだ。
ライナーによるとリリースは63年頃、なんて曖昧な記述がしてあるし、99年にリリースされたこのCDの帯には「世界初復刻」と書いてあるから、長らく入手が難しいアルバムだったらしい。

このアルバムは、その復刻当時、CD屋でプッシュされていたので興味を持ち、少しだけ試聴して買ったような記憶がうっすらと残っている。
最初の印象こそ、ああ、こういうの良いよね、くらいの軽いものだった。
でも、気付いたら繰り返し聴きたくなっていると言う、妙な中毒性を発揮し始めた。
とにかく聴いていて気持ちがよい、としか言いようがない。
それ以来、このアルバムが自分の中でのジャズ・ボッサの基準になっている。
今、ブラジル関係のCDをまとめてiTunesに読み込もうと思って、棚からほとんど、と言ってもたいした枚数ではないが、出してあって、久々に聴いてみたのだが、やっぱり素晴らしい、としか言えない。

このライブが行われた62年と言うと、例えばブルーノートだったら、アイク・ケベックの"Bossa Nova Soul Samba"やチャーリー・ラウズの"Bossa Nova Bacchanal"も同じ62年にレコーディングされたものだし、ついでに言うとグラント・グリーンの"Latin Bit"も62年にレコーディングされた作品だ。
詳しい事実関係は知らないのだけれど、この頃、ボサノヴァやラテンのミュージシャンとNYのジャズ・シーンが密接にリンクしていたのだなと、今更ながら思った。
これら3枚のアルバムとこのミルトン・バナナのアルバムには、もちろんそれぞれにカラーはあるのだが、共通するものが感じられる。
でも、このミルトン・バナナだけは決定的に何か違うものがあるように思う。
それが何かといえば、本場のリズム感だとかそういうことなのだろうけど、うまく説明できないし、なんなのかよく分からないのが正直なところ。
ただ、最近聴いたばかりのグラント・グリーンのアルバムはともかくとして、アイク・ケベックとチャーリー・ラウズのアルバムに関しては、以前に少し書いた通り(ここここ)、気持ち良さを感じられるまでに時間がかかったのは、決してそのことと無関係ではないような気がしている。

と、長々と書いたけど、このアルバムは気持ち良くて素晴らしい、と結局それが言いたいだけでした。
癖になります。
[2006/06/24 02:44] | Brasil/Latin | トラックバック(0) | コメント(2)
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シカゴ侮り難し
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Possible Cube

Chicago Underground Trio
Possible Cube


99年のアルバム。
デュオだったりカルテットだったりオーケストラだったり、時には中心人物のロバート・マズレクのソロ名義だったり、その時々によって形態を変えているが、トリオとしてはこれが1枚目。
Tortoiseを始めとしたシカゴのシーンに深く関わっている人達で、このアルバムにはそのTortoiseのジェフ・パーカーも数曲参加している。
このアルバムを買ったのは、やはりTortoiseなどのポスト・ロックなんて呼ばれている辺りに興味があったので、その流れで。
その頃既にデュオ名義のアルバムオーケストラ名義のアルバムがリリースされていて、どれも聴いてみたかったのだけれど、このトリオのアルバムを選んだ。
何となくこれが一番取っ付きやすそう、という根拠のない理由で。

このアルバム、1曲目がとてもスリリングでかっこいいのだ。
その印象は買った当時から変わらない。
でも、フリー度が高く、その他の曲がなんだかよく分からず、良い瞬間はあるのだが、その頃の自分にとっては少しばかり退屈なアルバムだった。
だから、結局聴いたのはこれ1枚のみ、デュオやその他の名義との違いは分からない。

で、ここ数日、アストラッド・ジルベルトアントニオ・カルロス・ジョビンなどを聴いていて緩んだところへ、少しハードなやつが聴きたくなり、久しぶりにこれを。
そして、1曲目、やっぱり良いのだが、以前よりもっとグッと来るものがあり、少し聴こえ方が違っていた。
改めて聴いてみて気付いたのが、ロバート・マズレクの吹くコルネットのスタイルがマイルスのトランペットに非常に似ていること。
99年当時、マイルスは興味を持ちながらもまだ手を出していなかったので、そうとは分からなかった。
ちょっとした発見。
心無しかドラムがトニー・ウィリアムスっぽく聴こえてきたり。

でも、1曲目は前から好きだったから、問題はそれ以降の曲。
どんなだったかなと思いながら聴いてみたのだが、これが全然印象が変わっていて、凄く面白い。
こんなに良かったっけ?と自分でも驚くほど。
もっと電子音ばかりだった記憶があったのだけれど、そうでもなくて、生楽器を使った演奏が主体になっている。
フリージャズそのものはまだそんなに手を出していないので、昔のものと比べてどうとかはよく分からないが、それほど新しいことをやっている風でもなく、電子音でも先人達、知っているものだとサン・ラ辺りがやっていそうな感じのものだし、自分たちの受けた影響を自分たちのやり方で表現している、そんな印象を受けた。
ただ、アルバムが進むにつれ、アイデアの断片のような短い曲の連続になって行くのが少し残念。
まあ、それも他のアルバムを聴いてみたいと思う気持ちを妨げるほどでもないけれど。

という訳で、フリーがダメな方にはお薦めしませんが、面白いです、これ。
[2006/06/23 00:18] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(8)
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これもヴァン・ゲルターじゃん
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Tide

Antnio Carlos Jobim
Tide


70年のアルバム。
"Wave"に続く、CTI第2弾となったアルバムだそうだ。
このアルバムを買ったのはいつだったか、多分、6、7年くらい前、友人の働く中古レコード店で買ったような記憶がある。
もちろんそれなりに興味があってのことだけれど、ただ何となく。
で、このアルバムは最初から印象が良くて、聴いていてとても心地良いし、いいアルバムだなと素直に思っていた。
でも、昨日取り上げた"Gilberto With Turrentine"のように繰り返し聴くほどはまることもないまま、今日に至る。
で、昨日の勢いで久しぶりに聴いてみた。

そんな感じだったので、今まであまり気にしてなかったのだが、クレジットなどを読み返してみたら、"Gilberto With Turrentine"と同じく、プロデュースがクリード・テイラー、なのはCTIだから当然だが、アレンジがデオダード。
ジョビン以外の参加ミュージシャンに知った名前はいないかなと思ったら、"Gilberto~"同様ベースにロン・カーター。
そう言えば、少し前にblueroseさんがロン・カーターのボサノヴァのアルバムを紹介していて、どうもカータのイメージとボサノヴァが繋がらなくて意外に思っていたのだが、70年代にはこの辺に関わっていたのね。
ちょっと納得。
そうそう、そしてこれもレコーディングがヴァン・ゲルター・スタジオ。

改めて今の耳で聴いてみても、やはりとても心地の良い音だ。
やはりプロデューサーやアレンジャー、スタジオが同じということで非常に"Gilberto~"と近い雰囲気もある。
これは以前には気にしていなかったし、気付かなかったこと。
でも、こちらの方がソロらしいソロも少なく、もっともっと曲そのものやアレンジを聴かせることに力が注がれていて、それはやっぱりアントニオ・カルロス・ジョビン自身もそういうスタンスの人だったんだろうなと思う。
演奏者同士のぶつかり合いから生まれる緊張感とは無縁だけれど、こういうのはこういうので好きだし、もっと聴いてみたいなと思う。
曲が良いというのはなにより素晴らしいことだ。
この人のアルバムは、これしか聴いたことがないのだけれど、この人が作曲した曲は知らず知らずのうちにあちこちで聴いているのだろう。

惜しむらくは、ちょっと収録時間が短め。
と思って検索してみたら、最近の盤では数曲ボーナス・トラックが入っているようだ。
"Gilberto With Turrentine"の方も。
でも、今は買い直すよりは、他のアルバムを聴いてみたいかな...。
[2006/06/22 00:06] | Brasil/Latin | トラックバック(0) | コメント(4)
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ヴァン・ゲルターだったりして
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Gilberto with Stanley Turrentine

Astrud Gilberto
Gilberto With Turrentine


71年のアルバム。
前回、スタンリー・タレンタインを取り上げたついでに。
あまり話題になっているのも見たことないし、アストラッド・ジルベルトの作品の中でも代表的なアルバムではないと思う。
"With Turrentine"というタイトルほどには、スタンリー・タレンタインの出番は多くはないし、何となく商業的な狙いも見え隠れする、?なアルバムでもあるが、実際どうなんだろう。

このアルバムを買ったのはずいぶんと前に遡る。
ボサノヴァに興味を持ち始めた頃だったか、日本のClue-L Recordsがリリースした"Hello Young Lovers"というミニ・アルバムがレコード屋でかかっているのを聴き、その中のカヒミ・カリィが歌う"Take It Easy My Brother Charlie"という曲があまりにかっこ良かったので、レコードを買って帰ったのだ。
そして、しばらくしてそれがアストラッド・ジルベルトがオリジナルであることを知り、ちょうどボサノヴァも聴いてみたかったし、CDを探しに行った。
が、その頃、その曲が収録されたアルバムが見つからず、というより後で分かったのだがまだCD化されていなくて、何となくこのアルバムを手に取った。
内容も全然分からなかったし、たしかジャケットの雰囲気だけで選んだ記憶がある。

そんなこのアルバム、最初は全然気に入らず、なんて薄口な音楽なんだろうと思って、ほとんど聴かないまま何年も棚に眠らせておくことになった。
それがどういう訳か、何のきっかけもなく、たまたま聴き直してみたら180度印象が変わった上、すっかり愛聴盤になり、一時は、このアルバムとマーヴィン・ゲイの"What's Going On"だけを交互に聴いていたほど。
まず、映画や映画音楽などは全然詳しくないくせに、この70年代の映画音楽っぽい雰囲気が気に入った。
そして、ボブ・マンのギターの音が気持ちいい。
後は、ヴォーカル。
アストラッド・ジルベルトの歌はヘタクソだし、嫌う人もいるだろうけど、聴き流せない引っかかりのようなものがある。
この人が歌のうまい人だったら、このアルバムをこんなには気に入らなかったかもしれない。
きっと"Getz/Gilberto"でヴォーカルに抜擢されたのも、その場にいたからというだけではないように思う。

今日、久しぶりに聴いて気付いたこと。
スタンリー・タレンタインのサックスは、やはり「参加を要請された」感はあるし、アルバムのタイトルに名を連ねているのも参加メンバーの中では最もビッグ・ネームだからなのだと思うが、とても良い雰囲気だし、プロの仕事をしていると思う。
今まで、このアルバムを聴く時にはサックスを注意して聴いてなかったので、今後堪能したい。
クレジットを読んでみたら、知った名前だとロン・カーターやアイアート・モレイラが参加していたのが、ちょっとした発見だった。
カーターの方はどの曲で弾いているのかよく分からないのだけれど、モレイラの方は明らかにそれと分かる掛け声が入っていたりして、ちょっと笑った。
そう、それにレコーディングが、ヴァン・ゲルター・スタジオだったりとか。

という訳で、なんだか分からないけど、とても好きな1枚です。
[2006/06/21 00:30] | Brasil/Latin | トラックバック(0) | コメント(6)
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別冊グラント・グリーン第2号
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Up At Minton's Vol.1Up At Minton's Vol.2

Stanley Turrentine
Up At "Minton's" Vol.1, Vol.2


61年にレコーディングされた、ミントンズ・プレイ・ハウスでのライブ・アルバム。
このアルバム、前から興味があって何度か2枚組でリリースされているCDを買おうとしたのだけれど、たいした理由もなく先送りにしていた。
さらに、数ヶ月前にrollins1581さんがこのアルバムを取り上げていたのを読んで、ますます興味を持っていたのだが、気付いたら結構時間が経ってしまっていた。
先日、ふとそう言えば最近中古盤やをチェックするなんてことあんまりしてないなと思って、仕事帰りにちょっと寄ってみたら、国内盤の紙ジャケでリリースされたこのアルバムが2枚とも揃っていたのだ。
で、こりゃ買えってことだな、と思い即購入。
どちらか1枚しかなかったら、また買わずに過ごしていたと思う。
久しぶりに中古盤屋で欲しかったCDを見つける喜びを味わった。

このアルバム、テナー・サックスにスタンリー・タレンタイン、ピアノにホレス・パーラン、ベースにジョー・タッカー、ドラムがアル・ヘアウッド、そしてギターにグラント・グリーンという組み合わせ。
別に狙った訳ではないが、先日取り上げたホレス・パーランの"Up And Down"とはサックス以外全員同じメンバーによるものだ。
2枚で計8曲収録されていて、そのうち2曲がタレンタインのオリジナルで残りがスタンダード。
これが、実に良い雰囲気でアルバムの冒頭や曲間でのMCからもとてもリラックスした様子が窺える、のはもしかしたらアルフレッド・ライオンの狙いなのかもしれないが、凄く良い。

よくよく考えてみたらスタンリー・タレンタインのリーダー作を聴くのは初めて。
多分、思いつく限りでは、アストラッド・ジルベルトのアルバムでの演奏くらいしか聴いたことがない。
あまり自信はないけれど...、少なくともリーダ作は正真正銘、初めてだ。
なんと言うか風格のある演奏で、前述のホレス・パーランでサックスと務めていたブッカー・アーヴィンとはものが違うな、という感じ。
もちろんスタイルがまったく異なるので比べるのも少し気が引けるし、ブッカー・アーヴィンのような無茶な感じも好きではあるが。
数回聴いた限りでは、Vol.2の1曲目"Latar At Minton's"や4曲目"Summertime"のようなスローでブルージーな演奏が印象的。

ホレス・パーランの演奏は、タレンタインやグラント・グリーンと比較するとやや出番が少ないのと音質のせいで印象が薄いのだけれど、ここぞとばかりに繰り出してくるフレーズが凄く変で一気に自分の空気に変えるのが凄い。
やっぱり面白いピアニストだ。
さすがミントンズのハウス・バンドを務めていただけあって、タッカーとヘアウッドとの息もピッタリ。

そして、グラント・グリーン。
この時点で録音されていたリーダー作は1枚のみ、加えてスタンダード中心ということで、後の演奏と比べるとこの人っぽくない演奏をしている。
でも、どっから聴いてもグラント・グリーン、というそんな感じ。
自身のアルバムではあまり聴かれない普通の(?)ジャズ・ギターっぽいバッキングなんかは、意外と珍しくて聴きものかも。
ライブということでちょっとソロ長目だし。
今のところVol.1の3曲目"Broadway"やVol.2の同じく3曲目"Love For Sale"などのスピーディーな曲が印象的。
あ、それとタレンタイン同様、Vol.2の1曲目でのスローでブルージーな演奏も格好良かった。
こういうのもこの人の持ち味でもあるし。

このアルバム、特別なことはしてないけれど、2枚続けてずっと聴いていたいような感じで、結構気に入っている。
という訳で、予定外の第2号でした。
[2006/06/20 00:12] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(6)
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こんなのもいましたな
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The Dodgy Album

Dodgy
The Dodgy Album


93年のファースト・アルバム。
このバンドに対しては、思い入れもまったくなく、この後どんな活動をしていたのかも知らないのだけれど、先日、ふと、こんなバンドもあったよな、なんて脈略もなく思い出して一人でニヤニヤしていたら、久しぶりに立ち寄った中古レコード店でこのバンドのCD(新譜なのか古い作品なのかも分からないけど)を見かけ、ちょっと気になっていたのだ。
で、唯一持っているこのアルバムを聴いてみた。
脈略もなく。

音の方は、非常にイギリスのバンドらしい、BeatlesやKinks辺りの影響を感じさせるメロディーに、シンプルなギター中心の楽曲、後は曲によってはダンス・ミュージックっぽいアプローチが加わるという、この頃こういう感じのバンドあったよな、と思い出させてくれるもの。
このアルバムがリリースされた当時、1曲目から3曲目だけは凄く良いね、なんて友人と話していたことを思い出したが、改めて聴いてみて、やっぱりその3曲はなかなかいい。
メロディのセンスも良いし、なにより勢いがある。
その他の曲については、どんな曲だったのか、聴きながら断片的に思い出すような感じだったのだが、決して悪い出来ではないと思う。
むしろ曲単位で見れば、平均的に良いものが並んでいる感じで、聴いていられないようなひどいアルバムではない。
けど、それ以上ではないのも確かで、良くも悪くも、個人的にこういったイギリスのバンドに対して抱いているイメージ通りのバンドだ。
まあ、Oasisを聴くよりはまし。
これも単にOasisが好きじゃないだけなのだけれど。

アマゾンで検索してみたら、このアルバムなどは普通には売っていなくて、中古が安く叩き売られている状況らしい。
他のアルバムについても似た状況のものが多く、予想通りと言えば予想通りだが、なんだか寂しい感じでもある。
でも、他の作品を積極的に聴いてみたい気もそれほど起こらず...。
いい曲はありそうだけど、いいアルバムがある気がしないし。
今、何やってるのか知らないが、まあこういうバンドもいた、ということで。
たまに聴いてみるといいかな。
[2006/06/19 00:16] | Rock | トラックバック(1) | コメント(5)
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これも浴びずにはいられない
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Live

Donny Hathaway
Live


72年のライブ・アルバム。
サム・クック、カーティス・メイフィールドのライブ盤と来たら、やっぱりこれは外せないでしょう、というくらい好きで、聴きたくなってしまった1枚。
もともと黒人音楽、特にソウル、R&Bなどが得意ではなくて、ちゃんと聴くようになったのは多分5、6年くらい前から。
それに未だにそれほど深く聴いている訳でもなく。
その頃、まずマーヴィン・ゲイにはまり、その後、ダニー・ハザウェイのフリー・ソウルのコンピレーションを聴いたのだったと思う。
で、その中でライブ・トラックが特に印象的だったし、どうやらこのライブ盤が代表作のひとつでもあるらしい、ということで手に取ってみた記憶がある。

"What's Goin' On"での、ひたすら繊細で優しい感じのマーヴィン・ゲイの声とは対照的な、力強く、伸びやか、でも同時に繊細なダニー・ハザウェイの声に最初こそやや違和感を感じたものの、すぐに引き込まれた。
今では選曲も比較的ポップなものだし、聴きやすいアルバムだなと感じるけれど、多分それがその頃の自分にはちょうど良かったんじゃなかろうか。
どの曲も素晴らしいヴォーカルと演奏で言うことなし。
でも、それに加えてなかなか衝撃的だったのが、まず客の手拍子。
日本でのライブだったら「タン、タン、タン、タン」で済ましてしまいそうなところを「タタタン、タタタン、タタタン、タタタン」と、文字では今ひとつ伝わり難いが、細かいリズムもちゃんと拾っているのが凄い。
あとは、"You've Got A Friend"での大合唱。
ここではいつも鳥肌が立つ。
アルバム中、最も好きな箇所かも。
あまりにも良い曲なので、オリジナルのキャロル・キングのアルバムも聴いてみたのだけれど、なんだか物足りなくてその後全然聴いてないな、そう言えば。

そんな感じで、このアルバムはとても好きな一枚。
でも、ダニー・ハザウェイの作品はこれ止まりで、ずっと興味はあったのだけれど、未だ聴いていない。
これを機会に何か聴いてみようかな。
残念なことに残した作品は多くはないので、追っかけやすいし...。
[2006/06/18 12:35] | Soul/Funk | トラックバック(2) | コメント(14)
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これも浴びましょう
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Curtis/Live!

Curtis Mayfield
Curtis/Live!


71年のライブ・アルバム。
前回取り上げたサム・クックのライブ盤を聴いて、まず聴きたくなったのがこれ。
このアルバムを初めて聴いたのはちょうど1年ほど前だったろうか。
1曲目を聴いただけで、ネチネチ、ウネウネと迫ってくるグルーヴ感に圧倒された覚えがある。

カーティス・メイフィールドでよく憶えているのが、90年代の初め頃、交通事故から復帰して作品を発表した頃のインタビュー。
とにかくあちこちの雑誌で取り上げられていたのだが、当時愛読していた音楽誌に掲載されたインタビューの中で当時台頭していたヒップホップについて尋ねられ、「言葉が汚い」と一蹴していた。
そんな感じで、この人に対して漠然とクリーンなイメージを持つことになる。
ただ、その頃にはこの人の作品を聴くには至らず、その何年後かに"Superfly"を買うまでまともに聴いたことがなかった。

でも、その"Superfly"の良さがあまり分からず、他にも聴いてみたいと思いながらもずっと聴きそびれたまま過ごしていたところ、去年このライブ盤を薦められ聴いてみたのだ。
で、まんまとガツンとやられることになる。
1曲目"Mighty Mighty"の出だしのコーラスだけで鳥肌が立つほどに。
自分の持っていたイメージを覆させるほど荒っぽい時には荒っぽく、抑えるところでは抑えるメリハリの効いた演奏、出てくるところではここぞとばかりに出てくるブリブリのベース、見事なドラム、などなど聴きどころばかり。
もちろんヴォーカルが素晴らしいのは言うまでもなく。
捨て曲はまったくないのだけれど、特に1曲目の"Mighty Mighty"とボーナス・トラックの2曲を除いてラスト曲の"Stone Junkie"が好きなので、全部通して聴くしかない、という感じだ。
ただ、ボーナス・トラックは、再び登場する"MIghty Mighty"などはフェイドアウトしてしまうし、おまけ以上ではないのが少し残念。

まあ、それはともかくとして、このアルバムもでかい音で浴びたい、見事な1枚。
[2006/06/17 02:05] | Soul/Funk | トラックバック(0) | コメント(2)
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でかい音で浴びましょう
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Live at the Harlem Square Club, 1963

Sam Cooke
Live At The Harlem Square Club, 1963


63年、ハーレム・スクエア・クラブでのライブ盤、というのはタイトル通りなので書くまでもないけど、念のため。
このアルバムは数年前に友人に聴かせてもらったことがあって、1曲目を少し聴いただけで、こりゃ買わねば、と思った。
でも、その頃、タイミングが悪かったのか、売ってなかったり、売っていても妙に高かったりして、買いそびれていたまま、今日に至る。
今思うと、探し方が悪かっただけのような気もするが。
そして、つい先日、このアルバムがリマスターされて再発されたばかり、というのを小耳に挟んだので、思い出したように購入、しようと思ったらオークションで売っているのを見つけてしまい、安さにつられてこっちの盤を購入。

こうして改めて聴いてみた訳だが、実際のところ、サム・クックの声や曲までははっきりと憶えていなかった。
とにかく熱気と勢いが凄い、という以前聴かせてもらった時に漠然と抱いたイメージを持っていただけ。
で、こんなに荒っぽい声だったかな?と思いつつ、以前感じた以上にライブの熱気が迫ってくる。
ミスター・ソウル、と紹介された後に始まる1曲目の"Feel It"(リマスター盤は、司会の部分とちゃんとトラック分けされているらしい。)、格好良すぎ。
そして、客の熱狂ぶりがまた凄い。
特に客が合唱するところ、ダニー・ハザウェイのライブ盤でもそうなのだけれど、とても素晴らしい。
でもとりあえず、細かいことは抜きにして、できるだけでかい音で聴きたい、浴びたい、そんなアルバム。

となると気になるのが、リマスター盤。
素直に新しい方を買っとけば良かったかな、と少し後悔していたりして...。
[2006/06/16 00:09] | Soul/Funk | トラックバック(0) | コメント(10)
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意味のない想像
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The Real McCoy

McCoy Tyner
The Real McCoy


67年のブルーノート移籍第1弾。
ドラムにエルヴィン・ジョーンズ、サックスにジョー・ヘンダーソン、ベースにロン・カーターと言う布陣。
コルトレーンの元を去ってから約2年後、そしてコルトレーンが亡くなる約3ヶ月前のレコーディングだ。
唯一持っていたこの人のリーダー・アルバム"Sahara"が、アルバムとしてはもうひとつな感じがしていて、でも、この人には何か期待するところがあって、他の作品を聴いてみたいと思っていた。(参照
で、検索するといつも上位に来る、かつ、とても安かったこのアルバムから。
ちょうど友人にも少し聴かせてもらったこともあって。

「僕はこういうのをやりたかったんですよ、トレーンさん」とでも言っているかのように始まる1曲目の"Passion Dance"。
この曲のテーマからピアノソロへの導入部、凄く好きだ。
曲名からも曲調からも何となく"Freedom Jazz Dance"を連想したりもするが、70年代の幕開けっぽい雰囲気は、70年代に入る3年前のこの辺りからもう既に始まっていたんだなと感じた。
なにしろ全曲タイナーの曲だし。
コルトレーンのバンドを抜けた直後のインパルス時代の諸作は聴いたことがないので推測ではあるが、移籍して心機一転、という気持ちもあったのでは。

ただ、やっぱりマッコイ・タイナーにエルヴィン・ジョーンズとくればどうしても、コルトレーン・カルテット時代と比較してしまう。
これで、サックスがコルトレーンでベースがジミー・ギャリソンだったら、また違ったぶっといアルバムができていただろうな、と意味はないと分かっていながらも想像してしまう。
もちろんヘンダーソンとカーターの演奏が劣っているという訳ではなくて、むしろとても素晴らしい演奏なのだけれど、その分やや線の細さを感じてしまったりもする。
でも、そこから離れて、純粋にこのアルバムを楽しむべきなのだろうと思う。
実際、良いアルバムだし。

と書いておきながら、気になってしまうのが、このアルバムとコルトレーンの死を経た後の作品との違い。
何か音に表れていたりするんだろうか。
すると次は"Tender Moments"
[2006/06/15 00:45] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(0)
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推進力
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Living with War

Neil Young
Living With War


前作"Prairie Wind"から1年と経たない内に突然リリースされた感のあるニュー・アルバム。
当初リリース予定だった映画"Heart Of Gold"のサントラのリリースを中止させ、無理矢理ねじこんだと伝えられているが、リプリーズもよくOKしたものだと感心するばかり。
まあ、この人は、多分レコード会社がノーと言ったとしても、契約を破棄して他社からリリースするくらいのことはやるだろうけど。

製作期間2週間ということで、音の方は凝ったものではなく、非常にラフだ。
でも、この人の場合、作り込んだとしてもろくなことにならない場合が多いし、なにより「今リリースしないでどうする」という意気込みが非常に伝わってくる。
そして、2週間という短い期間のわりには、大掛かりなコーラスがフィーチャーされていたりと、毎度のことながら、この人の突き進む時のエネルギーの凄さに驚かされる。
きっと周りは大変だろうな、という毎回抱く感想込みで。
曲の方は、どこかで聴いたことのあるメロディーがたくさん出てくるが、それはまったく問題なし。
中には"Zuma"を彷彿とさせるメロディーもあって、それがいつものひしゃげたギターの音と相まってニヤリとさせられたり。
ただ、曲に込められたメッセージのことを考えると、やはり"Greendale"の延長のような作品なのかなと思う。
前作"Prairie Wind"の時にもそう感じたのだけれど、それとはまた違った意味で。
そのメッセージは、"Greendale"と比べるとよりストレートなもの。
そして、ストレートでありながら、怒りに任せた感じではなく、諭すような、そんな印象を受けた。

結論としては、やっぱりニールはニールだな、とこれまたいつもと同じところに行き着く。
ひとつ希望を言えば、やっぱりCrazy Horseと一緒にズシリと重い感じにやってくれたら、もっと嬉しかったけれど、まあ、こちらとしては何をやっても受け入れる体勢はできておりますので。
非常にニールらしいとしか言いようのない、最高傑作ではないけれど、良いアルバムです。
どうか長生きしてください。
[2006/06/14 00:24] | Rock | トラックバック(2) | コメント(8)
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別冊グラント・グリーン第1号
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アップ・アンド・ダウン

Horace Parlan
Up And Down


61年のリーダー作としては6枚目になるアルバム。
半年くらい前からホレス・パーランに興味を持っていて、代表的な"Us Three"rollins1581さんがお好きだという"Movin' And Groovin'"など、聴いてみたいアルバムがいろいろとあった中で、まずこれを選んでみた。
このアルバムは、ピアノにパーラン、ベースにジョージ・タッカー、ドラムにアル・ヘアウッドの「アス・スリー」にブッカー・アーヴィンのテナーを加えた、そしてミントンズ・プレイハウスのハウスバンドでもあった「プレイハウス・フォー」に、さらにグラント・グリーンを迎えてレコーディングされたもの。
どうせ聴くなら、いずれはグラント・グリーン絡みで聴くつもりなので、このアルバムから、ということで。

ホレス・パーランは、5歳の時に小児麻痺に冒され、その後遺症で右手の2本の指が動かず、独自の奏法を編み出したということで知られている。
一体どんな風に弾いているんだろうというのが、興味を持った理由のひとつ。
具体的なことは分からないれど、例えばジャーンとピアノを鳴らした時、通常なら入っていそうな音が2、3音少ないような、そんな印象。
単音でも、若干ではあるが音の並びが変わっているような気がする。
そして、それが独特の雰囲気を醸し出していて、とても面白いと思う。
実際に弾いているところを見てみたいピアニストだ。

テナーのブッカー・アーヴィンは初めて聴いたが、やや繊細さに欠けるような気がするものの、なかなか豪快な吹きっぷり。
ベースは、単純に好みの音で、2曲ほどベースから入る曲があって、好印象。
このベースとドラムにパーランのトリオはさすがに良いコンビネーション。
このバンド、テナーもぶっとい感じで、全体的に重心低め。

そして、目当てのグラント・グリーン。
この頃の、聴いたことのあるリーダー作と比べるとギターのトーンが細い、という言い方は変かもしれないが、そんな気がした。
前述の通り、テナーもベースもピアノもぶっとい感じなので、コントラストを付けるためなのかなと勝手に想像してみた。
何しろアルフレッド・ライオンだし、「たまたま」というのはないだろうから。
1曲目では、得意のワン・フレーズの繰り返しがあるのだけれど、最後の方、少しもつれそうになっているのはご愛嬌。
サイド・マンでも存在感たっぷり。
グラント・グリーンの参加は、パーランのアイデアだそうで、パーラン曰く「ルーツが似ている」ということだから、相性はなかなかいいんじゃないかと思う。
この2人の共演作にもう1枚、"Happy Frame Of Mind"というアルバムがあるけれど、リアルタイムではリリースされなかった作品だし、どんな感じなんだろうか。
まあ、またそれもそのうち聴くとして、ホレス・パーラン自体もとても面白いし、他のアルバムも聴いてみたいと思う。

という訳で、不定期刊、別冊グラント・グリーン第1号でした。
[2006/06/13 00:39] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(8)
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動くJC
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ジョン・コルトレーンの世界

John Coltrane
World According To John Coltrane


もう1つだけあったコルトレーンネタ。
今、友人から借りているドキュメンタリーのDVD。
先日、遊びに来た友人に飛ばし飛ばし見せてもらい、これは腰を据えてちゃんと見てみたいなと思って置いて行ってもらった。
ラシッド・アリ、ウェイン・ショーター、ジミー・ヒース、トミー・フラナガン、声のみだが奥方アリス・コルトレーンなどなど、ゆかりのミュージシャン達のインタビューと数々のライブ映像を交えながら足跡を辿るという内容。
ただ、1時間程度なのでそれほど深く突っ込んでいる訳ではないけれど。

インタビューは、どれも興味深いコメントだったけれど、ある作曲家(名前忘れた)の「コルトレーンの音楽はミニマリズムに通じる」と言うのが印象的で、コルトレーンの影響を受けた作曲家として、フィリップ・グラスやテリー・ライリーなどの名前を挙げていた。
グラスは聴いたことはないけど、ライリーは1枚持っていたことを思い出し、どんなだったか聴き直してみようかと思った次第。
全編を通してみて、コルトレーンの音楽にとって重要なのが「信仰」であることがよく分かる。
それが昨日今日始まったものではなく、子供の頃からの経験に根付いているということ。

でも、やっぱり見所はライブ・シーン。
ほんの少しだけどチャーリー・パーカーの動いているところ(!)、コルトレーンのソロの時、後ろでタバコをプカプカ吸うマイルス、モンクの弾くピアノ前でドカッと座ってジッと見ているカウント・ベイシー(これはモンクのドキュメンタリーでも使われているから見たことあるけど)など、大物の映像もちらりと見ることができる。

そして、言うまでもなく主役はコルトレーン。
その中でも圧巻だったのが、貸してくれた友人のお薦めだった"My Favorite Things"の演奏シーン。
前半は、多分何かのテレビ番組に出演した時のもの。
エルヴィン・ジョーンズにマッコイ・ターナー、ベースは誰だろう?、顔を知らないので判断できないが、もしかしてあれがレジー・ワークマン?、のカルテット。
この演奏もなかなかいいが、もっと凄いのがジミー・ヒース(だったかな?うろ覚え)のコメントを挟んでの野外ライブの演奏シーン。
画質も音質も前半には劣るのだけれど、演奏は遥かに前半を凌ぐ凄まじさ。
ベースは、ジミー・ギャリソン。
とにかく熱気が伝わってくる映像で、気温が低かったのかもしれないが、エルヴィンとギャリソンの体から湯気出っぱなしで、加湿器のようになっている。
コルトレーンのソロも鬼気迫る感じだし、エルヴィン、凄い。
エルヴィンの演奏シーンも、このDVDの中では見所のひとつかも。

その他印象に残ったのが、エリック・ドルフィー入りの演奏シーン。
これもテレビ出演時のようだが、ドルフィーが動いている映像が残っていることが驚きだし、単純に嬉しかった。
それにまだ聴いたことのないフリー時代の演奏もあって、実際にどんな様子で演奏していたのか垣間見ることができて、もしかしたらいきなり音だけ聴くよりも良かったかもしれない。
半ズボンのギャリソンが、"My Favorite Things"の時とは別人のようで少し笑える。
それにコルトレーンは絡んでないけど、ラヴィ・シャンカールの演奏シーンが少しだけ。
これもなかなか凄まじく、ちょっと聴いてみたいと思った。

という具合に、演奏シーンが断片的であるのが少し残念だけれど、なかなか見応えのある映像だった。
やっぱり動いている姿を見ると印象がまた変わるし、より興味が深まることを実感。
こんなこと言ってもしょうがないけど、後5年だけでもこの人が長生きしていたら、どんなことやってたんだろう?
[2006/06/12 00:34] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(2)
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聴きましょう
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New Train

Paul Pena
New Train


ここ数日聴き入っている1枚。
知っている人は知っているのだろうけど、自分はまったく知らなかったポール・ペナというアーティスト。
盲目のブルース・マン、と言うことらしい。
つい先日、渋谷にて数人で寿司などを食べていた時、同席していたYさんとTさんがこのアルバム絶賛していて、非常に気になったのだ。
で、次の日名前をすっかり忘れてしまって、Tさんにわざわざメールで教えてもらい、即購入。

このアルバムは、73年にレコーディングされたものだが、リリースされたのはなぜか2000年。
まず、ジャケットが凄く良い。
そして、それ以上に内容が凄く良い!
この突き抜け方はなんなんだろう。
一応、ブルースと紹介されるいるようだが、最初に聴いた時に思い浮かべたのが、カーティス・メイフィールドやダニー・ハザウェイなど。
音的に似ている訳ではないけれど。
楽曲は特に変わったことをやってはいなし、むしろ普遍的なもの。
でも、どこにも属していないという、そう言う感じだ。
この人のバイオグラフィーは、ここここで知るできるのだけれど、まだちゃんと読んでいない。
だから、この人の音楽がどういう変遷を経ているのか分からないが、少なくともこの時点では既にブルースは完全に消化され、完全に自分の音楽を昇華させいたのではないか、とそんな印象。
2、3回聴いた時点で初めて中のクレジットを見てみたら、ジェリー・ガルシアとマール・サンダースが2曲で参加していることに気付いた。
そう言うことですか、Yさん、Tさん。

このポール・ペナという人、残念ながら昨年の10月に亡くなってしまったようだ。
他に作品があるなら聴いてみたいと思って検索してみたら、モンゴルの音楽家と共演したDVDそのCDくらいしか見つからない。
実際、リリースされた作品は少なそう。
このアルバムもなぜ長い間リリースされなかったのかも分からないし。

でも、とにかく凄く良いです、このアルバム。
聴きましょう、みなさん。

ついでに、こんな映像があったので、試しに貼ってみます。
ちゃんと発音すると、「ピーナ」らしいですな。

[2006/06/11 00:38] | Blues/Country/Bluegrass | トラックバック(0) | コメント(17)
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最後まで聴いたことがない
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Urbs & Cutex - Breaks Of Dawn


Urbs & Cutex
Breaks Of Dawn


オーストリアはウィーンの2人組の2002年にリリースされた、多分1枚目のアルバム。
ずっとオーストラリアだと思い込んでいた、恥ずかしながら。
全編インストの曲をミックス風に繋いだ60分ほどのアルバムだが、ジャケットを見れば、A Tribe Called Questのこのアルバムのパロディー/オマージュであることは、見る人が見れば一目瞭然。
中途半端な出来ではあるが。

実際、音の方もそのATCQを意識した、というよりは影響を受けたことが窺えるもの。
やっていることは至ってシンプルでATCQの足下にも及ばないけれど、そのシンプルさが非常に良い効果を生んでいて、聴いていて凄く気持ちがいい。
こういう音に弱い。
この気持ち良さを求めてたまに聴きたくなるのだが、もしかしたら、ここ2、3年で最も聴いているヒップホップの作品かも。
現在のアメリカのメインストリーム(?)のヒップホップが失ったものが、ここにはある!と言ってしまうとちょっと大袈裟だ。
でも、そう言ってしまいたいほど、気に入っている。

そんなお気に入りのこのアルバム、実は最後まで聴いたことがない。
トータル約60分中、最後の1曲が20分強を占めるのだが、それが声ネタのみ、多分。
多分、というのは何しろ最後まで聴いたことないから。
その声ネタというのは、"Can't Stop, Won't Stop"(これも多分)の繰り返しのみ。
これを聴きいてどうしろって?とも思うけれど、まあ聴かなければいいだけの話なので、どうでも良いと言えばどうでも良い。
だから、実質40分。

でも、良いです、このアルバム。
どうやらこの後もう1枚リリースしているみたいだけど、高いな...。
[2006/06/10 01:40] | Hiphop | トラックバック(0) | コメント(0)
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ストレス
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Question and Answer

Pat Metheny with Dave Holland and Roy Haynes
Question And Answer


90年リリースのアルバム。
実は、初パット・メセニー。
今まで聴いたことがなかったは、この人に対して偏見を持っていたから。
何となく、ラジオの交通情報の後ろでかかってそうな音楽、というイメージを勝手に抱いていた。
どうもそういった類いの音楽が苦手で、この人の音楽も聴いたことがないくせに勝手にそこに当てはめてしまっていたのだが、それがどうやら完全に間違ったイメージであることが、ここ1年くらいでようやく分かって来た。
ほんと、申し訳ないです。(誰に?)
で、何か聴いてみたいなと思っていたところ、先日遊びに来た友人が、今ちょっと手に入り難いらしい、このアルバムを聴かせてくれた。

このアルバムは、デイブ・ホランドのベースにロイ・ヘインズのドラムという、強力で、興味深い組み合わせ。
ちょっと調べてみると、なかなか人気のある作品らしいことが分かった。
で、じっくり聴いてみたのだが、リハーサルをしっかりやった上での演奏というよりは、軽く合わせてからいきなり録音したような、そんな印象だ。
実際のところはどうなのか知らないけど。
わりと似たようなアプローチの曲が多く、だからこそそんな印象を持ったというのもある。
でも、はっきりしたテーマを持つ曲もないし、似たような雰囲気が続くものだから途中で飽きてしまいそうな気もするのだけれど、むしろその勢い一発的なノリのおかげ(だけではないだろうけど)で、不思議と一気に聴いてしまえる。
メセニーのギターは、わりとイメージ通り。
自分の好きなものだと、やはりジョン・アバークロンビーだとか、ECMを思わせる音に近い。
このアルバムはECMではないし、このアルバム1枚だけでそう判断するのは早計だけれど。
とにかく、心地よく、他のアルバムも聴いてみたいと思わせる音であるのは確か。

ただ、ひとつだけ難点がある。
なんだか昨日のエントリーみたいだが、音が薄い。
特にベースの音が小さいし、奥行きがない。
ホランド好きにとっては、この点、ストレスを感じる。
賛否両論あるアマゾンのレビューこのアルバム絶賛されているけど、メセニーのファンはギターだけ聴ければ充分なのか?、と思ってしまうくらいだ。
せっかくの心地よい音楽なのに、この点だけ非常に残念。
どうせ手に入り難いのなら、ミックスし直して再発してくださいな。
[2006/06/09 00:54] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(8)
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正体不明
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A LOVE SUPREME [Verve]

John Coltrane
A Love Supreme


64年のアルバム。
これも前回の"Ballads"同様、コルトレーンの代表的な作品としてあげられることの多いものだが、"Ballads"には軽い反発心のようなものを抱いていた一方で、こっちは素直に受け入れることができ、好きなアルバムだった。
と言っても、今思えばそれほどよく分かって聴いていた訳ではなく、雰囲気が好きだったのだと思うけど。

そして、今のところ手持ちのアルバムでまだ取り上げていなかったのがこのアルバムのみ。
なので、再び勢いに乗って久しぶりに聴いてみた。
これが不思議と印象が変わらない。
もともと好きなアルバムだったからというのもあるし、決して悪い意味ではなく。
一応、以前よりは少しだけ細かいところが聴き分けられるようにはなったと思うのだけれど、近づいた分だけ離れて行く、そんな印象。
正体不明な、不思議な音楽。
もがいている感じではないが、何かを求めているような。
何やら小難しいことをやろうとしているのだけれど、コルトレーンがもともと持っている野暮ったさ(?)が、頭でっかちになり過ぎるのを防いでいて、肉体性を伴った良いバランスで成り立っているんじゃないかと思う。
でも、やっぱり分かったような、分からないような感じはあるし、なんだかこのアルバムはずっとこんな印象のままなんじゃないかとそんな気もしている。

で、細かいところが少しは聴き分けられるようになったおかげなのか、やや音質面で不満がある。
ベースはかなり奥に引っ込んでいるし、ドラムはもうちょっとバシバシ来てくれる方が嬉しい。
それとも意図してそういうバランスにしてあるのか。

と、通勤時にイヤフォンで聴きながらそんなことを考えていたのだけれど、部屋でスピーカーを通して聴いてみたらまたちょっと聴こえ方が違った。
最近、特にジャズを聴いている時にイヤフォンとスピーカーのバランスの違いを感じることが多い。
たぶん音の奥行きを考えて作られているということなんだろう。
もちろん、スピーカーで聴いた方が印象がいい。
でも、このアルバム、2、3年前にリリースされた盤ではリマスターされてかなり音が良くなってるとの評判だが、どんな感じなんだろう。
前からこれのデラックス・エディションガすごく気になっていたのだけれど、この機会に....。
[2006/06/08 01:14] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(0)
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苦手だったアレ
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Ballads

John Coltrane Quartet
Ballads


62年作。
コルトレーンといえばこれ、と挙げられることも多いし、ジャズの名盤を選ぶ場合、必ずと言っていいほど含まれる作品。
そして、自分にとっては、買った当時、やはり7~8年くらい前のことだが、どこがいいのかさっぱり分からず、全然楽しめなかった作品でもある。
なんとなくはこれが良いアルバムで、非常に完成度の高い音楽であることは感じたのだけれど、単純に好みに合わなかっただけ、と言えばそんな程度のことではあるが。
それと、雑誌などでやたらと褒めちぎっていたのを読んで、結局、こういうのが評価されるのか、と思ってなんだか面白くなかったというのも大きい。

でも、ここ1、2年で自分自身、かなりジャズを聴く耳が変わったし、きっと今聴き直したら印象変わるだろうな、というのは薄々感じていたのだが、何となく聴くタイミングを失っていたところ、ここ数日で急にコルトレーン・ブームが久しぶりにやって来たので、その勢いに乗って聴いてみた。
で、これが凄くいい、と、あっさりこのアルバムに対する評価を翻してみる。
実際、本当に良いし、とても心地よい音。
こういうコルトレーンもいいものですな。
中にはバラードからは逸脱しているんじゃないかと思う曲があって、エルヴィン・ジョーンズのドラムがいつもほどではないにしろ、ドカスカいってるのが笑える。
このアルバム、これからもっと耳に馴染んでくるだろうし、長く楽しめると思う。

で、それを踏まえた上で。
ちょうどrollins1581さんが、このアルバムについてではないけれど、こういう記事を書いている。
このアルバム、間違いなく名盤だと思うし、コルトレーンの代表作の中の1枚であることにまったく異論はない。
でも、これが当たり前のように、コルトレーンの作品の中で1番だ、と雑誌などで紹介される風潮は、と言ってもジャズの雑誌をまったく読まないので最近どうだか知らないが、相容れないものがあるなと改めて思う。
別に単に自分の中の1番がこれではないというだけで、このアルバムが1番好きだという人を非難するつもりでもないし、実際このアルバムを楽しむ上ではそんなことはどうでもいいことではあるけれど。
要するに、そういう雑誌などの紹介を参考にこそすれ、自分で気に入るか気に入らないか判断するのは結局自分の耳だし、そんなものに左右されずに楽しんで行きたい、とただそれだけのことだ。
だんだん何言ってんのか分からなくなって来たけど、rollinsさん、いかがでしょう?
って、振られても困りますよね。
[2006/06/07 00:24] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(3)
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音符が多い
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Soultrane

John Coltrane
Soultrane


58年のアルバム。
このアルバムを買ったのは、やはり6年か7年ほど前のこと。
いろいろと音楽的な影響を与えてくれた学生時代の友人が、コルトレーンならこのアルバムが好き、と言っていたのが頭に残っていて、それで選んだ記憶がある。
ただ、買ってはみたものの、ジャズへの興味が一旦薄れた時期に入ってしまい、数回聴いたのみで良いとも悪いともよく分からないまま、棚で眠ることになったアルバムだ。
なんて勿体ないことを。
で、"Ole Coltrane"があまりにも素晴らしかったので、その勢いに乗って。

このアルバムは、"Ole Coltrane"の約3年前にレコーディングされたものだが、これが同じ人の音楽かと思えるほどスタイルが異なり、ここでは聴きやすいハード・バップ・スタイル。
この頃のジャズ、そして、コルトレーン自身の変化のスピードの凄さを実感する。
でも、この音数の多さはなんなんだろう。
よく言われる、シーツ・オブ・サウンド、というのはその後のアルバムでも聴けるから、もちろん聴いたことはあるけれど、混沌とした雰囲気の中ではなく、こうした比較的耳障りの良い雰囲気の楽曲の中で聴くと、この人がいかに狂っていたか(褒め言葉)がより鮮明になるような気がする。
このアルバムでもまた、レッド・ガーランドのピアノ、ポール・チェンバースのベース、アート・テイラーのドラム、と参加メンバーすべての演奏が素晴らしく、中でもガーランドのコルトレーンのサックスの音数に合わせているかのようなプレイが鮮やか。
6、7年越しでやっとこのアルバムの面白さが分かった気がする。
いや、このアルバムだけでなく、シーツ・オブ・サウンドってやつの面白さも。

ここ数日、急にコルトレーン見直し期間に入ってしまったようで、今日の通勤の時もこのアルバムを聴いた後、再び"Ole Coltrane"を聴き、続いて"Newport '63"などを聴いてみた。
"Newport '63"の方は最初に聴いた時も強烈だったが、その印象が確実にアップ。
うーん、もっといろいろと聴きたい。
まだブログで取り上げていない手持ちのアルバムはあと2枚ほど。
とりあえず、苦手だったアレから行ってみるか。
[2006/06/06 00:10] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(0)
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奮い立つ
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John Coltrane - Ole Coltrane

John Coltrane
Ole Coltrane


61年のアルバム。
前回取り上げたヴィレッジ・ヴァンガードでのライブが11月で、このアルバムがその半年ほど前の5月録音。
そして、アトランティックでの最後の作品。
このアルバムを買ったのがいつだったのか、はっきり憶えていないのだけれど、すくなくとも前回の4枚組よりは後のこと。
更になぜこれを選んだのかも憶えていない上、あまりピンと来なくて、収録時間が短かったことくらいしか印象になかったアルバム。
でも、ヴィレッジ・ヴァンガードを聴いて、ちょっとコルトレーンに浸ってみたくなり、いろいろと買う前にとりあえず持っているCDをまず聴いてみよう、と思って久しぶりに聴いてみた。

するとどうでしょう、1曲目のイントロだけで、完全に引き込まれた。
18分にも及ぶ、この"Ole"という曲、まさにコルトレーンの世界が出来上がっている。
どうして以前はこのかっこよさが分からなかったのか。
とにかく演奏者すべてが素晴らしく、ここではジョージ・レーンという変名でクレジットされている(契約の関係?)エリック・ドルフィーのフルートにはハッとさせられるし、フレディ・ハバードのトランペットもマッコイ・タイナーのピアノも、もちろんエルヴィン・ジョーンズのドラムも一体となって、そして適度な距離感を保ちながら突き進む感じ。
そんな中、特に印象に残るのがレジー・ワークマンとアート・デイヴィスによる2本のベース。
ピチカートや右でキーコギーコ、左でギーコギーコ、といった具合のアルコが聴きどころ。
18分でも短く、少なくとも30分くらいあっても良いのにと思うほど、ずっと聴いていたい、そんな曲。
アナログだったらB面にあたると思われる残りの2曲も、静と動と言えるほどではないけれど、1曲目とは対照的で、良い雰囲気の曲だ。

最近の盤ではこの3曲に加え、バラードが1曲追加されているらしいが。
聴いてみたいとは思うけれど、買い直すよりは他のアルバムを聴いてみたいかな、今のところ。
とにかく、この1曲目!
こういう興奮する感じ、久しぶりかも。
もっと早く聴き直すべきだった。
[2006/06/04 23:15] | Jazz | トラックバック(2) | コメント(8)
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濃縮
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John Coltrane - The Complete 1961 Village Vanguard Recordings


John Coltrane
The Complete 1961 Village Vanguard Recordings


97年にリリースされた、1961年のヴィレッジ・ヴァンガードでのライブを収めた4枚組。
97年頃だとまだジャズを聴くようになってから日が浅く、でも、そんな中でもコルトレーンは既に何枚かのアルバムを聴いていて、最も気になる存在だったこともあって、悩みに悩んだ末、思い切って買った記憶がある。
4枚組で7500円くらいしたから、今になって思うとよくこれを買ったなと自分で思う。
いきなりこんなのを買ってしまったので、もともとリリースされていたヴァンガードのライブ盤を未だに聴いたことがない。

当時の印象。
なんだか分からない、でも、なんだか分からないけどこれは凄い、と思った。
そして、この汗やら唾やら飛び散ってきそうなこの雰囲気にやられ、なんだか分からないながらも気に入って聴いていたものだった。
ただ、ここに収められた4日間(61年11月1、2、3、5日)の違いまではよく分からず、収録時間がちょうど1時間くらいで通勤の片道にちょうど良かった1枚目のディスクを聴くことが多かったのだが。
でも、最近こそ自分なりにちょっと幅が広がって来たけれど、長らく自分がジャズに求めるものの基準になっていたのがここら辺だったような気がする。

そんなこのアルバムも結構長いこと聴いていなくて、先日ようやくiPodに入れたのでここのところ少しずつ聴いてみていた。
ここでは、どの曲がどうだとかではなく、4日分22曲で一塊。
そんな捉え方が良いような気が。
さすがに全部通して聴いたことはないけれど。
でも、強いて言えば演奏回数の多い曲、"India"だとか"Impressions"、"Spiritual"などの微妙な変化がとても面白いと思う。
演奏面で言えば、やっぱりコルトレーンとドルフィーの競い合い、休むことのないエルヴィン・ジョーンズのドラミングが強烈。
もちろん、マッコイ・タイナーのピアノも素晴らしい演奏だし、ちょっとオフ気味なのが残念だが、ベースの2人、レジー・ワークマンとジミー・ギャリソンの演奏もひたすらボトムを支える様が良い。
ただ、ベースの2人、分担がどうなっているのかよく分からない。
ライナーを読めば良いのだろうけど、あまりにも長く、途中でやめてしまった。
それはともかく、当時、こういった演奏が酷評されたりもしたそうだから、それだけ強烈なものだったのだろうと思う。
今聴いても、強烈だし。
そして、以前よりももっと楽めている。

という訳で、これをよく買っておいてくれました、97年の俺。
[2006/06/03 01:51] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(4)
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やっぱりいいですよ
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Grateful Dead - Dick's Picks 36


Grateful Dead
Dick's Picks 36
09/21/72 The Spectrum - Philadelphia, PA


Dick's Picksシリーズの、今のところ最新作。
このシリーズは、Grateful Deadをちゃんと聴き始めたばかりの頃にVol.1から6までまとめて買い、残りは少しずつ買って行こうなんて息巻いていたのだけれど、結局それっきり。
で、去年、このシリーズ36作目がリリースされた時にDVDなどと併せて気まぐれに買ってみた。
で、これも買ってからしばらく放置してあったのだけれど、数日前、iPodをシャッフルさせて歩いていたら、この中の1曲が流れて、そういえばまだ聴いてなかったことに気付いて、やっとやっと聴いてみた。

最近、周りのGD好きの人達の間で、やっぱりいいよね、なんて確認作業が流行って(?)、そういう人達と飲みに行った時など、何年のあの時のショーが...、なんて話には全然付いて行っていない自分のような者にも当たり前で凄く分かりやすい表現だな、と感心したというのも変だけれど、とても感ずるところがあった。
そして、この72年物、なんだか分からないけど、やっぱりいいです。
ざっと聴いてみて印象に残ったのが、ファーストセットだと"China Cat Sunflower > I Know You Rider"、"Ramble On Rose"、セット終わりの"Playing In The Band"辺り。
今、聴き直していて、ちょうど"Playing~"がスピーカーから流れているところだが、なかなか凄い。
セカンドセットだと、"Dark Star"の終盤から"Mornig Dew"へ入る辺りか。
"Dark Star"って、69年頃が一番なのかと思っていたけれど、この頃もなかなか良いなと再確認。
他にも良いところがたくさんあるが、何しろ4枚組という大作ゆえ、2、3日に分けて聴いていたから、細かいところまであまり憶えていないのが正直なところで、またそのうちゆっくり聴き直してみたいと思う。

最近、わりとジャズ方面に傾いているので、ジャズ・ミュージシャンの平均的な演奏力の高さに舌を巻くことが多い。
だからといってロックよりジャズの方が凄いんだ、なんて程度の低い話ではなく、もちろん、ジャズ・ミュージシャンにもしょうもない演奏をする人もいるし、ロック・ミュージシャンにも凄い人がたくさんいる、ということもよく分かってるし。
でも、こういうGDのような演奏を聴くと、これは絶対にジャズ・ミュージシャンでは出ない味だよな、とつくづく思ったりする。
漠然と、やっぱりいいです。
[2006/06/02 00:30] | Rock | トラックバック(0) | コメント(4)
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