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← 2006年08月 →- 別冊グラント・グリーン第3号 [2006/08/31]
- 人気があるのは2枚目? [2006/08/30]
- もう一回、頭からお願いします [2006/08/29]
- 長くても大丈夫みたい [2006/08/27]
- 早退する価値あり [2006/08/26]
- けっこうトランシー [2006/08/25]
- 何見てんのよ [2006/08/24]
- 煙い [2006/08/23]
- ソロで弾いてみました [2006/08/21]
- ちょっと跳ばして [2006/08/19]
- 行ってないけど [2006/08/18]
- セカンド最高 [2006/08/17]
- 聴いた順に [2006/08/16]
- そろそろ活動しませんか [2006/08/15]
- 脱力 [2006/08/14]
- ブレはなし [2006/08/13]
- ヨーロピアン? [2006/08/12]
- 近すぎるぐらい近い [2006/08/10]
- 観たことあるんだけど [2006/08/09]
- 3人じゃなくて2人 [2006/08/08]
- 増えます [2006/08/07]
- ループ [2006/08/06]
- 月刊グラントグリーン9月号 [2006/08/05]
- ワンマンは外せない [2006/08/04]
- バンドっぽい [2006/08/03]
- 異物混入 [2006/08/02]
- ピークでお終い [2006/08/01]
![]() Larry Young Into Somethin' 64年のブルーノートでの第1作目となるアルバム。 メンバーが、ラリー・ヤングの他、グラント・グリーン、エルヴィン・ジョーンズ、サム・ジョーンズととても興味深いので、お薦めもされていたし、前から聴いてみたいとずっと思っていたのだが、ようやく。 時期的には、このうちサム・ジョーンズを除いたトリオによる"Talkin' About!"がこのアルバムの約2ヶ月前の録音、このトリオにボビー・ハッチャーソンを加えた(!)"Street Of Dreams"(未聴)はこのアルバムの4日後の録音。 さすがリーダー作、しかもブルーノートでの1作目のリーダー作だからなのか、ここぞとばかりに引きまくるラリー・ヤングのオルガンが印象的だ。 1曲目、このメンバーにしては意外とのどかだなと思って聴いていると、徐々に熱くなってくる。 こういう展開でのエルヴィン・ジョーンズのドラムは凄い。 今、とても興味を持っているが、未だちゃんと聴いたことがないサム・ジョーンズは、このメンバーの中にあっては、今のところやや印象薄。 リーダー作は友人に少し聴かせてもらった程度なので比べようもないが、何となく本領発揮とは行っていないような気がする。 それでも、なんだか微妙にずれているような、妙なセンスが垣間見れるし、なかなか面白いと思う。 これは、やはりリーダー作を聴いてみたいところ。 お目当てのグラント・グリーン。 いつも通りと言ってしまえばその通りなのだが、サイドマンとしての役割を果たしつつ、決めるところは決めるという見事なプレイ。 アルバム中、2曲目のみ、グラント・グリーン作曲だそうで、そういわれてみると最もグラントのギターの色が出ているのがこの曲だし、バッキングのフレーズがとても印象的だ。 ここ1週間、ことあるごとにこのアルバムを聴いているのだけれど、聴く度に味が出てくる。 そういえば、グリーン、ヤング、ジョーンズの3人に、ハンク・モブレーを加えた"I Want To Hold Your Hand"、もう結構前に聴き、ここでも取り上げているのだが、正直、今まで聴いたグラント・グリーンの作品の中では最も印象の薄いアルバムだった。 買った当時は、参加メンバーが誰なのかよく知らない状態で聴いていたからというのもあるが、ビートルズのカヴァーというのが引っかかっていたのだと思う。 でも、先日、turuさんのところで、その"I Want〜"が紹介されているのを読んで、さらに参加メンバーが誰なのかよく分かった今、きっと印象変わるだろうなと思って、ちょっと聴いてみたら、確かに前とは聴こえ方が違っていた。 もうちょっとじっくり聴いた上で、気が向いたらもう1回取り上げてみようかなんてうっすら考えているけれど、果たして...。 と、この流れで行くと、次の10月号はアレに決まりだ。 |
![]() Bustle In Your Hedgerow "The Led Zeppelin Experience" 07/31/05 Subterranean - Chicago, IL 先日、bt.etree.orgでダウンロードしたもの。 バンド名はまったく知らなかったものの、"The Led Zeppelin Experience"なんて書いてあったので興味を引いた。 セットリストをチェックしてみると、すべてLed Zeppelinの曲ばかり。 メンバーを見てみると、Benevento/Russo Duoの2人にベースがWeenのDave Dreiwitzなる人物に、ギターがRANA(って書いてあるけど、全然知らない)のScott Metzger。 これはちょっと面白そう、ってことでさっそく手に入れた。 曲目は、"Led Zeppelin"から"Good Times Bad Times"、"II"から"What Is And What Should Never Be"、"Ramble On"、"Heartbreaker"、"Moby Dick"、"Bring It On Home"、"III"から"Immigrant Song"、"IV"から"Four Sticks"、"Houses Of Holy"から、"The Song Remains The Same"、"The Ocean"、"Over The Hills And Far Away"、"Physical Graffiti"から、"Trampled Underfoot"、"Presence"は跳ばして、"In Through The Out Door"から"Fool In The Rain"と"All Of My Love"、という選曲。 時期的にはバランスが取れているし、ベタ過ぎず、でも渋過ぎずといったところか。 "II"に少し偏っているが、この辺り、アメリカでどのアルバムが人気があるのか垣間見えるような気もする。 "Houses Of Holy"も3曲だから、結構人気が高いのか。 で、聴いてみると、大きくアレンジはされてはおらず、自分たちの音に置き換えて演奏している感じだ。 ヴォーカル・パートは、オルガンが担当。 Led Zeppelinの曲はアレンジしようのない曲も多いし、そういう趣旨のライブでもあるのだろうし、ほぼ予想通りと言えば予想通りの音。 でも、なかなか面白く、"The Song Remains The Same"では、遠くからロバート・プラントの"プッシュ、プ〜ッシュ”の声が聴こえてきそうだ。 このまま"Rain Song"になだれ込んでくれれば良いのに、と思ったが、そうはいかず。 "Over The Hills And Far Away"の後半のジャムが、ちょっとPhishっぽくて、なかなか良い。 ただ、もつれそうになっている箇所もあるにはあるし、曲によってはもっと鋭さが欲しいところだ。 そして、聴いていて面白いのは、"Houses〜"以降の曲。 ハードロック色の強い、そして一番多く選ばれた"II"の曲は、やや間抜けになりがち。 曲の性質的に、後期の曲の方がこうした企画には向いていそうだし、演奏している方も楽しいんじゃないだろうか。 客に受けるのは初期の曲っぽいけど。 と言いながらも、今では頻繁には聴いている訳ではないが、Led Zeppelin好きとしては、なかなか楽しめ、久しぶりに本物の方を聴いてみようかという気にはなったのは確か。 多分、こういうライブは、日本では見ることはできないんだろうな。 |
![]() Konono N°1/ROVO/Shibusashirazu Orchestra 08/27/06 Hibiya Outdoor Theatre - Tokyo, Japan Konono N°1の今回のツアーのひとつの目玉でもある日比谷野音へ。 ROVOと渋さ知らズというなかなか面白そうな組み合わせだったので。 3組出演して、3組とも興味がある場合って、自分にとっては意外と珍しい。 Kononoは、2日前の六本木以来(?)2度目、渋さ知らズは去年の5月頃、立川で見て以来2度目、ROVOは初めて。 そして、野音、初体験。 しかも、前から2列目、ど真ん中。 ずっと東京に住んでいて、それなりに長く音楽を聴いてきたけれど、何かのライブに行く、となっても選択肢に入ることが今までまったくなかった会場だ。 過去を振り返ってみると2000年にPhishがここでやっているが、その頃、Phishを聴いていたか、聴いていないか微妙な時期で、もしすでに聴いていたとしても、ライブを観たいと思うほどには興味は持っていなかった。 開場時間の3時を少し過ぎた頃、日比谷公園に到着。 すでにでかい音が聴こえてくる。 最初はSEかと思ったが、近づくにつれ、渋さ知らズの曲であることが分かる。 どうやらサウンドチェックをしているらしい、というのは郵送されたチケットと一緒に入っていたチラシに開場時間を過ぎてもサウンドチェックをしている場合があります、と書いてあったから、ああ、そういうことかと理解した。 本当は、暑い中待つのが嫌なので、開演より少し前くらいに会場入りしようと思っていたのだが、演奏しているのに見ない手はないと思い、入場。 入ってみると、本番さながらに演奏している。 サウンドチェックと言いながら、ギターソロの時なんかは、思いっきり客を意識している感じだったし。 違いと言えば、ダンサー&舞踏家の皆さんがいないことぐらいか。 本番ではやらなかった曲もやっていたし、ちょっと得した気分だし、なかなか面白かった。 そのサウンドチェックも、トイレから戻ってくると、いつの間にか終わっていたが、楽器を持った人や白塗りの人達が脇の通路をゾロゾロと歩いて行く。 しばらく、と言っても数分間、開演を待っていると後ろの方から歓声が。 振り返ると白塗り、グレー塗り(?)の舞踏家の皆さんが配置に付いていて、ホーンの音も鳴り始める。 なんだか、驚かせたいのか、その割にはネタはバレバレだし、客が入っているのにギリギリまでリハやっているし、どうしたいんだという感じだが、その適当な感じがまた面白い。 で、いよいよ始まる。 最初は緩めのファンクから。 座席のおかげで、大迫力だ。 前に一度見ているから、なんじゃこりゃ〜、という驚きは薄いが、それでも充分凄い。 見どころ、聴きどころはたくさんあったが、今回、前衛舞踏(でいいのか?)の動きに見入ってしまった。 あのリズムに対して、あの動きというアプローチが非常に面白くて。 一度、舞踏だけで見てみたい気がする。 ちょっと残念だったのが、ギターがグリグリ来る展開があまりなかったこと。 と言うのも、リハではなかなか格好良いギターソロが聴けたし、前回見た時にはギターソロがもの凄くてそれで完全に持って行かれたから。 でも、楽しんだし、貴重な体験だった。 オールスタンディングだったら、こんなに目の前で見るガッツはないし。 お名前は分からないのだが、黒塗りのバリトンを持った人がいて、なんだか中学の入学祝いにもらった万年筆のセットを思い出したりした。(余談) 次、ROVO。 ROVOを見る目的は2つ。 まず、最近はまりにはまっている芳垣さんのドラム。 次に、山本さん。 山本さんを生で見るのは、10年ちょっと前のBoredoms以来だ。 ギターがどうとかよりも、なんだか佇まいが好きで。 お年を召されて、だいぶ大きくなってましたが。 最初、しばらく座って聴いていたのだが、席が近すぎて、座ったままだと音の抜けが悪く、その後立ち上がった。 席が良すぎるのも良いことばかりではないのか。 でも、ベースアンプが目の前で、低音が胸に響いてきて気持ちがよい。 ただ、ベースのフレーズ自体はあんまり面白くなくて、ドラム/パーカッションがああいう感じだからシンプルにならざるを得ないんだろうけど、もうちょっとやりようがあるような気はする。 音色はとても良かったのだが。 率直に言うと3組中、最も驚きの少ないROVOではあったが、ドラムのお2人が凄くて、リズムの面白さを楽しめた。 で、いよいよKonono。 2日前に見たばかりなので、ほぼ同じ展開で進む。 音は六本木の方がまとまっていた気がするが、よりすべてが一体、というよりごちゃ混ぜになって野音の音の方が、この人達の本来の音に合っていて、より迫力があったように思う。 何より、客の盛り上がりが凄かったし。 やはりグルーヴ感が凄く、座席のおかげであの、おケツの動きが目の前に。 3人組のダンサーも2日前と同様で、どうにもあの先頭の黄色いシャツのお兄ちゃんの笑顔が忘れられない。 途中、御大の動きが止まり、しばらく立ち尽くした後、リケンベを地面に置いてい一旦引っ込む。 おしっこでもしたくなったのかと思ったりもしたが、腰に布を巻いて再び登場し、客の前に出てきて、踊り出す。 でも、この踊りは六本木の時の方が長かったか。 そして、グルーヴを楽しみつつ、多分1時間ほどで終了。 そして、最後、3組入り乱れたセッションが始まる。 Kononoのセッティングが終わった時、後ろにドラムセットが2組置いたままになっていたから予想通りの展開ではあったのだが、やはり興味深い。 最初、六本木のとき同様、Kononoのパーカッション組のみでリズムを刻み続ける。 そして、そこのROVOのドラムのお2人が加わり、より濃厚に。 もう、これだけでもずっと聴いていたい感じだったが、渋さのダンサーが登場し、徐々に混乱し始める。 あのグレー塗りの舞踏家が乱入してきたとき、Kononoの女性パーカッションの人が一瞬引いていて、なかなか面白い瞬間だった。 そうこうするうち、ヴァイオリンやらホーンも加わり、更に分けの分からないことに。 でも、不破さんと山本さんの2ショットとか、なかなか面白いものが見れた。 それと、Kononoの手前左側のリケンベの人、ずっと怪訝そうな顔で、「何だよお前ら」みたいな表情だったのが気になったが。 コンゴからやってきた人た達は、どのよう感じていたのだろうか。 で、最後の最後、ダンドリストの性なのか、不破さんが指示を出し始める。 Kononoのパーカッション2人にビートを抑え目にするようジェスチャーしてたように見えたのだが、うまく伝わらかったらしく、あえなく終了。 これはまったくの推測だが、不破さんは一度ビートを抑えて新たな展開に持っていこうとしていたのではないだろうか。 それが証拠に、終了した直後、客をあおって盛り上げようとしていたし。 もし、この推測が当たっていれば、とても残念。 もっと聴いていたかった。 と言いつつも、とても楽しく、充実したライブだった。 一番恐れていた暑さも、太陽が隠れていたおかげでまったく苦にならず、雨にも振られず、夏場の野外ライブとしては快適だったんじゃなかろうか。 可能ならば、もう1回、繰り返して見たいくらいだ。 さて、ちょっと長くなり過ぎたが、次は5日のクアトロだ。 |
![]() Yonder Mountain String Band 10/13/05 Orpheum Theatre - Madison, WI 昨年10月のショー。 前々回のエントリーでチラッと触れた通り、去年、フジロックの音源を聴いてなかなか良いなと思っていたところ、この音源を友人から薦められた。 これはオフィシャル・ダウンロード音源なのだが、期間限定で無料でダウンロードができるようになっていた音源だ。 でも、そのことを友人に教えてもらった頃には時すでに遅しで、結局その友人から借りたのだが。 ただ、その時には、このCD3枚分で30曲、約3時間弱にも及ぶライブがどうにも長過ぎて、良いと感じるところはあるにせよ、全体としては印象が薄く、その後繰り返し聴くには至らなかったのだ。 そんな感じで、このバンドの音楽に入り込めないでいたのだが、これまた前々回書いた通り、きっかけが何だったのか未だによく分からないまま、このバンドに対する印象がガラリと変わり、でも、長いショーだとどうなのかなという気持ちもあったので、さっそく確かめてみた。 で。 これが退屈するどころか、非常に楽しい。 長さもまったく感じないし、それどころか、もっと聴きたいという感じだ。 それまでそれほど気に入ってなかったものが、印象が変わってよく聴くようになるという体験は今までにも何度かあったけれど、ここまで劇的に変わったのはかなり久しぶりかもしれない。 まだ曲名とは一致しないものの、この曲が入っていると嬉しいという曲もいくつかできたし、そうなってくるとますます聴くのが楽しみになってくる。 それに、この演奏力の高さが凄い。 しかも、それをひけらかす感じではなく、さらりとやってしまうところが特に。 演奏力が伴ってなくて、そうした素人っぽさから生まれる面白さを持った音楽というのがあって、それはそれで個人的には好んで来たし、これからも聴いていくと思うけれど、このバンドの音楽はそういうものとは対極に位置すると思う。 ちゃんと楽器を演奏することができるというのは、強い。 中には技術ばかりで、クソが付くほどつまらない音楽を垂れ流している連中もいるし、技術面だけで語れるものではないけれど。 少なくともこのバンドは、技術もある上に面白い。 こうなってくると、やっぱり生で見てみたい。 フェスティバルの類いじゃなくて、単独で来てくれると個人的にはとても嬉しいが。 お願いします。(誰に?) |
![]() Yonder Mountain String Band 06/11/06 Wakarusa Festival - Lawrence, KS 友人からもらった今年6月のライブ音源。 このバンドの名前だけは知っていたのだが、最初に聴いたのはちょうど1年ほど前。 去年のフジロックで、このバンドを見てきた友人から薦められて、それ以来少し聴くようになった。 ブルーグラスがどんな音楽であるかは知っていたけれど、せいぜいPhishがたまにやっているのを聴いたことがある程度で、本格的なものはそれまでちゃんと聴いたことがなかった。 だから、なかなか新鮮で、とにかく演奏力の高さに驚いた憶えがある。 ただ、良い音楽だし、良いバンドであることも分かったし、それなりに楽しむことはできるのだけれど、今ひとつしっくり来ないと言うか、あまり日常的に積極的に聴く感じではなかった。 で、この日の演奏。 大きな期待があった訳でもなく、と言っても、もちろん信頼できる友人のすすめてくれた音源なので、そういう意味での期待はあったが、何となくどんな感じだろうかと聴いてみた。 最初に聴いた時には、まあいつもの感じかな、という印象だったのだが、改めて歩きながら聴いていた時に、何が起きたのかまったく分からないのだが、ガラリと印象が変わった。 なんだか凄く気持ち良く聴こえるようになったのだ。 特に、ギターやバンジョーの細かいフレーズの積み重ねが。 もしかしてブルーグラスって、トランスっぽい要素もあるのだろうか。 もしかしたら間違った楽しみ方なのかもしれないが、歌なしでこの音だけ聴いていたいくらい気持ちがいい。 でも、まったく歌がいらないかと言うとそういう訳ではなくて、この親しみやすいメロディーが徐々に癖になってくる。 このバンドは、ブルーグラスにかなりロック・テイストが加えられているような気がするのだが、それもまた人気の秘密なんだろうと思う。 ここ数日、この音源を聴くのが楽しくてしょうがない。 ひとつ思い出した。 この日の演奏は、1セットのみで、ライブとしては短め。 去年のフジロックの音源も確かそんなに長くはなかったはずだ。 細かいことは憶えてないが、フジロックの時の演奏もとても印象が良かった。 でも、CD3枚に渡るライブだと途中で飽きてしまった気がする。 ということは、自分にはこのくらいの長さ(CD2枚分)がちょうど良いらしい。 少なくとも、今のところ。 もう1度、演奏時間の長い音源を聴いて確かめてみたい。 そういえば、今年の春頃に来日するという噂があったけど、どうなったんだろう? |
![]() Miles Davis Get Up With It 70年、72年、73年、74年にレコーディングされた曲を収録した2枚組。 意外と少ない70年代のスタジオ・アルバムの1つ。 前々から、聴こうと思っていて、なぜだか買いそびれていた。 ジャケットもインパクトがあるし、内容も良いらしい、ということは何となく知っていたのだけれど、多分、録音時期が違うということで、ベスト盤のような感じか、あるいは散漫な内容なのではないか、とかそんな印象を無意識のうちに持っていたような気がする。 で。 1曲目、いきなり約30分にも渡る"He Lovesd Him Madly"から。 デューク・エリントンに捧げた曲としてよく知られているが、延々とスローテンポでなかなか最初からハードル高め。 本当にこれを捧げちゃっても良いものだろうかと思うが、生半可なカヴァーとかではないところがマイルスらしくて素敵だ。 続く"Maysha"もさわやかな感じも漂わせつつ、どこかいびつ。 他のアーティスト、バンドが演奏したらきっとこうはならないと思う。 ちょっとトランペットが弱々しく感じてしまうのだが、それがより一層いびつさ、不健康さに拍車をかける。 どの曲も聴きどころがたくさんあるが、やっぱり強烈なのは、"Rated X"、"Mtume"、これまた30分以上に及ぶ"Calypso Frelimo"あたりだろうか。 "Rated X"は、トランペットはいっさい登場せず、その代わりにマイルスによるオルガンが異様な雰囲気で、ベースラインといい、これは確かに凄い。 このアルバム、録音時期も、メンバーも異なる曲が集められている割には統一感があり、同時にバラエティに富んでいる。 しかも、ライブとあまり変わらない雰囲気であると同時に、スタジオ盤らしい聴きやすさもある。 テオ・マセロによる編集はされているようだが、曲のアレンジ自体は多分、必要以上にはされていなくて、むき出しのまま録音された、そんな印象がある。 こういうライブ感を実現できているアルバムって、意外と少ないような気がする。 悪く言えば、録りっ放しで編集任せ、ってことでもあるのだが。 それにマイルスのトランペットが登場する箇所が少ないにも関わらず、どっから聴いてもマイルスの音楽として成立しているのはさすが。 このアルバム全体を覆う不健康な雰囲気って、マイルスの体調と連動しているんだろうか。 ライブ感ということと関連して、このアルバムの中には、既にライブ・アルバムで聴いたことのある曲も含まれているけれど、やはりスタジオ盤ということで、曲の輪郭がはっきりしていて分かりやすい。 だから、このアルバムを聴いた後で、改めて"Agharta"や"Pangaea"を聴いてみると面白いかもしれないなと思った。 マイルスのライブの音に今一歩入り込めない人がいるとして、このアルバムを先に聴いてみると良いのではないだろうか。 その結果、まったく受け付けなくなってしまう可能性もない訳ではないけれど。 ともかく、これはまだまだ面白くなりそうなアルバムだ。 |
![]() Pat Martino Baiyina (The Clear Evidence) ちょっと前に取り上げた"East!"に続く、そして、"East!"と同じく68年のアルバム。 その最初に聴いた"East!"、もちろん格好良いアルバムで気に入っているのだけれど、"!"まで付けている割には東洋的な雰囲気の曲が表題曲のみ。 で、本当は次は"Conciousness"にしようかと思っていたところ、このアルバムが東洋的な要素をたっぷり含んでいることが分かり、これを先に。 1曲目から、タブラとタンブーラがフィーチャーされ、とても気持ちいい。 特にタンブーラのドローンが。 もちろん、その上で鳴っているギターが更に。 1曲目、2曲目、多分レコードだったらA面に当る2曲がわりと淡々と進む。 ここまで聴いてこの感じは何かに似ているなと思った。 東洋的とかそういうことではなく、何となくマイルスの"In A Silent Way"を聴いている時の感じに似ている。 マルティーノのこのアルバムの方が、もっと具体的ではあるけれど。 何となく、マクラフリンがギターをたらたら弾いている時に通じるものがあるのだろうか。 あとは、アバークロンビーだとか。 キモックだとか。 ということは、嫌いな訳がない。 で、ちょっと雰囲気が変わって激し目の3曲目、"Israfel"。 この曲は、ちょっとコルトレーン・カルテットっぽいだろうか。 このアルバムに参加しているミュージシャンは、残念ながらマルティーノ以外は全然知らない人達ばかりなのだけれど、何となくこの曲でのベースとドラムが、ジミー・ギャリソンとエルヴィン・ジョーンズのプレイを彷彿とさせる。 今のところ、この曲が特に気に入っている。 この雰囲気、こういう時代だった、と言ってしまえばそうなのかもしれないが、この煙たい感じに捨て難い魅力がある。 この人の代表的なアルバムという訳では無さそうなのだが、ちょっと癖になるかも。 "East!"よりも明確な統一感を感じるし。 まあ、どちらも好きだけど。 さて、次は何が良いでしょう。 |
![]() Thelonious Monk Solo Monk 64年と65年に録音されたソロ演奏のみを収録したアルバム。 このアルバムのこことを知ったのは、たしかrollins1581さんのところで紹介されていたのを読んだからだったと思う。 それで、ちょっと興味を持った。 手に入れたのは、5月の終わり頃。 立て続けにオークションで手に入れた中の1枚。 その他は、"Misterioso"と"Monk's Music"。(こことここ) 本当は、その2枚を取り上げた直後にこのアルバムのことも書こうと思って、1、2度聴いたのだけれど、何となくそのままになっていて、つい最近までこのアルバムが手元にあったことも忘れかけていた。 だからと言って、5月にこのアルバムについて書かなかったことについても、今、このアルバムについて書いていることについても、取り立てて理由がある訳ではないのだけれど。 で、これ。 モンクのソロ演奏の作品では、"Thelonious Himself"の方を先に聴いていて(ここ)、最初はやけに敷居が高く、その後どうにか少しは楽しめるようになってきたかな、という具合。 その"Thelonious Himself"とこのアルバムを比べて、rollinsさん曰く、「最初からこれ("Solo Monk"の方)を聴いていればよかった」だそうで、それを読んでどう違うのかなととても気になった。 そして、実際に聴いてみると、まさにその通りで、こちらの方が単純に親しみやすく、入りやすい。 その2枚のソロ演奏のアルバム、何がどう違うのかと考えてみたのだが、"Thelonious Himself"の方は、「ソロ演奏のアルバムを作ろうとした」感じで、こちらは「ソロ演奏を録音してみた」感じ、といったところだろうか。 何となく、こちらのアルバムの方が「素のモンク」度が高いように思えるし、このままバックにバンドが入っていてもおかしく無さそうな気がする。 そんな単純なものではないだろうし、もっと深く、熱心にモンクを聴いている人なら違う見解なのかもしれないが。 ふと、そう思った。 この盤、幸か不幸か、アルバムから漏れた曲が2曲とオリジナルのアルバムに収録された曲のアウトテイクが7曲、計9曲もボーナス・トラックが入っている。 ボーナストラックについては、賛否両論、いろいろあるだろうが、個人的には、入っている盤と入っていない盤だったら、それによってガッカリする場合もあることを承知で入っている盤を選んでいて、まあ、聴けるなら聴いておこうかな、というくらいのスタンスだ。 このアルバムの場合、ボーナストラックが入っているがためにトータルが約70分にもなる。 本来なら約40分ほどのアルバムのようだが、本編から漏れた2曲はまあ良しとしても、無用に長く感じてしまう。 演奏がピアノのみだから、さすがに変化も乏しく、これは聴く上ではあまりいい印象とは言えないと思う。 実際、もともとの12曲あたりまでは、普通に楽しめるし。 ボーナス・トラック失敗例。 今のところ、1曲ずつ、細かいところまで聴き込んでいる感じではなく、流れている音を楽しんでいる感じだ。 その中でも、1曲目の"Dinah"が凄く良い。 まさに1曲目にふさわしく、この曲のおかげでこのアルバムが親しみやすいものになっていると思う。 あとは、5曲目の"Ruby, My Dear"あたりだろうか、やっぱり。 また、じっくり聴いてみましょう。 |
![]() Miles Davis We Want Miles 復活後の81年、ニュー・ヨークと東京でのライブを収めたアルバム。 リリースは、82年になるんだろうか。 ちょっと前に"Dark Magus"を取り上げて(参照)、次は"Agharta"、"Pangaea"か?なんて気分になっていたのだけれど、最近、とある有名ディスコグラフィー本を読み返していて、80年代のあたりを読んでいるうちにこのアルバムを久しぶりに聴きたくなってしまった。 マイルスの80年代の作品で持っているのは、今のところこれだけ。 数年前、やっとマイルスを本格的に聴くようになり、人の薦めもあって、最初の頃に買った1枚。 最初は、80年代?どうなんだろう?という気持ちが少しあり、正直、抵抗も若干あったのだが、このアルバムをお薦めしてくれたmikionさんの、この頃のマイルスのバンドの音は、Steve Kimock Bandに通じるところがあるんじゃないか、の一言で購入を決めた憶えがある。 そして、最初、思った通りに音作りに少し抵抗があって、なかなかこれを受け入れることができなかった。 特に顕著なのがマイク・スターンのギターの音。 この、いかにも80年代風に聴こえるエフェクターのかけ方に抵抗があった。 それに、明らかに70年代とは雰囲気の違う楽曲に、全体的に漂うどこかポップな響き。 でも。 何度か聴いているうちに、徐々にそれらがまったく逆転し、気持ち良さに変わっていった。 不思議なことに。 更に、これがSKBや最近のジャズ・ミュージシャンによるクロスオーヴァーな音楽、例えば、ちょっと前に取り上げたクリスチャン・マクブライド(参照)のようなところにどう繋がっていくのか、朧げながらも分かってくると更に面白さが倍増。 ここでのマイク・スターンのギターは確かに凄いが、それ以上に耳をひくのがマーカス・ミラーのベースとアル・フォスターのドラムによる重厚なリズム。 そこのパーカッションが軽快に絡んで、70年代とは違う魅力を放っていると思う。 以前、このアルバムを聴き始めた頃、バンドを引っ張っている(マイルスを除いて)のは、マイク・スターンなのかと感じていたが、今になって聴くとどう聴いてもバンドを引っ張っているのは、マーカス・ミラーだ。 この人自身の作品を聴いたことがないので、実際、好きなタイプのミュージシャンなのかどうか、何とも言えないのだけれど、好き嫌いとは別の次元で、とても才能豊かな人であることがよく分かる。 何よりプレイに華があるし。 という訳で、久しぶりにこのアルバムを楽しんだ。 この近辺ももう少し聴いてみたいと思う。 もちろん、これ以降も、いずれ。 |
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Umphrey's McGee 07/30/06 Fuji Rock Festival, Field Of Heaven Stage - Niigata, Japan 先日のフジ・ロックでのライブ。 このバンドを聴くのは初めて。 もちろん名前は知っていたし、それなりに興味も持ってはいたものの、今まで聴く機会に恵まれなかった、というよりも積極的に聴こうとはしていなかったのか。 名前の他に知っていたことと言えば、演奏力が高い、そしてメタル度が高い、ということくらいだ。 多分、メタル、の部分が少し引っかかっていたのではないかと思う。 世代的にメタル全盛の頃を過ごしているし、実際聴いていたこともあったのだが、過去、それなりにいろいろな音楽を聴いて来た中で、ごく一部のバンドの、更にごく一部のアルバムを除いて、多分、唯一受け付けられなくなっている音楽がヘヴィ・メタル。 友人と面白がって聴いたりする分には、構わないんだけど。 そんなこのバンドが、フジ・ロックの時にFugaziの曲をやった、という話を聞いた。 で、さらにその曲が、自分の好きな"Waiting Room"という曲(参照)であることが分かり、ちょうどオファーを出していた友人に頼んで、さっそく音源を送っていただいた。 ありがとうございます。 で、聴いてみた。 たしかにメタル風なギターのフレーズが、恥ずかし気もなく、堂々とたくさん出てくる。 それはもう、ピロピロピロピロ、気持ち良さそうに弾いている。 メタルを好んで聴いていた当時、メタルを聴いているくせに、ライトハンドやら8フィンガーやら不必要な早弾きやら、このピロピロしたのが苦手、場合によっては嫌いで、今、その手の音楽を受け付けなくなっている理由の1つでもある。 でも、嬉しいことにこのバンドの場合、それもあまり気にならなかった。 良い加減にユーモラスだし、楽曲そのものは、いろいろな要素が交じっていて、それほどメタルを感じさせるものではないから。 そして、何よりメロディ・センスがいい。 とても現代的な感じだが、抜けが良くて、声も良いし。 この感じ、何かに似てるなと思ったら、Faraquet。(参照) 曲をコンパクトにまとめて、メタル風なフレーズを取り除いたら、Faraquetになりそうだ。 あとは月並みだが、プログレだったり、ピアノが入るところやキメのところはPhishの影響を感じる。 Metallicaの"For Whom The Bell Tolls"のリフが出て来たりもして、懐かしいやら、微笑ましいやら。 お目当ての"Waiting Room"はと言うと、アレンジらしいアレンジもなく、カヴァーというよりはコピー。 でも、そのストレートさはなかなか好感が持てるし、きっとその場にいたら、かなり喜んでいたことでしょう、自分が。 全体的にはちょっとかったるいところもあるし、今後、片っ端からこのバンドの音源をダウンロードしたり、ということは無さそうだけど、なかなか面白いし良いバンド。 他にも面白いカヴァー(コピー?)とかやってそうなので、その辺をきっかけに聴いてみるのも面白いかも。 |
![]() Chris Lee Cool Rock 2003年のサード・アルバム。 現時点での最新作、と言っても、もう既に3年前の作品。 リリースは、前回取り上げたファースト・アルバムと同じMisraというレーベルから。 このアルバムは、確かリリースされてすぐに聴いたはず。 聴いてすぐに、ジャケットを含め、前2作よりカラッっと明るくなった印象を持った。 その前2作も絶望的なほど暗い作品ではないし、このアルバムも一般的に言ったら決して明るい雰囲気ではないので、ほんの少しの差ではあるのだけれど。 内容の方はと言うと、ファースト・アルバムと同様な印象だった。 それは、良いアルバムだし、わりと好きではあるのだが、セカンド・アルバムほどではないかな、というもの。 だから、たまに聴くことはあっても、セカンドほどじっくりと聴き込むには至らなかった。 トータルで約30分と短く、軽快な感じなので、聴き流してしまいそうで、実際、今までやや聴き流していたと思う。 ファーストも同じく30分ほどの短いアルバムなので、似たような感じで聴いていたかもしれない。 でも、改めてじっくり聴いてみると、似た印象を持っていたファースト・アルバムと比べるともう少し先へ進んでいるように感じる。 時間を経た分、確実に楽曲の質は向上していると思うし。 以前よりは、かなり印象が良くなった。 もともと悪い印象は持っていないが。 でも、やはり、結論としてはセカンドが一番好きだ。 どうもセカンドだけ、違う雰囲気があって、むしろ異質なのかもしれない。 前回、もしかしてプロデュース等の違いか、なんて推測してみたのだが、このサード・アルバムのライナーを読み返してみたら、最初の2作は共にSonic Youthのスティーブ・シェリーによるプロデュースだそうで、ちょっと見当外れだったようだ。 と言いつつ、クリス・リー自体には、今後も期待しているし、このサード・アルバムも、なかなか良い作品ではある。 こういうアルバムは非常に表現し難い...。 もうちょっと聴き込む必要があるのか。 今のところ、セカンド最高、ということで。 |
![]() Chris Lee Chris Lee 前回に引き続き、クリス・リー。 順序は逆になったが、これは2000年リリースのファースト・アルバム。 Misraという、聞いたことのないレーベルから。 レーベルのサイトを見てみたら、クリス・リー以外のアーティストはまったく知らない名前ばかりだったが、この人の3枚目のアルバムも同じところからリリースされているようだ。 てっきり、前回取り上げた2枚目と同じく、Smells Like Recordsからのリリースだと思い込んでいた。 このアルバムは、その2枚目のアルバムを聴いて、あまりに良かったものだから、その後すぐに手に入れたもの。 ただ、とても良いアルバムだとは思ったのだが、先に聴いたアルバムには及ばないかな、という印象だった。 だから、2枚目ほどには聴き込んでおらず、曲もあまり憶えていなかったのが正直なところだ。 で、久しぶりに聴いてみて、やはり曲、歌、共にとても良いアルバムであることを再認識。 曲作りにしても、歌にしても、演奏にしても、レコーディングにしても、とても丁寧に行われているのが伝わってくるし、とても好感の持てる作品だ。 そういう意味では、音楽的に似ているとかではなく、ロン・セクスミス等にも通じると思うし、音楽的には、前回に少し書いた通り、アレックス・チルトン(というより、Big Star?)にもしかしたら近いところがあるんじゃないかと思う。 でも、残念ながら、表現の深さでは、2枚目のアルバムには及ばない、と思う。 今まで、このちょっとした違いは、時期的なことだと思っていたのだけれど、どちらかというとプロデュースやその他、製作環境に違いによるものなのではないかという気がしてきた。 もしかすると、その2枚目のアルバムより先にこっちを聴いていたら、もっと愛聴していたのかもしれない。 さて、こうなるとこの勢いで、次回は必然的に...? |
![]() Chris Lee Plays & Sings Torch'd Songs, Charivari Hymns & Oriki Blue-Marches 2001年のセカンド・アルバム。 Sonic Youthのスティーブ・シェリーの営む、Smells Like Recordsよりリリース。 このアルバムは、数年前、多分、前回のエントリーの中で少し触れた、Homeというバンド同様、友人に聴かせてもらって知ったものだ。 多分、聴かせてもらった時期も近かったと思う。 そして、1曲目を少し聴かせてもらっただけで気に入り、即購入。 簡単に言ってしまうと、やや内省的なシンガー・ソングライター、ということだろうか。 でも、この前後の1枚目や3枚目のアルバムでは、それほど内省的な感じではなく、このアルバムがジャケット通り、最も陰があり、そして、最も好きなアルバム。 この人の歌はとてもソウルフルなのだけれど、そういう面が最も良く表れているのもこのアルバムじゃないだろうか。 ライナーを改めて読んでみると、出身がアメリカ南東部のノース・キャロライナ州だそうで、なんとなくアレックス・チルトンとも印象が近い。 久々に聴いてみて気付いたが、Big Starのサード・アルバムにも通じるところがあるかも。 曲はどれも素晴らしくて、1曲目やホーンから始まる3曲目等、好きな曲も多い。 そして、オリジナル曲と並んで秀逸なのがニール・ヤングの"On The Beach"のカヴァー。 実は、同曲の収録されたアルバム"On The Beach"が長らくCD化されていなかったため、ニールのオリジナルよりも先にクリス・リーによるカヴァーの方を先に聴いたのだ。 それも、そうとは知らずに。 だから、やっとやっとニールのそのアルバムを聴けるようになった時、何度か聴いているうちに、この曲、どこかで聴いたことがあるなと思ったのだが、なかなか思い出せず。 もしかしてベスト盤の"Decade"か?、と思ったのだけれど、それも違った。 で、どうにかこのアルバムに入っているのだと気付いた時、カヴァーというよりはほとんどコピーであることも分かったと同時に、完全に自分の曲として違和感なく溶け込んでいる感じがあまりに見事で改めて唸った憶えがある。 ライナーを読んでみたら、これはまったく知らなかったことなのだけれど、偶然にも前述のHomeのメンバーと活動していたこともあったようで、クリス・リーの1枚目のアルバムにも参加しているらしい。 改めて、驚く。 もしかして、その後作品をリリースしているのかと思ってチェックしてみたが、2003年の3枚目以降、リリースはない模様。 オフィシャル・サイトを見ても、今年はこれといった活動もしてないようだが。 何やってんだろう、今頃。 |
![]() Chocolate USA All Jets Are Gonna Fall Today 92年のアルバム。 Bar/None Recordsよりリリースされた、多分1枚目、だと思う。 何年か前、友人がMercury Revのデイブ・フリッドマンがプロデュースした作品に凝っていて、それらをいくつか聴かせてもらったことがあったのだけれど、その中にHomeというとても検索し難い名前のバンドの"XIV"というアルバムがあった。 そして、そのアルバムを自分でも買って聴いてみたところ、これがなかなか味のあるアルバムで、一時結構気に入って聴いていたのだが、どうやらこのChocolate USAという人を食ったような名前のバンドが、そのHomeの前身であることが分かった。 で、このChololate USAなら、ずいぶん前、多分リリースされたばかりの頃に買って持っていたので、聴き直してみようかな、と思いながら、更に数年が過ぎてしまっていた。 そんなこのアルバムを、何気なく聴いてみた。 リリースされた当時は、Weenだとか、ロウファイだとか、そんな流れで紹介されていて、自分もそんなつもりで興味を持って買った憶えがある。 でも、どうも散漫というか、今ひとつな感じがして、ほとんど聴かないまま今日まで放置してあった。 だから、内容は全然記憶になし。 で、今日久々に聴いてみて、ようやく気付いたのだが、どうやらラジオで放送されている風に作られているらしく、そんなナレーションがところどころ入っている。 何を言っているのか分からないけど。 それはまあ、取り立ててどうということはないけれど、曲自体はなかなか良い。 思っていた以上に。 ほとんどHomeの原型が出来上がっている感じで、この力の抜け方がとても良い具合だ。 曲によっては、ダニエル・ジョンソンを整えたような感じのものがあったり、ジャズ風の曲があったり、何かに似てるなと思ったら、Big Starのアレックス・チルトンが歌っているような曲もあったり。 でも、多分、アレックス・チルトンについては、気のせいだし、言い過ぎだ。 ジャズ風の曲が、キモックの"Why Can't We All Just Samba?"という曲をしょぼくしたような感じなのだが、それも気のせいか。 歌詞も相当にひねくれていることが予想されるが、残念ながら不明。 誰に近いと言えば、似ているという訳ではないのだけれど、やっぱりWeenあたりか。 演奏も結構まともで、歌心があるところなんか。 こんなに良いなら、もうちょっと早く聴いておけば良かった。 でも、全然万人向けではないので、おすすめはしません。 こんなの、今頃ありがたがって聴いている人間、数人しかいないだろう、多分。 どうやら、もう1枚リリースされているようなのだけれど...。 |
![]() Fugazi Repaeater + 3 Songs 90年リリースのアルバム"Repeater"に、同じく90年リリースのEP"3 Songs"を加えてCD化されたアルバム。 まさに、タイトル通り。 "13 Songs"から数えると、セカンド・アルバムということになるのか。 でも、多分アルバムということを意識して作られたという意味では、実質ファースト・アルバムなんだろうか。 その"13 Songs"のエントリーで書いた通り、このバンドはリアルタイムで追いかけていた訳ではないので、好きだといっても、もの凄い思い入れがあるという感じでもない。 だから、初期の傑作として人気の高いらしいこのアルバムも、個人的にはそこまで良いとは思っていなかった。 もちろん、良い曲、好きな曲はあるけれど。 で、久しぶりに聴いてみて、ちょっと気付いた。 後半に行くにしたがって、40分ちょっとの決して長いとは言えないアルバムであるにも関わらず、何となくだれる気がしていたのだが、それは多分追加された"3 Songs"の曲が、音質や雰囲気が異なるからだ。 時期も同じだし、同じバンドの曲だから、ほんのちょっとの差ではあるけれど。 やっぱり1つのアルバムとしての雰囲気って、どんな音楽でも重要だなと思う。 で、改めて聴いてみると、いい面でも気付くことがあった。 このアルバムだと、タイトル曲の"Repeater"という曲が好きなのだが、今まで細かいところまでは気にしていなかった。 よく聴いてみると、ずっと同じフレーズだと思っていたベースラインが、細かいシンコペーションなどで、フレーズに変化をつけている。 きっともっと熱心に聴いている人なら、当然気付いているのだろうけど。 どうしても最初は、イアン・マッケイの存在感やいろんな意味で目と耳の離せないギーに注目しがちだが、ベースとドラムの2人も曲者だ。 ここ数日、何度か聴いていたら、このストレートで地に足の着いた、ブレのない感じが気に入ってきた。 なかなかスカッとする1枚。 |
![]() Hiroshi Minami Go There! 08/10/06 Pit Inn - Shinjuku, Tokyo, Japan 昨日、いや、正確には一昨日、南博さんのリーダーバンドであるGo There!を見にピット・インへ。 先月、Altered Statesのライブを同じくピット・インで見た時、ライブ・スケジュールのチラシでこのライブを知ったのだが、そこで初めてGo There!のドラムを務めるのが、Altered Statesのドラマーでもある芳垣さんであることが分かって、南さんのピアノも好きだし、これは見に来よう、と思った。 そして、ベースに水谷浩章さん、サックスに竹野昌邦さん。 竹野さんのことは、名前も顔もまったく初めて知ったのだが、水谷さんは、今年の3月、吉祥寺で、やはり南さん目当てで行ったライブでもベースを弾いてたので、演奏は一度見たことがある。 その時は、女性ヴォーカル入りの編成で、エレクトリックのフレットレス・ベースを弾いていたのだが、会場に規模のせいか、出力に小さいアンプを使っていて、若干物足りなさはあったものの、それをものともしないベース・ランニングが凄かったのを憶えている。 そういえば、あの時のドラムって誰だったんだろう。 何となく、芳垣さんに似てたような気もするのだが、別人か。 あの頃は、まだ芳垣さんの顔知らなかったし、今や確認する術がない。 南さんの演奏は、今までに何度か生で聴いているのだが、リーダーバンドは初めてだ。 しかも、ワン・ホーンのカルテットという、ジャズではオーソドックスな編成のライブを生で聴くのも初めてじゃないか。 いろいろと期待が高まる。 いざ始まってみると、1曲目、竹野さんは確かソプラノを演奏していたが、とても良くて、自分にとっては新鮮な響き。 水谷さんは、この日、以前とは違い、アップライト・ベースを使用。 前回は、スタンダード中心の歌ものだったし、今回はオリジナル曲ばかりということで、当然演奏スタイルも異なる。 ただし、単純にこういう演奏は良いものだなあと思いつつ、残念ながらベースが若干オフ気味。 こうなってくると、激しい展開の時に少しその激しさが伝わり難く、ベースを中心に聴くことが多いので、少し辛い面がある。 もう少し前の方へ座れば良かったのか。 でも、それをできるだけ気にしないようにして聴いていると、やはり演奏の方は素晴らしい。 特に芳垣さん。 この人のドラムは、確かにジャズのスタイルなのだが、ジャズだけには収まりきらない、何か不思議な魅力があって、聴いていて飽きない。 南さんのピアノ共々、ドラムに引きつけられる箇所が多かった。 これで、ベースがくっきりしていたら言うことなかったんだけど。 ファースト・セット、約1時間、セカンド・セット、アンコール入れて約1時間半、たっぷり堪能。 曲名は、その都度紹介していたけど、すっかり忘れてしまった。 アンコールは、オーネット・コールマンの曲と言っていたのだけは憶えている。 全体的には、ヨーロッパのジャズっぽい雰囲気を感じたのだが、どうなんだろう。 変に形式にとらわれてない感じが、とても良かった。 ただ、曲をまったく知らないで聴いていたので、少し敷居の高さを感じるところが無きにしもあらず。 アルバムが、2枚ほど出ている(これとこれ)ようなので、聴いてみるか。 本当は、会場でも売ってたから、帰りに買おうかとも思ったのだけれど、何となくスルーしてしまった。 ライブは、また再挑戦したい。 けど、いつやるんだろう。 |
![]() UA × Naruyoshi Kikuchi 08/09/06 Hibiya Public Hall - Tokyo, Japan ジェリー・ガルシアの命日の今日、日比谷公会堂へ。 先日リリースされたアルバムも良かったし、しかも座席が1階席の前から3列目、ほぼ中央ということで、とても期待していたライブ。 日比谷公会堂の中に入るのは初めてのことだが、思っていたより狭いものの、外観同様、中も立派。 そして、座席について見ると向かって左手のマイクスタンドの目の前だ。 ということは、UAの目の前。 今年の2月、九段会館で菊地さんの別のバンドのライブを観たのだが、その時は座席の位置が悪かったのか、パーカッションやストリングスの類いはそれほど問題はなかったのだけれど、肝心のサックスやピアノ、ベース等の音がぼんやりとして、そのためかライブの印象ももうひとつな感じだった。 今回もアコースティック主体のバンドで、席が近いから、近いといっても聴こえてくるのはPAを通った音ではあるが、それでも九段の時よりは期待できるかなと思っていた。 で、登場。 近い。凄く近い。 ホールでこんなに近くで観ることができたのは、初めてかも。 ニール・ヤングの時はアリーナの2列目だったが、端っこの方だったし、大昔に中野サンプラザで観たDeath Angelもかなり前の方だったが、もうちょっと後ろだった、多分。 まず、UAの髪型が凄い。 アンモナイトを丸ごと頭に乗っけたような感じ。 そのうちだんだんでっかい鳥に見えてきて、スキャットも鳴き声に聴こえてくるほど。 それはともかくとして。 1曲目が、"Over The Rainbow"。 この曲は、アルバム中、最も解体、再構築された曲じゃないかと思うのだが、これを1曲目に持ってくるなんてなかなか大胆。 なかなか本題に入らない、充分に間を取った歌と演奏に引き込まれる。 でも、よくよく考えてみるとこの曲は、1曲目にしかやりようがないような気もしてきた。 サックス・ソロも素晴らしい。 正直言うと、菊地さんのサックスがいいなと思えるようになったのは最近だ。 さらに、コンセプトが先行した作品よりも今回のアルバムや与世山澄子さんのアルバムでのプレイが個人的には好き、ということもだんだん分かってきた。 それにしても、こういう説得力のある歌声が中心のライブを観るのは久しぶりな気がする。 最近、好んで観に行くのはインストのライブが多いし、4月に観たジェシー・ハリスの場合、もちろん歌も良いんだけれど、歌唱力で聴かせるタイプではないし。 CDと同じように歌っているのだけれど、やはり生だと迫力があり、2時間弱、久々に人の声の持つ力を堪能した。 とても良いライブだったと思う。 それに、近かったおかげでいろいろ見れました。 ピアノの人の顔色が悪いだとか、両面テープ(?)だとか。 ずっと見上げる感じだったので、首が疲れたけど。 さて、明日は、ピット・イン、Hiroshi Minami Go There!へ。 書き忘れたので追記。 音の方は、席が良かったのか、それともホール自体の音響が良かったのか、なかなか良かったように思う。 唯一のエレクトリック楽器だったキーボードが、少し浮いて聴こえてしまったところがあるにはあった。 それは、ストリングスの音を出していたところ。 やっぱりストリングスは、本物の方がいい。 それほど気になったわけでもないのだけれど。 あとは、ジャズでは珍しい、パードン木村氏によるリアルタイムのダブ処理も効果的で面白かった。 改めて、良いライブでした。 |
![]() Fugazi 13 Songs 88年リリースの7曲入りの"Fugazi"EPと89年リリースの6曲入りの"Margin Walker"EPをカップリングしたアルバム。 録音物としては最初期のもの。 でも。 このFugaziというバンドをちゃんと聴くようになり、しかも好きなバンドの1つになったのは3、4年ほど前のこと。 もちろん、リアルタイムで聴くチャンスはいくらでもあったし、周りの友人の何人かは聴いていた。 その頃の印象は、ちょっと中途半端なものだった。 パンクが下地にある音なので嫌いではないのだけれど、ハードコアのようなスピード感もないし、しかも、当時、個人的にはどちらかと言えば、そういった音よりももっとメロディアスな音を求めていたため、それにも当てはまらず。 しかも。 その頃、正確には憶えていないのだが、91年だか92年頃、新宿のアンティノックというライブハウスでこのバンドのライブを観ている。 当然、曲などはまったく知らなかったのだが、オープニングに2つほど日本のバンドが出て、その内の1つが、Nukey Pikesという、その頃好きでたまに観に行っていたバンドだったので、ほぼそれ目当て、Fugaziはついで、という感じだった。 確かチケットが3500円くらいと、かなり安かったし。 で、行ってみるとそのNukey Pikesのメンバーの1人が急病とかで別のバンドが出演、ライブハウスはぎゅうぎゅう詰め、おまけに曲もろくに知らないし、ちょっとキツい思いをした憶えがある。 でも、Fugaziの印象が悪かったかというとそういう訳でもなく、よく憶えているのが、ベースの音がブリブリで格好良かったとか、Guy(その頃は誰が誰やら分からなかったが)の跳躍力が半端でなかったこととか。 最初のMCで、日本語をしゃべってて、え?と思ったら、どうやら日本語がしゃべれるローディーにしゃべらせて口パクしてたとか、そんなことも思い出した。 それでもなお、当時はCDを買って聴くまでには至らず、要するにその頃求めていた音じゃなかったということなんだと思う。 ただ、それ以来、なんとなく気になっていて、数年前、"The Argument" そこに至るまで、10数年、ずいぶんと長くかかってしまった。 で、やっとこのアルバムについて。 1曲目、"Waiting Room"は、やはり名曲。 ほぼこの曲を聴くためにこのアルバムを聴いている。 1曲目だし、長い曲ではないから、あっという間に終わってしまうのだけれど。 この時期、まだGuyはギターを弾いておらず、そのためかその後と比べるとよりシンプルな印象が強い。 ただし、後半、"Margin Walker"EPの曲以降、ちょっとダレる曲もあり、そのせいかアルバムとしてはもう一歩、という感じではある。 たまに聴くには良いけれど。 やっぱり"Waiting Room"を聴くために。 今になってみると、あの頃観たライブはどうだったんだろう、とか、今、また改めてライブを観てみたい、と思うのだけれど、現在、バンドは活動停止中...。 勿体ないことをしたな、と思いつつ、いまさらそんな10何年も前のことを言ってもしょうがないですな。 |
![]() Benevento-Russo Duo 07/29/06 Fuji Rock Festival, Field Of Heaven Naeba Ski Resort - Niigata, Japan 先日のフジ・ロックでのライブの音源。 Benevento-Russo Duoをちゃんと聴くのは初めてだが、去年の4月、元Phishのマイク・ゴードンをベースに迎えたトリオの音源を聴いて以来、少し気になっていた。(参照) 更に先日、CD屋でリリースされたばかりのアルバム そんな時、できたてホヤホヤのこの音源をいただいた。 行ってないのにも関わらず、こうして早くも聴くことができるのは大変ありがたいこと。 ありがとうございます。 で、これが、なんだか少し懐かしい感じの音だ。 真っ先に思い浮かべたのが、Yo La Tengo。 演奏は、Yo La Tengoよりもずっとうまいけど。 オルガンとドラムの2人だけという、変則的な編成ながら、そのオルガンはほとんどギターのような音で、その柔らかく歪んだ音がYo La Tengoなど、その辺りのバンドの音を連想させる。 2曲目のイントロは、Velvet Teenみたいだし。 そして、ちょっと哀愁のあるコード進行も好みだ。 日本語によるMCは、少し力が抜けるが、なんだか好感が持てる。 4曲目は"Soba"という曲らしく、MCでジャパニーズ・フェイマス・ヌードルとか言ってたから、あの「そば」のことか。 何考えてんのかよく分からんが、日本びいきなんだろうか。 ただ。 結構好きな音だし、良いライブなのだけれど、ちょっと気になるところも。 2人組というなかなか挑戦的な編成ながら、こちらの想像を遥かに上回るような曲がない。 チャーリー・ハンターを聴いた時にも少し感じたのだが、変わったことをしようとするあまり、最低限必要なものがおろそかになっているような気も。 あと、それに関連して、すこし低音が物足りない。 これは、録音の話はなくて、バンドのアンサンブルとして。 もしかしたら、生で聴いていたら気にならないのかもしれないけど、ベースがいれば良いのになと個人的には思う。 けど、それだとこのバンドとしての意味は無くなってしまうのか。 更にこのライブは、1セット、約1時間だが、この感じで2セット、2時間以上だと、果たして飽きずに聴くことができるだろうか、なんてことが少し気になってしまった。 機会があるならば、生で見てみたいが。 でも、何度も言うが、このバンドの音は結構好きだ。 スタジオ盤の方が、そういったことを気にせずもっと楽しめるのかもしれない。 それも少し寂しい話ではあるけれど。 |
![]() Pat Martino East! 68年の3枚目のリーダー作。 パット・マルティーノを初めて聴いたのが、キモック目当てで買った"Fusion For Miles" 数々のギタリストがマイルスの曲をカヴァーしたこのアルバム、好みのタイプのギタリストが少なくて、残念ながら繰り返し聴くには至らなかったのだけれど、その中でも特に興味を持ったのが、ビル・フリゼールとこのパット・マルティーノ。 名前だけは何となく聞いたことがあったような、ないような、そんな程度で、ほとんど"Fusion For Miles"で存在を知ったようなものだ。 で、それ以来、興味津々なギタリストだったのだが、最近、ウェス・モンゴメリーへのトリビュート・アルバム このアルバムは、その友人から激しくお薦めされたもの。 1曲目が、まず凄い。 この曲展開、タイトル通りの東洋的な雰囲気、この頃の時代の音と言えばそうなのだけれど、瞑想的なギターに引き込まれる。 この感じ、キモックのギターに通じるところがあるかも。 この曲の作曲者であり、アルバム中、この曲のみ参加のタイロン・ブラウンのベースも曲の中心で、ぶっとく鳴り響いていて、より一層効果を上げていると思う。 その他のすべての曲でベースを担当しているベン・タッカーがこの曲では、なぜかタンバリンなのも面白い。 こういった雰囲気の曲はこの曲のみで、その他の曲は、オーソドックスなジャズ風。 でも、それらの曲でもスリリングなジャズ・ギターの醍醐味が味わえ、"East!"と言う割にはアルバムに統一感がないような気もするけど、とても聴き応えがある。 そして、単純に、この人のギターが凄く良い。 どうやらこの次の作品に当る"Baiyina" 加えて、別の友人が聴いた"Consciousness" さらに、ジャズ・ギタリストでは、今、グラント・グリーンに夢中なので、未だウェス・モンゴメリーやケニー・バレルといった代表的なギタリストをまともに聴いたことがなく、ウェス・モンゴメリーの影響がどうこの人に表れているのか、とても興味が湧いてきた。 いろいろ増えます、聴きたいものが。 |
![]() Herbie Hancock / Foday Musa Suso Jazz Africa ハービー・ハンコックと CDを貸してくれた友人からは、セネガルのアーティストと聞いていたのだけれど、ネットで検索していたら「ジャカルタのガンビア」とあった。 ところが、ガンビアは、ジャカルタではなくて、独立した国だそうで。(yasさん、感謝。) セネガルとは隣国で、一時期、セネガンビア連邦という1つの国だったこともあるらしく、要するにその辺りの出身らしいのだが、それ以上のことは不明。 クレジットを見ても、あまり詳しいことは分からず、いろいろ調べてみたら、どうやら1987年頃のライブだと思われるが、自信なし。 このアルバムは、数ヶ月前、友人宅で聴かせてもらったもの。 なかなか心地よい音だったので、自分でも買ってみようかと思ってアーティストの名前を教えてもらったのだけれど、ハンコックは問題ないとして、フォデイ・ムサ・スソなんて馴染みのない響きの名前だったもので、すぐ忘れてしまって、あとでメールで教えてもらった。 で、探してみると、どうやら廃盤。 オークションではたまに出てくるようで、一度入札したのだけれど、買い損ね。 なので、後日、その友人から貸してもらった。 フォデイ・ムサ・スソというアーティストのことはまったく知らないので、少し検索してみると、"Kora"という21弦のハープのような楽器を使う人だそうだ。 それだけでなく、オフィシャル・サイトには、数々の楽器、打楽器や弦楽器など、に囲まれた写真があって、実に多才な人らしいことだけは分かった。 このアルバムでは、クレジットを見る限り、そのコラという楽器を使っている模様。 で、内容。 1曲目は、ハンコックとフォデイ・ムサ・スソの2人だけの演奏。 そして、これが凄く良い感じ。 これを聴いて、興味を持ったのだ。 でも、こうい |





















