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  2006年10月  

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端正
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For Ellington

The Modern Jazz Qurtet
For Ellington


88年のアルバム。
74年に一度解散し、81年に日本武道館で行われたモンタレー・ジャズ・フェスティバルで復活、そしてこのアルバムがラスト・アルバム、なんてことはまったく知らないでここ数日聴いていて、今日、昼休みに検索してみて、そんなことを知った。
MJQはもちろんのこと、ミルト・ジャクソンの作品も未だ聴いたことがないし、その活動自体も良く知らない。

で、このアルバム。
タイトル通り、デューク・エリントンに捧げられたもの。
収録曲中、1曲目のタイトル曲"For Ellington"がジョン・ルイス作曲、6曲目の"Maestro E.K.E."がミルト・ジャクソン作曲、残りの7曲はエリントンの曲ということらしい。
これが何とも端正な演奏で、見事な演奏が非常に気持ちいい。
破綻なく、とても安定した、まさにプロによる演奏という感じだが、この辺りに価値を見いだすかどうかで評価が変わりそう。
楽器のぶつかり合いのようなスリリングさとは無縁だし、多分、2、3年前に聴いていたら、何とも思わなかったのではないかと思う。
とある本によれば、ミルト・ジャクソンは、いろいろな楽器を演奏できる、非常に多才な人だったらしいのだが、自身がリーダーになることをあまり好まなかったそうで、そんなところが良い形で表れたグループなのではないかと想像する。

先日、ここでもたまにコメントをくださるturuさんが、ミルト・ジャクソンがウェス・モンゴメリーと組んだアルバムを紹介した記事(ここ)の中で、ミルト・ジャクソンは、MJQよりも単独のアルバムの方が面白い、という趣旨(大雑把ですが)のことを書いてらっしゃったのを読んだばかり。
とてもタイミング良く。
以前、友人からもミルト・ジャクソンのアルバムを薦められたこともあったし、ソロになるとどういう感じになるのか、とても興味が出てきたところ。

MJQの方は、どうやら80年代の復活後よりも、74年に解散する以前の方が評価が高いようでもあるけれど、このアルバムはなんだか好きです。
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[2006/10/31 00:33] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(5)
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ダニエル > トム > その他
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Late Great Daniel Johnston: Discovered Covered

The Late Great Daniel Johnston
Discovered Covered


2004年にリリースされた、ダニエル・ジョンストンの2枚組のトリビュート・アルバム。
本人が自分の墓参りをしているという気の利いた(?)ジャケットの他、様々なバンド、アーティストによるカヴァー曲の原曲をそっくりそのまま2枚目に収録したという、この手のアルバムとしては少し変わったものだ。
トリビュート・アルバムと言うと、ずいぶん昔にシド・バレットのものを買ったことがあったのだけれど、その内容があまりにもお粗末なものだったので、それ以来、興味を持つこともなく、多分CDの棚の中にはその類いのものは他にはないと思う。
でも、このアルバムがリリースされた時、上記のような内容だったので、購入してみた。

そんなこのアルバム、買った当時は、やっぱり原曲の方がいいなと確認する程度で、繰り返し聴くには至らなかったのだけれど、映画を見て以来の個人的なダニエル・ブームのおかげで、久しぶりに聴いてみる気になった。
すると、まあ、それはそれなりにいろいろと発見や収穫もあり。

大部分は知らないバンド、アーティストなのだが、気になったところを順番に書いて見ると、1曲目のTeenage Funclub With Jad Fair、オープニングを飾るにはなかなか良い人選だが、思ったよりも面白くないのが残念。
2曲目、Clem Snideなるバンド。
まったく知らないバンドで、特別驚くようなアレンジでもないのだが、これがなかなか良くて、原曲の良さに気付かせてくれた1曲。
7曲目のカルヴィン・ジョンソン。
これは、凄く良い。
ダニエル・ジョンストンの魅力の本質的なところを突いてているような気がする。
もしかしたら、アルバム中では一番好きかもしれない。
9曲目、Death Cab For Cutie。
このバンドは、1枚だけ聴いたことがあるのだが、可もなく不可もなくといった中途半端な印象。
でも、このアルバムではなかなか健闘していて、意外と好きな雰囲気。
次の10曲目のベックは、カルヴィン・ジョンソンと同じような意味で、とても良い。
ちょうど、自分が最も好きな"One Foot In The Grave"のような感じなのもあって。
続く11曲目のSparklehorse With The Flaming Lips。
ちょっとアレンジ過多でおセンチ過ぎる嫌いはあるが、いかにもといった出来で悪くないと思う。
その逆に、12曲目のMercury Rev、つまらん。
以前は、わりと好きなバンドだっただけに残念。
14曲目のヴィック・チェスナットは、手堅い感じの出来ではあるが、声が好きなので良し。
その次の3組、Starlight Mints、M.Ward、Gusterは、今回改めて聴き直してちょっと見直した。
一番興味を持ったのはM.Wardだが、Gusterがカルヴィン・ジョンソンやベックとは違った意味で、ダニエル・ジョンストンンの本質を突いているように思う。
非常にビートルズ的な仕上がりで。

と、いろいろ書いてはみたものの、最後の18曲目、トム・ウェイツが根こそぎ持って行く。
もう本人の曲ではないかと思えるような狂ったアレンジ、でもやはりダニエル・ジョンストンの本質を突くような、かなりのインパクト。
恐るべし。
その他、ここに挙げなかったバンドについては、中にはこれはつまらん、というのもあるけれど、可もなく不可もなく、そんな感じだ。

で、トム・ウェイツがすべて持って行ったところで、2枚目の原曲の方を聴く。
するとやはり、ダニエル本人が、さらにその上を行って、根こそぎ持って行く。
原曲にはかなわない。
中でも、オルガンをカタカタ鳴らしながら歌う、カセットテープ時代の曲が、印象に残った。
やっぱりこの辺、聴いてみなければ、と改めて思う。

そんな2枚組。
[2006/10/30 01:05] | Rock | トラックバック(0) | コメント(2)
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鍛えてますな
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DSCF2099.JPG

Dachambo
10/28/06 Dachambo Herbesta, Yoyogi Park - Tokyo, Japan


頻繁にライブをやっているにも関わらず、今まで見るチャンスのなかったDachamboを見に代々木公園へ。
チャンスがなかったというよりは、チャンスを作らなかったという方が正確か。
何しろ夜中のイベントなどが多い印象なので。
今年の夏、同じく代々木公園の野外ステージで1度見たのだけれど、そのときは平日のわりには開演時間が早く、見ることができたのが途中から、しかも演奏時間は1時間前後。
その上、機材のトラブルで、何となくバンドの方も乗り切れない印象だったし、見る側としてもやや消化不良気味だった。
そんなこともあり、3時間も演奏するという今回のワンマン・ライブへ行ってみようということで。

会場に着くと、ちょうどセッティングが終わって演奏を始めようかという所だった。
前回見た時もそうだったが、客がたくさん。
凄い人気ぶりに感心するばかり。
演奏の方も最初から、四つ打ちでグイグイともって行く感じで、バンドのノリも客のノリも凄い。
さすがにライブで鍛えたバンドは違うな、とやはり感心。
でも、個人的には乗り切れないまま、と言っても、別に退屈していた訳ではなく、何となく冷静に楽しんでいた。
2曲目あたりのベースのフレーズが面白かったなとか、もうちょっと音の分離が良ければなとか、ディジェリドゥがちゃんと聴こえるようになると良いのになとか、そんな感じで。
そうこうするうちに、聴き憶えのある曲が。
Beastie Boysの"Fight For Your Right"だそうで。
こういうのもありか。

で、一旦バンドが引っ込み、ゲストで名前は何と言ったか、とにかくディジェリドゥ奏者がひとり。
何となくぼんやりと眺めていただけだが、演奏しながらシークエンスを操作するというなかなか器用なことをしてたように見えた。
たしかビル・ラズウェルと共演するとかそんな話もしていたな。
その筋では、結構名の知れた人らしい。
そして、その後Dachamboのディジェリドゥ奏者が加わり、セッション。
でも、ここはあまり面白くなく、単独で演奏していた時の方が良かったと思う。

で、更にバンドが加わり、そのままセカンドセットへ。
こっちの耳が慣れたのか、音がファーストセットよりは少し良い感じになって来て、ギターの細かいフレーズも比較的聴きやすくなった、ような気がした。
演奏の方も、グイグイ行くだけでなく、メリハリを付けた展開が増え、面白い場面も増えて来た。
良いね、と思って聴いていると、再び聴き憶えのあるフレーズが。
今度は、Grateful Deadの"Dark Star"。
途中、ダブ風な展開に持って行ったこの曲、とても素晴らしかった。
ファンからすれば邪道かもしれないが、この曲が一番嬉しかったかも。
それと、曲名が分からないので、なんと書いていいのか分からないが、記憶が正しければ最後の曲のもうひとつ前の曲のテンポを落としたジャムの部分、そこがとても良かった。
でも、バンドの演奏が音楽的になればなるほど、客の動きが控え目になり、好き勝手しだす人間が増えるのもちょっと複雑な気分ではあったが。

それはそれとして。
簡単に言ってしまうと、セカンドセットがとても良かった。
とくに"Dark Star"以降を楽しんだ。
3時間という長丁場にも関わらず、中だるみがなかったのはお見事。
そんな感じでした。

そうだ、あと、ライト・ショーが素晴らしかった。
だから、そのライトの様子と、テーパーの方々のマイクスタンドの佇まいがなかなか壮観だったので、それだけを何枚か写真に収めてみました。
なぜか、バンドの姿は一枚も撮らず。

DSCF2096.JPG
DSCF2100.JPG
[2006/10/29 01:55] | Live | トラックバック(2) | コメント(11)
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お急ぎですか?
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The Amazing Bud Powell Vol.1

Bud Powell
The Amazing Bud Powell Vol.1


ピアノついでにもう1枚。
49年と51年のレコーディンから構成されるアルバム。
バリー・ハリスのエントリー(参照)に対していただいたコメントの中で、度々「パウエル直系」という言葉が出てきて、どうも未だにその辺が実感できないので、久しぶりにパウエルのこのアルバムを聴いてみた。
というより、これしか聴いたことがないので。

最初に聴いたのは、一昨年くらいだが、セロニアス・モンクの"Genious Of Modern Music Vol.1"同様(参照)、やはり少々時代が古かったので、もうひとつ馴染めないでいた。
ただ、この鬼気迫る感じというか、何をそんなに急いでいるんだろうという、まともではない何かが感じられ、よく分からないけど、よく分からないなりに、凄い、という印象を持った。

で。
この盤は、国内盤なので、いきなり"Un Poco Loco"の三連発から始まる。
最初は、ボーナストラックを曲順を無視してテイク順に挿入するパターンのものなのかと思っていたが、どうやら10インチをLP化した当初の曲順だそうで、そういうことなら仕方がない、というより、アルフレッド・ライオンには何か考えがあったのだろうと思える。
普通、同じ曲を続けて収録するかね?と思うが、たしかにこの三連発は今聴くと凄い。
グリグリと迫ってくる。
テイク違いをオリジナルの曲順無視で収録することが流行った(?)のって、もしかしたらこのアルバムに端を発しているのだろうか。
だとしたら、このアルバムの中でのそれとは、ずいぶんと意味が違うと思うんだけど、どうだろう。
US盤の方は、曲がたくさん追加されている代わりに曲順が変更されている。
今買うなら、US盤かなと思うが、"Un Poco Loco"の三連発は捨て難い。
テイク違いを挿入するのも余計なお世話だが、曲順を変えるのも余計なお世話。

それはともかく、この三連発があまりに強烈なので、ファッツ・ナヴァロや若かりし頃のソニー・ロリンズと言った、まだ自分があまり聴いたことのない人達のプレイが聴けるにも関わらず、今のところ印象が薄い。
聴き込みが足りないというのもあるのだけれど、どうしても、パウエルのバッキングの方を耳が追っかけてしまう。
"A Night In Tunisia"も"Un Poco Loco"と同じように2テイク続けて収録されているけれど、こちらの方は"Un Poco Loco"ほど強烈な印象は、今のところない。
けど、この人の何がどう凄いのか、よく分からないけど、非常に面白い。

その延長で、バリー・ハリスのアルバムを再びちょっと聴いたみた。
漠然とではあるが、ああ、なるほどなあという印象。
今後、また聴くのが面白くなりそうな予感。

rollins1581さんがソニー・ロリンズ目線でこのアルバムについて書かれた面白い記事を紹介しておきます。

「ロリンズ、ブルー・ノートでの初録音」
[2006/10/28 12:30] | Jazz | トラックバック(1) | コメント(4)
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元凶?
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Portrait in Jazz

Bill Evans Trio
Portrait In Jazz


59年のアルバム。
多分、ジャズを聴かない人でもこのジャケットくらいは見たことがあるんじゃないだろうか、というくらい有名なもの。
かくいう自分もそれに当てはまり、ジャズをちゃんと聴くようになる前、最も見かけたビル・エヴァンスの作品と言えば、これだった。
で、多分、代表的な作品なのだろうということで、ジャズを聴くようになった頃、買ってみたアルバムだ。
初めて聴く、ピアノ・トリオの作品でもあった。

でも、これが全然だめ。
もちろん聴いていて不快というほどではなかったし、部分的に良いと思えるところはあったにしろ、とても退屈なものに聴こえてしまった。
それ以来、すっかりピアノ・トリオが苦手に。
このアルバムがその元凶、と言ってしまうとちょっと言い過ぎなのではあるが。
実際、同じ頃、ウォルター・ビショップ Jr.のアルバムも聴いてみたが、やはり全然良さが分からなかったので、ビル・エヴァンスが苦手とか嫌いとかそんなレベルの話でもなかったのだと思う。

そんなピアノ・トリオも今では全然問題なく聴けるようになり、ウォルター・ビショップのアルバムも好きな1枚になっている。(参照
だから、当然、このアルバムも今なら、という気持ちがあったのだけれど、何となく苦手意識が抜けなくて、漠然と興味を持ちつつ、放置。
"Kind Of Blue"での演奏は、大丈夫、というよりむしろ好きなくらいなのに、なぜだろう。

という訳で、ようやく本題に。
そして、さっそく結論だが、全然問題なし。
もう、ほんとに今までの苦手意識が何だったのかというくらい、普通に気持ち良く楽しめる。
エヴァンスのピアノはもちろんだが、スコット・ラファロのベースの凄さ、面白さが分かったのも大きいように思う。
ただ、ここ1、2年の間に以前よりもジャズを多く聴くようになり、加えてもっと楽しめるようになってくると、徐々にこのアルバムが最高傑作ではないという意見や、更にはエヴェンスは苦手、という意見もちらほら聞く。
この辺りは、好みの問題も大きいし、中には「へそまがり」な意見も混じっていると思うので、どうという訳でもないのだが、良いアルバムだと素直に思っている。
エヴァンスの最高傑作かどうか、については、何しろこのアルバムしか聴いたことがないから、何とも言えない、今のところ。
このアルバムよりも気に入る作品がありそうな予感もあるし。

このCDは、"Autumn Leaves"と"Blue In Green"が2テイクずつ、しかもそれぞれ続けて収録されている。
最後の曲である"Blue~"の方はともかく、"Autumn~"が2テイク続くのが嫌だったことを思い出した。
これも、このアルバムを少し敬遠していたことの原因のひとつかもしれない。
些細なことではあるけれど。
最近の盤では、解消されているのかと思っていたが、どうやらそのままのようだ。
ライナーによれば、採用しようと思ったテイクの録音が失敗(ステレオ録音の初期だったそうで)していたがため、モノラル盤とステレオ盤では別のテイクが使われ、CDではその両方が収録されている、ということだそうだが、別に続けて収録しなくても良いだろうに。
聴き比べやすいのは確かだが。
で、聴き比べついでに、"Autumn Leaves"、どちらが好みかと言うと、ステレオ盤、CDで言えば2曲目に収録されたテイク1の方が好きだ。
もう一方のテイクは、ラファロのベースが、面白いことは面白いのだが、ちょっと遊び過ぎな印象。
いつもならベースが無茶している方を好む傾向にあるのだが、この曲についてはテイク1の何となくまとまりの良い感じがしっくり来る。

一応、エヴァンスも大丈夫ということが分かったので、前から友人に薦められていたアルバムでも聴いてみようか。
それと、rollins1581さんが取り上げていたアルバム参照)も気になるな。
[2006/10/27 00:58] | Jazz | トラックバック(1) | コメント(10)
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クレイオラの前の収穫
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Magnificent

The Barry Harris Trio
Magnificent!


バリー・ハリス、69年のアルバム。
プレスティッジに残した最後のアルバムだそうで。

先日、Red Krayolaのツアー初日のライブを見に行ったとき、少し早めに行ってCD屋に立ち寄ってみた。
探しているCDがあったのだが、そのCDが店にないことが数秒で分かり、ふと思い立って、財布からライブのチケットを取り出してみると、会場18時、開演18時半と書いてある。
その時、既に17時45分頃。
たしか、O-Nestのサイトでは、18時半開場だったはずだったが?と思ったのだけれど、探し物もなかったことだし、念のため行ってみるかということでCD屋を後に。
で、会場に着いてみるとフロアに上がるエレベーターに「都合により開場時間が変わりました」と。
ああ、やっぱりサイトの情報の方が新しかったのか、さて、30分ほどの空き時間をどうしましょう、ということに。
コーヒーでも飲もうかと思ったが、それらしい店も見当たらず。
ここで、気付く。
この辺てそういえば、あの店の近くでは?ということで、前にTさんに連れて行ってもらったジャズ喫茶へ向かう。
幸い、店の名前を憶えていたおかげで、あっさりと見つかり一安心。

と前置きが長くなったが、店に入ったとき、そこでかかっていたのがこのアルバム。
コーヒーをすすりながら、何となく聴いていたのだが、なかなか良い雰囲気。
ジャケットも印象的だったので、ライブを見終わって、帰宅してからさっそく検索。
そしたら、あっさり見つかりました。
しかも、安かったので迷わず注文。

で、聴いてみる。
これが期待通り、もしかしたら期待以上に良い内容。
まだ、バリー・ハリスのことはあまり良く知らないのだが、モンクの映画の中で(参照)、ハリスとトミー・フラナガンのデュオによる演奏シーンを見て以来、少し気になるピアニストだった。
ここでは、ロン・カーターのベースにとリロイ・ウィリアムス(初めて知りました)のドラムと組み、69年ということを考えるとやや古臭い部類に入るのかもしれないが、そんなことはお構いなしに飛ばす。
まず、1曲目を聴いただけで引き込まれてしまった。
三者とも、前のめり。
その他の曲も味わい深い曲が多く、実に楽しい。

今、数回聴いた時点では、どんなタイプのピアニストなのか図りかねているのだけれど、アルバムとしてはハンプトン・ホーズの70年代のアルバムを聴いたとき(参照)の印象に近いかも。
似てるとか、そういうことではないのだけれど、少なくとも自分の中では。

この日、店には30分ほどしかいられなかったので、あまりたくさん聴けなかったのだが、このアルバムの次には、リー・モーガンの"Sidewinder"(の、多分B面)がかかっていた。(参照
後で気付いたのだが、このアルバムのピアノもバリー・ハリスなのね。
なるほど、勉強になります。
[2006/10/26 00:33] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(9)
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見るなら最終日
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Mayo Thompson, Red Krayola


The Red Krayola etc...
10/23/06 O-West/O-Nest - Shibuya, Tokyo, Japan


Red Krayola、ツアー最終日へ。
この日は、2階のO-Westと5階のO-Nestを行ったり来たりのイベント形式。
なので、張り切ってチケットを取ってしまって少し後悔しながら会場へ向かった。
前日のオープニングは、自分にとっては外れが多かったので。
でも、一応、気を取り直して。
会場に到着すると、見たことのある外国人の一行が傘をさして歩いてくる。
と思ったら、Krayolaの皆さん。
思わず、じっと見てしまった。

で、荷物をロッカーへしまって、中へ入るとちょうどWestの方で54-71というバンドの演奏が始まるところだった。
27-4 Spyzみたいな名前だな、と、しょうもないことを考えながら、見る。
シンセ類&ヴォーカル、ベース、ドラムの3人組。
人力エレクトロニカと言ったら良いのか、少し機械的で、ダンサンブルな感じ。
ミュージックマン・スティングレイとトレース・エリオットの組み合わせによる、いかにもなパキパキのベースとドラムによるグルーヴがなかなか。
ちょっとチープな鍵盤類もわりと面白い。
でも、ヴォーカルが入った途端、冷める。
鶏の首を絞めたような声。
必然性も感じなければ、意外性もない、なぜ?な感じで、興味がなくなり、大友良英さんを見るためにNestへ上がる。

しばらく中で座って待っていると、大友さんの登場、と思ったら3人いる。
どうやら、ひとつ前のFolk Enoughというバンド。
せっかくなので少し見てみようと、そのままとどまる。
そしたら、これがなかなか格好よろしい。
ブルースを下敷きにした緩い感じのロックと言ったら良いのか。
強いて言えば、Blues Explosionのような感じでもあるのだが、そこまでストレートに叩き付けるようではなく、もうちょっと柔軟か。
特にギター&ヴォーカルのセンスが良く、若干緩めのドラムもなかなかはまっている。
でも、一人足を引っ張る奴が。
ミュートもろくにできないベースがださいことこの上ない。
運指も格好悪いし。
ヘタクソならヘタクソなりに、思い切りよくやって欲しいものだが。
ここだけが、非常に惜しい。
楽曲もメリハリが効いていて、かなり良かったのに。

そして、大友さん。
生で見るのは初めて、どころか、実は作品も聴いたことがない上、顔も知らなかったのだが、この日、最も期待していた。
最初、アコースティック・ギター。
デビッド・グラッブスのソロ辺りにも通じていて、作品としてじっくり聴いてみたいような感じだ。
期待通り、なかなか面白い。
次、SGに持ち替える。
ギターを構える前に既にフィードバック・ノイズが出ていて、そのまま曲、というかノイズの洪水に突入。
前日もここでノイジーなギターの音をさんざん聴いたが、何となく質が違う。
浴びる感じがとても良い。
けど、見ているよりやっている方が面白そう。
次の曲もそのままSGで、今度はフレーズらしきものとノイズを織り交ぜながら、という感じ。
途中で、ステージの袖からメイヨ爺が興味深そうに眺めていたのが印象的。
面白いものが見れました。

次は、Westに下り、U.G.Man。
懐かしい名前だ。
10数年前、下北のシェルターで1度だけ見たことがあるのだが、まともに演奏するでもなく、最後には弦がダルダルになったベースとギターが床に転がっていて、その上をピョンピョン飛び跳ねている、というなかなか強烈な、でもかなり笑えるライブだった。
曲も、何とも言えないおかしな感じが好きで、久しく聴いていないがシングルも1枚持っている。
でも、去年だったか、友人に最近の演奏が収録されたDVDを見せてもらったのだが、メンバーもギター以外変わっていて、曲もつまらなくなっていたので、やや不安混じりで、でもせっかくの機会なので、見てみた。

そういう訳で、Westに入ってみると、暴力温泉芸者こと中原昌也がステージの上に座り込んでビールを飲みながら談笑していて、可笑しかった。
演奏が始まると、これが意外と、楽しい、というか懐かしい。
その昔、下北の屋根裏へ行っていた頃を思い出す感じで。
でも、2曲くらいで飽きる。
会場は禁煙だけど、タバコ吸います、とかマイクを放り投げるとか、バンドも客もやっていることが青臭くて、冷める。
しかも、バンドのヴォーカルより、マイクを拾ってサビを叫んでいた客(それともバンド関係者?)の方が声が通るというのはどう言う訳だ。
ハードコアってこんなにつまんなかったっけ?と思い、途中で出る。
出口付近にメイヨさんがいて、これ見てどう思ったんだろう、とそっちの方が興味があったりして。

で、トイレに寄ったついでに、見るつもりのなかったNontroppoというバンドを見に、再びNestへ上がってみた。
福岡のバンドだそうで。
MCからヴォーカルのマイクにディレイかけまくりだったので、ダブかなと思ったら、ちょっとサイケデリック感のあるギターバンド、と言ったら良いのだろうか、そんな感じだった。
なかなか面白そうな始まり方をするので、しばらく見ていた。
でも、たしかにところどころ面白いのだが、軟弱なヴォーカルを聴いているのがだんだん辛くなって来たので、退出。
Westでおとなしくメイヨ爺を待つことに。

そして、いよいよ来ました、Red Krayolaの面々。
ギターのトム・ワトソンの髪が前日よりも短くなっている。
来日中に散髪する人も珍しいのでは。
東京在住のオルークさんに行きつけの散髪屋にでも連れて行ってもらったのか。

それはさておき、リハーサル不足丸出しだったツアー初日と比べ、細かいところは未だ適当ながらもかなりバンドとしてまとまっていたのは、前日と同様。
更に会場の規模が大きくなっていたので、スケールも大きく感じる。
小さいところで間近に見れるのも良いのだが、このくらいの規模がちょうど良かったのでは、と思う。
あまり大きすぎてもダメだと思うけれど。

さすがに見るのが3回目ともなると、いい加減曲も憶え、アンコール前はほぼ曲順も一緒だったことが分かった。
3回のライブを通して、どうも聴き憶えのある、しかもグラッブスの歌声で思い出す曲があって、今日確認してみたら"Guess At The Riddle"にの4曲目の"Magnificence As Such"という曲だった。
クレジットには、ちゃんとメイヨ・トンプソンとある。
そうか、カヴァーだったのか、と今更気付く。
ちょっと嬉しかったのが、アンコールでやったソロ名義のアルバムの中の3曲目。
編成が異なるので、アレンジこそかなり変わってたが、そのアルバムを買うきっかけになった曲でもあるし、好きな曲でもあるので、3回のライブで一番嬉しかったのはこれかも。

でも、最も凄かったのはこの後、大友良英、中原昌也の両名が加わってから。
大友さんは控え目ながらも印象的なフレーズをかまし、中原氏はノイズ、絶叫担当。
中原氏の演奏、久しぶりに見たが、ノイズのセンスは相変らず凄い。
この両名に刺激されてか、バンドの演奏もヒートアップし、一気に実験的な展開に。
実は、このバンドを見る前は、普通にこういう展開を予想、期待していたのだけれど、これまでにほとんどそういう展開はなかった。
だから、少し肩すかしを食らっていた感はあったので、ここでやっと聴けた、という感じだ。
やはり、ここが見所、聴きどころ、という感じで最も集中して聴いていた。

ただ、この心地よい緊張感に水を差す場面があったのが少し残念。
それは、ふんどし男の乱入。
会場で良く見かけた人物だったので、関係者なのか、スタッフなのか、それともどこかのバンドの奴なのか。
会場では、それなりに受けていたようにも見えたが、個人的にはこういう場違いなノリは嫌いなので、「引っ込め、バカ」、と思いながら眺める。

気を取り直して、この後、少し面白い場面が。
バンドのメンバーのほとんどが引っ込んだ後、中原、絶叫、絶叫、オルーク、ギターのピックアップにハープをあててそれを吹き、ノイズを出し続ける。
それをステージ脇で眺めるメイヨ爺。
東京のみ急遽参加となったためか、3日とも控え目だったオルークが最後の最後で少し爆発という感じか。
面白い技、持っているじゃないですか。

東京3回の印象。
初日こそどうなるかと思ったが、持ち直してくれたので、特に最終日は楽しめた。
このバンドを見るなら、ツアー初日を見てはだめ、見るなら最後の2日あたりが良い、という教訓を得る。
もし、初日から見るなら、全部追いかけるくらいやらねば。
なので、結局3回見終わった今となっては、それはそれなりに面白かったと思う。
そして、思っていたより、ロックなバンドで少し驚いた。
この辺は、編成によっても変わってくるのかもしれないけど、もうちょっと実験的な展開があると嬉しかったのが正直なところでもある。

メイヨ爺の印象。
世代的なものなのか、想像していたよりもロックンロール的なノリあり。
歌もギターも音痴だし、かなり変なセンスの持ち主であることは間違いないが。
ただ、直接話をした訳ではないが、ステージ上の様子を見ていても、他のバンドを見ている姿からも、凄く物事に対してオープンな姿勢を持っているような、そんな雰囲気を醸し出していて、かなり好印象。

また、機会があるなら見てみたいと思う。
けど、こういうオープニングが多過ぎの状況だったら、ちょっと考えてしまうが。
[2006/10/25 01:47] | Live | トラックバック(0) | コメント(2)
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ちょっと救われる
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Mayo Thompson, Red Krayola


The Red Krayola etc...
10/22/06 O-Nest - Shibuya, Tokyo, Japan


東京公演2日目へ。
開演時間ちょっと過ぎにエレベーターで上がると、フロアには人が溢れかえっている。
先週とは、少し様子が違う。
開演時間、遅れてます、ということらしいが。
段取りが悪いのか、オープニングアクトがやはり多すぎなのか、出足から少し感じが悪い。

で、最初、湯浅湾とか言ったか、人の名前なのかバンド名なのかは不明。
でも、面倒なので省略。
途中でさっそくトイレ休憩、とだけ。

次、Zeni Gevaなど、数々のバンドで活動していた(いる?)という、田畑満さんという方のソロ。
田畑さんという方は知らなかったのだが、Zeni Gevaという名前を見た時、ああ、そういえばそんなバンドがあったね、と思い出したと同時に、ライブこそ見たことは無いものの、以前ちょっと聴かせてもらってあまりいい印象を持ってなかったことも思い出した。
でも、Boredomsの初期のメンバーでもあったということで、やや期待しつつ。
最初、ギター1本に足下が見えなかったので何をどうしていたのか分からないが、エフェクターを駆使、ちょこっとダモ鈴木っぽいヴォーカルを混ぜる感じで始まる。
で、パーカッションが加わり、その後、パーカッションの方がドラムへ回る、という感じで進行。
パーカッションが加わった辺りまで、耳障りなギターの音とぶっきらぼうなMCに懐かしさを憶えつつ、結構面白く聴いていたのだけれど、本格的に歌い始めた辺りで、少し飽きる。
でも、最後の曲の2人だけで演奏しているとは思えない爆発力はなかなかのものだった。

3番目、あぶらだこ。
このバンドの名前を知ったのは多分20年くらい前だ。
Toy Dollsのツバキハウスでの初来日公演のチケットを買った時(たしかスマッシュから)、黒字にピンクの字という怪しいライブのチラシが入っていて、そこで見かけたのが最初。
真ん中にドクロの絵があって、他には非常階段やらYBO2やら、今思うとその筋のお歴々の名前が。
うろ覚えだが、ハナタラシの名前もあったような気がする。
結局、その辺のシーンには手を出さなかったので、どのバンドもちゃんと聴いたことはないのだが、あぶらだこだけは7曲ほど遊びでコピーをやったことがあって、少し聴いた。
けど、「クリスタル・ナハト」という曲名以外、ほとんど憶えていないが。
その後、結構バンドの音も変わったと聞いていたし、昔からこの手のバンドとしては演奏力に定評があったバンドなので、少し楽しみに。
で、始まる。
なかなか先を期待させる始まり方。
最初、ヴォーカルなし、途中から歌うでもなくずっとマイクスタンドの前に立っている。
いつ、どこから歌いだすのだろうと思いつつ、やっと歌いだしたその声を聴いて、少し気持ちが萎む。
初期の頃から、メンバーチェンジがあったのかは分からないが、少なくともこのヴォーカルは変わってなさそう。
何となく、バンドの音の変化にヴォーカルのスタイルが付いて行っていない、そんな印象。
で、それが分かった時点で、再び休憩。
だって、Red Krayolaを見に来たんだし。

という訳で、2回目のメイヨ爺。
最初姿が見えなかったので、今日はいないのかと思ったら、いましたオルークさんも。
で、始まると音のバランスなど、かなり改善されている模様。
1週間、あちこちツアーをしたからなのか、演奏の方もこなれた印象。
前回は、ちょっとなと思うところもあったので、実は少し来るのが面倒になっていたのだが、今回はメイヨさんのヴォーカルもアコーディオンも結構聴こえるので、ホッとする。
今回、個人的にはオープニングが少しキツかったので、ここで救われた。
今思うと、前回のオープニングの3組はそれぞれになかなか面白かったのだな、と思い直す。
曲順は多分少し違うが、演奏される曲は前回とほぼ同じだったと思う。
前半、新しいアルバムの曲中心、後半、過去の曲、という構成も同じ。
途中、オルークが歌う曲もあったが、紙を見ながら、サビ以外はたどたどしい、というサービス以上のものではなかった。
でも、2回目のアンコールでは、メイヨさんによる、調子っぱずれな弾き語りが聴けたりと、前回とは違う展開もあり、更に音のバランスのことなんかもあって、今回の方がずっと楽しめたのは間違いない。
曲も少し憶えていたし。

という訳で、明日、いや正確には今晩、もう1回。
やはり3回は失敗したという気持ちが強いのだが、大友良英さんも見たいし、とりあえず行っときます。
[2006/10/23 01:43] | Live | トラックバック(0) | コメント(11)
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黒い塊のような
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Attica Blues

Archie Shepp
Attica Blues


シェップの72年のアルバム。
これもデビッド・グラッブスの"Rickets & Scurvy"とともに棚の奥から出てきた1枚。
しばらく聴いてなかったので、どこへやったかなと探していたのだが、久しぶりに発見。
このアルバムは、7、8年前、ジャズのアルバムを少しずつ買うようになった頃に買ったもの。
ただ、ジャズがどうのというよりは、クラブ方面から発掘されたアルバムとして、やはりクラブ・ミュージックの雑誌で紹介されていたのを読んで興味を持ったのだったと思う。
Mo' Waxから、このアルバムのタイトルから名前を付けたグループまで登場したりして。
ライナーによれば、聴きやすくなったということで、マニアからは敬遠される作品とされているが、そのせいか、細かいことは分からないながらもすんなりと受け入れられ、わりと良く聴いていたアルバムだ。
ジャケットも良いし。

で、久々に聴いてみたのだが、やはり誰かが突出する訳でもなく、全員が一丸となった感じが格好良いなと思う。
ジャズ、というよりは、ブラック・ミュージックといった方がピッタリだ。
ヴォーカルのジョー・リー・ウィルソン、ドラムのビーヴァー・ハリスは、未だに誰だか知らないのだが、その他のメンバー、マリオン・ブラウン、コーネル・デュプリー、ジミー・ギャリソンの名前を見つけ、おおっ、と思ってみたり。
特にマリオン・ブラウンは、あるアルバムを探しているところなので。

ただ、反面、当時の世相を反映したようなコンセプトに走り過ぎの感があり、肝心のシェップの演奏や、その他のメンバーの特徴が捉えにくいのが、少し残念。
それは意図したことでもあるのだろうけど、それが作品の印象をやや薄めているような気もする。
今になってみると、マニアから敬遠される、というのは分からなくもない。
でも、シェップのアルバムはこれともう1枚、少し前に取り上げた"The Way Ahead"しか聴いていない(参照)ので、もっと他の作品を聴いてみたいし、聴いてみるとこのアルバムの立ち位置が見えてくるかも。

という訳で、雰囲気は好きだし、良いアルバムだとは思う。
けど、以前思っていたほど濃さを感じなかった、そんな1枚。
[2006/10/22 10:14] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(4)
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チェレスタまで使ってる
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It All Has To Do With It

Town And Country
It All Has To Do With It.


2000年のセカンドアルバム。
買ったのはリリースされた当時だったと思うが、聴くのはかなり久しぶり。
と言うのも、最初の方はなかなか気持ち良く聴けるのだが、だんだん飽きてきて眠くなってしまうという、そんなアルバムだったから。
でも、最近、Gastr Del Solからデビッド・グラッブスへとシカゴ周辺をウロウロしていたので、このアルバムを再び聴いてみたい、と思っていた。
で、棚を探して見るも、CDがない。
どこへやったかなと思いつつ、特に探しもせずにいたら、出てきました、グラッブスの"Rickets & Scurvy"と一緒に。
棚の奥の方から。(参照

このバンドは、徹底的にアコースティックにこだわったバンド。
実際にライブも見たことがないし、アルバムもこれ1枚しか聴いていないので、最近はどうなのか分からないのだけれど、ライブでは、マイク、アンプの類いは一切使わないらしい。
だから聴く位置によって、全然違って聴こえるという話を、たしか来日した時のライブのレビューで読んだ記憶がある。

で、こうして久しぶりに聴いてみている訳だが、そんなライブならぜひ一度見てみたい、と思えるほど素晴らしい。
思った通り、以前とは違って聴こえるのが嬉しい。
曲は、大きな抑揚もなく、ミニマルに、淡々と進行していくので、多分以前は部分的に気に入るところはあっても、その辺りが受け付けなかったのだと思う。
ライナーによれば、モートン・フェルドマン、ジョン・フェイヒー、ギャヴィン・ブライヤーズ(!)、ドン・チェリー、ソニー・シャーロック、フランコ・バティアートというの名前が挙がっている。
この中で、ちゃんと聴いたことがあって、自分も好きなのは、フェイヒーとブライヤーズのみだが、なんとなく納得。
もうちょっとちゃんとライナーを読んでおけば、もう少し興味深く聴くことができたのかもしれない。
その他では、チェリーの名前が挙がっているのがなかなか面白いが、未だちゃんと聴いたことがないので何とも言えない。
そして、シャーロックについては、名前を聞いたことがあるような、ないような程度だし、フェルドマン、バティアートも名前しか知らないのだが、こうなるといずれも興味が湧いてくる。

でも、その前にこのバンドの他の作品の方が先だ。
どうやら、今年の頭にも新しいアルバムをリリースしているようだし。
ああ、でも、アルバムよりもライブが見たい。
[2006/10/20 00:32] | Rock | トラックバック(0) | コメント(9)
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今のところ18、かな
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Trey Anastasio - Bar 17

Trey Anastasio
Bar 17 / Step 18


リリースされたばかりの最新作。
Phish関係のリリース情報などを全然チェックしていなかったので、ダイレクトメールでこのアルバムのリリースを知った。
だから、個人的には突然のリリース、という感。
前作から、1年も経っていないし。
で、オフィシャルストアのみのおまけに釣られて、さっそく注文。(現在、ダウンロード販売あり)

前作"Shine"リリース時の一連の騒ぎに懲りたのか、それともたまたま今回はこういうことになったのかまったく知る由もないけれど、今回は、Rubber Jungle Recordsという聞き慣れないレーベルからのリリース。
でも、どうやらトレイ自身のレーベルらしい。
クレジットを見ると、マイク・ゴードン、ジョン・フィッシュマンといったPhishの仲間の他、数えるのも面倒なほどの人数が参加している。
ホーンやストリングスが入っているためではあるが。

で、1曲目が凄く良い。
そして、続く2、3曲目あたりもわりと良い感じなので、結構気持ち良く聴いた。
でも、中盤あたりで、少しだれる曲があり、そのためか、後半、少し印象が薄まる。
と思って、今これを書きながら聴いていたら、8曲目以降、なかなか良い曲が再び。
アコースティック・ギターの曲や、しっとりした曲が良かった。
好みの問題でもあるけれど、中盤の曲のおかげで一度こちらの集中力が途切れてしまうのが少し残念だ。
70分以上と、アルバムとして少し長めなのがネックになっているような気も。

一方、おまけの"18 Steps"。
これが、とても良い。
この人はたまにとても実験的なアルバムを作るけれど、そういった作品に比べれば実験的というほどではないが、うっすらとそういう雰囲気で覆われているような気が。
タイトル曲は、後半のギターソロでロック的に盛り上がる曲だが、本編"Bar 17"の中のロックンロール的な曲よりも好きだ。
そして、やはりこちらでも、アコースティックな曲や、静かめの曲が良い。
もしかしたら、スタジオアルバムの場合、この人の作る曲の中ではそういう静かな曲の方が好きなのかも。
という訳で、今のところ、こっちのおまけの方が印象が良い、と言ってしまうと身も蓋もないか。

総合すると、もうちょっと選曲を工夫すると"Bar 17"としてはもっと良くなったのではないかと、そんなことを勝手に思った。
メジャーからのリリースだった"Shine"と比べると、なんとしても売らねば、的な雰囲気は少なく、その点はわりと好印象だけれど。
でも、これだけの人数が参加しているから、結構金もかかっているんだろうな。
余計なお世話か。
自分よりももっとコアなPhishファンの感想が知りたいです。
[2006/10/19 00:44] | Rock | トラックバック(0) | コメント(2)
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月刊グラントグリーン11月号
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His Majesty King Funk

Grant Green
His Majesty King Funk


65年のヴァーヴに残した唯一のリーダー作。
考えてみると、ブルーノート以外のレーベルの作品を聴くのは初めてだ。
ジミー・フォレストのアルバムは別として。(ここ
参加メンバーは、テナーとフルートにハロルド・ヴィック、オルガンにラリー・ヤング、ドラムにベン・ディクソン、コンガとボンゴにキャンディド・キャメオ。
やはり今月も、ラリー・ヤング絡みで。

1曲目の"The Selma March"から、やたらとファンキーで格好良い。
ブルーノートを離れるとどうなるのかな、という不安がほんのちょっとだけあったのだが、そんな心配はまったく必要なかった。
というよりも、ブルーノートでのオルガンと組んだ諸作とやっていることはほとんど一緒だし、変わりようもないのだが。
ただ、アルフレッド・ライオンがいないせいか、全体的な雰囲気は、ライオン引退後のブルーノートでのアルバムに近いような気がする。
そんな風に聴いてみると、60年代前半にやってきたことと60年代終わりから70年代へかけての路線を繋ぐ、なかなか面白いアルバムじゃないかと思う。

と書いてはみたものの、そういう細かいことは抜きにして、ファンキーな曲はファンキーに、しっとりとした曲はしっとりと、いつものグラント・グリーンのギターが楽しめるアルバムだ。
ラリー・ヤングのオルガンも同様。
ハロルド・ヴィックは、おとなしめ、というより今のところやや印象が薄いかも。
グラントがサイドに回ったヴィックの作品もあったと思うので、いずれそっちも聴いてみたいが。
でも、アルバムとしては期待以上。

このアルバムで5枚目となる2人の共演作も、どうやらこれで最後らしい。
"Talkin' About!"のようなアルバムがもう1枚くらいあると嬉しかったが、今となってはどうにもならず。
どちらかと言えば、"Talkin'~"の方が、グラント・グリーンの作品の中では異質なのか。

という訳で、ラリー・ヤング・シリーズも終わってしまったので、来月はどの辺りを行ってみましょうかね。
[2006/10/18 00:04] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(11)
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まさか(加筆しました)
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Mayo Thompson, Red Krayola

The Red Krayola etc...
10/15/06 O-Nest - Shibuya, Tokyo, Japan


ステージの右側でギター弾いてたの、ジム・オルークだったらしい。
似てるなとは思ったんだけど...。
しかも、今、東京に住んでるそうで。

詳しい感想は、明日加筆。


という訳で、予告通り加筆。

ろくに聴いたことがないにも関わらず、Red Krayolaのライブへ。
もう二度と見る機会がないかもしれないし。

オープニングアクトが3組も。
まずは、harpyという女性ヴォーカルの4人組のバンド。
変拍子を多用したストレンジな曲を丁寧な演奏で。
好感は持てるものの、ちょっとまじめ過ぎか。
もうちょっと破綻があった方が良いのにと思うが、まあ、好みの問題でもあるので。
ただ、ねじれているのと、ねじっているのは違うものだな、と再確認。

次、ふちがみとふなと。
ヴォーカルとベースの2人組という大胆な編成のグループ。
つい最近まで名前すら知らなかったのだが、先日Lonesome Stringsと中村まりのライブを見に行くためにライブハウスのスケジュールをチェックしていたら、そのライブの翌日にこの人達の名前が載っていて、それで知った。
そうすると不思議なもので、あちらこちらで名前を見かけるようになり、早くも生で見る機会が。
さらにダニエル・ジョンストンの映画を見に行き、普段は買うことのないパンフレットを珍しく買ってみたら、そのパンフレットの中にダニエルの曲をカヴァーしているということで、この2人組の名前がチラッと出てきたりして。
で、演奏が始まる。
2人だけとは思えない音の広がり。
正直言うと、歌詞の世界観とか、曲によっては全然自分の好みではないのだけれど、それを差し引いても聴き入ってしまう。
会場に自分たちの空気を作り出すことのできる人達。
この日もベースの方がさりげなくダニエルのTシャツを。
でも、さすがに30分という短い時間の中では、カヴァーはやらず。
機会があったら、ぜひこの人達によるダニエルの曲を聴いてみたい。

で、突然段ボール(!)。
相当キャリアのあるバンドなので、その怪しい名前だけは10年以上も前から知っていたが、さすがに手は出さず、音もまったく聴いたことがなかった。
今頃になって、しかも生で見ることになるとは。
演奏が始まってみると、意外なことに、非常にエンターテイメントを意識したステージ。
ギター2本に、ベース、ドラム、更に学芸会みたいなダンス&コーラス担当の若い娘さんが3人。
ベースとドラムも比較的若そうで、ドラムは女性の方だったのも意外。
予想していたのは、アヴァンギャルドなノイズやジャンク・サウンドだったのだけれど。
しかし、髪型同様、かなり独特な世界を展開している。
結構根強い人気はありそうだし、好きな人は好きなんだろうな、という感じだ。
若造には真似できないであろう、年季の入ったノイズ・ギターなんかは好きな感じだし、曲の展開も時折、おっ、と思うのだが、全体を見渡すと、個人的にはやはりそれほど興味はないタイプ。
こういうのはこういうので面白いと思うけれど、またライブが見たい、とか、CDを聴いてみたい、とか、そういうのは全然ないです。

という訳で、ここで既に9時過ぎ。
さすがに立ちっぱなしで、疲れた。
どのバンドがどうとかではないのだが、オープニングが多すぎだ。

で、やっと登場のRed Krayola。
メンバー4人と聴いていたが、ステージには5人いる。
主役のメイヨ・トンプソンの他、ドラムは、ジョン・マッケンタイア。
でも、胸元や袖に隠れきらない刺青が見えなかったら、分からなかったかも。
そして、アコーディオンに、ギターが2人。
遠目にはウッディ・アレンに似ているように見えるメガネのギターの横にもうひとり。
一瞬、ジム・オルーク?と思ったものの、記憶にある姿とはちょっと違ったよう感じたので、特に注目もしなかった。
が、家に帰ってから、今回のプロモーターのサイトを見たりしていたら、はっきりとは書いていないものの、どうやら本当にオルークだったことが分かり、それがこのエントリーの冒頭に繋がる。
まさか、東京に住んでいるとは思いもよらず。

演奏が始まると、メンバーそれぞれ、思い思いに音を出している感じ、と言うと聞こえは良いが、ちょっとばかりバラバラ。
その上、出音のバランスが悪く、特にウッディ・アレン似のメガネ・ギターの音がでかすぎて、肝心のメイヨ爺のヴォーカルが聴こえにくいし、アルバムではいい味を出していたアコーディオンの音もあまり意味をなさない。
もちろん、この手のバンドに整合感を求めてはいないし、カッチリとまとまり過ぎていたら、それはそれでつまらないのだが、もうちょっと何とかなったのでは、と思う。
ただ、曲が進むにつれ、それも徐々にどうにか解消してくる、と同時に知らない曲が増えてくる。
前半は最新アルバムからの曲が中心、後半が過去の代表曲(?)らしく、要するに、最近の曲はバンドとしてまだこなれていない、ということなんだと思う。
その上、おそらくパーマネントなバンドではないので、リハーサルを定期的にやっている訳でもないだろうし。

で、急遽参加となったらしい、オルークだが、たしかにゲストとしてはこれ以上ないくらい気の利いた人選だと思う。
けど、あまりオルークが参加したことが音楽的に意味があることだったのかと言うと、あまりそうは感じなかった。
むしろ、4人のままの方が音がすっきりした可能性もあるように思うし、一緒にやるならやるで、もうちょっと時間をかけて形にして欲しかった、というのが、今、冷静になってからの正直な感想。
初めて生で見るマッケンタイアのドラムは、今までも薄々感じてはいたのだが、やはりヘタウマ・タイプか。
結構特徴があって、嫌いではないのだが。

そして、何よりも一番見たかったのは、メイヨ・トンプソン。
還暦を過ぎているというのに、元気だ。
生で見て、好感度が更に上がる。
でも、バンドの音、曲調が、思っていた以上にガレージっぽい。
予想、そして期待していたのは、アルバムのように落ち着いた音で、メイヨ・トンプソンの声をバックアップするような演奏だったので、少し残念だった。
ただ、何しろ、新しいアルバム以外聴いたことがないので、もっと他のアルバムを聴いていて、曲を知っていれば、もっと違った楽しみ方ができたのかもしれないけれど。
まあ、汗だくになって奇声を発する還暦を過ぎたオヤジの姿なんて、そうそう見ることができないので、それはそれなりに楽しむことはできたのだが。

という具合に、非常に長くなってしまったが、手放しに最高!と言える感じではなかったのが正直なところ。
通常の来日アーティストに比べ、チケットが安かったから、調子に乗ってつい東京の全公演のチケットを買ってしまったが、一体どうなることやら。
でも、様子も分かったことだし、残りの2日それぞれにもちょっと興味のあるバンドも出るので、気を取り直して再挑戦してみましょう。
[2006/10/17 01:11] | Live | トラックバック(0) | コメント(11)
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悪魔も飲んでるマウンテン・デュー
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DSCF1516.JPG

The Devil And Daniel Johnston
悪魔とダニエル・ジョンストン


珍しく映画など。
と言っても音楽関係ではあるけれど。
アメリカ本国では2005年に公開された、ダニエル・ジョンストンのドキュメンタリー。
いつだったか忘れたが、日本で公開されるということを知った時、これは見ておきたいね、とすぐに思った。
その上、仕事の関係で既に試写を見ていたある方から、ダニエル・ジョンストンが好きなら絶対見に行った方が良いよとお薦めされていたので、より一層。
小さい映画館での上映だったので、あまり早い時期に見に行くと混みそうだし、でも気付いたら上映期間が終わってたなんて事のないように、様子を窺いつつ、見に行ってみた。

結論から言ってしまうと、非常に良い映画だった。
映画はそれほどたくさん見る方ではないので、あれこれ細かいことは分からないけれど、ドキュメンタリーとしてもとても優れた作品だと思う。
なんでこんなものが残っているの?と驚かされる映像と音声の連続。
そのほとんどがダニエンル・ジョンストン自身によって記録されたものであることにもさらに驚かされる。
高校生だった頃に作成した8ミリ・フィルム、母親に怒られているときの音声、警察に逮捕されたときの音声、友人にあてたカセット・レター、などなど。
それ以外でも、ニュー・ヨークで行方不明になったダニエルを車で探し回るSonic Youthのリー・ラナルドとサーストン・ムーアの音声とか。

登場人物も興味深く、家族、多くの友人達を始めとして、思っていたよりまともな(?)ジャド・フェア、Sonic Youthのスティーブ・シェリー、Butthole Surfersのギビー。
特にギビーは、出演時間は短いものの、インタビューのシチュエーションといい、インパクト大。
この人、最近シラフになったそうなので、意外やまともな受け答えをしているのだが、その発言はやはりどこか信用できないところがある、というのは考え過ぎか。
後は、写真だけだけとは言え、なぜか登場するMetallicaに、映画のシーンがいくつか引用されているだけではあるが、ウッディ・アレンの登場も面白かった。
詳しくは書かないけれど、特にMetallicaのエピソードはなかなか笑える。

見終わってみると、今まで断片的に伝えられていた数々のエピソードが繋がったり、ちょっとニュアンスが違って伝わっていることが分かったり、やはりこの人の実態については何にも知らないに等しかったことがよく分かった。
個人的に印象に残ったのが、"1990"に収録されている"Funeral Home"という曲のライブ・シーン。
多分、アルバムでもこのときの演奏がそのまま使われていると思うのだが、客も一緒に歌ったりして、和やかな感じなのかと思っていたら、実際そうではなかったことが映画を見て初めて知ることになった。(この後、前述のNYでの失踪に繋がる。)
映画の中でも言われていたけど、まさに「創造と破壊」の繰り返し。
人生そのものが。
家族との関係については、恵まれている面もあるし、そうでない面も見受けられるし、一言では言い難いが、友人には比較的恵まれているように感じた。
この映画だけでは分からないこともたくさんあるのだろうけど。

もともとダニエル・ジョンストンの音楽は好きで聴いていた。
でも、また少し聴き方が変わってきそう。
セロニアス・モンクの映像を見た時にも同様に感じたのだが、こういうミステリアスな人物の作品を知る(理解するとまでは言えないかも)には、こうした映像がかなり助けになる。
もちろん、その映像自体が作品として優れているからこそ、ではあるが。
聴いていないアルバムがいくつもあるので、もの凄く聴きてみたくなっている。
特にカセットテープ時代の作品。
ついでに、ジャド・フェアも聴いてみたくなっていたりして。

やはり楽曲同様、受け付けない人はダメだろうけど、映画としてもお薦めです。

DSCF1515.JPG
[2006/10/15 16:03] | Rock | トラックバック(1) | コメント(2)
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ギリギリ間に合いました
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Introduction

The Red Krayola
Introduction


今年に4月にリリースされた、今のところの最新作。
一体作品がどれだけあるのか、まったく分からないのだけれど。
このバンドは、ずいぶんと前、それこそ10年以上も前から、何となく気になり続けていたものの、結局、聴いたことがあるのは、メイヨ・トンプソンのソロ・アルバムのみ。
以前のエントリーでも触れた通り、そのソロ・アルバムを聴いたのもまだ2、3年ほど前のことで、その時、もっと早く聴いとけば良かったと思ったのだが、Red Krayolaについては、その後も聴く機会を持たないまま今日に至る。

そんなRed Krayolaが来日する。
これは一応見ておいた方が良さそうだということで、でも、何も聴いたことがないまま行くのもちょっと心許ないので、このアルバムを購入してみた。
本当なら、可能な限り片っ端から聴いておきたいところだけど、そういう訳にも行かないし。

で、これが。
少し殺伐とした感じを想像していたのだが、予想とは違い、心温まる感じの(?)歌ものが多い。
声は多少低めになったが、唯一聴いたことのあるソロ・アルバムのときと基本的には印象が変わらず。
もちろん、そのソロ・アルバムは26年も前の作品なので、音の違いなどはあるけれど。
そして、やはりねじれている。
多分、本人は普通にやっているつもり、でもねじれてしまう、そんなタイプの人では。
ここでもやはり参加しているジョン・マッケンタイアのせいか、Tortoiseを思わせる曲もあったりするが、歌もの、実験的な曲共々、デビッド・グラッブス、ジム・オルークなど、その辺に繋がるものが確実に感じられる。
その他、聴きながら思い浮かべたのが、(Smog)、Bonnie "Prince" Billyことウィル・オールダム、Songs: Ohia/Magnolia Erectric Co.ことジェイソン・モリーナだとか。
直接的に音に表れている訳ではないにしろ、無関係では無さそう。
あとはWeenなんかも影響受けていそうだし、Beat happeningのカルヴィン・ジョンソン辺りか。
メジャーなところでは、ベックあたりも好きそう。
自分の知っている範囲では、こんなところ。
とにかく、ジョン・フェイヒーと並んで、アメリカの地下音楽の重要な人物だなと感じる。

話は逸れるが、ディスコグラフィーなどを知りたかったので少し検索してみたら、80年代くらいまで、"Krayola"じゃなくて、"Crayola"であることが分かった。
確か記憶では、"C"だったような気がしていたのだが、謎が解けた。
でも、なぜ"K"に?、そして、"K"と"C"の違いは?という新たな謎が。
どなたか知っていたら教えてください。
と言うより、ほぼ名指しです。(名古屋在住のkで始まる人)

それはさておき、過去の作品を聴いてみたいと思わせるに充分な、味わい深いアルバムでした。
明後日の、いや、日付が変わったので正確にはもう明日だが、ライブを楽しみにしておきましょう。
[2006/10/14 00:26] | Rock | トラックバック(0) | コメント(2)
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100円返してくれました
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Sardine Head - Shuffle

Sardine Head
Shuffle


前回の予告通り、もうすぐ発売のセカンドアルバム。
ライブ会場で先行発売するというので、さっそく。

これがもう、予想以上に素晴らしい。
ほぼライブでの演奏をそのまま封じ込めたというのがピッタリか。
全7曲のレコーディングを1日で行ったそうなので、オーヴァーダブも最小限、普段やっていることをそのままぶつけてきたような印象。
短い時間でごちゃごちゃ音をいじり回すよりも、ライブで曲を進化させるバンドだし、限られた時間、限られた予算の中での最大限の効果が得られていると思う。
何よりメンバーの持ち味が充分活かされているし。

収録曲は、このバンドのライブを見るようになってまだ1年ほどの自分にも分かる、聴き慣れたものばかり。
欲を言えば、まだライブでやったことのない隠し球のような曲が1曲くらいあっても良かったんじゃないかと思ったりもするが、それは贅沢だろうか。
そういう意味ではやや新鮮みは薄いとも言えるが、演奏、内容の濃さがそれを遥かに上回るので、全然問題なし。
それにこのCDでこのバンドに初めて触れる人には、充分なインパクトを与えると思う。
良質のSDBのライブ音源みたいなんて指摘もあるけれど、この場合、褒め言葉でしょう。

刺激たっぷりの良いアルバムです。
ほんとに。
[2006/10/13 00:27] | Rock | トラックバック(1) | コメント(5)
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大阪はパスですが
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Saedine Head

Sardine Head
10/10/06 Yukotopia - Adachiku, Tokyo, Japan


8月3日以来、わりと久しぶりのSardine Headのライブへ。
場所は前回と同じく、梅島ユーコトピア。
もちろんライブが見たかったからなのだが、10月の終わりにリリースされるというセカンドアルバムを会場で買うことができるということで、気分的にはやや面倒な平日の梅島へ行ってきた。

8時半頃到着すると、1つ目のバンドが演奏中。
でも、最後の曲だったらしく、10分もしないうちに終了してしまった。
かなり若そうなバンドで、演奏はちょっとおぼつかないところもあるのだが、やっていることはなかなか面白い。
リズムセクションを鍛えたら、なかなか良いバンドになりそうな、そんな印象。
ちょっとしか見てないので、何とも言えないところだけれど。

9時ちょっと前くらいから、Sardine Headの面々のセッティングが始まる。
この日はリハなしだったそうなので、いつもより念入りに音を調整しつつ、何となくダラダラした雰囲気。
そして、その雰囲気のまま、"Block Signal"という、このバンドの曲の中でも、特に難解そうなリズムの曲。
何となく前よりノリが大らかで、バンドの音も柔らかくなったような印象を受けた。
レコーディング効果か。
続いて、"Shuffle"。
この曲、原形が残っているのが、ほぼ曲の始めの部分と終わりの部分だけという感じで、ズタズタになっている。
けど、一層面白く。
その次の"Dakar"という曲は、久しぶりに登場したらしいが、個人的には多分聴くのは初めて。
最近の新曲とは対照的な軽快な曲だった。
終わってから思ったのだが、この辺まだはなんだかリハを兼ねているような感じ。
もちろん、それはそれで面白いものが見れた気がする。

で、ここでちょっと長めのMCが入り、こっから先がいつも通り凄かった。
印象的だったのが、インプロに続いた"Yellow Tale"。(記憶が正しければ)
いつもよりテンポを落とし、少しファンキーなBlack Sabathのような(?)アレンジ。
これ、かなり面白い。
それと"Loop"。
この曲は、いつも面白いけれど。
特に印象に残ったのがその2曲だが、もちろん"Loop"の前の"Romanchica"も良かったし、"Trick Cycling"もアンコールの"Half Sunset"も素晴らしく、この辺、甲乙つけ難い。
1セットと言っても2時間弱、久しぶりに堪能。
音源を聴くのが非常に楽しみ。

次回は、"Shuffle"、行きますので。
[2006/10/12 00:42] | Live | トラックバック(0) | コメント(0)
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1曲目に引きずり込まれる
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Gateway

John Abercrombie/Dave Holland/Jack DeJohnette
Gateway


ジョン・アバークロンビー、デイブ・ホランド、ジャック・デジョネットのトリオによる75年作。
このアルバムは、ちょうど2年ほど前、お世話になっているmikionさん宅で聴かせてもらったものだ。
それまでジョン・アバークロンビーの名前すら知らず、当然、このアルバムの存在も知らなかった。
それどころか、ちょうどその頃は、マイルスを本格的に聴くようになってまだ日が浅かったので、デイブ・ホランドとジャック・デジョネットのことも、知っていたような、知らなかったような、そんな程度。
70年代半ばの音楽と言うと、ロックにしろ、ジャズにしろ、今まであまり興味を持ったことがなく、多分、CDの棚の中には、その時期のものは凄く少ないと思う。
ジャズ方面では、日本で言うところのフュージョンなんかも興味の対象から漏れていたので、このアルバムのようなエレクトリックなジャズ、フュージョンあたりは、有名どころの名前くらいしか知らない。

そんなこのアルバムをフュージョンと呼ぶのかどうかはどうでもいいし、とりあえずおいといて、初めて聴いた時の印象は、とても強烈なものだった。
まず、1曲目の"Back-Woods Song"のイントロのベースのリフ。
ここだけで、まず引き込まれる。
で、しばらくして登場するギター、ここで更に引き込まれる。
やはりアルバム中、この曲が一番好きだ。
最近、ほとんどこのアルバムを聴いていなかったのだが、今聴いてもやはりこの曲でまずグッと来る。
その他の曲でも、3人の絡み合い、ぶつかり合い、インプロの応酬が見事だ。
ホランド、デジョネットの2人、今ではマイルスのエレクトリック時代の歴代のリズムセクションの中では、最も好きな組み合わせなのだが、そのきっかけになったのはこのアルバムを聴いたことも影響していると思う。
今まで気にせず聴いていたのだが、アルバムの6曲中4曲が、ホランドの作曲だそうだ。
ホランド好きとしては嬉しい限り。

アバークロンビーのギターを聴いてまず、スティーブ・キモックにそっくり、というより本当は逆なのだが、近いものを感じた。
一音一音の音の繰り出し方、音を紡ぎだすようなところ、など。
そして、何度も聴いているとそれだけではないことが分かってきて、キモックのバンドのサイド・ギターを務めていた、ミッチ・ステインのようなギターのように感じる所もある。
ちょうど、キモックとミッチを足すとアバークロンビーが出来上がるような感じじゃないか、と勝手に考えている。
こんなことを書いて、通じる人がこのブログを読んでくださっている方の何人に通じるのか分からないのだけれど、SKBファンは聴いてみると面白いはず。
SKBファンじゃなくとも、ロックが好きな人にも訴えかけるものがあるアルバムでしょう。
多分。
[2006/10/10 00:16] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(4)
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ダブり発見
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Rickets & Scurvy

David Grubbs
Rickets & Scurvy


2002年リリースのアルバム。
"Banana Cabbage, Potato Lettuce, Onion Orange"の次に買ったこの人のアルバムがこれだった、確か。
でも、"Banana~"の方は、この人のアルバムであることを知らずに買い、後で気付いた(参照)ので、意識的に買ったものとしては最初になるのか。

このアルバムは、実験的な方のグラッブスではなく、歌もの。
もちろん、実験的な要素は多分にあるのだけれど、アルバム1枚で1曲とか、そういう類いではない。
ジョン・マッケンタイアを始めとしたお馴染みの面々、と言ってもマッケンタイア以外良く知らないのだが、その他にはビョークとの活動で知られるMatmosが大部分の曲で参加している。
実験的な部分では、Matmosの2人が大きく貢献しているようだ。
買った当時は、その辺のことはほとんど気にせず、何となく聴いているうちにグラッブスの曲の良さに惹かれるようになった記憶がある。
で、"Act Five, Scene One"などの実験作に手をだしてみた訳だが、当時は今ひとつ入り込めず。
結局、気に入ったのは、このアルバムと2004年の"Guess At The Riddle"参照)だけだった。
どちらも、ポップな面が強調された、という訳でもないのだろうが、少なくともインスト作に比べれば、グラッブスのメロディーのセンスを楽しめるアルバムだ。

でも、このアルバム、友人に貸して返してもらった時に、普段あまり触らない棚の奥にしまっておいたせいで、久しく聴いてなかった。
最近、立て続けにここで取り上げていた流れで聴いてみようと思いつつ、奥から引っ張り出してくるのが面倒だったので、そのままにしていたのだが、今日、ようやくその気になった訳だ。
そして、これがまた、良い。
Gastr Del Sol後、実験作を経て、また一段と磨かれたものが、バランス良く結実した感じ、というのが今になってようやく分かった。
なんとなくGastr Del Solのラストになった"Camoufleur"に通じる部分もあるが、このアルバムの方が突き抜け方が良いし、個人的にも好きだ。
これを良く聴いていた頃、ボサノヴァってこういう進化をしたら面白いのに、とか訳の分からないことを考えていたことを思い出す。
トータル約35分と短めなことだけが少々残念だが、とにかく良い。

グラッブスとは全然関係ないけど、このアルバムを棚から出す時、同じ所に入れていたCDの中にMain Sourceの"Breaking Atoms"を発見...。
数回前のエントリーで、以前再発された時にアナログを買って、CDは買いそびれていたと書いたのだが、どうやらCDも買っていたらしい。
というより、買ったような気がしていたのだが、どこにしまったのかすっかり忘れていたので、結局2枚になってしまった...。
けれど、ボーナストラックが違うので問題なし、と前向きに解決。

話を戻して、グラッブス、これを機にまだ聴いていないのも少しずつ手に入れて見ようと思う。
ダブりのないように。
[2006/10/09 00:47] | Rock | トラックバック(1) | コメント(5)
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遅ればせながら
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Modern Romance

Sasha Dobson
Modern Romance


今年の6月、日本で先行リリースされたアルバム。
サーシャ・ダブソン、と言っても、4月のジェシー・ハリスの来日に同行(こことかここ)してくれなければ、知ることはなかったかも。
ジェシー・ハリス絡みということで、名前くらいは知ることになったかもしれないが、果たしてこのアルバムを購入するまでに至ったかどうか。
現に、ジェシーの同行付きで1月に来日したものの、見に行かなかったトリスタン・プリティマンのアルバムは買ってないし、それほど興味も湧いてないし。

で、このアルバム。
リリースされて、次の月ぐらいに既に購入して、何度か聴いていたのだけれど、そのままになっていて、ここ数日、久しぶりに集中して聴いてみている。
ライブで聴いた時には、良いシンガーだけれど、凄く心に残る歌声、という感じではなかった。
というのは、既に何度か書いたような気もするが、個人的にこういった女性シンガーの音楽はそれほど積極的に聴いてこなかったというのも大きい。
こうして作品を聴いてみても、その印象は大きく変わらず、やはり特別な声の持ち主、とは感じられない。
けれど、特別とは感じなくとも、嫌いな声質ではないので、心地よく聴くことができる。
しかも、何度も聴いていると、涼し気で柔らかい声が、何とも良い感じに響いてくる。
聴き込むと味の出てくるタイプかも。
少なくとも自分にとっては。

そして、それ以上に見事だなと思うのが、ジェシー・ハリスとリチャード・ジュリアンによる、ソング・ライティング、カヴァー曲のアレンジ、細かいところまで気を配った音作り、ジェシー・ハリスのライブやノラ・ジョーンズのライブでも感じたことだが、彼らの周辺のミュージシャンの演奏力の高さ、などなど。
とても完成度の高いアルバムじゃないかと思う。
どちらかと言えば地味だし、爆発的に売れそうな感じではないけれど。
これからの季節、良いかも。

もともとジャズ・ミュージシャンだった両親の影響なのか、ジャズ・シンガーとして4、5枚アルバムを出しているそうで、機会があれば聴いてみたいなと思っているが、ちょっと想像がついてしまう感じではある。
何となくこのアルバムが一番良いのではないかと思う。
でも、まあ、聴いてみないことには何とも。

良いアルバムです。
[2006/10/06 00:52] | Pops | トラックバック(0) | コメント(4)
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機会がありましたら
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The Last Great Wilderness

The Pastels
The Last Great Wilderness


2003年のアルバム。
このバンドは、このアルバム以外聴いたことがない。
もちろん名前は知っていたし、それなりに興味を持っていたりもしたのだが、結局、聴く機会がなかった。
機会がなかったというよりは、その機会を作ろうと思うほど興味を持っていなかったのかもしれない。
何となく、ミュージシャンからの支持の厚いへなちょこバンド、というイメージだけを持っていた。
こんな言い方すると熱心なファンの方からはお叱りを受けそうだけど。

このアルバムがリリースされた当時、CD屋で見つけ、そういえばPastelsって聴いたことないな、とふと思って、何となく買ってみたことを思い出す。
何でそう思ったのか、特別な理由はなかったのだけれど。
で、聴いていて別に嫌な音ではなかったものの、特に引っかかりもなく、中途半端なアルバムという印象を残しただけで、今日までほとんど聴いてなかった。
約25分程度という短さのせいもあったかもしれない。
何しろまったく聴いたことがなかったので、比較のしようもなかったし、今もその術がないのだけれど、以前とは音楽性が多少変わっていることだけは想像がついた。
ほんとにその程度の印象しか持たなかったアルバムだ。

今日はなんだか短くて静かなものが聴きたい気分だったので、多分それは外で是巨人なんかを聴いていた反動だと思うのだが、このアルバムを選んでみた。
というよりも、単に目に付くところにあっただけでもあるのだが。
本当に久しぶりに聴いてみた訳だが、漠然とした印象があっただけで、まったくと言っていいほど細かいところの記憶がなかった。
全部インスト、と記憶していたのだが、2曲ほどヴォーカル入りだった。
しかも、その内の1曲"Everybody Is A Star"は、Sly & The Family Stoneのカヴァーだそうで、ちょっとイメージがかけ離れているので、なかなか面白い。
もう1曲の方は、Saint Etienneみたいでちょっと辛い。
けれど、アルバムの大部分を占めるインストの曲、地味ではあるがイメージが膨らむような感じだし、聴いていて心地よい。
思っていたより、悪くないかも。
映画音楽のようだなと思って聴いていたのだが、調べてみたら、本当に映画のサウンドトラックらしい。
納得。
しかも、クレジットを読んでみたら、ジョン・マッケンタイアがバンドとともにプロデュースに加わっていて、少し驚いた。
こんなところにも、あの刺青男が。

という具合に、聴いてみたら、意外と良かった。
けど、バンドが今何やってるのか、とか、この機会に過去のアルバムを聴いてみようか、とか、それほど強く思うには至らないのだけれど。
機会がありましたら。
[2006/10/04 00:20] | Rock | トラックバック(0) | コメント(5)
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歯切れが悪い
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In Concert: Live at Philharmonic Hall

Miles Davis
In Concert: Live At Philharmonic Hall


72年のフィルハーモニック・ホールでのライブ。
"On The Corner"の曲をやっていることで知られると同時に、一般的には評価が低めなアルバムだ。
だから、ちょっと敬遠していたところもあるのだけれど、ダメならダメでどうダメなのか、自分で聴いてみないことには、ということで聴いてみた。

で、演奏の方はと言うと、思っていたよりは悪くないと思う。
たしかに、この前後の時期と比べれば、やや迫力不足だし、散漫な感じはするし、エレクトリック・シタールとクレジットされている割には、それがどう活きているのか今ひとつ分からなかったりもするし。
なんて書くといい所ないみたいだが、実際、目玉となるような要素がない。
ファンとしては、こんな日もあったのだなと楽しめるレベルではあるけれど。

でも、それよりも何よりも、失敗しているのはミックスじゃないだろうか。
バランスが悪い。
全体的に線が細いし、細かいパーカッションの音がはっきり聴こえる割には、芯になるようなパートがぼやけ気味。
これも、例えばブートの類いであるならば、やはりこんな演奏もしていたのかと楽しめるレベルではあるけれど。
なぜこの日のこの演奏をこの音質でリリースしたのか、ちょっと疑問が残るところではある。
未聴だが、この時期でももっと良い演奏をしている日はあるようだし。

ただ、もしかしたら、"On The Corner"や"Get Up With It"が濃すぎてダメなら、このアルバムの方がさっぱり目で聴きやすい、かもしれない。
けど、片っ端から聴いてみようと思っている人以外は、別に聴かなくても良いかな、という感じか。
個人的にはそれなりに楽しみもしたが。
歯切れが悪い、アルバムも、文章も。
[2006/10/03 00:00] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(2)
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そんなに若かったとは思いませんでした
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Breaking Atoms

Main Source
Breaking Atoms


91年のファーストアルバム。
このグループのことはそれほど良く知っている訳ではないのだが、メンバー間のゴタゴタで次のアルバムはお蔵入り、リアルタイムにリリースされたアルバムとしては唯一のものだろうか。
Main Sourceを知ったのは、多分92年のBrand New Heaviesのアルバム参照)が最初だったと思うが、その時は特別注意を払うこともなく、気付いた時には入手困難(アナログリスナーじゃなかったから少なくともCDは)だったので、このアルバムをちゃんと聴くのは最近P-VINEからリリースされたばかりのこの盤が初めてだ。

ただ、このアルバムの大半の曲は、96年頃にMary Joyからリリースされたベスト盤でさんざん聴いていたので、新鮮みや驚きがあった訳でもないのは確か。
でも、この頃の音が無条件で好きであることを再確認。
特に最近では、ヒップホップを聴くことが少ないので、余計に。
ネタの使い方やら、音作りやら、何もかも見事だし、言うことなし。
ライナーを読んで知ったのだが、この時、ラージ・プロフェッサーはまだ10代。
それが一番驚いたかも。

そういえば、前述のベスト盤がリリースされた後だったか、前だったか、このアルバムがやはり再発されたことがあった。
その時は、なぜかアナログの方を買ってしまい、いずれCDも買おうと思っていて、すっかり買いそびれていたことを思い出した。
だから、アナログは持っているのだけれど、勿体ないことにろくに聴いていない。
さらにお蔵入りのアルバムの曲を収録したCDも結局買いそびれていた。
今、いろいろ調べたら、凄い値が付いてる。
こっちも再発してくれると嬉しいが。

それはともかく、名盤であることは間違いないです。
[2006/10/02 00:00] | Hiphop | トラックバック(0) | コメント(2)
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充実
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The Coxcomb And Friends

David Grubbs
The Coxcomb And The Friends


2001年の来日記念盤としてリリースされた日本編集盤。
中身の方はというと、1曲目の"The Coxcomb"と3曲目の"Aux Noctambules"が98年にレコーディングされ、フランスのレーベルからピクチャー・レコードとしてリリースされていたもの。
2曲目の"Avocado Orange"は2000年にレコーディングされ、97年のグラッブスの初ソロ"Banana Cabbage, Potato Lettuce, Onion Orange"参照)の中の"Onion Orange"という曲のアップグレード版。
さらに1曲目の"The Coxcomb"と2曲目の"Avocado Orange"はカップリングで、3曲目の"Aux Noctambules"は単独の3インチ・シングルとしてそれぞれCD化され、その3曲をまとめたのがこの日本編集盤ということだそうだ。
ややこしいので、読み跳ばしてください。

最近、立て続けにGastr Del Sol、グラッブスのソロを聴いていたら、何か別の持っていない作品も聴いてみたくなった。
で、上記の通り、なかなかお得な1枚であることが分かったので、これにしようと思っていたら、運良くオークションで見つかり、購入。
実験的な方のグラッブスであることは分かっていたから、大きな期待があった訳でもないのだけれど、お得なアルバムな上、安く買えたので更にお得で嬉しい限り。

そんなこのアルバム、1曲目はまず、フェイヒーを思わせるアコースティックな曲。
フェイヒーほど病的な感じではないが。
聴いていると少しニック・ドレイクっぽくもあり、なかなか好きな感じだ。
そして、インストかと思いきや、歌が入る。
ライナーによれば、スティーブン・クレイという作家の「ブルー・ホテル」という小説を題材とした音楽劇という形を取った曲だそうで、登場人物を数人で歌い分けている。
そのためか、少し変わった雰囲気を醸し出しているが、そういったことを気にしなくとも、良い曲だと思う。

2曲目"Avocado Orange"は、グラッブスのみの演奏だった原曲"Onion Orange"と比べると、仲良し(?)マッケンタイアを始め、数人演奏に加わっているからか、ずいぶんと聴きやすくなった印象だ。
でも、人数が多いからといって、ゴージャスになり過ぎず、なかなかいい線。
アメリカシングルトーン水脈度、アップ。

で、3曲目"Aux Noctambules"。
ピーというドローンが延々と続く約15分。
初めて聴いた時には、キツい曲なのかと思った。
でも、聴いているうち、段々と気持ち良くなってくる。
意識がボーッとしてくるような。
ちょうどギャビン・ブライヤーズを聴いている時の感覚に近い。
ということは、結構好きな感じの曲ということだ。
これなら15分と言わず、30分くらいでも良い。
いや、1時間くらいでも良いかも。

という具合でたった3曲ではあるが、なかなか充実したアルバムだった。
聴く前はそれほど期待が大きくなかったから、余計にそう感じる。
安く買えた上、内容も気に入ったのだから、言うことなし。
やはり万人向けではないけれど。
[2006/10/01 01:00] | Rock | トラックバック(0) | コメント(0)
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