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  2006年12月  

意外と悪くないけど
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Henry Franklin - The Skipper

Henry Franklin
The Skipper


ベーシスト、ヘンリー・フランクリンの72年の初リーダー作。
ライナーによれば、Three Soundsにいたりだとか、ハンプトン・ホーズと一緒にやっていたこともあるそうだ。
しかも、このアルバム録音時は、ホーズのグループに在籍中。
買った当時も読んでいるはずだが、その辺の人達を知らなかったし、全然記憶になかった。
そして、このアルバムは、ジャケットを見れば分かる人には丸分かりなBlack Jazz Recordsよりのリリース。
今年の始め頃、Black Jazzのアルバムを取り上げた(これとかこれ)のだけれど、それらと同様、このアルバムも97年の一斉再発の時に購入したもの。
その頃の印象は、決して悪くはなかったけれど、そんなに聴いた憶えがない。
このレーベルの作品は、その当時、結局4枚ほどしか聴いていないが、どの作品もほぼ似たカラーだったし、その中でも印象の薄いアルバムだった。

そんなこのアルバム、ここ数日、久しぶりに聴いてみていた。
すると1曲目が、60年代のマイルスっぽく、意外と悪くない。
このアルバムを買った頃、まだマイルスをちゃんと聴いておらず、その辺りの影響についてまったく知らなかったので、今頃気付いた。
オスカー・ブラッシャーなるトランぺッターの演奏がなかなか良い。

このアルバム、ライナーでは、このアルバムの印象としてやけに「清涼感」という言葉を押していて、久しぶりに聴いてみるまで、自分自身もこのアルバムに対してそういうイメージを持っていた。
でも、改めて聴いてみると、曲によっては、たしかにその言葉が当てはまりそうではあるけれど、全体としては「清涼感」という感じではないと思うが。

主役のフランクリンの演奏はと言うと、たしかにリーダー作だけあって、常に中心に据えられているけれども、例えばミロスラフ・ヴィロトウスのように弾きまくることもなく、6曲中、4曲が自分の曲だから、どちらかと言えばそちらに力を入れているのだろうか。
比較の対象として間違っているような気がするが、とにかく、ベーシストとしての役割に徹している印象の方が強い。
ただ、アップライト・ベースとエレクトリック・ベースを曲によって使い分けているようなのだけれど、エレクトリックの方は今ひとつか。
アップライトの方はなかなか良い演奏なだけに、エレクトリックは必要なかったのでは、と思うが、72年だと、多分、そういう時代だったのだろうと思う。

全体としては、以前よりは、面白く聴けたし、今聴くなら同レーベルのダグ・カーンあたりを聴くよりは良いかなと思う。
ただし、B級感は否めないけど。
それはそれで魅力なのかもしれないが、このアルバムならこれ、この人ならこれ、のようなインパクトはないのもたしか。
Black Jazz関連を取り上げた今年の初め頃には、聴き逃していた他の作品も聴いてみようかなんて気になっていたけれど、その他に聴きたいのがあり過ぎて、優先順位はかなり後の方になっているし、敢えて聴く必要もないのかも、なんて考えている。
そんな今日この頃。
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[2006/12/06 00:40] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(5)
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