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  2006年12月  

さてどうでしょう
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ワルツ・フォー・デビイ+4

Bill Evans
Waltz For Debby


61年、ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ、なんてことを書く必要もないくらい有名なアルバムだと思うけど、念のため。
スコット・ラファロのベースに、ポール・モチアンのドラムのトリオ編成、ということも今更書く必要もないと思うけど、これも念のため。
ちょっと前に"Portrait In Jazz"を取り上げたとき(参照)、その"Portrait~"がエヴァンスの作品の中で最高傑作なのかと思っていたが、どうやらそういう訳でもないことが分かってきた、なんてことを少し書いた。
それでも、代表的な作品の1枚であることには変わりはないし、何しろその1枚しか聴いたことがなかったので、最高傑作かどうかなんてことを判断することもできなかった。
最高傑作がどれかなんて各々違うだろうし、どうでもいいことではあるけれど。

そんな中、やはり代表的な作品としてジャケットをよく見かけるこのアルバム。
これは、なかなか良い。
いきなりだけど、"Portrait~"より好きだ。
スタジオ盤、ライブ盤という違いがあるので、一概には言えないかもしれないが、この空気感が良いと思う。
客の声や、レジの音などが結構大きな音で入っているのもきっと演出なのだろう。
この辺、「真夏の夜のジャズ」での演出(と敢えて言ってみる)と近いものを感じる。
それと、パッと聴き、エヴァンス対ラファロの二等辺三角形に聴こえるトリオの演奏も、ちゃんと聴いてみると正三角形になっているのも見事。
とは言いつつ、気が付くとラファロのベースラインを耳が追っているのだけれど。
時には、ちょっとやり過ぎじゃないのかとも思えるほど無茶な瞬間もあるが、やはり25歳という若さで亡くなってしまったのが惜しいベーシスト。
と、ここまではiPodとイヤフォンで聴いた印象。
部屋でスピーカーを通して聴いていると、ちゃんと三者の位置関係が分かり、それぞれの演奏をバランス良く楽しめる。
前にもどこかで書いた気がするが、ジャズはこういうことが多い。

5曲目"Some Other Time"を初めて聴いた時、曲名を確認せずに聴いていて、てっきりマイルスの"Kind Of Blue"に収録されている"Flamenco Sketches"が始まったのかと思った。
イントロのベースラインが一緒だから。
改めて曲名を確認してみると、曲名どころか、作曲者がマイルスでもエヴァンスでもないので、気になってちょっと検索してみたら、こんなサイトを見つけた。
"Some Other Time"というよりは、エヴァンスの"Peace Piece"という曲(未聴)と"Flamenco~"の関係についての記述だが、とても面白い。
真相はともかくとして、このマイルスのトランペットが聴こえてきそうな"Some~"とマイルスの曲である"Milestone"あたりが今のところ特に気に入っている。
マイルスのトランペットが聴こえてきそう、ということで言えば、アルバム全体にそういう雰囲気があるかも。
マイルスがエヴァンスに与えた影響、エヴァンスがマイルスの音楽にもたらしたものがチラッと垣間見えるのが面白いと思う。

するとラファロ寄りだと言われる姉妹盤、"Sunday At The Village Vanguard"が気になるところ。
さらにはコンプリート盤の方も。
さて、"Portrait~"でコメントをくださった皆さんの反応やいかに。(興味津々)
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[2006/12/09 01:34] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(8)
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