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  2006年12月  

タフ
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Don't Call Me Buckwheat

Garland Jeffreys
Don't Call Me Buckwheat


91年のアルバム。
ちょうど自分の聴く音楽が変わりつつあった頃で、雑誌のCDレビューなどをじっくり読んだりしていて、そんな時に知った中の1枚。
ガーランド・ジェフリーズというアーティストのことはまったく知らなかったのだけれど、自身の幼少の頃の写真を使ったというこのジャケットがとても印象的だったから。
で、何度か買おうと思ってCD屋で手に取ったこともあったし、何年か後に中古盤屋で見かけた時にも思い出したように手に取ったこともあったのだが、結局購入にはいたらず、今までまったく聴かないままだった。

そんなガーランド・ジェフリーズ。
先日、"I'm Alive"という新作(というより新曲を含んだベスト盤らしいが)が久しぶりにリリースされているということをyasさんのところで知り、急に聴いてみたくなった。
そういうことなら前から気になっていた、と言うのもあるけれど、これしか知らないし、さっそくこのアルバムを検索してみたのだが、どうやら今は廃盤らしいことが分かった。
でも、運良く中古盤が323円と言うウソみたいな値段で売られていて、さっそく注文。
340円の送料の方が高い。

という訳で、15年越しで聴いたこのアルバム。
この人と言うと白人、黒人、プエルトリカンの混血であるということや、人種差別に苦しんだことなどが思い浮かぶ(そのくらいしか知らないのだけれど)ので、どこか暗い雰囲気のある音楽なのかと思っていた。
でも、実際に聴いてみると、たしかにそこはかとなく哀愁は漂ってはいるけれど、カラッと明るい面が強い。
曲によっては、軽いシンセサイザーの音が目立ち、音作りとしてはちょっと好みでない所もあったりするが、予想通りの力強い歌唱力のおかげでそれもわりと気にならない。
ただ、91年のリリース当時にこれを聴いても、全然良いとは思わなかったかも。
アルバムの冒頭でゴスペル風に始まり、軽めのヒップホップ風な展開から、レゲエへといきなりジャンル分けなど意味がないことを感じさせる。
個人的に良いなと思うのは、ロックやポップ風な曲よりもレゲエ色の強い曲。
特に4曲目の"Color Line"という曲が好きだ。

聴いていて、何か似たような雰囲気のアーティストがいるなと漠然と感じて、フィンリー・クェイというアーティストのことを思い出した、のは良いのだけれど、そのフィンリー・クェイがどんなだったか今ひとつ思い出せない。
それと、名前は忘れてしまったのだけれど、一昨年くらいに国立のライブハウスで見たアフリカのどこかの国から来たブルース・シンガーのことなどを思い出した。
たしか内戦か何かを逃れて日本に来たと言っていたような気がするが、歌声の力強さに同種のものを感じる。

この何処にも属していない感じは素晴らしい。
その反面、おかげで作品をリリースする機会に恵まれない(それとも、本人のペースがこうなのか?)ような気がしなくもない。
やはりyasさんに教えていただいたのだが、ルー・リードとは学生時代からの友人だそうで、Velvet Undergroudあたりとも繋がりがあり、ジョン・ケイルのソロ・アルバムにも参加しているらしい。
ちょっとこの音からは想像がつかない人脈だ。
興味深い一方で、この人の正体が伝わりにくくなっているような気も。

でも、多分、聴くタイミングとしては、今で良かった、と思う。
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[2006/12/21 00:44] | Rock | トラックバック(1) | コメント(2)
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