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  2007年01月  

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なにかいいことでも?
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Faust IV

Faust
Faust IV


前々回、「悪名高きヴァージン・レーベルの第一弾Tubular Bells」なるコメントをfalsoさんよりいただいた。
そのヴァージン・レーベルの設立時の第一弾としてリリースされたアルバムが4枚あって、そういえばそのうちに3枚も持っていたなと思い出し、そんな流れで聴いてみるのも面白かろうと思って久しぶりに聴いてみたこの1枚。
ドイツのFaustの73年の4枚目のアルバム。
この盤は、92年に再発されたもので、買ったのもその頃だ。

このアルバム以前には、セカンド・アルバムを友人に録音してもらったりだとか、ファースト・アルバムを自分で買ってみたりもして一応聴いてはいたのだけれど、それまで自分が聴いたことのあったどの音楽とも違う雰囲気に少々戸惑い、何をどう聴いていいのやら、という感じであまり入り込めないでいた。
そんな時、どうも4枚目が最高傑作らしい、ということをどこかで知り、聴いてみたいなと思っていたところ、タイミングよく再発されたのだ。

で、おそるおそる聴いてみると、これが結構聴きやすくてそれまでのイメージがガラリと変わった記憶がある。
ポップと言うとちょっと言い過ぎのような気もするが、他のアルバムと比べればそう言ってしまっても差し支えないかもしれない。
実験的であることには違いないけれど、歌(らしきもの?)が入っている曲も多いし。
そして、全編を通してぼんやりと聴いていると心地の良い展開が多いが、改めて聴いてみるとロックっぽい展開もあったりして、意外と格好良いところも。

そんな中、耳を引くのが他とは少々毛色の異なる2曲目の"The Sad Skinhead"という曲。
インチキ臭い、バカバカしい曲なのだが、妙に好きだ。
自分の中では、名曲(?)。
この曲は、Trumans Waterというバンドがカヴァー(というよりコピー)していることでよく知られる、訳もなく、多分、2、3人の友人にしか通じないのだが、そんなことが思い出される。
あれも、なかなか秀逸なコピーだ。
そういえば当時、この曲と想い出波止場の「太っ腹(玉砕ワルツ)」という曲が好きだったな。

そんな訳で、久しぶりに聴いてみると意外と良い。
ちょっと牧歌的で、妙になごんだりもするし、ハッピーにさえ聴こえる。
いや、もちろん、他のアルバムと比べれば、ということではあるけれど、レコーディング当時、何か良いことでもあったのでしょうか。
入門用には、最適でしょう、と言っても入門する人もいないだろうけど。

知らない間に、こんなのも出ていたのですな。
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[2007/01/30 00:02] | Rock | トラックバック(0) | コメント(4)
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こだわり
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Tubular Bells

Mike Oldfield
Tubular Bells


という訳で、引き続きマイク・オールドフィールド。
73年のデビュー・アルバム。
これもまた久々に聴いた。
このアルバムを聴くまでの経緯は前回書いた通りなのだけれど、最初はどうも「エクソシスト」のイメージが強く、買おうかどうしようかためらった憶えがある。
実はその「エクソシスト」は見たことが無かった(未だに)のだが、どうも昔からサントラを買うということに抵抗があったので。
実際はその映画のために作られた音楽ではなく、先にあったこのアルバムの曲を映画の中で使用したということなので、本来間違った認識であるにも関わらず。

で、その抵抗を乗り越え(?)、やっと聴いてみたこのアルバムも最初はあまり入り込めず、楽しめるようになるには結構時間がかかった。
やっていることはかなりマニアックであるのだけれど、実際に聴こえてくる音の方は思っていたよりポップ(と言うとちょっと違うかもしれないが)で、プログレっぽいものを求めていた当時の自分としては少々オーケストラっぽいこのアルバムの音楽に馴染めなかったのだと思う。
でも、その後、いつの間にか気に入って愛聴していたのだが、それが前回の"Ommadawn"を聴いてこのアルバムに立ち返ったのか、このアルバムを気に入った後に"Ommadawn"を聴いたのか、記憶は定かではない。

で、今聴いてみると、聴いているときの心地よさは"Ommadawn"の方が上だけれど、やっぱりこの構成力には圧倒される。
何と言ったらいいのか分からないけど、一気に聴いてしまえる説得力がある。
聴いたことはないものの、このアルバムの続編(これこれ)があるのは知っていたけが、リマスターだけでは満足できずに今の機材を使ってまるっきりこのアルバムを録り直しているのはまったく知らなかった。
この73年当時のオリジナルの音質にも満足していなかったということなのだが、それだけこのアルバムの曲に思い入れがあることということでもあるのだろう。
やっぱり少し普通ではないなと思っても見たが、この人の資質が現代音楽的と考えるならば、それも不思議ではないかなとも思った。
まあ、別にどちらでも良いと言えば、そうなのだけれど。
一応、録り直したものがどんな風なのか、気になる...。
[2007/01/29 16:35] | Rock | トラックバック(0) | コメント(2)
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お疲れの時にでも
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Ommadawn

Mike Oldfield
Ommadawn


昨日はなんだか疲れていて、まったく外に出る気にならずにCDを聴いたりしてダラダラと過ごしていた。
そして、久々に聴いて妙にはまったのがこれ。
マイク・オールドフィールドの75年の3枚目のアルバム。
マイク・オールドフィールドを知ったのはかなり古くて、中学生だった頃だ。
よく行っていた地元のレコード店の店内で、多分その頃リリースされたばかりだったレーザーディスクのライブ映像が流れていたのを見たのだったと思う。
意識して音楽を聴くようになったばかりの頃で、当然、こういう音楽を聴いていたわけではないのだけれど、その演奏が凄くて、妙に印象に残った。
で、当時よく利用していたレコードレンタル店でレコードを眺めたりもしたのだけれど、どのアルバムを取ってみても曲名が"Part1"とか"Part2"というアルバム方面1曲という作品ばかりで、なんだか凄そうだなと興味を持ちつつ、結局借りて聴くことはないまま、実際に聴いたのはもっとずっと後だ。

最初に聴いたのは、当然のように(?)"Tubular Bells"
そして、次に手に取ったのが、なぜか2枚目の"Hergest Ridge"を飛ばして、このアルバム。
その後この辺りに興味を無くしてしまったので、聴いたことがあるのはその2枚だけなのだけれど、どちらのアルバムも結構好きでよく聴いていた時期があった。
そして、どちらかと言えばよく聴いていたのは、このアルバムだった。
大部分を1人で作り上げた"Tubular Bells"も凄いけれど、やや展開に取って付けたようなところがあって、こちらの方がより自然な感じで楽しめたのだと思う。

そんな訳で、久しぶりに聴いてみたら、いろいろと思い出し、妙にはまってしまった。
このアルバムも決して明るい雰囲気ではないけれど、本人が精神的な暗いトンネルから抜け出た時期の作品だけあって、ちょっと前向きな気がする。
と同時に、少々憂いもあって、そのバランスがとても良い。
ケルト音楽やアフリカのリズムなど、いろんな要素もあるけれど、単なるゴッタ煮になっていないのも見事だなと思う。
約36分と少々短めなのが残念だ。
でも、そのおかげで繰り返して聴いてもいるのだが。
やっぱり良いです。
疲れている時にも良いのかも。
[2007/01/28 18:26] | Rock | トラックバック(0) | コメント(2)
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イワシの初もの
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DSCF2298.JPG

Sardine Head
01/26/07 Yukotopia - Adachiku, Tokyo, Japan


2日前に続き、今年2度目のライブへ。
今回は、年末以来となるSardine Headを見に、梅島ユーコトピアへ。
年初めの1月8日のライブには行けなかったので、今年初。
とは言え、1ヶ月しか経っていないのだけれど。

食事を済ませた後、のんびりと会場へ向かい、到着したのが8時半頃だったか、1つ目のバンドの演奏中だった。
で、ちょうど9時頃、Sardine Headの演奏が始まる。
1曲目は、"Block Signal"から。
いつも通り、リズムのずれが気持ちいいやら気持ち悪いやらで、とても好きな曲だ。
他の曲でも同様だけれど、会場が違うので、爆音だった年末のクロコダイルとはまた違ったバランスで聴こえ、なかなか面白い。
そして、曲と曲名が未だ一致せず、曲名なんだったかなと思い出しながら聴いていた"Trick Cycling"に続いて、年末に約4年ぶりに演奏すると言っていた"Cream Cheese Cake"。
フュージョン風で、最近の曲に比べればすっきりとした曲ではあるけれど、やはり人を食ったような一筋縄ではいかないような展開だ。

次が"Dream Man"という年末に披露された新曲その1、そして"Yellow Tale"を挟んで、同じく年末に披露されたタイトル未定の新曲その2。
"Dream Man"の方はポスト・ロック風(?)と言ったらいいのか、後半の展開のギターのフレーズの積み重ね方とか、懐かしい感じ。
タイトル未定の曲の方は、"Cream Cheese Cake"以上に人を食ったようなコミカルな曲だが、ギター2本のフレーズの絡まり方がもの凄く耳に残る。
どちらも今後の展開が楽しみな曲だ。

ただ、この辺りまで、楽しんでいたことは確かだったのだけれど、どうやら体調が今ひとつで、音に集中できなかったのが残念。
まったく持って、こちら側の問題だが。
でも、本編最後となった"Movin'"のじらしにじらし、上げたと思えば、またじらし、の大うねりに持って行かれた。
それはそのままアンコールの"38 Pieces"と"Loop"へ続く。
どちらも20分強の演奏。
今回、前半はこちらの集中力が欠けていたせいで、この2曲が特に印象的だった。
"Loop"は、いつ聴いても最後にピッタリな曲。

という訳で、今年も期待しています。
次はいつでしょう。

セットリストは、鰯メモで。
[2007/01/27 22:22] | Live | トラックバック(1) | コメント(4)
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乗っ取り?
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I Want You

Marvin Gaye
I Want You


懲りずにマーヴィン・ゲイに戻ります。
今度は、76年のアルバム。
間に"Live!"を挟んでの、"Let's Get It On"参照)に続くスタジオ作。
これもやはり98年に再発されたものなのだけれど、当時リリース順に買っていたのに、なぜか"Live!"は飛ばしていた。
自分でもなぜだったかよく憶えてないが、多分、この人の場合、ライブではもうひとつ、みたいなことをどこかで読み、ライブ盤は後回しにしていたのだと思う。

そんなわけで、これまた久しぶりに聴いたこのアルバム。
買った当時の印象としては、"Let's Get It On"を聴いたときとほぼ同じ。
なので、同様に繰り返し聴くには至らず。
このアルバムには一番最初に聴いたコンピ参照)を聴いて気に入っていた"All The Way 'Round"が収録されていたため、かなり期待をして買ったような憶えもあるのだけれど。
ライブ盤を飛ばしてこのアルバムを先に買ったのもそれが理由だったかも。

で、やはりというか、今改めて聴いてみると"Let's~"同様、なかなか楽しんでいる。
"Let's~"に近い雰囲気ではあるけれど、こちらの方がフワフワとしているというか、夢心地というか。
マーヴィン・ゲイのファルセットがたくさん重ねられているからだろうか。
特に前述の"All~"から"Since I Had You"への流れが秀逸。
アルバム全体としては、"Let's~"のストレートな感じの方が好きだが、これもなかなか。
このアルバムでの雰囲気が、後の"Sexual Healing"辺りに繋がって行くような気がする、と、ろくに聴いたこともないくせにそんなことを考えた。

ライナーを改めて読んで少々驚いたのだが、リオン・ウェアという人のアルバムとしてレコーディングが終わっていたものをマーヴィンのアルバムとして作り直した(?)こと。
以前にも読んでいるはずだが、まったく忘れていた。
まあ、以前はそのくらい興味を持てなかったということなのだけれど、一応、楽しめるようになって嬉しい限り。
このアルバムも、デラックス・エディションは興味なし。
それよりも、すっかり聴きそびれていたこっちかな。

これで、手持ちのマーヴィン・ゲイの作品は全部なので、一旦終わります。
[2007/01/26 00:20] | Soul/Funk | トラックバック(0) | コメント(4)
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あやうく迷いそうに
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Mari Nakamura

Mari Nakamura
01/24/07 MANDA-LA2 - Kichijoji, Tokyo, Japan


今年の初ライブ。
本当は、年明け早々に見に行くつもりだったライブがあったのだけれど、雨と寒さに萎えてしまって行かなかったので。
昨年9月以来の中村まりさんを見に吉祥寺へ。
そんなに経っているとは思わなかったが、結構、久しぶりだ。
MANDA-LA2と言えば、駅から近いにも関わらず道に迷ったこともあるのだが、今日も危うく迷いそうに。
なんで覚えられないんだろう。
でも、今回でもう完全に覚えました。
次は大丈夫、でしょう。

食事をしたり、CD屋に寄ったりして到着したのがちょうど8時頃。
1組目のGradationPocket-1というバンドの演奏中。
女性のピアノ&ヴォーカルにベースのデュオ編成。
何でも、ピアノ&ヴォーカルの方は友人Eさんの後輩の方だそうで。
ベースの方は、昨年の夏頃、やはり同じくMANDA-LA2で別のユニットで見たことのある人だった。
バンド名は忘れてしまったけれど、ギター&ヴォーカルにベースという2人だけで独特な世界を繰り広げていて、なかなか印象的だったので、良く覚えている。
今回のこのバンドもやはり2人だけで独特な雰囲気。
ヴォーカルの歌い回しが時々レゲエっぽかったり、アフリカっぽかったり、何となく南国を感じさせるなと思ったら、以前テキサスに住んでらしたとか。
ジャマイカやアフリカと南部とはいえアメリカのテキサスとでは全然違うが、「南」ということで何か繋がりはないだろうか。
ともかく、特別期待していなかったのだけれど、なかなか心地よい音だった。
The Bandのカヴァーが特に。

で、8時50分頃、中村さんのスタート。
セッティングが終わり、こんばんはの挨拶とともにいきなり曲が始まる。
弾き語りの身軽さか。
今回は、ゲストなしの完全弾き語りのライブ。
特別何も考えずに見に来たのだけれど、今までは誰かが数曲でゲストに入ったり、誰かのゲストで登場したりというライブしか見たことがなく、一度、こういったライブを見てみたいと思っていたので、今回、それが叶った。
久しぶりに聴く、力強く乾いた音のギターの音が心地よい。

聴き慣れた曲の他、初めて聴く曲もちらほら。
多分、初めて聴く"If I Had Knew"(多分)や新曲だという"How Sweet"(多分)などが印象的。
その他、カヴァーも何曲か面白いのがあった。
まず、ポール・マッカートニー作"Mother Nature's Son"。
個人的にはあまり多くはないBeatles体験の中でも、結構好きな曲だったので、ちょっと嬉しい。
ただ、少々まだ消化しきれていないような印象もあったけれど、気にするほどでもないか。
それと、正真正銘、ライブでやるのは初めてと言うミシシッピ・ジョン・ハートの"Candy Man"という曲。
恥ずかしながら、ブルース方面は疎いので全然知らないのだが、おそらく原曲はドが付くほどのブルースなのだろうことが窺える。
渋い。
こんなのでも聴いてみようかな。

でも、一番、おっ!と思ったのが、そのミシシッピさんの曲に続いてやったロン・セクスミスの曲だ。
残念ながら、曲名も忘れてしまい、曲の方も聴いたことあるような、ないような、情けない感じなのだが、こういうのもお好きなのかと新鮮な驚きだった。
で、アンコールありで1時間強、まったく飽きることなく堪能。
とても良いライブだったと思う。
個人的には、やはりゲストなしの方が好きかも。

ということで、帰り道のBGMはロン・セクスミスのアルバムに決定。
でも、曲名が分からなかったので、とりあえず一番好きなやつを。
するとこのアルバムの中の"Heart With No Companion"という曲が、カヴァーしていた曲に似ていることに気づいた。(追記あり↓)
どうだったか、確かめようもないのだけれど。
とにかく久しぶりに聴いたが、なかなか沁み入る。

それにしても、ライブ前に立ち寄ったCD屋で見かけたLed ZeppelinのこんなDVDが気になる....。



その後、ロン・セクスミスのカヴァーは、"Whereabouts"というアルバムに収録されている"Seem To Recall"という曲であることが判明。
持っているのに...。
聴いているのに...。
参照
[2007/01/25 01:11] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(9)
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テーマはともかく
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Let's Get It on

Marvin Gaye
Let's Get It On


再びマーヴィン・ゲイに戻ります。
今度は、73年のアルバム。
これもまた、98年の再発盤。
このアルバムについては、買った当時、聴いてどう思ったかとか、なぜだかあまり覚えていない。
さすがにつまらない音楽だとまでは思わなかったけれど、今ひとつしっくり来なくて、聴き流してしまっていた。

で、ここのところの一連の流れで、久しぶりに聴いてみた。
で、これがとても良くて、ここ数日、聴き入っているほど。
溢れ出る歌心、滲み出る歌心。
多分、この歌心が、以前は少々過剰に感じてしまったのだと思う。
"What's Going On"のエントリー(参照)にて、おみやさんより同アルバムを指して、「ある意味異色作」というコメントをいただいたのだけれど、やはり"What's~"と比べるとこちらのアルバムの方が本来の姿に近いのかなと思う。
もちろん、どちらもマーヴィン・ゲイの一面であることを踏まえて。

そして、もうちょっと突っ込んで聴いてみると、このアルバムの楽曲に感じられる統一感や一貫したテーマを扱っているという点では、"What's~"やサントラである前作"Trouble Man"参照)というコンセプトを持たせた作品を通過した後の作品であることがよく分かる。
当時としては、また新たな新境地、という感じでもあったのだろうか。

ただ、個人的には日本語に訳されたこのアルバムの歌詞を読むとクスッとしてしまうし、"What's~"ほど関心は持てないのが正直なところ。
でも、とりあえず今は、素直に音楽として楽しめるようになったので、それが嬉しい。
良いアルバムです。
デラックス・エディションの方は、あまり興味湧かないけど。
[2007/01/24 00:00] | Soul/Funk | トラックバック(1) | コメント(8)
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声の力
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Living with War -

Neil Young
Living With War "In The Beginning"


予告通り(?)、今度はDVDの方を。
やっと見ました。
内容の方は"Prairie Wind"のDVD(参照)の時と同じようなリハーサルやレコーディング風景を交えつつ、各曲のプロモーション・ビデオ(というよりは歌詞のイメージにあわせて作られた映像といった方がいいかもしれない)などなど、予想以上にてんこもりな内容だった。

CNN風なイメージ映像については、ニールが歌詞に込めたことを映像で表現する目的があったのだろうから、当然意味のあるものだとは思うけれど、見所はやっぱりレコーディング風景だろうか。
シンプルな編成で、結構和やかな感じのバンドの様子も面白いが、大勢を集めて行ったコーラスのレコーディングの様子がなかなか感動的。
歌うべきパートのバンドの演奏のテープを聴かされた後に湧き起こる拍手。
皆、当たり前のように歌がうまくて、思い思いに歌ったりもしているのだけれど、とてもまとまりがある。
ここに集められた人達がどういう人達なのか、まったく知らないのだけれど、普段、教会などで歌っている人達なのだろうか、ゴスペル的な雰囲気もあり。
大勢が集まったときの声の力って、凄いものだなと改めて思った。
ニールが欲しかったのもそれなんだろうな、多分。
この"Raw"ヴァージョンでは割愛された、"America The Beautiful"のシーンが圧巻。

その他の見所としては、テレビのインタビューなども入っているが、それよりは"Archives"として2曲収録されている、過去のライブ映像だろうか。
初めは70年代かと思ったのだけれど、機材や音の雰囲気から判断すると、80年代の映像だろうか。
何しろハンディ・タイプのキーボード(ギターのように持つやつ)を使っているので。
なかなか面白い。
"Archives"ということは、例のアーカイヴ計画の一環なのだろうか。

"Archives"と言えば、このアルバムからは離れてしまうけれど、3月にさっそく続編が出るそうで。
なかなか順調らしい。
しかも、秋にはボックスとか。
でも、この間出たやつとその3月に出る分も含まれるという話。
含まれちゃうの?って、感じだけど、ダブろうが買ってしまうのだろう。
お金貯めて待ってます。
[2007/01/23 00:00] | Rock | トラックバック(0) | コメント(6)
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サントラらしいサントラ
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Trouble Man

Marvin Gaye
Trouble Man


72年の同名の映画のサウンドトラック。
このアルバムも"What's Going On"参照)同様、98年に再発されたもの。
はっきり覚えてないけど、たしかリリース順に買ったような気がする。
だから、"What's~"の次がこれだった、はず。
これもはっきり覚えていないけど、もともとサウンドトラックと言うアルバムの形態があまり好きではなかったし、興味もなかったので、このアルバムを買う事自体、結構迷ったような記憶がある。
でも、それだけ迷ったにも関わらず、思いのほか気に入って、"What's~"ほどではないにしろ、それに次いで聴く機会が多かったのがこのアルバム。

サウンドトラックということで、ヴォーカルがちゃんと入っているのが1曲のみ、スキャットのような形で声を聴くことができる曲が数曲あるものの、大半がインスト。
マーヴィン・ゲイと言えば、やっぱりあの声、歌、が特徴なわけで当然それを聴きたいのだけれど、そういう意味ではやや物足りない作品であることはたしか。
でも、聴いてみると、ヴォーカリストとしてだけでなく、ひとりのミュージシャンとしての才能を窺い知ることのできる、貴重な作品でもあるように思う。

ただ、久しぶりに聴いてみて、やはり映画の中の場面を想定した展開も多いので、単純にひとつの曲として取り出して楽しめる曲が少ないかなと思った。
それはサウンドトラックとしては正しいことだし、そこを否定するつもりは毛頭ないのだけれど、「聴く」ということを考えると、自分の普段の音楽の聴き方にはやや合わないような気がする。
残念ながらこの映画を見たことがないので、映像を思い浮かべながらとか、映画の中でどういう役割を果たしているかとか、そういうことがまったく分からないということもあるし、ここでの音楽の質が低いとかそういうことでもまったくなく。
むしろ、質は非常に高いと思う。

今後、このアルバムを頻繁に聴くことは多分ないだろうけど、iPodなどでシャッフルした時にこの中の曲が出てきたらなかなか面白いんじゃないか、とそんな1枚。
[2007/01/22 00:00] | Soul/Funk | トラックバック(0) | コメント(0)
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さらっと
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What's Going on

Marvin Gaye
What's Going On


71年作。
あまりにも有名な作品なので、あれこれ細かく書く必要はないと思うけれど。
個人的な関わりとしては、前々回にチラッと触れた通り、まずはフリー・ソウルのコンピレーションを聴いて気に入り、それでは各アルバムを、ということで順番に買い始めたのがきっかけ。
ちょうどその頃、モータウンの40周年とかで一連のアルバムがリマスターされ、少々安い値段で再発されたばかりだったというのもあった、ということを久しぶりに棚からこのCDを出してきて、CDの帯を見て思い出した。

そのフリー・ソウルのコンピには、このアルバムの収録曲全9曲中5曲も収録されていたので、そういう意味ではやや新鮮味に欠けたのがこのアルバムを最初に聴いた時の印象だった。
でも、やっぱりこうしてオリジナルの流れで聴くとあまりにも見事なので、すぐに気に入り、愛聴盤に。
LPで言えばA面にあたる"What's Going On"から"Mercy Mercy Me"までの流れも素晴らしいし、少し雰囲気の変わる残りの3曲も質が高いし、非の打ち所がないというのはこういう作品のことだろうか。
曲で言えば、"What's~"と、それと並んで"Mercy~"が特に好きだ。

このアルバムと言えば、メッセージ性だとかコンセプトだとか、そういうことが重要な要素であることは間違いないけれど、それらを気にせずともさらっと聴ける仕上がりになっているのがまた見事だと、久しぶりに聴いてそう思った。
最近の盤は、どうやらボーナス・トラックが収録されているいるらしく、それはそれで聴いてみたいけど、でもやっぱりこのアルバムはボーナス・トラック抜きで聴きたいところ。
とか言っといて、デラックス・エディションも気になっているのだけれど。

それはさておき、良いものは良いです。
[2007/01/21 01:54] | Soul/Funk | トラックバック(1) | コメント(6)
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そういえば持ってました
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処女航海

Herbie Hancock
Maiden Voyage


65年のブルーノートでの5作目(たぶん)となるアルバム。
唯一持っているハンコックのリーダー作。
この盤は98年に再発されたもので、買ったのもその頃。
特別な理由があった訳でもなく、CD屋でいろいろ眺めているうちに何となく聴いてみたくなったとか、そんな感じで。
でも、買った当時は聴いても雰囲気だけは伝わってくるものの、なぜか流れて行ってしまい、あまり入り込むことができなかったアルバムだ。
なので、結構長いこと聴かずに過ごして来ていて、もちろん持っていることを忘れていた訳ではないのだけれど、これだけジャズを聴くようになった最近でもなぜか聴いてみようという気が起こらなかった。
このアルバムに関しては、買ったのがちょうど自分にとっての最初のジャズ・ブームの終わりかけの、少し熱が冷めかけた頃だったから、単純に聴いたタイミングが悪かったのだろうと思う。

で、改めて聴いてみまして。
メンバーがハンコックの他、フレディー・ハバード、ジョージ・コールマン、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスということで、マイルスのバンド関連メンバー+1。
このアルバムを買った頃は、メンバーのことなどさっぱり分からなかったが、今になってやっと理解した。
そして、ここにコールマンが加わっていることに少し驚きもしたが、それが分かるのも今だからこそ。
何しろ、マイルスのバンドでの演奏にしても、シダー・ウォルトン関連での演奏にしても、この人にはあまりいい印象を持っていないので。
でも、このアルバムでの演奏に耳を傾けてみると、それほど悪くない。
こういう風にも吹けるのかと、少し見直す。
やっぱりマイルスの"My Funny Valentine"などを聴いてみなければ、と思う。
とは言っても、ハバードのトランペットほどひらめきは感じないのも確かだけれど。

全体的には、瑞々しいと言うと少々陳腐な言い方だが、当時としての新しさとか、勢いとか、そういうものが凄く伝わってくる音だ。
それもまた、今になってやっと理解できたこと。
この新主流派とくくられる世代の人の作品は、まだそれほど多く聴いていないのだけれど、自分の中でちょっとしたパターンのようなものがある。
例えば、まず友人に聴かせてもらったとすると、パッと聴き、凄く格好良いと感じる。
それは大抵、1曲目。
で、実際に自分で買って聴いてみると、思ったほど入り込めず。
で、しばらくあまり聴かないまま放っておく。
で、時間が経って聴いてみると、あれ?こんなに良かったっけ?となる。
要するに、少し難解だったり、いろいろと感じ取るには少々時間が必要ということらしい。

このアルバムの場合、かなり前に買ったものなので、このパターンにそのまま当てはまる訳ではないが、今、こんなに良かったっけ?の段階に入ったところだ。
たぶん。
もっとじっくりと聴いていけば、もっといろいろと発見もあるのではないかと思う。
でも、とりあえず、普通に楽しめるようになっただけでも収穫でしょう。
[2007/01/20 01:37] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(2)
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やさしい
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フリー・ソウル クラシック・オブ・マーヴィン・ゲイ

Marvin Gaye
Free Soul. the classic of Marvin Gaye


今朝、久しぶりにマイルスの"My Funny Valentine"でも聴いてみるかね、と思って聴き始めたはいいのだが、何やらホーンの音が耳に突き刺さる気がして、途中でやめてしまった。
どうやら、聴く気は満々だったにも関わらず、病み上がりな上、昨晩は全然寝付けず、今ひとつな体調にはしっくり来なかったらしい。
なので、そちらはまた、別の機会に。

ということで何か柔らかめの優しい感じのはないだろうかと、iPodのホイールをクリクリしていて目に付いたのがこのアルバム。
99年にリリースされたフリー・ソウルによるマーヴィン・ゲイの70年代ベスト盤。
記憶が正しければ、その頃、車か何かのCMで"What's Going On"が使われていたのを聴いて興味を持ち、ちょうどのタイミングでリリースされたこのアルバムをとりあえず買ってみたのだったと思う。
お前は"What's Going On"も知らなかったのか、と言われてしまえば返す言葉もない。
でも、前にもどこかでチラッと書いたような気もするが、ヒップホップ経由で多少は聴くようになっていたこの辺りの黒人音楽については、本当に疎くて、そのくらい知らなかった。

そんな感じで購入したこのアルバムも、当然かなり期待が大きかったのだけれど、最初は全然良さが分からなかった。
何となくマーヴィン・ゲイの声が、もう一歩こちらに踏み込んで来てくれない気がして。
目当てだった"What's Going On"でさえ、「あれ?こんな曲だったけ?」と思う始末。
情けないことに。

でも、なぜ、こんなに事細かに憶えているかと言えば、その後すっかり逆転したから。
特にこれといったきっかけもなかったのだけれど、ある日突然、ほとんど聴くことのなくなっていたこのアルバムの印象が全然変わった。
まず、"What's Going On"の良さが分かるように。
次に1曲目のイントロに続く、"All The Way Around"がとても気に入った。
で、しばらくすると14曲目にもう1度"All The Way Around"の、今度はスタジオ・テイクが登場する。
そうすると最初に好きな曲を聴き、また後でも聴けるので次第にその間に挟まれた曲も楽しめるようになる、という感じで、気づいたら通勤の時にこのアルバムばかり聴いていたことさえあった。
普通のベスト盤なら、同じ曲のライブ・テイクとスタジオ・テイクが同時に収録されるってことは少ないだろうから、フリー・ソウルの作戦(?)にまんまと乗せられた形だろうか。

で、その後、70年代の諸作を順番に買ってみたりもしたが、結局頻繁に聴いていたのはこのベスト盤と"What's Going On"くらいという、ちょっと中途半端な所でしばらく興味を失ってしまっていた。
こういうベスト盤を先に気に入ってしまうと、本来オリジナルであるはずの曲順に違和感を覚えてしまったり、ベスト盤に収録されていないその他の聴き慣れない曲がちょっと気に入らなかったりするとそのアルバムをあまり聴かなくなってしまったりすることがある。
でも、今ならそれらのアルバムももうちょっと違った感じで楽しめる、ような気もするけど。
どうでしょう。

とりあえず、このアルバムはなかなか秀逸です。
[2007/01/18 23:50] | Soul/Funk | トラックバック(0) | コメント(4)
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月刊グラントグリーン2007年2月号
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Born to Be Blue

Grant Green
Born To Be Blue


前回に続き、グラント・グリーン未発表アルバムシリーズ。
1曲を除き62年に録音されたものの、日の目を見たのが85年にブルーノートが活動再開してから、というアルバム。
除いた1曲というのが、61年録音の"Count Every Star"という曲で、このアルバムにも参加しているアイク・ケベックの"Blue And Sentimental"というアルバムに収録されている同曲と同じテイクのものだそうだ。
書くにあたってCDのブックレットのクレジットを眺めていたら、その"Count~"の録音が62年3月1日、残りが61年12月11日とあるのだけれど、よくよく調べてみると(ここ)、"Count~"が61年12月23日、残りが62年3月1日というのが正しいらしい。
古い時代のことだから仕方がないとはいえ、調べ上げる人には頭が下がります。

このアルバム、グラント・グリーン、アイク・ケベックの他、ソニー・クラーク、サム・ジョーンズ、ルイ・ヘイスというメンバー。
これが1曲目から飛ばす感じで、なかなか楽しい。
全体的にとても気持ち良くスウィングする感じだ。
今まで聴いたグラント・グリーン未発表シリーズ(?)の中では、一番好きかも。
アイク・ケベックのテナーが堂々としていて存在感がある。
ギターももちろんいつも通りの演奏を楽しめるのだけれど、グラント・グリーンのリーダー作という割りにはテナーの印象が強い。
双頭リーダーと言ってもいいような気もする。

で、更に細かく聴いていくとギターが乗り切れてない部分があるように感じた。
たまたま耳に付いた、ほんの一部分のことなのだけれど、意外とリアルタイムでのリリースが見送られたのはこんなところが原因のひとつなのかも、と考えると大袈裟か。
それと、ソニー・クラーク。
やはり全体的には埋もれがちなような気がする。
さらにチャーリー・パーカー作の"Cool Blues"でのピアノ・ソロ、かなり危なっかしい。
気のせいだろうか。
この曲は、未発表アルバムの中で、CD化によって付け加えられた更なる未発表曲ということなのだが、やはりその辺りが未発表の理由なのでは、と思う。
とは言え、今まで聴いたグラント・グリーンとの共演作の中では、一番印象的な演奏が聴けたりもするのだけれど。

なんだかマイナス面ばかり挙げてしまったような気がするが、最初に書いた通り、バンド全体の勢いがそれらを上回り、アルバムとしては楽しめる。
一番貢献しているのは、実は、ベースとドラムの2人なのではないかと思う。
派手さはないものの、とても安定感のある演奏だ。

という訳で、スウィングするギターを楽しむには良いアルバムかと。
説得力薄めですが。
[2007/01/17 23:46] | Jazz | トラックバック(1) | コメント(2)
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滋味
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Fading Trails

Magnolia Electric Co
Fading Trails


日曜日に外出中、突然悪寒に襲われ、それ以来臥せっておりましたが、ようやく音楽を聴く元気も出てきたところで。
昨年の9月にいつの間にかリリースされていた最新作。
昨年末、たまたま検索してみたら、こんなアルバムがリリースされていることが分かり、年が明けてさっそく注文したものが、この1枚。
今日手元に届いたばかり。
前作参照)が地味ながらもとても良い作品だったので、かなり期待していたアルバムだ。

今回のアルバムは、シカゴでのスティーブ・アルビニによる録音や、ジェイソン・モリーナの自宅での録音など、4カ所で録音された9曲が収録されている。
そして、今回もやはり地味だ。
でも、やはり味わい深く、なかなか良い作品。
ニール風味全開だった最初のアルバム参照)から比べると、そのニール風味が良い具合に消化された上で後退し、ジェイソン・モリーナ本来の持ち味と思われる感じが前面に出ている。
なので、今までのバンドであることを意識したかのような路線と比べると、ジェイソン・モリーナのソロ作品っぽく感じなくもない。

前作も8曲で約36分と短いものだったが、今回のアルバム、9曲で約28分と最近の作品としてはとても短い。
もちろん、収録時間が長ければ良いというものではないし、むしろCDというメディアの収録可能な時間ギリギリまで目一杯曲を詰め込んだだけのアルバムは疲れるので、昔のLPくらいの収録時間から、せいぜい長くても60分くらいでちょうど良いと思っているのだけれど、30分にも満たないとなると若干物足りなさを感じるのもたしか。
このアルバムがちゃんと作られていないという訳ではないけれど、もう少し腰を据えて作り込んだ作品が聴いてみたいなと、このアルバムを聴きながらぼんやりと感じた。

けれど、これもまた、聴けば聴くほど味が出てきそうなアルバム。
毎回書いているが、やはりライブが見たい。
[2007/01/16 22:45] | Rock | トラックバック(0) | コメント(2)
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夜明けっぽい
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African Sun

Abdullah Ibrahim
African Sun


前回に続き、昨年末に「4枚買えば1枚無料」ということで買った中の最後の1枚がこれ。
いつリリースされた、どんなアルバムなのかまったく知らずに、安かったからという理由で購入してみた、と言うとちょっと語弊があるかもしれないが、もちろん、この人の作品をもっと聴いてみたいという興味があってのことだ。
で、収録曲のクレジットを読んでみると、71~79年にかけて録音されたものであることが分かった。
71~79年ということは、多分、まだダラー・ブランドと名乗っていた頃の作品。
アブドゥーラ・イブラヒム名義だからもっと新しい作品なのかと思っていたので、どういうこと?と思ってもっと良くクレジットをチェックしてみた。
すると、どうやら88年に"Kaz Records"という所がリリースしたコンピレーションで、98年にBMGが再発したものらしいことが分かった。
オフィシャル・サイトでディスコグラフィーを見ても、このコンピレーションはおろか、ダラー・ブランド時代の作品がまったく掲載されておらず、これ以上は不明。

このアルバムに収録されているのは、メンバーに違いはあるけれど、すべてホーンが入っている。
今まで聴いたことのあるこの人の作品は、ピアノ・ソロとピアノ・トリオのみだったので、ホーンとの絡みを聴くのは初めてだ。
71年の録音の1~4曲目と74年録音の9曲目では、ピアノ・ソロでのスタイルにバンドを加えたような印象を受け、だからなのか、少しサックスの演奏が取って付けたように感じられてしまうところがある。
特に1曲目の"African Sun"と2曲目の"Bra Joe From Kilimanjaro"は、ソロ作で馴染みのある曲だから余計にそう感じてしまった。
多分、ソロで聴き慣れているから、というのが主たる理由だとは思うので、聴き込めばまた印象が変わってくるとは思うけれど。

一方、その他の75年、77年、79年の録音の曲では、もう少しバンドとして調和が取れている、というか音楽性そのものがそういう方向に向かっているような印象。
エレクトリック・ピアノを弾いている曲まであったり。
これはこれで、今まで聴いたどの作品とも雰囲気が違っていて、面白い。

全体的には、さわやかと言ったらいいのか、とても清々しい感じ。
夜、夜中よりは、朝方、夜明けに似合いそうな音だ。
聴き慣れていないせいで少し違和感を持った部分はあったけれど、それもいずれ解消すると思うし、なにより音楽性の変遷を知ることができたのが良かった。
初めからこのアルバムがコンピレーションであることが分かっていたら買わなかったかもしれないので、安いから買ってみる、というのも悪くはないかも。

すると気になるのが、このアルバム同様、ジャケットにアフリカを感じさせるタッチの絵を使用したこんなアルバム
多分、このアルバムと対になると思われる、やはりコンピレーションじゃないかと思うのだけれど、どうなんだろう。
[2007/01/14 01:01] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(2)
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ギコギコ
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Whims of Chambers

Paul Chambers Sextet
Whims Of Chambers


56年のブルーノートでの初リーダー作。
当時、弱冠21歳で、マイルスのバンドに在籍していた頃。
このアルバムは前から気になっていたのだけれど、ずっと聴きそびれていた。
で、昨年末、「4枚買うと1枚無料」セールを利用し、やっと買ってみる気に。
その際、ジャズのCDばかり4枚買ったのだが、更にそのうち3枚はブルーノートの作品の中で前から気になっていたものを選んだ。
すると、別に誰が参加しているとかまったく気にしていなかったにも関わらず、改めて確認してみると3枚ともベースがこのポール・チェンバース。(その他、これこれ
ベースというパートの性格上、リーダー作は決して多いとは言えないが、それだけ売れっ子だったのということなのか。

このアルバムでのメンバーは、ドナルド・バード、ジョン・コルトレーン、ケニー・バレル、ホレス・シルヴァーにフィリー・ジョー・ジョーンズという豪華な顔ぶれ。
一応、セクステットと銘打ってはあるものの、曲によって6人だったり、5人だったり、4人だったり、3人だったり。
だから、結構バラエティに富んでいてなかなか面白い。
全体的なバランスを重視しつつ、ベースを中心に据えた感じか。

ベースを中心に、と言っても、もっと後の時代のベーシストのように弾きまくる訳でもなく、普通よりはフィーチャーされる箇所が多いくらい。
その他のメンバーの見せ場もわりと均等にある感じだし。
そんな中、特に印象に残ったのが、まずアルバム前半のケニー・バレルのギター。
バレルはまだサイドでの演奏しか聴いたことがないのだけれど、やはり前から興味を持っていて、今回の「4枚」のチョイスからは惜しくも漏れてしまった。
とても良い雰囲気のギターだ。
そして、6曲目"Tale Of The Fingers"での主役チェンバースのアルコによるソロ。
ここでのチェンバースのアルコはリズミカルでとても素晴らしいと思う。

ただ、聴きようによっては実験的ともいえるこのアルバム、バラエティに富んでいる反面、少しだけ散漫のような気がして、何となくコンピレーションのように聴こえたりもする。
でも、ちょっとばかり荒っぽい、強引なまとめ方が魅力でもあり。
21歳という若いベーシストの初リーダー作としては、充分良い作品なのでは、と思う。
まあ、それもアルフレッド・ライオンあってのことかもしれないけれど。
[2007/01/13 00:00] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(2)
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またもや誰かの誕生日
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KVHW

KVHW
02/05/99 North Coast Inn - Arcata, CA


久しぶりに聴いたKVHWが、とても良かったので、他にも聴きたくなった。
なので、とりあえず、手持ちの音源を聴いてみようということで、この02/05/99。
先日取り上げた日のライブから約半年後。
この音源自体は、3年とちょっと前、こういったライブ音源のトレードを始めたばかりの頃にトレードしていただいたものだ。
だから、とても思い出深い音源。
ではあるのだけれど、まだスティーブ・キモックというギタリストの存在を知ったばかりで、何しろ、Steve Kimock Bandでさえ曲によってはピンと来なかった頃だから、このKVHWの、SKBでやっていることと近いけれどちょっと異なる雰囲気を理解するには至らず、あまり内容の方は憶えていなかったのが正直なところ。

で。
先日聴いた音源よりも更に緩やかな演奏が多く、これはこれでまた良い雰囲気。
でも、ちょっと緩慢に感じるところもあったりして、全体を見渡すと、やはり08/15/98の方が上だろうか。
で、なぜだろうと思って、という訳でもないけれど、LMAのこの日のページのレビューの欄を読んでみたら、レイ・ホワイトが腕をケガしていたかなにかで、もともと"Steve Kimock Trio"としてブッキングされたライブだったようだ。
確かに、今朝、歩きながら聴いていてギターが1本しか聴こえないような気がしたのだが、謎が解けた。
更に、やけにレイ・ホワイトのスキャットが多いのも少し気になっていたのだが、やっぱり即興で歌詞を付けたりもしていたようで、これも謎が解けた。
ただ、このレイのスキャットが多いせいで、ちょっとだらけた感じに聴こえてしまっているような気もする。

でも、良い点もあり。
ボビー・ヴェガのベースの手数がいつにも増して多いような気がしていたけれど、これも謎が解けた。
ギターが1本だったためのようだ。
ヴェガさんがベースを弾く"Five B4 Funk"はやっぱり絶品。
こういう曲は、この人のベースが一番しっくり来る。

余談ではあるが、この音源、わざわざ曲間のMCの部分までトラック分けがしてあり、さらにタイトルまで付いている。
編集した人はマメな人なようだ。
でも、おかげで聴く前にセカンドセットの冒頭に"Happy Birthday"と書いてあって、08/15/99同様、誰かの誕生日であることが分かり、そんな繋がりで聴いてみるのも面白かろうと思って、この音源を選んでみた。
ただ、聴いてはみたものの、またもや誰の誕生日かは分からなかったが。

という訳で、お薦めなのは08/15/98の方だけど、前述の通り珍しい演奏ではあるようなのでこれはこれで面白いかも。
[2007/01/12 00:32] | Rock | トラックバック(0) | コメント(2)
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なま
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Living with War -

Neil Young
Living With War "In The Beginning"


またもや突然リリースされた感のあるニュー・アルバム。
ニュー・アルバムと言っても、昨年5月にリリースされた"Living With War"の"Raw"(未加工)ヴァージョンということで、同アルバムから大掛かりなコーラスなどが省かれ、更にラフな仕上がりでリリースされたもの。
一応付け加えておくと、同アルバムの最後を飾る"America The Beautiful"のみ、バンドによる演奏が含まれないため、この"Raw"ヴァージョンからは省かれている。

で、オリジナルの"Living ~"リリース時にどんなこと書いたかなと思って読み返してみた。
その時聴いて感じたことについてはおおよそ書いてあるし、このヴァージョンを聴いてもその感想に特に変化はない。
だから、改めて同じことをここで繰り返すのもどうかと思うけれど、やっぱり突き進むエネルギーに圧倒された。
こちらの方が生々しい分、よりダイレクトにそれが伝わってくる。
細かいところが粗かったり、聴いたことがあるメロディがところどころあったり、コーラスが入ることを考慮した歌い回しになっているところがあったりもするが、特別気にするほどでもない。(とか言って書いてるけど)
自分の好きなニール像に近いのは、僅差でこっちのヴァージョンだろうか。

ちょっと面白かったのが、その以前のエントリーのコメント欄で、非常に熱心なニール・ファンであり、度々コメントをくださるkabaさんが「後日ボーナスDVDつきとか…懲りずに出すかも」と今回のリリースを予言していたこと。
さすがです。
DVDの方はまだ見てないので、また後日。
たぶん。

で、改めて、コーラス入りの方を今聴いているところ。
やっぱり、こっちも良いね...。
[2007/01/11 00:03] | Rock | トラックバック(0) | コメント(6)
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トリオ向き?それとも?
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Cool Struttin'

Sonny Clark
Cool Struttin'


58年、ブルーノートでの4枚目のアルバム。
ジャズ・ファンではなくとも、もしかしたら、それほど熱心な音楽ファンでなくとも1度は見かけたことのあるジャケットなのかもしれない。
何しろ、何年か前に、某コーヒー飲料のパッケージにも使われていたくらいだし。
今更書くのもどうかと思うが、ソニー・クラークと言えば、日本では根強い人気があり、アメリカ本国ではそうでもない、というのが定説のようになっている。
それがどういうことなのかを細かく分析するつもりはさらさらないし、また、その能力もないけれど、一応、気になりはするのでやっぱり作品を聴いてみたいなとずっと思っていた。
で、昨年末、「4枚買うと1枚無料」を利用して、ハンク・モブレーの"Soul Station"などと併せて購入してみた。

クラークの他、アート・ファーマー、ジャッキー・マクリーン、ポール・チェンバースにフィリー・ジョー・ジョーンズという、これまた豪華なメンバー。
"Soul Station"同様、とても気軽に楽しめる演奏だと思う。
その辺が、人気の秘密か。
クラークのピアノはと言うと、とても軽快で小気味よい感じ。
これまた、人気の秘密だろうか。

ただ、反面、線の細さも感じるし、バッキングに回った時にやや印象が残りにくいと少し感じる。
今まで聴いたことのあるクラークの演奏と言えば、グラントグリーンとの共演盤"First Session"参照)と"The Complete Quartets With Sonny Clark"参照)という、いずれもお蔵入りとなった作品のみで、そのどちらでもクラークの印象はやや薄く、このアルバムではさすがにそこまでではないにしろ、近い印象を持った。
何となく、ピアノ・トリオ向き、または、ホーンが入っていたとしてもワン・ホーンくらいがちょうど良い人なのかなと思うけど、どうでしょう。

と書きながら、良く言えば、他のパートのソロを控え目にバックアップするというのが魅力でもあるのだろうし、この人の特徴のひとつなのかも知れない。
その辺は、rollins1581さんの過去の記事を参考にしながら、他のアルバムも少しずつ聴いて確かめてみたいと思う。
いつになるかは分からないけど、いずれ。

なんだか、ちょっと否定的な文章になってしまった気もするけれど、前述の通り、アルバム自体はなかなか楽しめる内容です。
[2007/01/10 00:40] | Jazz | トラックバック(1) | コメント(7)
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3部作その3
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Self Portraits

Randy Weston
Self Portraits


引き続き、89年の「ポートレイト3部作」その3。
デューク・エリントン、セロニアス・モンクに続き、このアルバムは自身の作品を取り上げたもの。
でも、この3部作以外に聴いたことのあるランディ・ウェストンの作品と言えば、92年のアルバムのみ(参照)なので、ここで取り上げられている楽曲のオリジナルがいつのものなのかまったく知らず、どう変化しているのか比較する術もない。
取り上げられている楽曲への馴染みのなさで言えば、デューク・エリントンの時以上。

で、このアルバム。
他2作と比べるとややシリアスな雰囲気が強いように思う。
それは、やっぱり自身の曲を演奏しているせいなのか、それとも馴染みがないせいでそう感じるのか。
でも、エリントン、モンクについては、ウェストン自身が好きなミュージシャン、影響を受けたミュージシャンの楽曲を取り上げているということだろうから、演奏者自身も楽しんでいると思われるので、多分、その辺の違いの表われじゃないかと推測する。
そして、やっぱり馴染みのなさのせいか、3作中、一聴して少し取っ付きにくかったし、やや地味な印象を受けたのはたしか。
だけど、その辺りは、もうちょっと聴き込むことで解決しそう。

こうして聴いてみると、ピアノについては時々モンクっぽさを感じるところがあるので、やっぱり多大な影響を受けているんだろうなと思う。
作曲面については、エリントンの影響を受けているのだろうか。
それともエリントン、モンクの両方か。
まあ、そんなに単純なものではないだろうし、それぞれ数回聴いた程度ではそこまで詳しく分からないのだけれど。

それとこの人と言えば、アフリカ回帰、と言われるようだけれど、確かに曲によってはアフリカ的なリズムだったりして、前述の92年のピアノ・ソロのアルバムよりはそのことを実感できた。
ピアノそのものにはそれほどアフリカ的な要素を感じないので、やはりこの人の場合はピアノ以外の楽器でのリズム面からのアプローチということになるのだろうか。
ピアノだけでアフリカを感じさせるダラー・ブランドとは対照的でなかなか面白いと思う。

とにかく、3枚聴くことで、いろいろ想像できて面白い作品だと思う。
細かいことを抜きにしても、この一連のセッションでの演奏もとても良いし、音作りの面でも好みだ。
一時期、活動が停滞していたこの人が、この3部作で再評価されたというのも何となく頷ける、力強い作品。
三夜連続、これで終わりです。
[2007/01/09 01:05] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(2)
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3部作その2
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Portraits of Monk

Randy Weston
Portraits Of Thelonious Monk


前回に続き、89年の「ポートレイト3部作」その2。
デューク・エリントンの次はセロニアス・モンクの曲を取り上げたもの。
Tさんにお薦めされたのがこのアルバム。
そして、3枚中、最も聴いてみたかったのが、これ。
さらに、題材としている楽曲にも一番馴染みがあるのもこれだ。

1曲目、"Well You Needn't"がいきなり8ビートで少し拍子抜け。
デューク・エリントンの方も、自分が勝手にピアノ・ソロの作品だと思い込んでいたがために拍子抜けしたのだけれど、それとは違った意味で。
少々ロックっぽささえ感じるが、これがとても格好良い。
ピアノはもちろんのこと、ベース、ドラム、パーカッションのリズム・セクションもとても良い。
全体的に、モンクの風味を残しつつ、やはり巧みにアレンジされていて好印象。
やはり力強いし、大らかさも感じる。
この3部作のレコーディングは3日間で行われたようなので、メンバーも一緒だし、雰囲気はデューク・エリントン盤と同じ。
でも、こちらの方が若干、ジャム・セッションの延長的な雰囲気が反映されているように感じる。
どちらのアレンジも素晴らしいけれど、その分ちょっと違った感じで面白い。
前回に引き続き、やっぱり買って良かったとしつこく書いておく。
これらのアルバム、一応、ここで手に入るとは言え、"Limited Edition"ってことだし、決して手に入りやすい状況とは言えないが、何とかならないものだろうか。
こんなに良いのに。

でも、そうだ、忘れてた。
この3枚組が届いて、さっそくiTunesに読み込んだ時、ジャケットの画像が自動的に表示された。
現行のバージョンであるiTunes7は、読み込み後、自動的に画像を拾ってくる仕様になっているのだけれど、その検索先はiTunes Store。
で、もしかして?と思って、あまり買いたいものがないからあまりチェックしていないiTunes Storeを久しぶりに訪れてみたら、ありました、3枚とも。
いつの間に。
ちょっと意外だったが、少し見直したりもした。
こういう手に入りにくかったり、流通しにくい作品を取り扱ってこそダウンロード販売も価値があるんじゃなかろうか、と個人的には思う。
[2007/01/08 00:00] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(2)
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3部作その1
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Randy Weston - Portraits Of Duke Ellington

Randy Weston
Portraits Of Duke Ellington


ランディ・ウェストンが89年に録音した「ポートレイト3部作」その1。
以前、ダラー・ブランドの"African Piano"から繋がり、3部作のうちの"Portraits Of Thelonious Monk"というアルバムをTさんに教えてもらって興味を持ったのだけれど、どうやら入手困難。
代わりに別のアルバムを聴いて、ここで取り上げたりもしたのだが、やっぱりその3部作とやらを聴いてみたいなと思って、時々いろいろなところをチェックしてみていた。
で、去年の11月頃、ついに見つけてしまった。
しかも、その3部作がまとめて3枚組になっているのを。(ここです
値段もそれなりだったのでどうしようかなと少し迷いもしたけれど、"3点買うと25%オフ"というのを利用して思い切って購入。
気付いたら、またもやダラー・ブランド後にこの人を取り上げてる。
どうやら自分の中ではこの2人が連動しているらしい。

このアルバムはタイトル通り、デューク・エリントンの曲を取り上げたもの。
1曲目の"Caravan"からアフリカを連想させるリズムで始まり、ピアノも間を活かした力強い演奏。
聴く前は、勝手にピアノ・ソロの作品なのかと思い込んでいて、いきなりパーカッションが入っていたので、ちょっと拍子抜けもしたけれど、なかなか引き込まれる演奏だ。
でも、なぜピアノ・ソロだと思い込んでいたのか、自分でもさっぱり分からない。
残念ながら、デューク・エリントンについては、"Money Jungle"しか聴いたことがなく、楽曲そのものにあまりが馴染みがないので、あまりどうこう言えない。
ただ、適度なアフリカ風味でとても良いアレンジがなされているように思うし、何より筋の通った力強さがよても素晴らしい。
残りの2枚はまだ聴いていないのだけれど、思い切って買ってみて良かった。

全然関係ないけど、ジョー・パスにも同タイトルのアルバムがあるらしい。
ギターだとどういう感じになるのだろう。

装丁が結構立派だったので写真とか載せてみます。

これが。
DSCF3071.JPG

こうなって。
DSCF3072.JPG

こうなって。
DSCF3073.JPG

こうなります。
DSCF3074.JPG

ついでに、裏。
DSCF3075.JPG

"Limited Edition"、だそうです。
[2007/01/07 00:00] | Jazz | トラックバック(0) | コメント(0)
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やけに見かけたこの1枚
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Soul Station

Hank Mobley
Soul Station


60年、ブルーノートでの8枚目のリーダ作。
昨年末、アマゾンで4枚買うと1枚無料、というバーゲンをやっていて、いずれ聴いてみたいと思いながら、いつ買う気になるか分からないCDをピックアップして買ってみるのも面白かろうということで選んだ中の1枚。
最近、やけにこのジャケットを見かけてもいたし。

ハンク・モブレーのリーダー作を聴くのはこれが初めてだが、以前、シダー・ウォルトンとのアルバムを聴いて、ここでも取り上げたことがあった。
そのアルバムについてはもちろん好きなのだけれど、シダー・ウォルトン目当てだった上、さらにモブレーに関しては生涯最後の録音ということもあってか、他に比較対象がないながらも、ピークを過ぎた演奏なのかな、と漠然と感じたを思い出す。
で、その時にコメント欄でSonnyさんにお薦めされたのがこのアルバムだった、のをさっき読み返して思い出た。(失礼しました)

そして、気付くと、お薦めされてから1年近く経ってたけど、やっと聴いてみました。
60年当時としての新しさのある作品ではないし、無茶したところもないけれど、妙にはまってしまって、繰り返し聴いていても飽きない。
バックを務めるのが、ウィントン・ケリーにポール・チェンバース、アート・ブレイキーとこれで悪くなる訳はないメンバーによる安定感。
それと、なんだか暖かい感じのする演奏。
単純に曲も良いし、モブレーのサックスも派手さはないけど、歌心あり、ということを実感。

このアルバム以前の作品も聴いてみたいところだけれど、このメンバーにフレディー・ハバードが加わるとどういう感じになるのだろう、ということでこれがとても気になる。
もちろん、グラント・グリーンを追いかける身としては、こっちも必聴。
[2007/01/06 02:02] | Jazz | トラックバック(1) | コメント(13)
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ちょっと異色なところから
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アフリカン・ブリーズ

Dollar Brand
African Breeze


74年2月21日、郵便貯金ホールでのライブ録音。
年末、ここでチラッと書いたEast Windよりリリースのアルバム。
このシリーズは、時々再発されたりしているようなのだけれど、今、作品によっては手に入りにくかったりもするようなので、中古盤を見つけた時、即購入してみた。
そうやって購入したものに限って、まだ普通に売っていたりして。
いや、でも一応注文してみないと、実際在庫があるかどうかは分からないから、これで良かったということにしておきたい。
何しろ、このアルバムについてはまったく知らなかったので、そんなきっかけでもないと聴く機会があったかどうか。

この人の作品で今のところ聴いたとこがあるのが、69年の"African Piano"参照)とアブドゥーラ・イブラヒム名義の95年の"Yarona"参照)の2枚。
どちらも印象的なアルバムだったので、もっと他の作品も聴いてみたいなと思いながら、気付いたら1年も経ってしまっていたのだが、その2枚の内、ことあるごとに聴いているのが"Yarona"の方。
"African Piano"は、それほど頻繁に聴くには至っていない。
ただし、その2枚を比較してどうとか言うことではなく、単純に"Yarona"がアルバムとしてとても気に入ってしまっているとだけではあるが。

ちょっと前置きが長くなったが、このアルバム。
内容は、"African Piano"の延長上、というよりそのまんまと言うべきか。
時代も近いし、同じソロ・ピアノの作品ということもあってやっていることはほぼ一緒だ。
でも、ちょっとだけ印象が違う。
69年と74年の5年間の差のためなのか、何となくこちらのアルバムに収録されて演奏の方が柔らかい感じだ。
もちろん"African Piano"も良いアルバムだと思っているが、ちょっと刺々しい気がして、聴きたいと思うシチュエーションが意外と少ない。
ほんの少しの差なのだけれど、こちらの方が大らかで聴きやすく、入りやすいような気がする。

面白いのが、1曲目ではピアノではなく、竹の横笛を使っていること。
クレジットでは、バンブー・フルートとあって、具体的にどんなものかまでは分からないが、多分、アフリカ製の横笛なのではないかと勝手に想像している。
曲調もジャズではなく、アフリカの音楽の色合いが強い。
大らかさや柔らかさを感じるのはこの1曲目の印象が強いような気もする。
これでもう1度"African Piano"に戻ってみると面白いかも。

という訳で、年明けのジャズ一発目は、ちょっと異色(?)なピアニストからです。
[2007/01/05 01:01] | Jazz | トラックバック(1) | コメント(4)
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誰かの誕生日
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KVHW

KVHW
08/15/98 Great American Music Hall - San Francisco, CA


あけましておめでとうございます。
昨年の一発目に続き、今年もキモック絡みでスタート。

KVHWは、キモックがSteve Kimock Bandを組む前、98年1月から2000年1月のちょうど2年間ほど活動。
ギターのスティーブ・キモックの他、ベースにZero時代からKVHWを経て、初期のSKBまで活動を共にするボビー・ヴェガ、ギター&ヴォーカルにフランク・ザッパのバンドでの活動で知られるレイ・ホワイト、ドラムに同じくザッパのバンドにいたこともあり、現在Garaj Mahalで活動するアラン・ハーツというメンバー。
途中、レイ・ホワイトの失踪(?)により、ジミー・ヘリングなどが代役を務めた時期もあったらしい。
なんてことを、KVHWとして取り上げるのは初めてなので、一応書いてみた。

この音源は、昨年末Primusの音源などと一緒に友人からもらったもの。
Live Music Archivesでダウンロードした音源だと思うが、チャーリー・ミラー氏によるオン・ステージ録音なので音がとても良い。
そして、もちろん、良いのは音だけでなく、演奏も。
期待以上に良かったので、年末から度々聴いている。

印象に残ったところでは、レイ・ホワイトの伸びやかなヴォーカルが良い"Spring Water"。
"Papago"はSKBでもやっているが、SKBでのパワフルなヴァージョンとは少し違い、なかなか面白い。
てっきりSKBでの新曲なのかと思っていたのだけれど、わりと古い曲だったのね。
ヴェガのベースがブリブリと格好良い、"Hillbillies"や"Poonk"。
そして、誰のためなのか不明のハッピー・バースデーの歌の後、"Nefertiti > It's Up To You"という流れ、などなど。

結局、いつも良いなと思う自分の好きな曲ばかりだが、ここに挙げてなくともこの日は素晴らしい。
そんな中でも、特に耳を引いたのが、タイトルの付いていないキモックのラップ・スティールをフィーチャーしたサンバ調の曲。(一応、"Lap Steel Samba"と記録されている。)
地味と言えば地味だけれど、コード進行といい、キモックの演奏といい、ちょっと物悲し気でとても良い。

キモックを聴くようになってしばらくは、ロドニー・ホームスのパワフルなドラムが入っている方が好きで、ロドニー加入前のSKBや、このKVHWあたりはまだそれほどたくさん聴いていない。
で、最近、ちょっと気になり出していたところで、この音源で一層拍車がかかった。
そういえば昨年末に、袂を分かった(?)と思われていたボビー・ヴェガとついに同じステージに立ったようなので、もしかしたらZeroに続いてKVHW名義も復活、なんてことにならないかと密かに期待している。
できればこんな演奏を生で聴いてみたいけれど、来日はどうだろう。
何名義でも構いませんから、今年こそは。

という訳で、世間一般的に見れば地味なスタートですが、今年もこんな調子で適当にやって行きます。
どうぞよろしくお願いします!
[2007/01/04 01:35] | Rock | トラックバック(0) | コメント(4)
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