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← 2007年06月 →- 意欲的 [2007/06/17]
Max Roach Drums Unlimited 66年のアルバム。 このアルバムは、ちょっと前、と言ってももう半年くらい経っているかもしれないが、友人に聴かせてもらい、興味を持ったものだ。 でも、ちょっと聴いただけですぐ良さが分かるような感じではなかったので、今度買ってみようとずっと思っていて、ちょっと買いそびれていた。 で、最近やっと購入。 タイトル通り、ドラムを大胆にフィーチャーした作品で、メンバーはローチの他、ジェームス・スポルディングがアルト・サックス、フレディ・ハバードがトランペット、ロニー・マシューズがピアノ、ジミー・メリットがベース、そして4曲目の"St. Louis Blues"のみローランド・アレクサンダーがソプラノ・サックスで参加。 なんて、書いてはみたけど、個人的に今のところ多少でも馴染みがあるのがハバードのみ。 で、改めて聴いてみたのだけれど、これがまた少々取っ付きにくく、最初はまあこんなもんかなと思った。 でも、ここ数日、繰り返し聴いていて、少しずつ、ジワリジワリと効いてきているところ。 ドラムのみの曲と他の楽器が加わった曲が交互に配置されているが、その流れであるとか、ドラムをメインにでも必要以上に前に出過ぎずといった録音とか、隅々まで気を配ったことが窺える。 その辺りが分かってくると結構クセになるタイプの作品かも。 曲で言うと、2曲目の"Nommo"の淡々としたクールな感じが好きだ。 曲そのものも良いけれど、1曲目のドラム・ソロ曲"The Drum Also Waltz"から続く、その流れもとても良い。 それと"St. Louis Blues"の、抑えて抑えて、最後の方でドバーッと放出、な感じも捨て難い。 最後の"In The Red (A Xmas Carol)"の、全然クリスマスじゃない感じも悪くはないし。 ちょっとだけ、マイルスの"Nefertiti"辺りを思わせるような。 そして、それらの間に効果的に配置されるドラム・ソロ曲も長過ぎず良い感じだ。 一番聴き応えがあるのは、やっぱりタイトル曲の"Drums Unlimited"だろうか。 気が付くとほとんどの曲を挙げているけれど、要するに曲単位で良いというよりも、アルバム1枚の流れが気に入っているのだと思う。 今後、もっと聴き込めば、また印象が変わりそう。 多分、好みの分かれるところだとは思うが、なかなかクセになる、意欲的な1枚です。 スポンサーサイト
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