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← 2008年01月 →- まあまあなんですけど [2008/01/31]
- これを1回目ということにしておきたい [2008/01/30]
- タイミングは重要です [2008/01/27]
- 印象薄いんです [2008/01/26]
- これも充実 [2008/01/25]
- 充実 [2008/01/23]
- 地に足の着いた [2008/01/21]
- 感銘を受けました [2008/01/20]
- このバンドなら、これ [2008/01/19]
- たまにはこんな買い方も [2008/01/17]
- 見つけたら買っておけ [2008/01/16]
- それはそれなりに [2008/01/15]
- たしかに地味ではあるけれど [2008/01/12]
- 一遍に聴くものではないですね [2008/01/11]
- 冷めている時に聴いても駄目ですね [2008/01/09]
- 微妙な幕開け [2008/01/08]
- 混ぜたくなかったので [2008/01/07]
- 改めて書くこともそんなにないんだけど [2008/01/06]
- こっちの方が好きなんです [2008/01/05]
- 凄いんだけど [2008/01/04]
![]() Treepeople Guilt Regret Embarrassment Built To Spillのついでにこんなところまで遡ってみました。 ダグ・マートッシュが在籍したTreepeopleの91年のファースト・アルバム。 今調べてみると、最近出回っている盤は12曲入りのようだけれど、これはアルバム以前に録音された曲も収録されていて21曲入りの盤。 今や、意外と珍しいのかも。 このバンドを最初に聴いたのはこのアルバムではなく、この次のアルバム そのセカンドが気に入ったので、このアルバムも聴いてみたいと思うのは当然のこと、でも、全然売っていなくて、結構探した憶えがある。 で、しばらくしてからようやく見つけて購入した訳だが、レジに持って行くと店員さんに「セカンド・アルバムはお持ちですか?」とにこやかに話しかけられことを思い出す。 その頃よく行っていた店だったので、顔は知っていたし、もともと感じの良い人だとは思っていたが、そんな風に話をしたことはなかったので妙に印象に残っている。 よっぽどお気に入りだったのだろうか。 そんなこのアルバムだが、当時、期待していたわりにはあんまりピンと来なくて、実はあんまり聴いていなかった。 ちょっと録音がチープな上、21曲という曲数の多さからいつも途中で飽きてしまっていたから。 で、久しぶりに聴いたらどうかな、と思いながら聴いてみたが、まあ、以前とそれほど印象が変わらず。 アルバムの中でこれだ!と決め手になる曲がないのが残念。 凄く勢いを感じるし、メロディ・ラインもところどころ光るところはあるので、オッと思うところは度々あるのだけれど。 さらに曲数が多いので、1曲1曲の印象が残りにくいというのもある。 だから、12曲くらいがちょうど良いのかも。 2、3曲でも気に入る曲があっただけでも、かなり印象が違ったと思う。 でも、聴いていなかったわりには内容を憶えていたりして、それなりに懐かしさはあった。 2曲目にはデヴィッド・ボウイの"Andy Warhol"のカヴァーが入っているのだけれど、同じくボウイのカヴァーだったDinosaur Jr.の"Quicksand"のイントロが"Andy~"のフレーズだったことを知ったのがこのアルバムだったことを思い出したり。 さらにCDのクレジットには明記されていないのだが、たしかButthole Surfersの曲もやっていて、曲調からすると多分"Lazerbeam/Flamegrape"という曲のはず。 で、曲名が"Lazerbeam"ってなんだよ、と思ったことなんかも思い出したり。 まあ、どうでもいいことばかりですが。 そんな感じで、まあまあなんだけど、どこか捨て置けないところのある懐かしい1枚なんです。 岩肌です。 back-woods song その1 back-woods song その2 スポンサーサイト
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![]() 吉見征樹(tabla)芳垣安洋(per) 01/28/08 in F - Oizumigakuen, Nerima-ku, Tokyo, Japan 先週土曜日の南博トリオと、この日のライブと、もちろんどちらも見たいが、今月の予算を考えるとどちらかひとつかなと思っていた。 でも、先週体調を崩したので土曜日は出かけられず、それならということでin Fへ行ってみた。 どうせ帰り道だし。 今回は、吉見征樹さんというタブラ奏者の方と芳垣さんのデュオという興味深い内容。 吉見さんは見るのも聴くのも初めてだが、DCPRGにも参加しているとのことで、失礼ながら全然知りませんでした。 さらに芳垣さんとは年も1つ違いで関西人同士、付き合いも長いそうで、話の弾むこと。 という具合にライブが開始してから話し込むこと約10分。 開始当初のお客は3人(!)、でも話しているうちに1人増え、2人増え、演奏が始まった頃には倍にまで増えました。 贅沢です。 この後、約15分くらいずつの区切りで3曲演奏。 続くセカンド・セットも同様、まず10分ほどのおしゃべりの後、10~20分ほどの区切りで3曲という構成。 吉見さんによっていくつかの曲の終わりのパターンが用意されていて、でも、どこでその部分に繋げるかは流れ次第という、実にスリリングな即興演奏。 基本的にどの曲も、静かな、小さめの音から始まり、徐々に徐々に盛り上がり、最後にはお互いのリズムの応酬というパターンだったのだけれど、様々な楽器、チャントと呼んでいいのか分からないけれど、声なども駆使して、いずれも違う雰囲気に。 さらにしゃべりもテンポよく、お二人の初めてあった頃のことやら、昔やった仕事の話やら、前日の仕事の話やら、武道館話やら、こういう小さい会場でしか聞けないような面白い話が続出。(?) ちなみに、この日は冒頭のしゃべりの部分も1セットとカウントするそうで、都合4セットということでいいんでしょうか。 そして、最後にアンコール。 アンコールでは、即興ではなく吉見さんの「アリなんだ」という曲を演奏。 これがまた、A、B、Cという3つパターンを繰り返す、4分の8.5拍子という聴いたこともないような拍子の曲。 インド人はそんなに細かく拍子を分けるのか。 で、Cはフリーパートということだったので、てっきり演奏のことだと思いきや、いきなり振られた芳垣さんがぼやき出す、ってそういうことなのか。 こういうのが吉見さんと交互に2回ずつ、計4回繰り返されるという、笑いの要素も盛り込んだ、でも演奏は凄い、というめちゃくちゃな曲。 そんなこんなで、客が6人、店の方お2人、計8人とは思えない大きな拍手で盛況のうちに終了。 タブラの生演奏は初めて聴いたのだけれど、とても面白く、演奏する姿に見入ってしまった。 さらにそれに応える芳垣さんも、毎度のことながら、俊敏に反応する様が圧巻。 吉見さん曰く、芳垣は人の心が読める、とのことだが、まさにそんな演奏。 とにかく、演奏者が最も楽しそう。 が、もちろん見ている方もかなり楽しいという素晴らしいライブだったと思う。 今年の1回目のライブが外し気味だったので、今回のを1回目としたい、と思うほどに。 またの共演をお願いします。 いずれは武道館でしょうか。 帰りは気分がとてもよろしかったので歩いて帰ろうかと思いきや、雨がパラついていたのでおとなしく電車で帰りました。 樹海へ。 back-woods song その1 back-woods song その2 back-woods song その3 |
![]() Doug Martsch Now You Know 前回の"Ancient Merodies Of The Future" リリースが2002年。 このアルバムがリリースされていたことは知っていたし、評判が良いということも何となく知ってはいたのだけれど、"Ancient ~"がピンと来ていなかったので、あまり興味が湧くことなかった。 で、最近、Built To Spillをまとめて聴いていて、一応気になったのでチェックしてみるとやたらと安く売っていたので、つい購入。 数日前に届いたばかり。 安くなければこうして聴くこともなかったかも。 聴いてみると、アコースティック・ギターやスライドまで使ったいたり、曲調もバンドとは違う雰囲気のものが多く、なかなか意欲的な作品であることが分かった。 本人の元々のルーツのようなものが表れているのか、それとも新しいことをやろうとしているのか、もしかしたらその両方なのか、よく分からないけれど、少なくともソロ・アルバムらしい仕上がりだと思う。 ただ、好みからすると、もう少し自然に歌を聴かせる感じだと良いのにと思うところもあり、全体としては凝りすぎていてもうひとつピンと来なかったというのが正直なところだ。 というのが、最初に聴いた印象。 その後、2度、3度と聴くうちに不自然さも薄れて来て、素直に良いと思える箇所も増えて来ている。 しかるべきタイミングに、と言うのは自分がこういう音をもっと熱心に聴いていた頃ということだけれど、そんなタイミングで聴いていたらもっとずっと素直に気に入っていたのではないかと思う。 まあ、その頃にリリースされていたものではないので、仕方がないが。 嫌いな音ではないし、良いアルバムだとは思うけど、強い思い入れを持てるほどではないかな、とそんな1枚でした。 Built To Spill絡みは、一応、これで終了。 もう1枚持っていないのがあって、それはまた安く買えたら聴いてみる予定。 その前に、過去に遡ってみようかと思っているところです。 一応、更新。 back-woods song |
![]() Built To Spill Ancient Melodies Of The Future 今日はライブを見に行くつもりだったのだけれど、大事を取って家でおとなしくしていることに。 という訳で、まだまだ続く(?)Built To Spill、2001年のアルバム。 このアルバムは、リリース当時に購入して聴いたのだけれど、非常に印象が薄い。 このバンドの作品中、ダントツで。 一般的にどんな評価を受けているのかまったく知らないが、少なくとも自分としてはこのアルバムによって、活動が凄く尻すぼみな印象を持っていた。 なので、この次の年にリリースされたダグ・マートッシュのソロ そんな印象の薄いこのアルバムですが。 その他のアルバム同様、久しぶりに聴いたけれど、やはり一連の作品の中では少々インパクトが弱かった。 内容もところどころしか憶えていなかったし。 ただ、もう少しじっくりと聴いてみると、ギターのフレーズやサウンド面よりも歌に比重が置かれているようにも聴こえ、なんとなく曲作りの面からも方向性が変わりつつあったのかな、と感じた。 で、ライブ盤 バンドも長く続けば、転換期が訪れても不思議はない訳で、当然の変化と言えると思う。 でも、自作までの5年の間、活動していたのかどうかは知らないが、少なくとも作品をリリースするのにそれだけ時間を要したということは、煮詰まっているところもあったのかな、とも思う。 全部、想像だけど。 インパクトは相変わらず弱かったけれど、あくまでも他の諸作と比べればことで、悪くはないと思う。 ちゃんと聴いてみれば丁寧に作られた作品であることは分かるし、もう少し聴き込んでみる必要はあるかもしれない。 5年後の次作については、読み返してみると決して悪い印象は持たなかったようだが、実はもうすっかり内容を忘れてしまって...。 2日目に入りました。 back-woods song その1 back-woods song その2 |
![]() Built To Spill Live 2日ほど熱出して寝込んでおりましたが、ようやく音楽を聴く元気も出て来たところで再開したいと思います。 引き続き、Built To Spill。 2000年リリースのライブ盤。 こういうアルバムがリリースされていることをまったく知らず、何気なくCD屋で見つけ、しかもニールの"Cortez The Killer"が入っていたので興味を持った憶えがある。 その場ですぐ購入したか、後になって購入したかは憶えてないのだけれど。 さすがに充実していた前作 スタジオ盤と違い、ニール直系な少し長めなギター・ソロもあったりして、ニールのこの辺りのバンドへの影響力を知ることができたり。 気になる、そのニールの"Cortes The Killer"のカヴァーはというと、前半はほぼコピーと言ってもいいと思う。 終盤、エフェクトを駆使してフレーズを重ねて行く部分などは少々長過ぎかなと、久しぶりに聴いて思ったりもしたが、気持ちは分かるぞー、という出来で悪くはない。 でも、同様に長尺な"Broken Chains"の方が聴き応えがあると思う。 今回、軽く調べてみて、他にはダグ・マートッシュ自身も参加しているHalo Bendersの曲やLove As Laughterというグループ(知りません)の曲を収録していることを初めて知った。 他にはアナログだと、もう2曲スタジオ録音の曲が収録されていて、その2曲は"Carry The Zero" だからどうだという訳でもないけれど、言われてみるとたしかにLove As Laughterの曲は毛色が異なるし、今までクレジットもろくにチェックしてなかったのだな、ということで。 Halo Bendersの曲は、なかなか良いので興味を持った次第です。 という感じで、まだ頭が回らず、まとまりがないですが、こんな感じでお願いします。 こちらも再開。 back-woods song その1 back-woods song その2 back-woods song その3 |
![]() Built To Spill Keep It Like A Secret 続きまして、99年の4枚目のアルバム。 リリース当時はまだインターネットもやってなくて、雑誌などもろくに読まなくなっていたから、このアルバムの評価、評判はほとんど知らなかったし、気にもしていなかった。 でも、その後、といってもかなり経ってから、かなり評価も人気も高いアルバムであることを知った。 本国ではどうだか知らないが、少なくとも日本においては、出世作っぽく扱われているような印象を持っている。 で、実際、とても充実した作品だし、良いアルバムだと思う。 2枚目 着実に積み重ねて行った感じ。 そこへ来てこの充実度なら、言うことなし。 とか言いながら、実はリリース当時、例えば1曲目の"The Plan"など、すぐに気に入ったところはあったものの、全体としてはあまりピンと来なくて、良いアルバムなんじゃないかと思うに至ったのは少し時間を置いてからだったりする。 それに気付いてからは、結構愛聴していたが。 さらに正直に言うと、2枚目の"There's Nothing With Love"の方が思い入れが強い。 それは、それぞれのリリース時期の自分の状況によるものも、多分、大きい。 大きい、と言うより、ほとんどそれがすべてかも。 だから、そういうことを差し引いて冷静に考えれば、最も完成度の高い1枚と言っていいのではないかと、そういう風に改めて思う。 でも、まあ、そんなことどうでもいいような気もするけど。 何を言いたいのか分からなくなって来た上、あまり書くことも思いつかないのですが、良いアルバムです、と思っています。 今回は、ひとつ。 back-woods song |
![]() Built To Spill Perfect From Now On 再び、このバンド。 前作 ワーナーからの第1弾でもあり。 もちろん、リリース当時に購入したのだけれど、3年も経っていたし、個人的にロックよりもヒップホップをたくさん聴いていたり、ジャズなんかもちょこちょこ聴き始めたりした頃だったので、少々冷め気味だった。 さらに聴いてみると、曲が長めな上、どの曲もテンポが遅めの似たり寄ったりでえらく地味に聴こえ、前作のような切れ味も感じられず、つまらん、というのが最初の印象。 だから、ほとんど聴いていなかった。 ところが、いつも間にやら、きっかけがなんだったのかもよく憶えていないのだけれど、むしろ長めの曲がゆったりと続く感じが気持ち良くなってしまい、前作ほどではないが、結構好んで聴くアルバムになっていた。 たしかに、この前後のアルバムと比べてもメジャーの第1弾ということをことを考えても地味な作品だと思う。 でも、しっかりと作り込まれていて、地に足の着いた感じが好印象。 ここ数日、久しぶりに聴いてみて、まあ、おおよそ同じような印象なので改めて付け加えることもないのだけれど、その印象がより強まったし、なかなか聴き応えがあった。 良いんじゃないでしょうか。 という訳で、こちらは2つ。 back-woods song その1 back-woods song その2 |
![]() Gavin Bryars, Alter Ego, Philip Jeck The Sinking Of The Titanic (1969-) 本当は続けてBilt To Spillで行こうと思っていたのだけれど、今日届いたばかりのこのアルバムにとても感銘を受けたので、これに変更。 "The Sinking Of The Titanic" 昨年12月にいつの間にやらリリースされていて、しかも限定プレスであることを知ったのがつい先日のこと。 今月はCD購入を控えていたのだけれど、これはどうしても押さえておきたいと慌てて注文した。 届くのにちょっと時間がかかりそうだったので、まあ、来月くらいかなと気長に構えていたら、意外とあっさり手元に届いて嬉しい限り。 ここではブライヤーズ自らコントラバスを演奏し、ターンテーブルでPhilip Jeckなる人物が、さらにAlter Egoという7人編成のグループが加わっているようだ。 Philip Jeckは名前を聞くのも初めてだが、Alter Egoはどこかで名前を見かけたことがあるような気が。 そう思って検索してみると、ドイツのテクノ・ユニットの情報がたくさん出て来たりするので、多分それとは無関係だろうし、まったく知らないはず。 軽く検索した限りは、詳しいことは分からなかった。 で、中身は1トラック、72分にも及ぶ演奏。 正直に言うと、ライブだとどうなんだろうね?という気持ちもあったのだけれど、実際はとても素晴らしいものだった。 メロディーもぼんやりとした曖昧なフレーズが延々と続くので、はっきりとしたメロディーがないと駄目な人には向かないと思う。 でも、それが大丈夫なら、非常に心地良く響くはず。 さらに単なるアルバムの再現ではなく、同様の雰囲気を保ちながらまた新たな要素が加わっているのも素晴らしいと思う。 ターンテーブルによるノイズや、様々な効果音が印象的。 一般的に見ればクライマックスには聴こえないかもしれないが、一応、それっぽいパートがあり、じっくりと、じわじわと長い時間をかけてそれに向かう感じにズルズルと引き込まれてしまった。 これは期待以上の作品だった。 これを聴くと、一度で良いから生で聴いてみたいと強く思う。 もしかしたらあまりの心地良さに眠くなってしまうかも知れないが、それはそれとして。 随分と前のことだが、そのチャンスがあったにもかかわらず、行かなかったことが悔やまれます。 今回は3つで。 back-woods song その1 back-woods song その2 back-woods song その3 |
![]() Built To Spill There's Nothing Wrong With Love 94年のセカンド・アルバム。 このバンドで最初に聴いたのがこれだった。 雑誌のレビューで紹介されていて、何となく気になっていたところ、たまたまCD屋で見つけて購入したことを思い出す。 なんでか分からないけれど、移転前の渋谷のシスコだったこともはっきり憶えている。 ということは置いといて、当時、この手のインディーのバンドの情報は雑誌くらい、しかも小さいアルバム・レビューの記事のみなんてことも多かった。 それでも興味を持ったのはTreepeopleのメンバーの誰かのバンドと書いてかったからだと思う。 でも、大体Treepeopeからして情報がほとんどなくて、メンバーの名前なんてアルバムのクレジットでしか知ることはなかったし、それすらもチェックしてなかったから、漠然とTreepeopeと関係のあるバンド、程度の認識しか持てなかったのだけれど。 そんなその頃の心持ちだとか、状況なんかは憶えているわりには初めて聴いた印象をあんまり憶えていなかったり。 でも、すぐに気に入って愛聴していたことはたしか。 Treepepopleのへなへな感じは、あれはあれで好きだったのだけれど、こっちはずっとしっかりした音を出している。 結構久しぶりに聴いたが、当時はあまり気にしてなかった細かいところもいろいろ凝っているし、何より曲が良いなとしみじみ思った。 これ以降のメジャー作品も好きだが、なんやかんやでこのアルバムが最も自然体な感じがして一番好きだ。 自分にとっては、いつ聴いても良いと思える1枚です。 こっちは2つでお願いします。 back-woods song その1 back-woods song その2 |
![]() Michel Legrand Michel Legrand At Shelly's Manne-Hole 前回の"The Three" ミッシェル・ルグラン、と言うと、さすがに名前くらいは知っているし、意識しなくともその音楽も多分どこかで耳にしているはず。 でも、ジャズ・ピアニストとしても作品を残しているなんて、このアルバムを手に取るまでまったく知らなかった。 何しろ昨年来日していたことを知るまで、現役で活動していることも知らなかったくらいだから。 ごめんなさい。(?) で、このアルバムを年末に見つけ、ヘー、と思って手に取ってみると、なんと1000円。 さらにメンバーを見てみると、ルグランのピアノの他、ベースがレイ・ブラウン、ドラムがシェリー・マン。 そう、"The Three"と同じ。 このCDを手に取った時点で、"The Three"を買うことをほぼ決めていたので、そんな繋がりで聴いてみるのも面白かろうと思い、こちらもついでに買ってみたという次第。 安かったから、というのがポイントです。 中身は、68年のライブ録音。 シェリーズ・マンホールという店は、シェリー・マンの店なんだろうか。 聴いてみると、映画音楽の巨匠というこちらが持っているイメージとは異なり、突っ込み気味にばりばりピアノを弾いていて少々驚いた。 かなりの腕前。 ピアノの雰囲気は、ヨーロッパの人、といった感じ。 ライナーを読むと、この頃は既に人前で演奏する機会は少なかったようだけれど、実に楽しそうに演奏しているように思う。 "My Funny Valentine"では、スキャットまで披露していて、何だこりゃと思ったりもしたが。 ベースとドラムの2人はとても素晴らしく、特にレイ・ブラウンの演奏が印象に残った。 そう言えば、"The Three"のライナーには、この2人が参加したピアノ・トリオの作品がそれまでなかった(75年の時点では)というようなことを書いてあった気がするが、これは違うの? 流し読みだったから、勘違いかもしれないけど。 という具合です。 例えば、バリー・ハリスを聴いて良いなあとしみじみと感じるのと同じようなものを、この人のピアノから今のところ感じたりはしないけれど、まあこんな買い方をしなければ出会わなかった作品だし、なかなか面白いと思います。 1000円に感謝。 こちらもです。 back-woods song |
![]() The Three The Three 年が明けてからライブは別としてKing Crimsonばっかりだったので、久しぶりにジャズなど。 ジョー・サンプル、レイ・ブラウン、シェリー・マンによる75年作。 年末のことになります。 特に買うつもりもなく、なんとなくCD屋に立ち寄った時、ワゴン・セールで見つけたのがこのアルバム。 ジョー・サンプルを始め、その他の2人にも興味があった訳ではなく、と言うとちょっと語弊があってまだあまり馴染みがないと言った方が良いのだけれど、ともかくこんなアルバムの存在すら知らなかった。 でも、定価1500円がさらに2割引という安さと、レーベルがイースト・ウィンドであることに惹かれ、つい買ってしまった。 イースト・ウィンドの作品は何枚か聴いたけれど、どれも良い作品ばかりだったし、次にまたいつ再発されるか分からないので見つけたら買ってしまえ、と常々(?)思っていたので。 もちろん、メンバーにも漠然とながら惹かれたことを付け加えておきます。 で、聴く前は75年ということと、ジャケットの雰囲気からジャズ・ファンクだったりするのかなと勝手に想像していたのだが、まったく違ってストレートなジャズだった。 恥ずかしいほど、知らなさすぎ。 ということはとりあえず置いといて、なんにも知らずに適当に買ったが、当たりを引いたらしい。 ダイレクト・カッティングということで録音も素晴らしく、生々しい。 特にリーダーを設定せず、三者が対等ということで"The Three"ということだそうだけれど、そのシンプルなネーミングから自信が窺えるし、実際、演奏の方にもそれがこれでもかというくらい反映されている。 円熟と勢いのほどよいバランス。 今のところ、"On Green Dolphin Street"が特に気に入っている。 "Round About Midnight"は、好みからすると少々流暢すぎるかな、と思う。 このアルバム、本編は6曲でトータル約30分という短いものだが、それに加えて6曲すべてのアウトテイクが丸ごと収録されている。 通して聴くとアルバムを続けて2回聴くことになるので、最初はちょっと抵抗があったことはたしかだが、何度か聴いているうち、ところどころ結構違うことをやっていることに気付き、素直に楽しむことができるようになった。 でも、やはり本採用になったテイクの方が出来はいいかなと思う。 いずれもレベルの高い演奏だから、ほんのちょっとした差だし、厳密に聴き比べた訳ではないので、漠然とした印象ではあるけれど。 思い切って買った甲斐はあったのではないでしょうか。 しかも安かったので言うことなし。 こちらもですよ。 back-woods song |
![]() King Crimson Epitaph Volume One & Two ちょっと数日空きまして、King Crimsonの続きなど。 69年のライブ、BBCのセッションなどを収録した2枚組。 97年リリース。 何やら再び活動が活発になった90年代、一応、気にはなっていたものの、あまり聴く気にもならなかった。 で、このアルバムがリリースされた頃には、一時ロックから離れつつあった頃だったのだけれど、69年ならもしかして、と期待を込めて買った記憶がある。 でも、オフィシャルにしては音質が悪く、内容も散漫に聴こえ、残念ながらハマることはなく、多分、1、2度しか聴いてなかったんじゃないかと思う。 結構、ガッカリした憶えも。 そんなこのアルバムも、一応、今ならどうかと聴いてみました。 曲にもよるけれど、やはり音が悪い。 ものによってはそれほどでもないし、ブートとしてなら悪くはないかなというのもあるが、音質がバラバラ。 多分、以前散漫に聴こえたのはこのせい。 "Earthbound" 特にこの手のバンドとしては。 それと、当時やっぱりロックを聴きたい感じではなかったんだなと、今では思う。 一応、音のことはともかくとして、それはそれなりに、面白かった。 "21th"で、フリップが意外と普通にロックっぽいソロを弾いていたりだとか、サックスがフリー・ジャズのように吹いていたりだとか、曲によってはどこにでもありそうなジャム・セッションっぽい展開があったりだとか。 あとは、これも曲によるけれど、この時期、意外とギターの存在感って薄いんだな、とか。 この2枚組を頻繁に聴くことはないと思うが、いろいろ興味深いところがあるのはたしかだと思う。 そうそう、グレック・レイクは良い声です。 知らなかったけど、続編 でも、どうだろう。 それよりは、こっち これで、King Crimson特集(?)はおしまいです。 もう1枚、関連作品があるので、次はそれにしようかと思っていたのだけれど、CDの行方が不明なので、探しときます。 こっちも。 back-woods song |
![]() King Crimson In The Wake Of Poseidon せっかくなので、もう少し続けてみます。 実はファースト・アルバム ファーストの陰に隠れ、評価も低めな印象。 実際、ファーストと似たタイプの曲がほぼ同じように(多分意図的に)配置されていて二番煎じと捉えられても仕方がない面があるし、ジャケットも中身もインパクトが大きいあっちのアルバムに比べれば地味なことはたしか。 でも、出来が悪いかというとそんなことはなくて、これはこれで結構愛聴していた作品だ。 で、久しぶりに聴いてみると、まあたしかに地味だし、よくこれだけ似た曲を作ったよなと思う曲もあったりするけれど、"Caddence And Cascade"なんかはとても良い曲だし、いろいろ思い出しながら楽しめた。 "Cat Food"のリフが、カ○・トゥ○ャザーみたい、とかいうのはこの際目をつぶっておいて、以前は分かったような、分からなかったような、この曲でのキース・ティペットのピアノが、そんな音から切り込んで来るのか、と意外に面白かったり。 さらに、以前は"Larks'" これが収穫と言えば、そうだったかも。 聴きそびれていたアルバムがいくつかあるのだけれど、今頃聴いてみたくなりつつある、今日この頃。 もちろん更新。 back-woods song |
![]() King Crimson The Great Deceiver: Live 1973-1974 そう言えば、こんなのを持っていたことを思い出し、続けて聴いてみました。 タイトル通り、73年から74年にかけてのライブ演奏を収録した4枚組のボックス・セット。 リリースは、92年。 ちょうどKing Crimsonをよく聴いていた頃にリリースされ、しかもこの時期のライブだし、欲しくてしょうがなかったのだけれど、お値段の方もそれなりだったため踏ん切りがつかず、結局当時は手に入れることはなかった。 で、既に廃盤になっていた何年か前、オークションを利用する頃になって、やっと手に入れた。 それが、前回の"USA" 少なくとも、時期としては同じ頃だったと思う。 だから"USA"同様、冷めていた時期に聴いたもので、一通り確認しただけで終わる。 一体ライブだとどんな感じなんだ?、と大いに期待して聴いた"Larks' Tongue In Aspic, Part1"が結構スカスカの演奏でガッカリしたとか、そんなことも理由のひとつだったかも。 そして、聴いてみました。 まあ、時期が時期だけにおおよその印象は"USA"と同じなので、取り立てて書くこともないけど、ちょっとばかり気分が盛り上がっているのでやはり単純に楽しめたと思う。 これでもか!というくらい濃い演奏がてんこもり。 "Talking Drum"あたりがかなり面白かった。 "Fracture"も圧巻だし、以前はこの時期の演奏だと少し違和感を感じていた"21th"も全然問題なく。 でも、"Larks'~, Part1"はやはりライブだとどこかぎこちなさがあり、ライブ映えがするのは"Part2"の方かな、というのは以前と変わらぬ印象だった。 "The Great Deceiver"もどちらかと言えば、スタジオ録音の方が好きかも。 ただ、4枚組というヴォリューム、そして"USA"を含めれば5枚、ここ数日、立て続けに聴いていたので、若干胃もたれ気味。 たまにかいつまんで聴くくらいがちょうど良いかも。 今なら。 でもまあ格好良いと思います。 余談ですが。 今はもう手に入りにくいのかと思っていたら、2枚組で2つに分けてリリースされている模様。 細かくチェックしていないけど、中身は一緒? リマスターとかされてるんだろうか。 ![]() ![]() 買わないけど。 こちらも地道に更新。 back-woods song |
![]() King Crimson USA 再び、King Crimsonに戻ります。 75年リリース、74年のツアーの演奏を収録したライブ盤。 と改めて書かなくてもいいような気もするけど、念のため。 このアルバムと"Earthbound" で、何年か前に新たに曲も加え初CD化とかで、その時に買ったものだ。 でも、その頃、既にこういうのはあまり聴かなくなっていて、期待があったことはあったけれど、妙に冷めていて、確認で終わってしまった。 人脈としては分かるけど、メンバーでもないエディ・ジョブンソンのヴァイオリンやピアノが加えられている、ということに少し引っかかる所もあったことを思い出す。 そんなこともあり、2、3度しか聴いてなかったんじゃないだろうか。 で、ここのところ、このバンドを久しぶりに集中して聴いていたので良い機会だろうと思い、これも。 で、やっぱり良かったです。 ジョブソンのオーヴァーダブは、気になるといえば気になるが、音には違和感はないので、この際気にするのはやめておこうかと。 スタジオ盤とは異なる荒々しい演奏が、生々しい。 特にベース。 フェンダーのベースを歪ませるとこうだよな、という音丸出しな感じが素晴らしい。 やっぱりベースは、ブンブン行ってもらわないと。 という訳で、単純に格好良く、楽しむことができました。 できれば、ジェイミー・ミューアがいた頃の演奏も聴いてみたいけれど。 しつこくこちらも更新です。 back-woods song |
![]() 藤井郷子カルテット 01/07/08 Buddy - Ekoda, Tokyo, Japan ちらほら名前と評判を見かけていたので、少し気になっていた藤井郷子さんを見るため江古田バディーへ。 藤井さんも初めてなら、バディーも初めて。 メンバーは、田村夏樹さんという方がトランペット、早川岳晴さんという方がベース(エレクトリック)、そして吉田達也さんがドラム。 吉田さん以外は、初めて見る方ばかりだ。 店の方は、思っていたよりもステージも客席も広くて驚いた。 で、ファースト・セット、セカンド・セット共にちょうど1時間ほどの演奏。 曲は、やり慣れた曲、初演も数曲含む新しめの曲、それと田村さんの曲、などなど。 セカンドでは、トランペット&ベース、ピアノ&ドラムのデュオなんて場面もあった。 音の方は、吉田さん絡みということで漠然と想像をしていたのだけれど、おおよそそんな感じだっただろうか。 変拍子の早いフレーズをユニゾンで演奏するテーマが大半。 なので、鋭い演奏による緊張感を味わえるかと思えば、残念なことにそういった場面が少なかったように思う。 まず、出音のバランスが妙に悪く、ベースの音は軽い上に大きめ、ピアノは他の楽器が鳴っていると聴こえにくい上、ノイズ混じり。 音が調和することもなければ、ぶつかり合うことで緊張感を生み出すような場面も少なめに感じられた。 今思うと、全体的に低音不足で、音域のバランスも物足りない感じだったかも。 さらに、曲感のMCで藤井さん本人も言っていたが、新しめの曲、特に初演の曲では明らかにリハーサル不足。 それでも、力量のある人達だけに最低限のレベルは保っていたとは思うけれど、一番難しいと言っていたセカンドの1曲目は、全員譜面にかぶりつき、聴いていてかなり辛かった。 公開練習かのような...。 そして、こればかりは仕方のないことだが、曲によってはあまり好みではないかなという印象。 好きな感じだったのは、ファーストの3曲目。 それとセカンドでのピアノ&ドラムのデュオだろうか。 デュオでは、お二人とも妙に活き活きと演奏していて、皮肉なことに最も緊張感を感じられたのがここだった。 演奏者としての相性はとても良さそう。 おそらくもっと集中して取り組む時間があるならば、もの凄い演奏を聴かせてくれる人達なのだと思うし、会場が違えばまたちょっと違った雰囲気にもなるのだと思う。 でも、それにしてもあれはちょっと、なところもあり、また機会があっても見に行くかどうかってところです。 残念ながら。 という具合に、微妙な幕開けとなった、ライブ観戦第1弾でした。 こちらも更新。 back-woods song |
突然ですけど、もうひとつこんなのを開いてみました。
back-woods song お題は写真。 前々から考えていたのを実行に移した次第です。 どうなることやら自分でも分からず、迷走しそうな気がしないでもないですが、とりあえず。 興味があれば、こちら同様よろしくお願いいたします。 |
![]() King Crimson Larks' Tongue In Aspic もう1つ遡ります。 ファースト・アルバム 自分自身も、たしかそんな順番でこのアルバムを聴いた、はず。 記憶が正しければ。 友人の家で初めて聴いたときのインパクトがもの凄く、その後自分で購入してからも、これでもか、というほどよく聴いた。 久しぶりに聴いたけれど、やっぱりバランスが取れていて、とても優れた作品だと思う。 とにかく最初のインパクトのおかげで、これをライブ演奏と比べてどうとか、その辺は完全に別物の確固たるものとしての印象の方が強い。 だからという訳ではないけれど、正直なところ、改めて書くこともたいしてなかったりも。 で、こんな風に考えてみました。 1.このアルバムで異物(ジェイミー・ミューア)も加えて心機一転、そして、ほとんど完成。 2."Starless And Bible Black" 3."Red" 個人的には、やはり最初に提示された新たな完成型(1)のところと、次のせめぎ合い(2)のあたりが聴いていて楽しい。 聴き直してみて、ジェイミー・ミューアの存在が以前よりもさらに面白く感じられたのはなかなかの収穫だったかも。 ミューアと言えば、以前、マーキーという、当時はプログレを中心に扱っていた雑誌を一度だけ買った(たしか少し高かったし、あまり肌に合わず継続して購入することはなかった)ことがあり、「今、ミューアはどこで何をしているのか」という取材とインタビューがその号に載っていたことを思い出す。 で、このアルバムのイントロで使っていたカリンバをあっさりインタビュアーにあげてしまう場面があり、その頃はそんなものなのかと少し複雑な気持ちになったのだけれど、今なら何となくそのあっさりした「思い入れの無さ」が分かるような気もする。 書くことないというわりに結構書いた気もするが、そんな感じです。 「King Crimsonの"Larks' Tongue In Aspic"と私」、な話でした。 |
![]() King Crimson Starless And Bible Black 1つ遡ります。 前回の"Red" 大半ライブ録音、そう言えば。 前後のアルバムに挟まれ、どうも一段評価が下がる印象だけれど、個人的にはとても好きな一枚。 "Larks' Tongue In Aspic" "Great Deceiver"のトチ狂ったフレーズから、ラストの"Fracture"に至るまでがとにかく圧巻。 と言いながら、そう思えるようになったのは、最初に聴いてからずいぶん時間が経ってからだったと思う。 "Great~"のイントロにとにかく驚き、すぐに気に入りはしたものの、途中の曲の良さが分かるには少々時間が掛かった。 でも、気付いたらこの時期の3枚中、このアルバムを一番聴くことが多くなっていて、この辺の音楽をほとんど聴かなくなった頃にも、たまに手に取っていたのがこのアルバム。 久しぶりに聴いた"Red"も良かったけれど、同じく久しぶりに聴いたこっちの方が自分にはしっくり来るように思う。 ただ、そんなことも、多分、こういう音楽を聴くときに何を求めるか、どういう聴き方をするかによってまったく変わって来るのではないかと思う。 あとは、聴く側に楽器を演奏した経験があるかどうかなんて所でも評価が変わるのかも。 どんな作品でもそうだけど、このアルバムは特にそんな所で聴き方の違いが表れそうな気がしている。 なんてことを考えながら、久しぶりに楽しんでみました。 「King Crimsonの"Starless And Bible Black"と私」、な話です。 |
![]() King Crimson Red どうも、あけましておめでとうございます。 そろそろ今年も開始しようかと。 というところで、年末に購入したCDはまだそれほど聴き込んでいないし、今年の一発目は何が良いかなと思い、これを。 74年の8枚目のアルバム。 年末にSardine Headが"Red"を演奏していたのを聴いて、久しぶりに聴いてみようかという気になったので。 King Crimsonの全作品を聴いた訳ではないのだけれど、この時期の作品は学生の頃、友人に"Larks' Tongue In Aspic" でも、この時期のスタジオ作品の3枚中、選ぶのはこのアルバムではなく、他の2枚のどちらかが多いので、まともに聴くのは一体何年振りなのか思い出せないほど。 このアルバムは、最高傑作、名盤とされることも多い。 もちろん、名盤であることに異論を挟む気もまったくない。 でも、どこか完成され過ぎていて、面白味に欠けるなあというのがずっと感じて来た印象。 久しぶりに聴いたけれど、あまり印象に変化はなかった。 どの曲の演奏も構成も圧倒的だし、格好良いけれど、妙にガチガチで全部決まったフレーズに聴こえてしまう、というと極端だが、少々息苦しい。 もう、この次はないよな、という感じ。 実際このアルバムでの3人を中心とした作品はこれが最後だということを知っているからだし、リアルタイムで聴いていたら違ったのかもしれないけど、少なくともこれ以上の発展性はないように聴こえる。 それもこれも、あくまでも他の2枚と比べればということで、聴いてみると"Starless"とか凄いし、格好良いなと思いながらわりと楽しんでいたりもします。 でも、今後もやっぱりこのアルバムを手に取る機会は少ないかな、と最初に戻ったりもします。 そんな、「King Crimsonの"Red"と私」、な話でした。 こんな具合に、今年もよろしくお願いします。 |
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