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- 見る度にハマりそうな気が [2010/04/12]
- 凄み [2010/04/05]
![]() Otomo Yoshihide Trio/AAAM 04/24/10 Pit Inn - Shinjuku, Tokyo, Japan 久しぶりに更新。 今月は、ライブを見に行くこと自体が少な目な上、先週の金曜日にSardine Headを見に行こうかどうしようか考えていたところで熱出して寝込んだりしたので、余計に減っております。 という訳で、大友さんの3Daysの2日目へ。 どの日も見たかったんだけど、ちょっと節約の方向へ意識が働き、どうしても見ておきたいのはどれだ、という選択。 大友良英、水谷浩章、芳垣安洋のお馴染みな(?)トリオに加え、吉田アミ、SachikoM、AYA、Aiという女性ばかり4人に大友さんが加わるAAAMというユニットによる演奏。 この日はかなり特殊なセッティングになるということが事前に知らされていたので、期待しながら行ってみると、予想以上に特殊な感じになっていて、入場してしばらく、どこに座るか迷いに迷い、しばらく立ち尽くしてしまったほど。 演奏者を客が囲むというのは過去何度かあったけど、床に座布団が敷いてあったり、折りたたみの小さい椅子があったり、ステージ上が客席になっていたり、演奏者と客が混在したような、そんなセッティング。 芳垣さんのドラム・セットがどかっと中心にあり、その周りに床に座った客が取り囲み、さらに他の演奏者がそれを取り囲み、さらに回りに客がいる、と言ったらいいんだろうか。 で、一旦は席を決めたものの、他に面白そうな席を見つけ、でもそこが座席になるのかどうか分からないので、一応店員さんに確認してから、別の席へ移動。 ファースト・セットがAAAM。 ぶっ続けで1曲。 大友さんとSachikoMさんの他は、まったく初体験のメンバー。 ヴォーカルの吉田アミさんは名前だけどこかで見かけているけど、ベースとドラムのお2人は正体不明の状態。 でも、どうやらOOIOOのメンバーらしい。 なるほど。 ベースやドラムなど、それぞれがとても絶妙な間合いで、緊張感もあり、かなり面白かった。 最近は、あまりヴォーカルのライブを見に行っていないからか、やっぱり人の声が入るとそちらに耳に行くことが多く、さらにはヴォイス・パフォーマンス(と言ったらいいのか?)のようなものはまだあまり見たことがないので、余計に吉田さんのインパクトが大きい。 首を絞められた状態で、言葉にならない言葉を絞り出しているような。 事前にどんな音なのかというのはある程度予想できるもの、それぞれがどういう活動をしているのか全然知らなかったし、調べもしなかったので、期待していなかったというのではなくて、ニュートラルな状態で聴くことができた、と思う。 セカンド・セットは大友トリオ。 まず28分ほどで1曲。 この3人なので、やっぱりこの3人らしい音。 なんだけど、見る度に進化もしているし、深まってもいるような気が。 一体どこまで行くのか、見続けてみたい、と思える演奏。 言うことないです。 その後、ちょっと短いか、ということでもう1曲。 "Lonely Woman"。 この曲も毎回やるんだけど、毎回印象が違う。 今回は、サード・セットがあり、当然全員による演奏。 一番自由が利く芳垣さんが金物を持ってウロウロしたり、全員そろうと、特殊な空間がさらに特殊に。 自分の座った位置からは、残念ながら水谷さんやもう一人のドラムがどんなことをやっているのあまり分からず、音も相当偏っていたんだけど、それはそれで面白かったと思う。 でも、できれば、まったく違う位置から、まったく同じ演奏を聴いてみたい、とも思った。 このセットに限らず。 で、アンコール。 アンコールのための準備はしていなかったそう。 で、ひとしきりしゃべった後、芳垣さんのドラムがいきなり鋭く激しく切り込む。 ハードコア。 あれは、ハードコアです。 で、大友さんが腕を振り上げ、合図とともに次の展開か?と思わせそのまま終了。 あっという間に。 なるほど。 どんなライブでも、やっぱりその場にいないと分からないことがいろいろあるけれど、今回のこれはその度合いがかなり強く、行って良かったと、素直に思った。 面白かったです。 サボリ中。 back-woods song スポンサーサイト
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![]() Atomic 04/11/10 Pit Inn - Shinjuku, Tokyo, Japan さて、今回は北欧からやって来たAtomic。 ここ数年、よく来ているようだし、興味はあったんだけど、何となく見そびれていて、同じくドラマーのポール・ニルセン・ラヴはバンド以上によく来ているようだし、同じくとても興味があったんだけど、何となく見そびれたままだった。 初Atomic、初ニルセン・ラヴ。 で、今回は何となく行ってみよう、という気が起こり、2日目、そして今回のツアーの最終日を選択。 行ってみると、思っていたほど混雑はしていなくて、(見る側にとっては)ちょうどいい人の多さ。 今まで、スルーしていた理由のひとつが、混みそう、ということだったので、これならもっと早くに見に来ても良かったかも、とちょっと思う。 自分の周囲では、MMWの来日で沸いているんだけど、そっちは最初から行く気がなかったので、日にちが被っていることも最近まで気付かず、というのは余談です。 ファースト・セット、セカンド・セットともに5曲ずつ、アンコール2曲という内容。 曲名は、元々この人達の曲のタイトルを全然知らない上、北欧なまりのせいか、自分の英語力では聴き取れず。 序盤は、わりと演奏もクールな感じで、初体験なので、様子を見つつ。 1曲目は、バリトン・サックスとベース、ピアノとトランペットがそれぞれ組み、ドラムがひとり自由に叩いているような感じだったんだけど、いつの間にかその組み合わせが変わっていたりと、豪快ながら緻密さもあって、これは面白いなと、素直に思った。 それが曲が進むにつれ、熱を帯びて来て、すっかり引き込まれる。 盛り上がったときの熱量がとんでもなく、徹底的にアレンジされた感がありながらも、フリーとかインプロっぽさもあったり、ジャズからはみ出て行ったり。 セカンド・セットに入ると、ファースト・セットでは2管の迫力に圧倒されて聴き入っていたせいか、前に出るところが少なかったような印象のピアノが気になり始めた。 何というか、ちょっと変というか、この人も個性的。 で、同じくファースト・セットでは、音量小さめに聴こえたベースも気になり始める。 地味というのとは違うんだけど、黙々とボトムを支えるんだけど、まさに「剛」といった感じの野太いベース。 ゴシゴシこする感じのアルコも強烈。 もっとベースの音が大きければ、とは思うけど、徹底的に考え尽くされた演奏をしているくらいなので、この楽器の音のバランスもそれに含まれているのかも。 で、初めて見るポール・ニルセン・ラヴ。 やっぱり噂通り面白い。 でも、これ1度ではまだまだ底が見えず、これに限らず、他のセッションなどももっと見てみたいと思った。 というのは、他のメンバーに関しても。 そのくらい、実力者ぞろい、なのは言うまでもないですね。 そして、アンコール1曲でおしまい、と思いきや急遽もう1曲。 演奏も会場もそのくらいの盛り上がり。 本編で演奏された曲とはちょっと違うタイプの曲も演奏されたり。 で、単純に凄かった。 これなら無理矢理にでも、少なくともピット・インの2日間くらいは見るべきだったか、と思うけど今更行っても仕方がないので、次に期待。 休み。 back-woods song |
![]() Junji Hirose Trio 04/04/10 Pit Inn - Shinjuku, Tokyo, Japan 4月に入って、相変わらず手を抜いたまんまですが、ライブを見に行ったので。 広瀬さんを見るのははわりと久しぶりだし、ベースの井野さんは初めて。 チラホラとお名前は見かけて気になっていたし、このトリオでのライブが以前にNo Trunks辺りであって見に行こうと思いながらも結局行かず、広瀬さんと芳垣さんのデュオは何度か見ているけれど、ベースが加わるとどうなるんだろうという興味がもの凄くあった。 だから、この日はどうやら他にも面白そうなライブがあったようなんだけど、ピット・インのスケジュールを見てこれを見に行こうと即決していたので、予定通りに。 で。 ファースト・セットはぶっ続け、セカンド・セットは20分弱くらいで3区切りのアンコールなし。 それぞれ1時間弱、くらいだったと思う。 演奏が始まるとすぐに緊張感に包まれる感じ。 もっとフリー・ジャズ的にドカドカ行くのかと想像していたんだけど、もちろんそういう場面はいくらかありつつ、思っていたよりもずっとフリー・インプロヴィゼーションな趣。 両者の境目はよく分からないし、定義みたいなのはどうでも良いけど、いろいろ行ったり来たりする様が面白い。 単に熱くなるだけじゃなくて、冷静に周りの音を聴きながら演奏している様子に凄みを感じてみたり。 で、久しぶりの広瀬さんはもちろん、金物多めの芳垣さんもわりと久しぶりかなあなんて楽しみながら、初めて見る井野さんを中心に追いかけていた、ような気がする。 弓を3本使い分けたりだとか、小物をいろいろ使ってみたりだとか、エフェクトを使ってみたりだとか、ベースとは思えない音も出すんだけど、ベースとしての存在感が、言うまでもなく、大きい。 渋い、なんて言葉で片付けてはダメなような気がするけど、1回見たくらいでは底が見えません。 という訳で、何だかあんまり表現しようがないので、短めですが、とにかく、機会があるならまた見たい、と素直に思った次第。 この日は、残念ながら、ビックリするほど客が少なかったんだけど、ちょっと得をしたような気分でもあり。 休み。 back-woods song |
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