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- モンク! [2011/10/20]
- むしろ生き生きと [2011/10/16]
- 包み込まれる感じ [2011/10/09]
- 手抜きメモ2011年9月 [2011/10/08]
- 踏みとどまっている [2011/10/06]
- 渦 [2011/10/02]
![]() Peter Brotzmann 10/14/11 Pit Inn - Shinjuku, Tokyo, Japan 先週の金曜日。 この日からペーターブロッツマンの3Days。 今回の来日は、ドラムのポール・ニルセン・ラヴ、チェロのフレッド・ローゼンバーグ・ホルムというメンバー。 2年前に見たFull Blastが強烈だったので、また見たい、と思っていた、と言いつつ去年は見送ったんだけど、今年こそ、ということで。 もちろん3日とも見たかったんだけど、そうすると5日連続になるし、懐具合の問題もあるし、ならばゲストの中で特に誰を見たいか、と考え、大友さんと灰野さんがゲストの1日目を選択。 という訳で、3日連続通いの3日目。 ファースト・セットは、ゲストなしのトリオ。 初っ端から、全開。 様子を見る間もなく、いきなり巻き込まれる感じ。 チェロからは、ギターみたいな音がするかと思えば、ベースのような音を出すこともあり、ピックアップでサックスの音を拾って勝手にエフェクトを掛けていじくり回したり。 かなり面白い。 でも、そういう細かいところをも見て聴いても面白いんだけど、全体がとにかく強烈で、圧倒されてしまう。 セカンド・セットは、大友さん入り。 ファースト・セット同様、強烈な演奏が続く。 そこに大友さんが、同化するような感じ。 もう少しギターの音が大きくてもいいのにな、と思うところもあったけれど、違和感なく存在しているような、そんな演奏。 演奏を終えた後、大友さんは機材をすべて方付けていたので、灰野さんとともに演奏に加わることがないことがその時点で分かってしまい、ちょっと残念。 大友さんと灰野さんの共演、というのも密かに期待していたので。 サード・セットは、灰野さん入り。 灰野さんは、17年ほど前、1度だけ見たことがあって、強烈な印象だったのは確かなんだけど、良さが分かったとは言えず。 その後も、気になる存在ではありながら、見る機会も聴く機会も持たなかったんだけど、今年になって静寂のアルバム2枚を聴いて、ストレートに格好良いと思え、ライブを見なければ、と思っていたところ。 これまた違った感じで、強烈。 大友さんが同化していたのに対し、灰野さんは異物のような、違った雰囲気のまま存在しているような。 ギターはもちろんのこと、声の存在感が大きくて、「サックス対声」の場面が素晴らしかった。 で、アンコールはどうなるんだろう、と思っていると、ブロッツマンと灰野さんのデュオ。 なるほど。 味わい深いとか、渋いとか言うとちょっと違うような気がするんだけど、何だか凄い演奏。 という訳で、たっぷり堪能。 当然、残りの2日や、他の会場でのライブ、ローゼンバーグ・ホルムとジム・オルークのデュオなど、その他のライブも見たくなったんだけど、都合が悪かったり、タイミングが合わず、どれも見送らざるを得なかったのが残念。 また、来年もあることを期待。 休み。 back-woods song スポンサーサイト
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![]() 芳垣安洋 iKnow 10/13/11 Pit Inn - Shinjuku, Tokyo, Japan 先週の木曜日。 この前日とこの翌日のライブへ行こうと決めていたので、今回早めておこうかな、と少し考えたんだけど、芳垣さんのこの手の企画はとても好きで、やっぱり見ておきたい、ということで久しぶりの3日連続通い。 その2日目。 今回は、セロニアス・モンクの曲ばかり、というのも大いに今日もをそそられた理由のひとつ。 セットリスト。 Set 1: Evidence Epistrophy Bemsha Swing Reflections Brilliant Corners Four In One Set 2: Off Minor Hackensack Bye-Ya Monk's Mood Rhythm-A-Ning Misterioso Encore: Let's Cool One 芳垣さんと青木さんがいるとなれば、Brassticksやその他、青木さんがアレンジを担当するライブの奮起を想像していたんだけど、共通する物はあるものの、思っていたよりも違った雰囲気。 より、芳垣さん色が強いような。 もともと風変わりなモンクの曲が、もっと風変わりになっていたり、ストレートになっていて、より曲の面白さが際立つようになっていたり。 ベースの井上さんとピアノの田中さんは、結構久しぶり。 ドラムが手前にセッティングされていたため、時々、やや聴こえにくい場面はあったけれど、素晴らしい演奏。 サックスの橋爪さんは、名前だけどこかで見かけたことがあるだけで、今回初体験。 なかなか味わい深く、ご本人の活動の方も気になるところ。 芳垣さんのこの感じの企画は、演奏時間が長めなことが多く、今回もそれに倣って(?)結構長めだった。 でも、いつも満足度が高く、今回も充実。 たっぷり堪能しました。 継続希望。 バンド名の由来は、なるほど!と思いました。 休み。 back-woods song |
![]() Minami Hiroshi Go There! 10/12/11 Pit Inn - Shinjuku, Tokyo, Japan 先週の水曜日。 この日から、3日連続ピット・イン通い。 まずは、ちょうど2ヶ月ぶりに南博 Go There!。 南さんがパリで足を骨折、と知った時には、もしかしたらこの日はGo There!は見れないかも、と思ったんだけど、その前の週のBozoのライブ(残念ながら断念)は無事行われたようで一安心。 という訳で、セットリスト。 Set 1: Barack Obama Sea And The Ocean Lost Kandinsky Serene Set 2: Oracion Tears Angie Dickinson Window In The Sky Peaceful Destruction 選曲は、最近のライブからは大きく外れないけれど、曲順等にちょっとした変化が。 ファースト・セットの最後が"Window In The Sky"ではないライブは、かなり久しぶりな気がするけど、どうでしょう。 今回は、特に水谷さんのベース・ソロの印象が強く残った。 もちろん、芳垣さんのソロも、竹野さんのソロも、なんだけど。 ここのところ、全体的に濃いめな気が。 アンコール無しで、スパッと終わったけど、それはそれで良かったかも。 で、けがの影響が心配された南さんですが、しゃべりの方も含め、むしろ生き生きとしていたような気が。 移動は大変そうだったけど。 演奏に支障がなかったのは何よりです。 という訳で、今回も堪能。 年内、もう1回くらい見れるでしょうか。 休み。 back-woods song |
![]() 銅beats/鬼怒無月/301号室/Hand 10/03/11 Lush - Shibuya, Tokyo, Japan 先週の月曜日。 最近、ナスノさん率高めですが、8月のSardine Headのジョージさんが加わったライブがとても素晴らしく、またあの感じを聴いてみたいと思い、その時のドラムを務めたJimanicaさんとナスノさんが新たに組んだ銅beatsというユニットを見るために、渋谷まで。 Lushは、是巨人とSardine Headが共演した時以来なので、かなり久しぶり。 1番目がHandというバンド。 平たく言うと、エレクトロニカをバンドで、って感じだろうか。 上物のノイズやらベースやら、音数を最小限に絞ったところとか、なかなか面白いなと思いつつ、肝心のビート感が弱いような。 好みで言えば、もっとダブっぽかったり、もっと深く沈み込むような強靭な感じがあったりすると嬉しいです。 2番目に鬼怒さんのソロ・アコースティック。 実はこの日、出演者が多いので見に行こうか前日まで迷ってたんだけど、鬼怒さんのソロ演奏を聴いてみたいというのが、行こうと決めたひとつの大きな理由。 そして、即興とは思えない即興で3曲。 ごまかしの効かない音で、エレクトリッック・ギターと変わらぬ演奏で、次から次へといろいろな要素が出たり入ったりする様子に、ただ唖然とするばかり。 圧巻です。 3番目に301号室というギター&ドラムの2人組のバンド。 平たく言うと80年代のKing Crimsonをすっきりさせたような感じ、だろうか。 いろいろなバンドがいるもんだなと、面白くもあったんだけど、時々打ち込みによるベースラインの存在感が一番大きい場面もあったりなんかして、少々物足りなさを感じた。 目の前で演奏しているにも関わらずライブ感があまりなくて、人前で練習しているような。 良いベーシストが入ったらもっと面白くなるような気もするんだけど、余計なお世話ですね。 最後に、銅beats guest ナカコー(from iLL)。 ゲストの中村さんの以前のバンドは、一時、わりと好きで聴いていたこともあったんだけど、ライブは見たことがなかったので、こういう形で見ることになるとは思いもよらず。 ベースとドラムによる、ジワリジワリと来る演奏に、エフェクト類やギターによるノイズ等による効果音が乗る感じ。 ギターあるんだから、少しは弾いたらいいのにとか思ってしまうけど、終盤のノイズかき鳴らし(なかなか良かったです)まで肩に掛けることはせず。 最初のバンドもギターを弾くのではなく、単にノイズを出すことのみに使っていたけど、最近の流行なんだろうか。 ということはさておいて、ナスノさんとJimanicaさんいよる演奏、曲の組み立て、終盤に至るまでの迫力が息を飲むほど凄くて、ただただ引き込まれた。 ライブハウス全体が音に包み込まれる感じ。 圧巻です。 という訳で、楽しみました。 休み。 back-woods song |
10月に入って、もう1週間以上経つのに、9月分。
9月は、久しぶりにわりと多めに6本。 珍しくピット・インは1回きりで、初めて行く店やら久しぶりに行く店やら、あちらこちらに。 充実しておりました。 09/02/11 広瀬淳二トリオ @ 国立 No Trunks 09/10/11 teneleven-proto @ 渋谷 Bar Isshee 09/16/11 南博トリオ @ 笹塚 Blue-T 09/22/11 teneleven/improvisation/Zgg Zagg!!/南方美智子 @ 秋葉原 Club Goodman 09/23/11 加藤崇之 @ 吉祥寺 The Foxhole 09/27/11 菊地成孔 & 大友良英 @ 新宿 Pit Inn CD。 Richard Wyands Trio - Get Out Of Town Joe Henderson - Double Rainbow: Music Of Antonio Carlos Jobim Grateful Dead - Europe '72: The Complete Recordings 上の2枚は、Sonnyさんがブログで紹介していたものの中から。 どちらも良いですが、どちらかと言えばリチャード・ワイアンズの方を聴くことが多いかも。 で、とうとう来てしまったでっかい箱。 こんなに円高に感謝したことは過去になかったと思います。 そんな感じで。 休み。 back-woods song |
![]() 菊地成孔 & 大友良英 09/27/11 Pit Inn - Shinjuku, Tokyo, Japan 先週の火曜日。 考えてみると、今から6年だか、そのくらい前、初めてピット・インでライブを見たのが菊地さんの3Daysの時。 かなりの混み具合で立ち見だったので、こういうもんかと思いつつ、結構辛い思いをしたので、その後、ピット・インへそれなりの頻度で行くようになってからというもの、毎年行われる菊地さんの3Daysはどうしても敬遠してしまっていた。 興味は大いにあったんだけど。 でも、なぜか今年は直感的にというか何というか、多分、ただ何となく、見に行こうと思い、2日目の大友さんとのデュオのチケットを買ってみた。 という訳で、菊地3Daysの2日目。 ファースト・セット。 このままトーク・ショーで終わるんじゃないかというくらい長めの雑談(?)で始まり、30分ほどの1曲目。 ピアノがセットされてたので、てっきり大友さんが使うもんだと思っていたら、菊地さんがピアノに向かい、大友さんはギターを。 ジャズというよりは、少し現代音楽っぽさも感じる、フリー・インプロヴィゼーションといった趣。 続いて、菊地さんがサックスを手に取り、10分には満たないくらいでもう1曲。 傾向は近いけれど、楽器が違うので、また雰囲気が変わる。 セカンド・セットは、テンポやら、菊地さんの歌やら、大友さんのプリペアド・ギターやら、アレンジや使用楽器をいろいろ変えつつ、ボサノヴァを基調にした短めの曲を畳み掛けるように数曲(トーク含む)。 サックスの音色とプリペアド・ギターのひしゃげた音の組み合わせが面白い。 最後に、ファースト・セットの演奏に近い雰囲気で、もう1曲。 アンコールは、またセカンド・セットの雰囲気に戻したような曲を1曲。 何しろ、今回初めてこのデュオを見たので、いつもこういう感じなのか、今年はたまたまこういう感じだったのかは分からないけど、普段の演奏とは少し違ったリラックスしたところもあり、面白かったと思う。 これまた、たまたまかもしれないけど、この日の混み具合は思ったほどではなく、来年も行ってみる、かも。 休み。 back-woods song |
![]() 加藤崇之 09/23/11 The Foxhole - Kichijoji, Tokyo, Japan もう10月に入ってしまいましたが、先々週の金曜日。 加藤さんの出演するライブを見に行くようになって、多分、まだ1、2年。 それでも、見る度にいろいろ驚かされるので、いろいろな組み合わせで聴いてみたいと思いつつ、ソロ演奏も生で聴いてみたい、と思っていたところ。 という訳で、加藤さんのソロ・ライブを見に吉祥寺へ。 休日だったし。 いや、休日じゃなかったとしても行ってたけど。 まず、ファースト・セットは30分ほどの演奏。 最初からほぼ全開に近い、エフェクトを多用した演奏。 ギター1本と決して多くはないエフェクト類とアンプだけで、ここまでいろんな音が出せるものかと、引き込まれるばかり。 セカンド・セットは、40分には満たない、多分、35分くらいの演奏。 ファースト・セットが、お店的に少々音が大きかった、ということで、やや音量を落とした演奏。 とは言っても、音を細かく区切り、ドバーッと全開になる場面はほとんどなかったように思うけど、瞬間的には、それほど音量は変わらなかったようないがする。 途中、お店の方の拍手で演奏がストップするなんてこともありつつ、ファースト・セットとはまた違った雰囲気で、これまたいろんな音が出せるものかと、引き込まれるばかり。 その後、短めにアンコール。 この日の中では、静かな(?)演奏。 実は、ファースト・セットの途中まで、客が自分一人。 途中までとはいえ、一人というのは初体験。 とても勿体ないことだし、残念。 でもあるんだけど、凄く贅沢な気分でもあり。 それでも、音の渦、イマジネーションの渦といった感じで、とても充実しいていて楽しいライブだった。 いずれ、ガット・ギターのソロ演奏も聴いてみたいです。 休み。 back-woods song |
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