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← 2012年01月 →- ダンスのような演奏のような [2012/01/30]
- 滅多になさそうなので [2012/01/15]
- 5年半振り2回目 [2012/01/11]
- ますますはまる [2012/01/10]
- もうちょっと近ければ [2012/01/07]
- 明けましたが、昨年の続きから [2012/01/03]
![]() Otomo Yoshihide's New Jazz Trio+ 12/29/11 Pit Inn - Shinjuku, Tokyo, Japan さらに更新が遅れに遅れて、先月の29日。 大友さんの昼夜8公演3日目の夜の部。 結構久しぶりなONJT+。 単純にONJTが見たかったし、久しぶりというのもあるし、今回はタップ・ダンス入りとことで、それも珍しかったし。 ファースト・セットは、大友さん、水谷さん、芳垣さんのトリオにSachiko Mさんのみが加わった、シンプルな編成。 かなり早い時期から、3人だけの演奏は滅多になかった(と思うんだけど)から、そろそろ3人だけの演奏も聴いてみたい、というのもあったんだけど、サイン派が加わることによる緊張感が、これはこれで久しぶりだったので、やっぱり面白い、と単純に堪能。 もう1ヶ月も経ってしまったので、ややおぼろげながら。 セカンド・セットより、タップ・ダンスで熊谷和徳さんが加わる。 タップ入りといえば、芳垣さんのOrquesta Nudge! Nudge!が思い出されるけれど、ことごとく見逃しているので、まったくの初体験。 マイクが貼付けられた板がステージ上にセットされていて、その上で演奏、と言ったらいいのか、ダンスと言ったらいいのか。 当然、ダンスなんだけど、全身楽器のようでもあるし、靴と板が楽器で全身使ってそれを演奏しているようでもあるし。 やっぱりリズムが強調されるため、リズミカルな場面も多く、意外とこういう展開はないような気がするので、新鮮。 そして、演奏と混じりあっているような、別個に存在しているような、不思議な距離感。 少々、サイン波が生きてない気もしたけど。 と思っていたら、アンコールでは、サイン波を生かした感じで。 という訳で、8公演中、見たのはこの前日と2回だけ。 残念ながら。 昼の部も惹かれたものがあったけど、さすがに行けず。 来年、というか、もう今年だけど、またこういった感じでやるそうなので、それにも期待。 休み。 back-woods song スポンサーサイト
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![]() Otomo Yoshihide Special Quartet 12/28/11 Pit Inn - Shinjuku, Tokyo, Japan 先月の28日。 この前日から4日間、大友さんの昼夜8公演という4daysだったんだけど、さすがに全部行く訳にも行かず、これは、というものだけ選んで見に行くことに。 昼の部にもいくつか行きたいのはあったけれど、仕事で無理だし、まあ仕方なし。 で、その中から選んだのは、まず2日目の夜の部。 大友良英、山下洋輔、坂田明、芳垣安洋、という組み合わせで、これは滅多に見ることはできないだろう、ということで。 まず、坂田さんのサックスをきっかけにスタートし、延々続く、50分以上の演奏。 最初から結構テンション高め、でも、途中でそれぞれのソロが浮かび上がるようにフィーチャーされたり、自然とバランスが取れているのが、不思議だったり、驚きだったり。 セカンド・セットでは、大友さんのギターと芳垣さんのドラムからスタートし、ファースト・セットと比較すると、わりと大友&芳垣色が強かったような。 それが、徐々に山下&坂田色とじわじわと混ざって行くような。 世代間の雰囲気の違いの対比が面白い。 記憶がおぼろげだけれど、たしか1回区切りがあって、2曲だった、と思う。 で、アンコール。 演奏時間は、わずか1分たらず。 でも、怒濤の1分間。 ハードコアな、フリー・ジャズ。(?) で、全体としては、山下さんのピアノと大友さんのギターが、ややゴチャっとした塊として聴こえることが多く、その分、坂田さんのサックスやクラリネット、芳垣さんのドラムの印象が強く残った感じ。 その辺がもうちょっとすっきり聴こえたら、もっと違った楽しみ方ができたような気がする。 と言いつつも、この塊のような、渦のような、混沌とした演奏も捨て難く。 そんな共演を楽しみました。 休み。 back-woods song |
unbeltipo 12/25/11 Jirokichi - Koenji, Tokyo, Japan 先月の25日。 今から5年半ほど前、ナスノさんが参加している3つのバンド、是巨人、Altered States、unbeltipoが集合という、今思うともの凄い企画があって、そのライブに友人に誘われたのが、現在のライブ通いのひとつの大きなきっかけ。 で、その時に、まずAltered Statesにハマり、是巨人も、頻繁ではないものの何度かライブを見て、CDも聴くようになって、今日に至る、という感じに。 でも、unbeltipoだけは、ライブを見に行く機会を持たず。 当然、強烈なインパクトはあったんだけど、自分としては他の2バンドほどしっくり来るものがなかったんだと思う。 その時は。 なので、今聴いてみたらどうだろう、という興味もあり、ジロキチへ見に行くことに。 セットリスト。 合ってますでしょうか。 Set 1: UBT22 UBT27 UBT19 Set 2: UBT28 UBT25 Pheasantism Encore: The Grid Of The Wind 何とも形容し難い、複雑で風変わりな曲の連続。 プログレっていうのとも少し違った雰囲気、のような気がする。 多分、リズムをずらしたりだとか、複雑な展開を挟み込んだりとか、そういうことをせずに演奏しても充分格好良い曲として成立すると思うんだけど、そこはそれ、そう来なくちゃ、という感じ(?)、でしょうか。 今堀さんの、ナスノさんと佐野さんの演奏に対する信頼感が伝わって来るような。 で、以前は、佐野さんのドラムがどこか機械的に感じてしまって、そこが一番しっくり来なかったんだけど、今回は、そう感じることもなく。 ただ、どこかスッキリし過ぎている感があるかも。 演奏はもちろん凄いし、あくまでも好みということで。 で、佐野さんのドラムの癖のようなものが分かって来るともっと楽しめそう、な気がする。 なので、今年は、もうちょっと見に行ってみよう、と思っているところ。 休み。 back-woods song |
![]() Matsukaze Koichi Quartet 12/20/11 Pit Inn - Shinjuku, Tokyo, Japan 先月の20日。 久しぶりに松風鉱一カルテット。 前回見たのが7月なので、約5ヶ月振り。 セットリスト。 合ってますでしょうか。 Set 1: Marionette No Easy The Man Shallow Dream Old Tenmacho Street 3.11 Set 2: 7 Steps For Lifetime(?) K2 Blue-Black Stairs 洋子さんの散歩 Outside W.W.W. ともかく(?)、見に行く度に面白いし、素晴らしいしで、自分がハマって行っている感覚を持っているんだけど、今回もさらに、ますます、という感じ。 渋い楽曲に、渋い演奏。 独特の空気感。 わりと水谷さんのベースを中心に聴いていることが多いんだけど、この5日ほど前にソロ演奏を聴いてから、より一層、ベースの音に耳が行くように。 という訳で、少々時間が経ってしまったのと、あまりにも素晴らしかったのとで、あまり書くことが思い付かず。 今年は、ピット・イン以外のところでも聴いてみたい、と思っているところ。 休み。 back-woods song |
![]() Hiroshi Minami Trio 12/17/11 Dolphy - Yokohama, Kanagawa, Japan さて。 先月の17日。 ドルフィーにしばらく行ってないなと思っていたところで、久しぶりに南博トリオ。 ここで聴くのは好きなので、しかもありがたいことに土曜日なので、行くことに。 セットリスト。 Set 1: How Insensitive Tenderly Upper Manhattan Medical Group Doxy Set 2: Re:Person I Knew Tears I Thought About You Blue Monk Friday The 13th Encore: Body & Soul かなり姿は変えているけど最初のアルバム というのは、最近の傾向なんでしょうか。 面白かったのが、モンクの曲を演奏するにあたって、ゴスペルの仕組みの話になり、"Blue Monk"を例にとって解説が始まり、せっかくなのでこの曲をやりましょう、と、予定外(たぶん)の方向へ向かって1曲追加されたこと。 短めではあったけれど、得した気分。 で、やっぱりこの店で聴くと、ピアノやドラムの音はもちろん、ベースの聴こえ方がとても良い、というか、とても好きな感じに。 なので、細かいことは、もう良いです。 堪能しました。 今年は、Go There!の方もここで聴きたいものです。 休み。 back-woods song |
![]() ナスノミツル/水谷浩章/ミト/坂元健吾 12/15/11 Manda-La2 - Kichijoji, Tokyo, Japan 年が明けましたが、しれっと昨年の続きから。 先月の15日。 ナスノさんの企画で、ベーシスト4人によるライブがあるというので、それを知った時から見に行こうと思っていたもの。 ベースに求められる役割や特性からか、複数のベーシストの共演というのは他の楽器に比べて少ない気がするし、実際、2人の共演でさえ数えるほどしか見たことがないので。 その上、4人だし。 まずは、それぞれのソロ演奏ということで、ナスノさんからスタート。 ナスノさんのソロ演奏というのは、1度見ているので、今日の出演者の中では、唯一、2度目。 エフェクトを多用した、とてもナスノさんらしい演奏。 徐々に音を積み重ねて、"Blue"へ。 普段との違いと言えば、アンプの音は絞って、珍しくラインで外音を出してた(たぶん)こと、かな? 続いて、水谷さん。 ナスノさんと並んで、普段、生で演奏を聴く機会が多いベーシスト。 この数年では、その機会が一番多いかも。 おそらくそうだろうな、と思っていた通り、エフェクト類は一切なし、フェンダーのフレットレスのジャズ・ベーストアンプのみ、のこれまた水谷さんらしい演奏。 音の響きが気持ち良い。 結構、あっという間に終わってしまった感じで、もう少し長く聴きたかったかも。 そして、クラムボンのミトさん。 クラムボンを聴いたことがないので、まったく初体験。 この日、機材の設置面積が最も大きく、ビッシリ並べられたエフェクト類をこれでもかというくらい多用した演奏。 ヴィンテージの楽器を使用していたナスノさん、水谷さんとは対照的に、モダンな6弦ベースで、アンプを使わず、完全にラインの音のみ。 音も演奏も、派手というか、華やかな感じで、やっぱりメジャーなフィールドで活躍している人だなあ、という印象。 圧倒された、けど、ちょっとばかり演奏時間が長くて、途中しんどくなってしまったのが正直なところ。 ラストは、高円寺百景のベーシストでもある坂元さん。 高円寺百景もちゃんと聴いたことがなく、坂元さんの名前も知らなかったので、ミトさん以上に初体験。 この日は、ササキヒデアキさんによる映像が演奏に合わせて流れていたんだけど、坂元さんだけは、ご自身で用意した映像を使い、それに合わせた演奏を。 自然の風景に合わせた、ベース1本で演奏される曲を数曲。 他の3人とはまったく違った、独自の世界感をお持ちのようで、このコンセプトで作品もいくつかリリースしているらしい。 とてもきれいな音だった。 で、休憩を挟み、ドラムに坂田学さんを迎え、全員で演奏。 思い思いに音を出し、今までに聴いたことがないような、凄い状態に。 ただ、坂元さんが若干と惑っていたように見え、結構早い段階で離脱気味に。 終盤では、水谷さんもたまにコードをいれるくらいで、あまり音を発せず。 そして、ステージ上で笑いが起きるくらい、唐突に終了。 途中から、やや迷走気味、だったかも。 とは言っても、ベース4本集まる、というのはやはり滅多にないので、何とも言えず面白い。 終わってみると、四者四様で個性的な演奏ばかり。 エフェクトを使っているけどベース本体の鳴りも重視している(と思われる)ナスノさんと、ベース本体の鳴りで直球勝負の水谷さん、タイプは違えどエフェクトで積極的に音作りをしてラインで音を出していたミトさんと坂元さん。 大雑把に分けると、ナスノさん/水谷さん、ミトさん/坂元さんで結構対照的なスタイルだった気が。 自分の好みからいうとナスノさんや水谷さんのようなスタイルに惹かれる、ということがはっきり分かった。 これまたタイプはまったく違うけど。 そんな訳で、まだ、手探りな感はあるけれど、面白い企画なので、継続してくれると嬉しいです。 休み。 back-woods song |
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