![]() Grant Green Born To Be Blue 前回に続き、グラント・グリーン未発表アルバムシリーズ。 1曲を除き62年に録音されたものの、日の目を見たのが85年にブルーノートが活動再開してから、というアルバム。 除いた1曲というのが、61年録音の"Count Every Star"という曲で、このアルバムにも参加しているアイク・ケベックの"Blue And Sentimental" 書くにあたってCDのブックレットのクレジットを眺めていたら、その"Count~"の録音が62年3月1日、残りが61年12月11日とあるのだけれど、よくよく調べてみると(ここ)、"Count~"が61年12月23日、残りが62年3月1日というのが正しいらしい。 古い時代のことだから仕方がないとはいえ、調べ上げる人には頭が下がります。 このアルバム、グラント・グリーン、アイク・ケベックの他、ソニー・クラーク、サム・ジョーンズ、ルイ・ヘイスというメンバー。 これが1曲目から飛ばす感じで、なかなか楽しい。 全体的にとても気持ち良くスウィングする感じだ。 今まで聴いたグラント・グリーン未発表シリーズ(?)の中では、一番好きかも。 アイク・ケベックのテナーが堂々としていて存在感がある。 ギターももちろんいつも通りの演奏を楽しめるのだけれど、グラント・グリーンのリーダー作という割りにはテナーの印象が強い。 双頭リーダーと言ってもいいような気もする。 で、更に細かく聴いていくとギターが乗り切れてない部分があるように感じた。 たまたま耳に付いた、ほんの一部分のことなのだけれど、意外とリアルタイムでのリリースが見送られたのはこんなところが原因のひとつなのかも、と考えると大袈裟か。 それと、ソニー・クラーク。 やはり全体的には埋もれがちなような気がする。 さらにチャーリー・パーカー作の"Cool Blues"でのピアノ・ソロ、かなり危なっかしい。 気のせいだろうか。 この曲は、未発表アルバムの中で、CD化によって付け加えられた更なる未発表曲ということなのだが、やはりその辺りが未発表の理由なのでは、と思う。 とは言え、今まで聴いたグラント・グリーンとの共演作の中では、一番印象的な演奏が聴けたりもするのだけれど。 なんだかマイナス面ばかり挙げてしまったような気がするが、最初に書いた通り、バンド全体の勢いがそれらを上回り、アルバムとしては楽しめる。 一番貢献しているのは、実は、ベースとドラムの2人なのではないかと思う。 派手さはないものの、とても安定感のある演奏だ。 という訳で、スウィングするギターを楽しむには良いアルバムかと。 説得力薄めですが。 |
びっくりしました
私が今日、取り上げたアルバムと同じです。。。
TBさせてください。クラークさんの弾きっぷりは、私も気になるところです。 >turuさん
そのようですね。(笑) 今、ちょうどそちらの記事を読んでコメントを入れている所でした。 ありがとうございます。 |
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これは、80年台(85年?)に入ってやっと陽の目を見た、ブルーノートお蔵入りシリーズの一枚です。録音が62年3月ですから、20年以上も経ってからの発売ということになります。。。フロントにアイク・ケベック、リズム隊にソニー・クラーク、サム・ジョーンズ、ルイ・ヘイズ JAZZ、ROCK、そして帆船...[2007/01/18 21:43]
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