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月刊グラントグリーン2007年4月号
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Iron City

Grant Green
Iron City


67年録音のアルバム。
もともとは70年代にCobblestoneからリリースされたもので、その後、Museからも再発されたりもしているらしい。
どこかで聞いたことのあるパターンだ。
この盤は、昨年Cherry Red Recordsというところから再発されたCDで、色身は違うようだけれど、Cobblestoneのオリジナルのジャケットに近いようだ。
ついでにこんなデザインのCDも出回っています。

Iron City

Museから再発された盤のジャケットのは、以前にturuさんが紹介されています。
オリジナルが一番良いらしい。

で、気になる中身。
メンバーは、ジョン・パットンのオルガンにベン・ディクソンのドラムというシンプルなトリオ編成。
いきなり1曲目、グラント・グリーンのオリジナル曲である"Iron City"から、ぶっ放してくれます。
このアルバム、正直言うと甘く見ていたのだけれど、とんでもなかった。
とても良い雰囲気で、とても格好良い。

"Feelin' The Spirit"参照)で既にやっていた曲も2曲演奏されているが、編成が異なるから当然としても、また違った雰囲気だ。
途中、そっちへ行ってしまって大丈夫なの?と少し心配になるジャム・セッション的な展開もあるが、やはり非ブルーノート作品ならではの面白さと言えるかも。
この人達、好き勝手やらすとこうなって、アルフレッド・ライオンというフィルターがかかるとああなる、という対比がより一層面白いと思う。

惜しむらくは、この時期、おクスリ関係で体を壊していた時期だそうで、あまり活動はしていなかったようだ。
こういったセッションをばんばん残しておいてくれたら良かったのに、と思う。
でも、それは今更言ってもしょうがないか。
けど、言いたい。

このアルバムは、なかなか良いと思います。
[2007/03/08 00:09] | Jazz | トラックバック(1) | コメント(4)
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コメント
いいですよね~、これ
piouhgdさん、こんにちは。

わざわざコメントありがとうございました。
こういう人達のレコーディング・セッションでは、プロデューサーはあまり口出しをせずに好き勝手にやらせてあげた方が、良いものが出来るんじゃないかな~と思います。

ブルーノート(ライオンさん)のアルバム製作ポリシーの枠にはめられたアルバム達とは明らかにノリが違いますよね。

完成度といった点ではブルーノート盤の方が勝っていると思いますが、ミュージシャンの本音みたいなものが見えてくるこういうラフなセッションにも堪らない魅力を感じてしまいます。

私の方からもTBさせていただきました。
[2007/03/08 13:10] URL | turu [ 編集] | TOP ▲
>turuさん

こちらこそ、ありがとうございます。

>好き勝手にやらせてあげた方が、良いものが出来るんじゃないか

それもミュージシャンの資質によるんでしょうけどね。
主体性のない人だけが集まったら、つまらない演奏になりそうだし。
それが面白いところでもあるんですけどね。(笑)

>こういうラフなセッションにも堪らない魅力を感じて

そうですねえ。
完成度の高い作品も好きですけど、こういうセッションももっと残しておいてほしかったなと思います。
[2007/03/08 13:26] URL | piouhgd [ 編集] | TOP ▲
私も大好きです
piouhgdさん、こんにちは。

>どこかで聞いたことのあるパターンだ。

はいはい、コブルストーンと言うことでシダー ウォルトン=ハンク モブリーのときと同じですね。

先日ここでこのアルバムを見かけましたので、昨日今日と聴いてみました。やはり、グリーンはこういうセッションでこそ活き活きしますね。
おくすりのせいかちょっとばかりよれていますが、グルーブ感は抜群ですね。
B面のブルー ミッチェルでもおなじみの「ハイヒール スニーカーズ」のファンキーでダンサブルなそしてダルなノリ。
二曲目の深々としたゴスペルライクなイッチャテル「マザーレス チャイルド」
ラストのヨイトマケもびっくりな「ワーク ソング」。

必要にして最小限のプロデュースに怪しいアートワークのドン シュリッテン。

お気に入りの一枚です。
[2007/03/09 16:57] URL | Sonny [ 編集] | TOP ▲
>Sonnyさん

>シダー ウォルトン=ハンク モブリーのときと同じ

そうなんですよね。
書くの面倒だったので省略してしまいました。(笑)
ジャケットがだんだんおかしな方向へ行くのも一緒ですね。

>グルーブ感は抜群

本来、こういう人なんですね。
楽曲、演奏スタイルの面ではこのアルバム以前に近いように思いますが、グルーヴに関してはこれ以降のファンク路線に近い印象を持ちました。
ミッシング・リンクというと大袈裟かもしれないけど、そんな感じです。
[2007/03/09 17:05] URL | piouhgd [ 編集] | TOP ▲
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『Iron City』(Muse)/Grant Green
[画像]このアルバムは、当初Cobblestoneから発売されていた原盤の、Museからの再発物になります。かなり悪趣味なジャケット・デザインだと思いますが、中身は悪くないです...メンバーは、リーダーのグラント・グリーン、ジョン・パットン、ベン・ディクソンのトリオ編成 JAZZ、ROCK、そして帆船...[2007/03/08 12:58]
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