Mani Neumeier & Kazuhisa Uchihashi
03/08/07 U.F.O. Club - Kouenji, Tokyo, JapanGuru Guruのドラマー、マニ・ノイマイヤーさんとAltered Statesなど多方面で活躍する内橋和久さんが一緒にやる、ということを教えてもらい、あまりにも面白そうなので高円寺へ。
マニさん、頻繁に日本に来ているようだけれど、生で見るのは初めて。
それどころか、Guru Guruはそれほど聴いたことがある訳ではなく、顔すら知らなかったのだけれど。
で、会場に7時15分位に着き、中へ入ると1番目のバンドの演奏中。
その時演奏していた曲がSpectrumみたいで、ああこういうのも懐かしいねえ、と思いながら聴く。
その後の展開も、その辺りのサイケデリックな音やドイツ方面の音が好きなんだろうなあという感じ。
嫌いな音ではないし、実際好きな感じの展開もあったのだけれど、全体的にあまりうねりがないのが物足りない。
このバンドが終わったのが8時くらいだったから、多分1時間弱の演奏だったのだろう。
で、次が女性3人組のにせんねんもんだいと言うバンド。
今回、初めて知ったバンドだが、何かに似てる、とかあまり思いつかない結構個性的な音でわりと好感を持った。
特にギターが面白い。
けど、やっぱり全体的に音に奥行きがなく、特にベース&ドラムがもっとしっかりするともっと面白くなるのでは、という印象。
でも、この手のバンドはうまくなるとつまらなくなるケースもあるので、難しいところ。
少なくとも、大昔に見たMelt Bananaよりは面白かったけど。
このバンドの演奏が30分ほど。
で、9時過ぎた辺りでいよいよ本命。
初めて見るマニさんは、普通のおっちゃん、ややおじいちゃん寄りな感じ。
ちょっと想像と違ってた。
でも、2人が楽器に向かうと、ピーンと空気が張りつめた感じで、会場の雰囲気が変わる。
音が出た瞬間、当たり前だけど、全然スケールが違い、オープニング2組の印象がすべてきれいさっぱり吹き飛んだ。
同じフレーズは2度と現われず、展開がめまぐるしく変わって行く。
お互いの音に対する反応は、もう見事と言うしかない。
Altered Statesでやっていることに近いけれど、ドラムが変わることで印象もまた変わるのが面白い。
マニさんのドラムは、以前に少しだけ聴いたGuru Guruの印象のため、もっと大味なタイプなのかと思っていたけれど、全然そんなこともなく、年季が入った素晴らしい演奏だった。
1曲目約30分、2曲目約20分、3曲目約10分、4曲目約5分、トータルで1時間強。
で、引っ込むのかと思ったら、内橋さんがドラムを叩き出し、マニさんがシンバルを叩いてのおまけのセッション付き。
まあ、1、2分のことだけれど。
アンコールもなく、比較的短めだったが、かなり面白いものが見れてかなり満足。
この1時間のためにチケット代3000円払ったようなものだ。
という訳で、4月13日のAltered Statesへの期待が膨らむ、高円寺の夜でした。